6月22日(日)のメインには、柏林賞が組まれています。銀河賞(9月14日)、天馬賞(15年1月3日)へと続く4歳シーズン三冠の第1弾。最大ハンデ差が40キロあり、さらには前哨戦・ライラック賞が牝馬の上位独占だったということが予想を難しくしている感も。なお、1着馬には7月27日に行われる3歳との混合重賞・はまなす賞への優先出走権が与えられます。
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6月21日(土)のメイン第10レースは、拓成湖特別(A1・A2級混合・20:10発走予定)。A1級5頭とA2級4頭が争います。
トレジャーハンターはA1へ降級した今季6戦し勝ち星こそないものの2着2回、4着3回、5着1回と善戦続き。その6戦はすべてオープン馬との対戦でしたが、今回はA2級との戦いで、相手関係が明らかに有利です。障害のキレも文句なしの近況だけに、是非ともモノにしたい一戦でしょう。
A2級勢には好調馬が揃いましたが、その筆頭はクロフネオーザンでしょう。前走の層雲峡特別(A2級混合)で4着と敗れ連続連対は4でストップしましたが、賞金別定5キロを課せられながら、障害を早めに越えて勝ち馬と5秒6差であれば悪くありません。決め手比べでは分が悪いので、第2障害を先頭でクリアしたいところです。
グランドペガサスは層雲峡特別では流れに乗れず9着と惨敗しましたが、今季の2勝はともにクロフネオーザンを2着に従えてのもの。このメンバーに入っても勝ちきる能力はあるはずです。
A1級のシベチャタイガーは層雲峡特別では唯一のA1級馬でトップハンデながら5着に踏ん張りました。シーズン当初にくらべ障害のカカリもよくなってきたので、前進が見込めそうです。
6月22日(日)のメイン第10レースには、4歳シーズン三冠の初戦・第8回柏林賞(20:10発走予定)が行われます。
別定重量戦のため、実績ある格付上位馬ほど重いハンデを課せられています。3年連続で690キロのB級馬が勝っているというデータもあるので、ダイコクパワーに期待します。3歳三冠は4、5、4着で、昨季最終開催(3月23日)のクリスタル特別(4歳オープン)では第2障害差のない2番手クリアから抜け出しを決め、8秒4差で快勝しています。今季ここまでに行われた4歳オープン特別2戦では、すずらん賞が2着で、ライラック賞(5月31日)は7着でしたが大外10コースが響いた可能性もあり、さほど気にする必要はないでしょう。追走で大きく離されなければ、世代屈指の末脚で重賞初制覇の可能性が高いとみます。
コウシュハウンカイ(710キロ)は3歳三冠の二冠目・ばんえい菊花賞を制した実力馬。同レースはゴール前が4頭による激戦となりましたが、この馬が持ち前の持久力・しぶとさを見せつけた格好です。ほかの二冠でもともに3着に入っており、ここも崩れるシーンは考えにくいです。
前哨戦のライラック賞は牝馬が1~3着を占めましたが、なかでも注目は2着惜敗だったコウシュハクィーン(680キロ)。続く前走層雲峡特別(A2級混合)では障害巧者ぶりを発揮し、あっさり抜け出しを決めています。もともと3歳三冠の一冠目・ばんえい大賞典勝ちがある実績馬。馬体も充実しており、ここでも楽しみといえます。
ライラック賞5着、層雲峡特別3着と復調気配を感じさせる2歳シーズン・チャンピオンのショウチシマシタ(700キロ)や、ばんえいダービー馬でトップハンデ720キロのオレノココロも差は感じません。
6月23日(月)のメイン第10レースは、瑞鳳賞(5歳牡馬オープン・20:10発走予定)。5歳オープン戦としては、3月23日のオッズパーク賞スターライト特別(牡馬6頭、牝馬3頭)以来で、同レースに出走していた5頭と、その他4頭の争いです。
注目はホクショウユウキでしょう。柏林賞、銀河賞に続き正月の天馬賞も勝ち4歳シーズン三冠を達成した後、昨季の出走はなし。今季は開幕から5、3、3、3着と好走を続けていました。前走の重賞・旭川記念は障害巧者らしからぬレースぶりで最下位でしたが、その時より90キロも軽ければ修正は可能。実績ある同世代限定戦だけに、巻き返しが期待できそうです。
ニシキエーカンは柏林賞、天馬賞とも2着など、ホクショウユウキが相手では苦戦続きで、同馬が不在のスターライト特別でも2着と勝ちきれませんでした。しかし、前走の旭川記念では自慢の末脚を駆使して2着と、ホクショウユウキが障害で自滅したとはいえ先着を果たしています。障害次第という面はあるので、続けての好走は少ないタイプですが、前走770キロながらひと腰で切ったところを見ると、よほど調子が良いのでしょう。
4歳三冠が3、2、3着で、スターライト特別を勝ったテンカムソウや、スターライト特別で逃げて3着に粘ったワールドピサも争覇圏でしょう。