6月15日(日)のメインには、3歳以上による重賞・旭川記念が組まれています。4月に行われたばんえい十勝オッズパーク杯組が多数出走していますが、当時から50~60キロ加増された負担重量での争いだけに、当然着順の変動はありそう。さらに、昨季後半、屈指の上がり馬といえるオイドンが加わったメンバー構成でもあり、やや混戦模様となっています。
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6月14日(土)のメイン第10レースは、層雲峡特別(A2級混合・20:10発走予定)。A1級のシベチャタイガーとA2級の8頭が争います。
クロフネオーザンは今季7戦して3勝、2着3回、4着1回の好成績。特に近4走では第2障害ひと腰クリアから1、1、2、2着と巧者ぶりを如何なく発揮しています。ここには前走A1・A2級決勝混合で1秒6先着されたグランドペガサスも出走しており、今回から賞金別定5キロ増となりますが、障害力が生かせる特別戦へ替わるのはプラスで、少なくとも連対は伸ばせそうです。
4歳牝馬コウシュハクィーンも障害力を生かして近4走が2、1、3、2着と好調です。今回がA2昇級後、初の自己条件戦で、相手は強化されますが、最軽量ハンデを生かしてどこまでやれるでしょうか。
グランドペガサスは前走がクロフネオーザンを従えての逃げ切り勝ち。障害次第の面はありますが、特別戦でも600キロ台の負担重量であれば大崩れの心配は少なそうです。
前走、グランドペガサスの3着だったダイリンビューティや、格上位のシベチャタイガーも争覇圏でしょう。
6月15日(日)のメイン第10レースは、重賞・第45回旭川記念(20:10発走予定)。今季の収得賞金40万円につき10キロ増となる別定重量戦で、ばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬キタノタイショウが唯一、10キロ増の780キロとなります。
注目はそのキタノタイショウ。昨年もばんえい十勝オッズパーク杯を制し、このレースには10キロ増での出走でしたが、接戦をモノにしています。近2走の特別戦は6、6着ですが、重賞では一変の動きを披露してくれるはず。連覇の可能性も十分でしょう。
オイドンは今季4戦すべてで1番人気を背負いながら、初戦を勝った以外は5、3、4着という結果。昨季も春シーズンは苦戦しており、5カ月の休養を挟んだ11月からは見違えるような動きを披露しましたが、季節的なものよりは、規定重量が重くなったことでレースの流れに乗れるようになり、好成績へつながったと捉えるべきでしょう。となれば今回の770キロは大歓迎のはず。巻き返しての戴冠もありえます。
ニュータカラコマはばんえい十勝オッズパーク杯の4着馬。今季は差して届かないレースを繰り返していましたが、前走大雪賞(オープン・A1級-1組混合)では第2障害3番手クリアから、アオノレクサス、ホクショウユウキを捕えて初勝利をマーク。ここに間に合ったという印象です。障害で大きく崩れなければ差のない戦いが可能でしょう。
昨年のこのレースで人気薄ながら3着に入ったホリセンショウは、その後、帯広記念を勝ち、ばんえい記念でも3着に食い込むまでに成長。前述3頭がやや障害次第というタイプなのに対し、こちらは巧者というのが強調材料です。
6月16日(月)のメイン第10レースは、ゴールドトロフィー(3歳以上選抜・20:10発走予定)。昨季の勝利数が多い馬による選抜戦で、オープンからB3級までの幅広いクラスからメンバーが集まりました。
出走10頭中7頭を減量がある4歳が占めていますが、なかでも注目はB2級のカツオーカンでしょう。今季6戦して、2、3着が計4回で、着外に敗れた2走は追走に手こずったもの。古馬相手の特別へ初挑戦だった3走前は第2障害先頭クリアから2着、前走のB2級戦では障害で体勢を崩してもコンマ5秒差2着など、先行できれば堅実な走りを披露しています。決め手比べになると弱いので、障害でどれだけリードをつけられるかが勝利へのカギです。
唯一のオープン馬オレノココロは、トップハンデだった前走ライラック賞(4歳オープン)でも抜群の登坂を見せ、4着に踏ん張りました。ここもトップハンデですが、前走より4歳の出走馬のレベルが下がっています。また、ばんえい十勝オッズパーク杯で見せ場を作り5着と健闘している実力を考えれば、格下の古馬たちにも負けられないところでしょう。
A2級の4歳牝馬クインフェスタは、前走ライラック賞が単勝ブービー人気での勝利。3走前、2走前は末脚不発に終わりましたが、障害を降りてから競る展開になると、今季初戦(B1級-1組特別・1着)や前走のように、抜群の勝負根性を見せるようです。ここも流れ次第といえます。
4歳馬以外では、B2級のジャングルソングに期待。障害次第では長くいい脚を使えるタイプです。