12月28日に実施される2歳重賞・ヤングチャンピオンシップのトライアルである産地別特別(北見、釧路、南北海道、北央、十勝の5戦)が先週で終了し、牡馬6頭、牝馬4頭が出走権を獲得しました。ここ2年の出走馬では牝馬が1頭しかいなかったことを考えると、今年の2歳は、牡馬・牝馬の実力が拮抗した世代ともいう見方もできそうです。
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【第18回開催1日目】
12月6日(土)のメイン第10レースは、初雪特別(A2級-1組・19:05発走予定)。近2走のA2級-1組特別を含め5連勝中だったキンノカミの回避により、一転、混戦模様となりました。
このクラスの直近の特別戦は、11月8日のトドワラ特別(勝ち馬は1番人気のキンノカミ)で、今回の出走馬9頭中8頭が使われていました。メンバー中最先着は2着ダイコクパワーですが、注目は2番人気で6着だったサカノテツワン。障害で大きく崩れたわけではなく、流れに乗れなかった感が強いです。同レースを挟んでの平場戦では4連勝中と調子は悪くなく、強敵不在のここは勝機もありそうです。
メンバー中で唯一、トドワラ特別に不出走だったのがオメガグレート(当時B1級)。6戦連続連対の勢いが魅力で、2走前の羊蹄山特別(A2・B1級決勝混合)では、A2級の上位安定勢力であるニシキエースとタイム差なしの2着と、A2昇級初戦でもまったく格負けしません。
トドワラ特別では第2障害先頭クリアから2着に踏ん張ったダイコクパワー、同3着で決め手強烈なトモエエーカン、同4着も前走のオープン・A1級混合戦で2着に好走した障害巧者のアアモンドヤマトらも上位をうかがいます。
【第18回開催2日目】
12月7日(日)のメイン第10レースは、師走特別(オープン・19:05発走予定)。
混戦模様ですが、前走の重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)で2着と健闘したオイドンに注目。2走前のオータムカップ(オープン)では9着と大敗していましたが、一転、スムーズな登坂の4番手クリアから末脚を伸ばしています。ペースがハマった感もあるので、負担重量が軽くなるからといって、すんなり勝ち負けとはいかないかもしれませんが、755キロであれば、力さえ出し切れば勝機も十分ありそうです。
オータムカップ3着の4歳馬コウシュハウンカイは、ドリームエイジカップでも5着など善戦続き。こちらも特別戦の荷物のほうが動けるはず。もうすぐ5歳になるこの時期でも若馬10キロ減の恩恵があるのは有利でしょう。
4走前の重賞・北見記念で今季初勝利を挙げたフクドリは、続くオータムカップが4着で、前走の知床賞では格下A1級との混合とはいえ差し切り勝ちを収めており絶好調。ハンデは有利なのでここでも侮れません。
【第18回開催3日目】
12月8日(月)のメイン第10レースは、ターコイズ特別(A1級混合・19:05発走予定)。オープン6頭とA1級2頭が争います。
2走前の知床賞(オープン・A1級-1組混合)で3着に入っているセイコークインに期待します。同レースは1~6着が5秒1差以内という混戦で、オープン馬フクドリにこそ競り負けたもののわずかコンマ9秒差であれば、大健闘といえるでしょう。今回も流れ次第ですが、決め手と最軽量ハンデを生かして上位争いできそうです。
トレジャーハンターは今季、オープン・A1級混合戦では、大崩れの少ない成績。障害巧者ですが詰めを欠く傾向もあるので、最近は勝利まで届きませんが、大崩れは考えにくいです。
アオノレクサスは近5走が4、6、7、6、6着ですが、着順ほど悪いレース内容ではありません。トレジャーハンターと同タイプで、こちらも終いの踏ん張り次第も、A1級混合なら圧勝しても驚けない力があります。