11月30日(日)のメインには、3歳女王決定戦・ばんえいオークスが組まれています。過去3回の3着以内馬9頭すべてが同年2月の明け3歳牝馬重賞・黒ユリ賞(11年に重賞格付け)で1~6着に入っており、約9カ月を経ても勢力図に大きな変化がないことがうかがえます。今年も黒ユリ賞の1~8着馬が参戦し、ほぼ再戦となります。
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【第17回開催4日目】
11月29日(土)のメイン第10レースは、十勝岳特別(A2・B1級決勝混合・19:05発走予定)。A2級-2組(11月24日)、B1級-3組(24日)の両予選上位馬による一戦です。
B1級-3組予選の勝ち馬テルシゲに注目。8カ月ぶりで今季初出走でしたが、スムーズな第2障害クリアから、もったままの逃げ切り快勝でした。昨季後半には、A2級-1組特別(A1級混合も含む)で何度も馬券に絡んでいる実績を考えれば、ここでも十分勝機がありそうです。
相手はA2級-2組予選の上位馬が有力。障害3番手から2着に差してきたニシキエースは目下、障害への不安も見せず絶好調。2走前には同じB1級との混合戦・羊蹄山特別を逃げ切っています。
羊蹄山特別では1秒1差3着に敗れたヤマノウンカイは、A2級-2組予選を逃げ切って、ニシキエースへのリベンジに成功しています。
同予選3着のダイリンビューティは、羊蹄山特別が5着だったとはいえ4秒0と差はわずか。障害巧者で、引き続き上位争いが可能でしょう。
【第17回開催5日目】
11月30日(日)のメイン第10レースは、重賞・第39回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:05発走予定)。定量660キロで3歳女王の座を争います。
キサラキクは明け3歳重賞・黒ユリ賞を勝ち2歳シーズン女王に輝いた実力馬。2走前のばんえい菊花賞が2着で、牡馬ハクタイホウに逃げ切りを許したものの、第2障害7番手クリアから1秒3差まで追い詰めています。続く前走が初のB1級戦ながら3着に入り、末脚通用を示しました。やや障害に難がありますが、今回はばんえい菊花賞(680キロ)より負担重量が軽くなっており、しかもハンデ差なしの同世代の牝馬限定戦であれば主役は譲れません。
黒ユリ賞5着のアサヒメイゲツも決め手勝負のタイプ。ばんえい菊花賞ではキサラキクより10キロ軽い670キロで4着だったので、同重量になる今回は不利かもしれませんが、障害をすんなり抜けてしまえば、差のない戦いができるでしょう。
ばんえい菊花賞では7着も障害は切れていたアアモンドセブン(黒ユリ賞2着)、障害巧者でデビューから一度も掲示板を外したことがないセンゴクイチ(黒ユリ賞3着)や、今季28戦して15連対と好調なマルタウンカイ(黒ユリ賞6着)も上位争いに加わってきそうです。
この日の第9レースは、十勝産駒特別産駒特別(2歳産地限定・18:25発走予定)。十勝管内産2歳馬の限定戦で、1、2着馬には重賞・ヤングチャンピオンシップ(12月28日)への優先出走権が与えられます。
ワタシハサクランボは重賞・ナナカマド賞の3着馬で、賞金別定5キロ増となった近2走の2歳A級-1組戦でも2、2着と崩れていません。前走では、今回も出走しているイッチョクセン、タカラキンショウら3頭すべてに先着しており、1着馬(北央産駒)が不在のここはぜひとも勝利で飾りたいところです。
相手は、同じ前走で3着だったイッチョクセン、同4着タカラキンショウが有力でしょう。
【第17回開催6日目】
12月1日(月)のメイン第10レースは、射手座特別(B1級-1・2組決勝・19:05発走予定)。B1級-1組(11月23日)、B1級-2組(24日)の両予選上位馬による一戦です。
ピカイチは2走前には五稜郭特別(B1・B2級決勝混合)を制している実績馬で、続くB1級-1組予選では1番人気で3着。第2障害先頭クリアのイッキフジ(2着・今回は出走回避)と、カツオーカン(1着)からは離された3番手から強烈な決め手を繰り出し、コンマ4秒+コンマ8秒差まで迫る、見せ場十分のレースぶりでした。障害のキレも悪くなく、ここも崩れるシーンは想像しにくいです。
B1級-1組予選がB1昇級初戦ながら勝利で飾ったカツオーカンも当然、有力視ができます。同4、5着で決め手があるジャングルソング、キタノサムライも障害次第では侮れません。
B1級-2組予選勢では、2走前の羊蹄山特別(A2・B1級決勝混合)で僅差4着があるカチナノリーが筆頭格でしょう。