現在、毎週日曜の第9レースには、2歳馬の産地別特別が組まれています。12月30日に実施される2歳三冠の第2弾・ヤングチャンピオンシップの予選で、各レース上位2頭に出走権が与えられます。先週までに南北海道、北央と2地区の予選が終わり、今週18日(日)に行われるのが十勝産駒特別。過去5年では、08年キタノタイショウ、09年テンマデトドケ、10年オイドンなど、勝ち馬すべてがのちに重賞勝ちを収めており、出世レースとして知られています。今年も出走全馬が前走で2歳-A級に出走とハイレベルなメンバーが顔をそろえました。ぜひご注目ください。
※帯広競馬場でのイベントはこちら
11月17日(土)のメイン第11レースは、十勝岳特別(A2級-1組・17:05発走予定)。
10月29日に行われた端野峠特別(A2級-1組)の再戦模様ですが、1着馬フジダイビクトリーが今開催からA1級に昇級したため、2着だったコーネルに勝機到来といえそう。前走のA1・A2級決勝混合ではやや障害で手間取り8着でしたが、それまでの障害のキレを考えれば立て直しが可能でしょう。
キタノストロングは端野峠特別でもしっかり末脚を伸ばして3着。展開次第の面はありますが、今季A2級特別では6戦して3、4着各1回、5着3回と堅実です。ここも上位をうかがいます。
端野峠特別に出走していなかった馬では、ニシキエースに注目でしょう。ここ7戦が5勝、2、3着各1回と破竹の勢いで、今回がA2級昇級初戦です。別定15キロ増が課題となりそうですが、もともとはオープンで活躍していた実力馬だけに、いきなり勝利という場面もありそうです。
11月18日(日)のメイン第11レースは、オータムカップ(オープン・17:05発走予定)。
北見記念(10月28日)組が主力となりそうですが、参考にしたいのは今回と負担重量が近かったカラフルカップ(10月21日・3歳以上毛色選抜)の結果。今回のメンバー中5頭がカラフルカップ、北見記念と連戦しました。
カラフルカップ1着、北見記念3着だったフクドリが人気を集めそうですが、注目は両レースともに4着だったキタノタイショウ。カラフルカップは第2障害でのロスもありましたが、トップハンデで、フクドリとは20キロ差ありました。しかし、今回は10キロ差と条件は好転しており、自慢の切れ味がさく裂するかもしれません。
フクドリはカラフルカップでは720キロをひと腰で上げていますが、障害に不安があるタイプだけに、今回の740キロでは思いどおりのレースができない可能性もあります。とはいえ状態は引き続き良さそうなだけに、狙いは下げられません。
テンマデトドケはカラフルカップでは3着。古馬混合重賞では歯が立ちませんが、スピードが生かせる特別では侮れない存在でしょう。
カラフルカップへは不出走だったカネサブラックは北見記念では離れた5着。ここは別定30キロを課せられることもあり、ドリームエイジカップ(12月16日)へのひと叩きといった感があります。
11月19日(月)のメイン第11レースは、三国山特別(A2・B1級決勝混合・17:05発走予定)。A2級-2組混合予選(11日第10レース)、B1級-2組混合予選(11日第12レース)の上位馬による一戦です。
B1級-2組混合予選で逃げ切ったクロフネオーザンに期待がかかります。追走で一杯になることも多いですが、格下B1級との混合だった予選では、流れに乗ってさすがの力を見せつけました。このところ軽めの馬場状態が続いていましたが、今週末は大きな天気の崩れはなさそう。時計がかかるレースになれば、連勝の確率が上がりそうです。
ヒロノドラゴンは同じ前走2着で、3走連続3着以内と調子が上がってきました。同3着で切れ味自慢のミサキスペシャルも前走くらいの障害のキレなら重量が増える特別でも侮れません。
A2級-2組混合予選組では差し切り勝ちを収めたリキエイが復調気配で注目です。障害には自信を持っている2着馬ワタシハキレイズキは先行してどこまで踏ん張れるでしょうか。