今週からはいよいよ2歳戦がスタート。4月4日に実施された第1回能力検査を突破した若駒たちが続々とデビューします。能検で1分43秒4の1番時計を叩き出したセンゴクエース(牡、槻舘重人厩舎)は4月21日(月)第5レースに出走予定。同馬の母サダエリコは重賞13勝を挙げた女傑で、2008年に繁殖入りしたものの、12年に死亡。このセンゴクエースが最後の産駒となります。
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4月19日(土)のメイン第10レースは、ミズバショウ特別(A2級-2組・20:10発走予定)。
ダイリンビューティに注目します。1月に行われた古馬女王決定戦・ヒロインズカップではA2級格付で圧勝しています。A1を飛ばし、一気にオープンへ昇級したシーズン終盤戦では歯が立ちませんでしたが、A2級戦では、昨年9、10月に特別(A1級との混合含む)へ4度出走し1勝、2着3回など力上位の存在でした。降級で相手関係有利は明白なだけに、持ち前の障害力を生かしての押し切りに期待できそうです。
ニシキエースはオープンから降級したここ2シーズンでは、開幕から初夏にかけては比較的成績が安定しています。昨季はシーズン最初の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯でも善戦。A2級スタートの今年も好スタートが決められそう。一気の末脚で突き抜ける場面もありそうです。
グランドペガサスはA1からの降級馬。昨季、A2級では何度も好走していた実力馬です。昨季はA級から重賞へ格上挑戦を繰り返していた障害巧者クロフネオーザンも楽しみです。
4月20日(日)のメイン第10レースは、水晶特別(A1級混合・20:10発走予定)。出走8頭中に4、5歳が5頭おり、うち4頭が3月16日の重賞・ポプラ賞(4歳・5歳混合)に出走していました。
注目は今回のメンバー中、ポプラ賞で最先着の3着だったテンカムソウ。障害巧者で、10戦連続3着以内(うち6連対)と好調のまま昨シーズンを終えており、ここも崩れるシーンは考えにくいものがあります。
ポプラ賞5着アサヒリュウセイはオープンでも通用する切れ味を誇ります。重賞の荷物では障害への不安をのぞかせることもありますが、これくらいの重量なら信頼度が増します。
ばんえいオークス馬ナナノチカラはポプラ賞を回避し、約3カ月ぶりの実戦。負担重量や、相手関係を考慮し使われているようなので、出てきたとあれば軽視できません。こちらも抜群の決め手が武器です。
6歳以上の古馬勢では、オープンからの降級馬アオノレクサスに注目。若馬にもヒケをとらないスピード自慢ですが、現在の重めの馬場はやや不向きといった印象を受けます。
4月21日(月)のメイン第10レースは、春駒特別(B1級-1組・20:10発走予定)。
ホンベツイチバンは障害巧者。昨季最終出走がA2昇級初戦で、いきなり特別でしたが、オレワスゴイとの追い比べを制し見事勝利で飾っています。実績があるB1へ降級したとなれば、ここは主軸視が妥当でしょう。
ヒロノヤマトも同じくA2からの降級馬。今年2月、A2級格付初戦のA1級混合特別で2着に好走すると、3月のA2級-1・2組決勝特別では、第2障害をほぼ同時に先頭で降りたエビスダイチ(現A2級)に一旦は突き放されたものの、しぶとく差して勝利をもぎ取っています。こちらもB1級では格上位です。
4歳牝馬クインフェスタは2走前の重賞・ポプラ賞(4歳・5歳混合)で、あわやの2着に好走。B1級-1組特別2着、B2級との混合特別では1着もあるなど、このクラスでの実績は十分です。ただ、前述両馬とは違い障害次第というタイプではあります。