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今週の見どころ(11/15~11/17)

2014年11月14日(金)

 先週行われた4歳牝馬重賞・クインカップは、ナナノチカラが1番人気にこたえて快勝。2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスとあわせ、3世代の女王タイトルを獲得しました。4歳以上牝馬による重賞は、来年1月25日にヒロインズカップが組まれており、もしそこにも出走があれば当然注目を集めそうです。

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【第16回開催4日目】
 11月15日(土)のメイン第10レースは、羊蹄山特別(A2・B1級決勝混合・20:10発走予定)。A2級-2組混合(11月10日)、B1級-2組(8日)の両予選上位馬による一戦です。
 A2級-2組混合予選で2着だったダイリンビューティに注目。第2障害をほぼ同時に先頭で降りたニシキエースとの追い比べの末、コンマ3秒だけ先着されましたが、3着テンカムソウには10秒近い差をつけていました。2走前のA2級-1組特別では3着に逃げ粘っており、障害力を生かせる特別替わりはプラスのはず。ここは逃げ切りの可能性十分といえます。
 オメガグレートはB1級-2組予選では離れた障害クリアながら、逃げ切ったレインボーライデンに3秒0差まで迫って2着。10コースだったことを考えれば、価値あるレース内容でした。障害、末脚のキレとも文句なしの近況です。
 そのレインボーライデンは今回10コースを引きました。4着だった3走前、6着だった前々走も同じく10コースでしたが、障害のキレは悪くなく、ここも善戦以上が望めるでしょう。
 A2級-2組混合予選で接戦を制したニシキエースは相手関係云々より障害がポイントかもしれません。

【第16回開催5日目】
 11月16日(日)のメイン第10レースは、オータムカップ(オープン・20:10発走予定)。出走全馬が賞金別定5キロから35キロを課せられています。
 オレノココロは前走の狩勝賞(オープン)が第2障害ひと腰クリアからの逃げ切りでした。今回は賞金別定重量が5キロ増え計10キロの加増となりますが、2秒9差2着に完封したオイドンも当時から賞金別定で5キロ増えており、さらに3着だったインフィニティーは不在。連勝も十分狙えそうです。
 ニシキエーカンは、狩勝賞は回避したものの、古馬オープンではこのところ常に善戦しています。賞金別定10キロ増も相対的に有利なので、引き続き上位争いに加わってきそうです。
 狩勝賞で4着と善戦したアオノレクサスは、続くヒイラギ特別(オープン・A1級混合)はトップハンデで6着でしたが、オープン馬同士ではハンデが有利な立場。ひと押しが利けば、連争いできそう。
 ホクショウユウキコウシュハウンカイの両障害巧者は賞金別定15キロを課せられていますが力量上位だけに侮れません。

 この日の第9レースは、南北海道産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)。石狩、後志、渡島、檜山、胆振、日高の各管内および北海道外産2歳馬の限定戦で、1、2着馬には重賞・ヤングチャンピオンシップ(12月28日)への優先出走権が与えられます。
 ホクショウキズナはデビューから11戦連続連対で臨んだ青雲賞(2歳牡馬オープン)で8着と敗れ、続く2走が7、6着ですが、3走とも障害では崩れていません。前走の2歳A級-1組では第2障害先頭クリアから、キンメダルらとの叩き合いの末コンマ3秒差3着に善戦。この相手であれば、終いの踏ん張り次第で、勝機も十分でしょう。
 キンメダルは青雲賞の2着馬で、その後の2歳A級-1組でも3、1、1着と好調。前走から賞金別定5キロを課せられていますが、ホクショウキズナらとの争いを際どく制しています。10コースは気になりますが、目下絶好調といった感じで、好勝負必至でしょう。
 青雲賞3着コウシュハスパークは差し脚に見どころがあります。展開が向けば、十分勝ち負けに持ち込めるはずです。

 【第16回開催6日目】
 11月17日(月)のメイン第10レースは、五稜郭特別(B1・B2級決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組(11月9日)、B2級-1組(8日)両予選の上位馬による一戦ですが、8頭中7頭が減量のある4歳馬というメンバー構成です。
 注目はB2級-1組予選で2着の9歳馬ライデンロック。今回のメンバー中6頭が出走していた端野峠特別(10月25日・B2級-1組)では、逃げ切り寸前でピカイチに差されたものの2着に粘っています。当時、1着ピカイチと3着カツオーカンは10キロ軽かったものの、その後B1へ昇級しており、今回は同重量での戦いとなるのが有利です。
 相手は端野峠特別不出走組から。B1級-1組予選で第2障害7番手から追い込んで快勝しているキタノサムライや、3、2走前にB1級特別を連勝している障害巧者のイッキフジらが有力でしょう。
 端野峠特別を勝ち、B1級-1組予選でも2着に差してきたピカイチも充実の近況だけに好勝負が望めそうです。

今週の見どころ(11/8~11/10)

2014年11月 7日(金)

 11月9日(日)のメインには、4歳女王決定戦・クインカップが組まれています。今年の4歳牝馬はタレント揃いですが、牡馬相手の重賞となると、やや苦戦といった印象も。牝馬同士の争いであるこのチャンスをぜひともモノにしたいところでしょう。なお、勝ち馬には、来年3月15日に行われる重賞・ポプラ賞(4歳・5歳混合)への優先出走権が与えられます。

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【第16回開催1日目】
 11月8日(土)のメイン第10レースは、トドワラ特別(A2級-1組・20:10発走予定)
 キンノカミは前開催の霜月特別(A2級-1組)で逃げ切って4連勝を達成。第2障害2、3番手から迫ってきたダイリンビューティ(3着)、セイコークイン(2着)が今回は不在というのは恵まれました。賞金別定5キロが課されますが、霜月特別の4~10着馬が引き続き出走しているというメンバー構成を考えれば、負けられないところでしょう。
 相手筆頭は、霜月特別のメンバー以外からで、サカノテツワン。目下2連勝と好調で障害のキレも文句なし。出走馬中で唯一、賞金別定重量の加増がないというのも魅力です。
 ダイコクパワーは霜月特別では3番人気で9着でしたが、もともと障害次第の面はあるだけに、これだけでは見限れません。障害で大きくおかれなければ、決め手が炸裂するかもしれません。
 マゴコロは障害巧者ですが、2走前のB1級-1組特別では離れた障害4番手から2着に追い込んで、意外な一面を見せました。今回がA2昇級初戦ですが、善戦以上が期待できそうです。

【第16回開催2日目】
 11月9日(日)のメイン第10レースは、重賞・第39回クインカップ(4歳牝馬・20:10発走予定)。A1級格付で710キロの4頭による争いでしょう。
 前哨戦の紅バラ賞(10月11日・4歳牝馬オープン)を制したのがセイコークイン。第2障害を先頭で越えると、ほぼ同時に障害を降りたクインフェスタを寄せつけず、2秒1という着差以上に強い勝ち方でした。当時は、2着クインフェスタ、3着ナナノチカラ、7着コウシュハクィーンより10キロ軽かったのに対し、今回は同重量となりますが、先行力とスピードは、かなりのものがあります。
 紅バラ賞2着のクインフェスタは、続く前走のヒイラギ特別(オープン・A1級混合)では中位での障害クリアから、ぐんぐん末脚を伸ばし、見せ場十分の3着。オープン馬を相手に好走できたのは自信になったはずで、ここでも当然上位争いが見込めます。
 コウシュハクィーンは、紅バラ賞7着で、前走のヒイラギ特別が5着でしたが、ここまでの4歳二冠とも掲示板を確保しているように高重量になると力を発揮するタイプ。決め手比べに持ち込まれると厳しいので、ここも障害力を生かし、先行逃げ切りを狙います。
 逆に、決め手比べが大歓迎なのはナナノチカラ。2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスと2世代の女王タイトルを持っており、同世代の牝馬ではこの馬がA1昇級も一番乗り。早くから古馬の強豪に揉まれてきたのが強みです。課題の障害も目下安定しており、十分に勝機がありそうです。

 この日の第9レースは、釧路産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)。釧路、根室管内産2歳馬の限定戦で、1、2着馬には2歳シーズン三冠の二冠目・ヤングチャンピオンシップ(12月28日)への優先出走権が与えられます。
 注目はデビューから5戦4勝、2着1回と好調なホクセイボス。唯一の敗戦は2走前の2歳A級-1組で、キンメダル(南北海道産駒)に15秒4もちぎられましたが、同馬は青雲賞(9月21日・2歳牡馬オープン)2着などキャリアが違いました。前走の2組戦は逃げ切って楽勝しており、勢いに乗ってここも突破を狙います。
 青雲賞で接戦を制したコウシュハシンザンや、同4着で一冠目・ナナカマド賞でも4着だったコウリキも有力でしょう。
 実績的にはナナカマド賞2着テンカトウイツが筆頭格ですが、成績に安定感がないのが気になるところです。

【第16回開催3日目】
 11月10日(月)のメイン第10レースは、釧路湿原特別(A1級混合・20:10発走予定)。オープン5頭とA1級3頭が争います。
 インフィニティーに今季初勝利のチャンスが訪れました。重賞でもオープン特別でも善戦止まりという近況ですが、A1級混合の今回は相手を考えても、きっちりと勝利で決めてくれるでしょう。
 出走8頭中5頭が前開催ではヒイラギ特別(オープン・A1級混合)を使われています。1番人気にこたえて快勝したのがソウクンボーイですが、今回はオープン昇級と収得賞金の関係で別定重量が15キロも増えるのは微妙な感も。逆に、同2番人気で8着と敗れたトレジャーハンターは、オープン2戦目で慣れも見込め巻き返してきそう。障害のキレも悪くはありませんでした。
 前走の重賞・北見記念で8着だったホリセンショウも、ここに入れば実力上位だけに侮れません。

今週の見どころ(11/1~11/3)

2014年10月31日(金)

 11月2日(日)のメインには、3歳三冠の二冠目・ばんえい菊花賞が行われます。帯広単独開催となった07年以降、一冠目・ばんえい大賞典との二冠を達成した馬はおらず。それどころか、一冠目は不出走だった馬の好走や、同レース8着以下からの巻き返しも見られる波乱傾向の強い重賞といえます。

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【第15回開催4日目】
 11月1日(土)のメイン第10レースは、霜月特別(A2級-1組・20:10発走予定)
 目下3連勝と絶好調なキンノカミに注目します。3勝すべてを逃げ切りで挙げていますが、特に前走A2級-1組(10月13日)で断然人気のハクタイホウをまったく寄せつけなかった走りは強いの一語。今回のメンバー10頭中9頭が同じA2級-1組戦を使われており、しかも2着ハクタイホウが不出走というのは恵まれました。賞金別定重量の加増もないので、軸として信頼できそうです。
 ダイリンビューティは、A2級-1組(10月13日)が6着で、2走使いの前走ペルセウス特別(A1・A2級決勝混合)でも7着でしたが、3着だった3走前から3走続けて10コースに入ったのが不運でした。4走前にはA1・A2級決勝混合特別で、障害ひと腰クリアから差し切っているように実力は確か。6番という枠順を考えてもここで巻き返して不思議ありません。
 ダイコクパワーはA2昇級後、しばらくは苦戦していましたが、3走前のA2級-2組は2着、続くA2級-1組(10月13日)が4着で、相手強化となった前走ペルセウス特別でも3着と、通用のメドを立てています。今回はA2級だけの争いで、引き続き上位が狙えそうです。
 A2級-1組(10月13日)が昇級初戦で3着アアモンドヤマト、同7着キュートエンジェルは、クラス慣れが見込めることで上位進出があるかもしれません。

【第15回開催5日目】
 11月2日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠の二冠目・第39回ばんえい菊花賞(20:10発走予定)。重量格による別定戦で、A2級でトップハンデ710キロのホクショウマサル、ハクタイホウから、B3級の牝馬で670キロのアサヒメイゲツ、アアモンドセブンまで最大40キロのハンデ差がつきました。
 10頭中7頭が、一冠目・ばんえい大賞典(8月24日)、オッズパーク杯秋桜賞(10月5日・3歳オープン)の両レースを使われています。
 シンザンボーイは初の重賞・特別挑戦だったばんえい大賞典で5着と崩れず、秋桜賞でも3着と善戦しています。目下19戦連続で掲示板内をキープ(うち7勝)。障害巧者で、切れる脚も持っていることが堅実な成績につながっているようです。ばんえい大賞典からクラス据え置きのため当時から10キロ増で、牡馬では最軽量タイとなる690キロは有利なので、勝ち負けが期待できそうです。
 ばんえい大賞典4着馬で、強烈な決め手を持つ牝馬アサヒメイゲツは、秋桜賞を含め目下3連勝と好調です。こちらもばんえい大賞典から10キロ増の670キロは有利で、障害次第で上位争いに加わってきそうです。
 ハクタイホウは、ばんえい大賞典、秋桜賞ともトップハンデを課せられながら2着惜敗。障害巧者ですが、やや詰めを欠く傾向があり、それは重賞で顕著に現れるようです。今回も崩れるシーンは想像しにくいものの、勝ち切るまでもどうかといった感はあります。
 ホクショウマサルは、ばんえい大賞典、秋桜賞とも不出走。ひと叩きされたことで気配が上向けば、2歳シーズン王者の貫録を示すかもしれません。
 ばんえい大賞典3着、秋桜賞4着のカンシャノココロは前走のB2級-1組では7着でしたが、障害で崩れてはいません。同世代限定の今回は侮れないところです。

 この日の第9レースは、北見産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)。網走管内産2歳馬の限定戦で、1、2着馬には12月28日に行われる重賞・ヤングチャンピオンシップへの優先出走権が与えられます。
 2歳最初の重賞・ナナカマド賞を圧勝したセンゴクエースがトップハンデでも負けられません。焦点は相手探しで、いちい賞(2歳牝馬オープン)で3着のシリウス、2歳A級-1組での勝ち星があるホンインボウらが候補になりそうです。

 【第15回開催6日目】
 11月3日(祝・月)のメイン第10レースは、ヒイラギ特別(オープン・A1級混合・20:10発走予定)。オープン3頭とA1級7頭が争います。
 4歳馬のソウクンボーイは近3走が2、2、1着と好調。3走前の神無月特別(オープン・A1級混合)は障害2番手クリアからコウシュハウンカイのコンマ1秒差、前々走のA1級混合は障害3番手からアアモンドマツカゼのコンマ3秒差、そして前走ペルセウス特別(A1・A2級決勝混合)では障害2番手から、トレジャーハンターを差し切っています。強敵になりそうなのは同じ4歳のコウシュハウンカイですが、神無月特別では20キロだったハンデ差が今回は25キロにひらいており、逆転は可能でしょう。
 そのコウシュハウンカイは神無月特別1着から、前走は狩勝賞(オープン)に臨み6着でしたが相手が強すぎました。再びA1級との混合となる今回は巻き返しを期します。
 7月までは快進撃を続けていたアオノレクサスは、ばんえいグランプリ8着、競走除外でリズムを崩したか、神無月特別6着、狩勝賞4着。とはいえ力量上位なので侮れません。
 ソウクンボーイと同じ近3走を使われて4、3、2着のトレジャーハンターも有力ですが、今回はオープン昇級でクラスハンデが10キロ増えたぶん割引が必要かもしれません。

今週の見どころ(10/25~10/27)

2014年10月24日(金)

 10月26日(日)のメインには、古馬路線重賞の北見記念が組まれています。出走10頭は、すべて岩見沢記念(9月28日)を使われていた馬。当時より30キロから40キロ重い負担重量での争いで、どのように結果が変わるのか。注目の一戦です。

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【第15回開催1日目】
 10月25日(土)のメイン第10レースは、端野峠特別(B2級-1組・20:10発走予定)。出走10頭中に4歳馬が9頭いるメンバー構成になりました。
 直近のこのクラスの特別戦・千樹橋特別(9月29日・B2級-1組混合)で2着に入っているカツオーカンに期待します。現B1級のメンコイワタシに逃げ切られたものの、第2障害2番手クリアから詰めの甘さも見せず、しっかりと歩き通しました。同レースはB1級との混合でしたが、今回はB2級同士の争いなので、相手有利は明らかです。障害力を生かして逃げ切りを狙います。
 マツリダワッショイも障害巧者。千樹橋特別には不在でしたが、今季、B2級特別でカツオーカンと2度対戦し、ともに1秒前後の差のない争いをしており、互角の勝負が可能でしょう。
 9歳馬ライデンロックは2008年の3歳二冠馬で、古馬重賞でも善戦していた実績馬。近年は上級では苦戦が続きましたが、B4へと降級した今季はさすがに役者が違う感じで11戦8勝、2着1回の好成績を収めています。近2走は5、4着と4歳馬にスピード負けしている感もありますが、特別戦へ替わって変わり身がありそうです。
 9月6日のオッズパーク杯長月特別(B2級-3・4組決勝)を制しているピカイチは障害さえ無難であれば好勝負できそう。同2着でスピードあるサクラリュウも争覇圏でしょう。

【第15回開催2日目】
 10月26日(日)のメイン第10レースに、重賞・第35回北見記念(20:10発走予定)が行われます。
 基礎重量850キロに、今季の収得賞金60万円につき10キロが課せられる別定重量戦。フジダイビクトリーが30キロ増(880キロ)でトップハンデ、キタノタイショウ、ニュータカラコマが20キロ増(870キロ)、ホクショウユウキ、オイドンが10キロ増(860キロ)での出走です。
 メンバー的には、9月28日に行われた重賞・岩見沢記念の再戦。同レースで逃げ切り勝ちを収めたホクショウユウキ、第2障害4番手から2着に差してきたキタノタイショウとも、当時から別定重量の加増が10キロ増えています。
 そこで注目は3着だったニシキエーカン。第2障害ではひと腰で天板に脚をかけ、ひと息おいて2番手でクリア。自慢の末脚でホクショウユウキに迫り、差し切ってしまうのではないかと思わせました。結局残り10メートルで一杯になりましたが、見せ場はたっぷり。成長途上の5歳馬にとって850キロは決して楽ではありませんが、2011年には当時5歳のフクドリが、初の800キロだった北斗賞2着、830キロの岩見沢記念4着、そして860キロの北見記念3着と、徐々に重くなる重量に対応し善戦を続けていたことは、今年のニシキエーカンの戦いぶり(初の770キロ・旭川記念2着、北斗賞4着、岩見沢記念3着)に被るものがあります。2011年はニシキダイジンやカネサブラック、ギンガリュウセイ(休養中)、フクイズミなどがおりオープンの層が厚かった時期で、今年のような混戦模様なら、5歳のこの馬にも勝機が見込めそうです。
 昨年のこのレースの1、2着馬は不出走で、3着だったのがインフィニティー。今年の3月にはばんえい記念を勝ったように高重量戦に自信を持っています。岩見沢記念では障害で崩れ4着でしたが、前走の狩勝賞(オープン)で立て直されており、不安なくここへ臨めそうです。
 キタノタイショウは狩勝賞では7着でしたが、重賞の今回は変わり身を見せるはず。ハンデは有利といえませんが、底力上位の存在。障害で多少苦戦しても挽回できる決め手の持ち主です。
 岩見沢記念で古馬重賞初制覇を成し遂げた5歳馬ホクショウユウキももう少し追いかけてみたいところです。

 【第15回開催3日目】
 10月27日(月)のメイン第10レースは、ししゃも特別(B1級-1組・20:10発走予定)
 キタノストロングホクショウサスケキタノサムライジャングルソングとB1級の決め手自慢が大集合というメンバーだけに、ひとまず前に行ける馬に注目。イッキフジは前走の十勝川モール温泉杯(B1級-1・2組決勝混合)が圧巻の逃げ切り勝ち。追い込んできた1番人気キタノサムライを3秒7差2着に退けており、今回も前走と同様、逃げて障害でどれだけ後続を離せるかがカギになりそうです。
 レインボーライデンは十勝川モール温泉杯で3着。障害を2番手で降りたもののゴール手前でキタノサムライに捕まってしまいましたが、この馬なりのレースはできていました。3走前にA2・B1級決勝混合特別で逃げ切っているマゴコロも有力です。
 前述の差し馬勢はすべて障害次第というタイプですが、すんなり越えてしまえば上位独占までありえるでしょう。

今週の見どころ(10/18~10/20)

2014年10月17日(金)

 10月18日(土)、19日(日)の2日間、帯広競馬場では「フードバレーとかちフェスティバル」が行われます。十勝こだわりの味覚をはじめ、ゆるキャラ選手権、花火大会、吉本爆笑ステージなど楽しいイベントがたくさんです。なお両日の競馬は全10レース制で実施(メインは第10レース)され、発走予定時刻も通常とは異なりますのでご注意ください。

※発走予定時刻のお知らせはこちら

 10月18日(土)メインの最終第10レースは、十勝川モール温泉杯(B1級-1・2組決勝混合・19:40発走予定)。B1級-1組(10月12日)、B1級-2組混合(11日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-1組予選勢が優勢でしょう。2着イッキフジは同レースがB1昇級初戦でしたが、第2障害をひと腰先頭で越えると、後続との差を大きく広げたものの、2番手から猛追してきたホクショウサスケに差されての惜敗でした。しかし、この障害力は特別戦でこそ生きるはず。ホクショウサスケが不在だけに巻き返しが見込めます。
 やや離されての3着だったキタノサムライですが、こちらもB1昇級初戦ながらしっかり伸びてきました。障害次第の面は否めませんが、上位争いに加わりそうです。
 同6着キタノストロングは9月22日の野分特別(A2・B1級決勝混合)で3着の実績があります。1組予選は10キロ減がある4歳馬が1~3着を独占しましたが、今回は重量が重くなる特別戦。B1級の先輩として貫録を示す場面もありそうです。
 B1級-2組混合予選勢では、同レース3着を含め善戦続くレインボーライデンに注目です。

 10月19日(日)メインの最終第10レースは、疾風賞(3歳以上選抜・19:40発走予定)。定量500キロ(4歳10キロ減、牝馬20キロ減)で争われる一戦で、1~3着馬にスピードスター賞(15年2月9日)への出走権が与えられます。
 オイドンは同条件特別では6戦し、12、14年のスピードスター賞など5勝(2着1回)と強さを見せつけています。走破時計も47秒台を2度マークするなど上位だけに、ここも実績どおりの走りを披露してくれそうです。
 ホクショウサスケは同条件特別での2戦ともオイドンの2着で、今年2月のスピードスター賞では2秒2差でした。伸び盛りの4歳だけに、オイドンとの差を詰めてくるでしょう。
 ヒカルブライアンは同条件特別へは初登場ですが、7月に行われた3歳・4歳混合の軽重量特別戦(全馬500~550キロ)で、逃げ切り勝ちを収めている実績があります。同レースで4秒6差2着に退けたサクラリュウが、8月の定量500キロ特別・稲妻賞で2着に入ったことを考えれば、この馬も適性十分と考えられます。

  10月20日(月)のメイン第10レースは、ペルセウス特別(A1・A2級決勝混合・20:10発走予定)。A1級混合(10月12日)、A2級-1組(13日)の両予選上位馬による一戦です。
 A1級混合予選は、第2障害を先頭で抜けたトレジャーハンターに、2、3番手からアアモンドマツカゼ(1着)、ソウクンボーイ(2着)が迫ってきて、ほぼ3頭横並びでのゴール。3頭の差はコンマ3秒+コンマ6秒という大接戦でした。1番人気で3着と敗れたトレジャーハンターに再度注目します。近6走では、端コースに入った2走前の神無月特別(オープン・A1級混合)こそ4着でしたが、3勝、2、3着1回と崩れがありません。
 神無月特別、A1級混合予選とも2着のソウクンボーイは障害巧者。こちらも上位争い必至です。
 A2級-1組予選勢は上位3頭が回避。5着トモエエーカンは、収得賞金の関係で予選より別定重量面で不利になりますが、底力があるので侮れません。

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