ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
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今週の見どころ(1/24~1/26)

2015年1月23日(金)

 1月25日(日)のメインには、ヒロインズカップが組まれています。4歳以上牝馬による唯一の重賞。近年とは違い今年は5歳馬が4頭というフレッシュなメンバー構成となりました。
 オッズパークでは現在、「ばんえい強化プロジェクト」を実施中。予想情報の拡充、十勝の特産品が当たるキャンペーン、動画コンテンツの配信などにより、ばんえい十勝を盛り上げます。

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【第22回開催1日目】
 1月24日(土)のメイン第10レースは、吹雪特別(A2級-1組・18:05発走予定)
 前開催に行われた山羊座特別(A2級-1組)の勝ち馬イッキフジが次週の5歳限定オープンへ、また同2、3着馬も25日の重賞・ヒロインズカップへ出走予定のため、やや手薄なメンバーとなりました。
 注目は山羊座特別には不出走だったテルシゲでしょう。昨季はA2級特別(混合戦含む)で、1勝、2着1回、3着2回など好走を続け、11月からの始動となった今季も、2戦目の十勝岳特別(11月29日・A2・B1級決勝混合)で第2障害2番手クリアから差し切り勝ちを収めています。前走のA2級-2組混合も同じようなレースで勝ち星をゲット。障害への不安もなく、軸として期待できそうです。
 相手筆頭はアアモンドヤマト。山羊座特別では1番人気で7着でしたが、勝ちにいく積極的な競馬をした結果、障害でのキレを欠いたもの。強力な先行タイプだった上位3頭が不在という今回のメンバーを考えれば、マイペースに運んで巻き返しが見込めそうです。
 山羊座特別が9着だったトモエエーカンも、もともとは障害巧者。流れが落ち着きそうなここは、上位争い必至でしょう。
 サカノテツワンは、山羊座特別で今回のメンバー中最先着の4着。障害次第では、持ち前の決め手が炸裂する場面もありそうです。

【第22回開催2日目】
 1月25日(日)のメイン第10レースは、重賞・第25回ヒロインズカップ(4歳以上牝馬・18:10発走予定)。クラス別定重量戦で争われる、ばんえいの古馬女王決定戦です。
 このレース連覇を目指すダイリンビューティ(760キロ)に注目。前哨戦のレディースカップ(12月14日)は、逃げ切り寸前で、ニシキエースに差されてコンマ4秒差の2着惜敗。その後も2、2、4、3着と障害巧者らしい安定したレースを披露しています。今回の760キロは、9秒4差の圧勝だった昨年と同じ負担重量。近況の充実度を考えても女王にいちばん近いのはこの馬といえそうです。
 4頭参戦している5歳馬にとって、今回の負担重量は未経験ですが、クインフェスタ(760キロ)に注目できそう。4歳シーズン女王決定戦・クインカップ(11月9日)では同重量ナナノチカラの1秒6差2着でしたが、10キロ差がついたレディースカップでは3着と、先着を果たしています。その後、天馬賞で740キロ(5着)と今回に近い負担重量も経験しており、見せ場以上が見込めるでしょう。
 ナナノチカラ(770キロ)は、これまで、クインカップ(1着)、レディースカップ(4着)などでの710キロを超える重量経験がありません。ですが、いざ障害を越えてしまえば、世代屈指の決め手で差し切るシーンも一考できます。
 天馬賞で牝馬最先着の3着セイコークイン(760キロ)は、前走のA1級戦では見せ場なしの10着でしたが、10コースに入った不運もあったかもしれません。
 アアモンドマツカゼ(770キロ)は、レディースカップが7着。障害で苦戦したのが響きましたが、前走のオープン・A1級決勝混合特別では、一転、抜群のカカリ。障害を先頭で越えると、決め手上位のオープン馬ホッカイヒカルにこそ捕まったものの、コンマ6秒差2着と大健闘しています。昨年のこのレース(4着)以来の770キロですが、勢いをつけて臨めそうです。

 【第22回開催3日目】
 1月26日(月)のメイン第10レースは、六花特別(A1級混合・18:05発走予定)。オープンの4頭にA1級の5頭が挑みます。
 前開催のガーネット特別(オープン・A1級決勝混合)を使われていた馬が5頭おり、なかでも2番人気で5着だったホリセンショウに注目。障害のキレも悪くなく、好位で越えたものの、1~5着が3秒6差以内という決め手比べになったのが不運でした。今回は前走の1、2着馬が不在と戦いやすいメンバーでもあり、力どおりなら順当に巻き返してくるでしょう。
 アサヒリュウセイは、前開催ではオープン-2組に出走して2着で、2走使いのガーネット特別は回避しています。2走前のニューイヤーカップ(オープン・A1級混合)ではオイドンを破る金星を挙げており、調子はよさそうです。障害で置かれなければ決め手を駆使し、ホリセンショウを苦しめそうです。
 オープン-2組、ガーネット特別とも4着だったトレジャーハンターも引き続き上位をうかがう存在。
 2走前のA1級戦を勝ち、ガーネット特別が6着だったスギノハリアーも争覇圏でしょう。

今週の見どころ(1/17~1/19)

2015年1月16日(金)

 2014年に地方競馬で活躍した人馬を表彰する「NARグランプリ2014」が発表され、ばんえい最優秀馬に、ばんえい記念の勝ち馬インフィニティー(牡・金田勇厩舎)が選出されました。今季は11月のドリームエイジカップを制しており、ばんえい記念(3月22日)2連覇へ向けどのような臨戦過程を歩むのかにも注目です。また、特別賞には、昨年2月に、ばんえい史上3人目となる通算3000勝を達成した大河原和雄騎手が選ばれています。
 オッズパークでは現在、「ばんえい強化プロジェクト」を実施中。予想情報の拡充、十勝の特産品が当たるキャンペーン、動画コンテンツの配信などにより、ばんえい十勝を盛り上げます。

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【第21回開催4日目】
 1月17日(土)のメイン第10レースは、プロキオン特別(B1級-2・3組決勝混合・18:05発走予定)。B1級-2組(1月11日)、B1級-3組混合(12日)の両予選上位馬による一戦です。
 注目はB1級-3組混合予選の勝ち馬ショウチシマシタ。2着タカラハヤヒメとコンマ8秒という着差だけ見ると辛勝ですが、スムーズな登坂から押し切った危なげのないレースでした。明け5歳馬は、年明けから平場戦(予選)での減量がなくなりますが、特別戦では引き続き10キロの減量が適用されるのが有利で、連勝が期待できそうです。
 同予選3着スーパーオーサンは今季33戦して1勝、2着5回、3着9回(着外7回)という堅実タイプ。特別戦でも、B2格付時代の昨年9月にB1級混合の千樹橋特別3着や、B1昇級後も4、3着と善戦を続けています。ここも勝ち切るまではどうかですが、大崩れもないでしょう。
 B1級-2組予選組では、3着レインボーライデンに注目。障害巧者ながら詰めに課題がありますが、前走は第2障害やや離れた4番手から差し脚を伸ばしてきました。ライデンロック、ジャングルソング、カツオーカンといったB1級の実績馬が先週の1組特別に出走して不在という相手関係を考えれば、引き続き上位争いできそうです。
 同予選を含め2連勝中のライトアームは障害次第の面はあるので、特別戦では信頼の置きにくいタイプですが、近走のカカリならここでも好勝負必至といえます。

【第21回開催5日目】
 1月18日(日)のメイン第10レースは、睦月特別(オープン-1組・18:05発走予定)。帯広記念(1月2日)が終わると、古馬重賞は、3月1日のチャンピオンカップまでありません。
 直近のオープン特別は、帯広記念の前日に行われたニューイヤーカップ(オープン・A1級混合)。同レースで1番人気・2着のオイドンに注目します。収得賞金順では帯広記念への出走も可能でしたが、見送ったのは負担重量などを考慮してのことでしょう。トップハンデを課せられ、20キロ軽かったアサヒリュウセイの決め手に屈しましたが、コンマ3秒差であれば負けて強しといえます。今回はオープン馬の限定戦ですが、ハンデ面では有利な立場。3走前の師走特別、2走前のホワイトクリスマス賞の両オープン特別で、今回の出走全馬を破って連勝している実績を考えれば、主役は譲れません。
 師走特別、ホワイトクリスマス賞とも2着だったニュータカラコマが相手筆頭。前走帯広記念は7着でしたが、実績ある重量に戻れば、決め手が生かせそうです。
 師走特別、ホワイトクリスマス賞が連続3着だったインフィニティーや、師走特別4着などオープン特別で善戦を続けるコウシュハウンカイも争覇圏でしょう。

 【第21回開催6日目】
 1月19日(月)のメイン第10レースは、ガーネット特別(オープン・A1級決勝混合・18:05発走予定)。オープン-2組(1月11日)、A1級(10日)の両予選上位馬による一戦です。
 A1級予選の勝ち馬スギノハリアーに注目。逃げ切りを狙う1番人気ハクタイホウを、第2障害3番手クリアから早々に捕えると6秒9突き放す完勝でした。今回はその2着馬ハクタイホウが回避。着差を考えると3着以下の馬にも先着されるシーンは想像しにくいものがあります。今回はオープン馬も相手ですが、オープン・A1級混合特別で、何度も好走している実績を考えれば中心として期待が持てそうです。
 オープン-2組予選は、ホッカイヒカルが障害2番手から抜け出して完勝。障害を5番手で越えたアサヒリュウセイが2着に追い込んで、決め手ある馬同士の決着となりました。今回はA1級混合で流れも速くなりそうなので、逃げて4着だったトレジャーハンター、一旦は2番手に上がる場面を作って3着ホリセンショウの巻き返しもありそうです。

今週の見どころ(1/10~1/12)

2015年1月 9日(金)

 ばんえい十勝は年始の連続開催を終え、今週から土曜・日曜・月曜の通常日程へと戻ります。なお、3月16日(月)までの期間は薄暮開催として実施され、発走予定時刻が、第1レース・13:00、メイン第10レース・18:05となります。なお、スカパー!プレミアムサービス(701~703ch)での実況中継の放送時間も12:00~18:00へと変更になりますのでご注意ください。

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【第21回開催1日目】
 1月10日(土)のメイン第10レースは、カシオペア特別(B1級-1組・18:05発走予定)
 1月4日に行われた新雪特別(B1級-1組)のほぼ再戦。第2障害を先頭で越え2着だったカツオーカンに期待します。これで3走前のおおいぬ座特別(B1級-1組)、2走前のB1級-1組(12月21日)から3戦連続2着と好勝負を続けています。前走は決め手のあるジャングルソングにしてやられましたが、同馬は障害次第の面があるのに加え、今回はハンデが厳しくなっているため、今度こそカツオーカンが逃げ切ってくれそうです。
 コサカコブラは、新雪特別では離れた障害クリアながら3着に追い込みました。2走前のB1級-1組(12月21日)は9着と惨敗していましたが、実績ある特別戦で巻き返しに成功しています。引き続いての特別戦であれば、注目が必要でしょう。
 ライデンロックは、1番人気に推された新雪特別が5着。近3走では1戦ごとに負担重量が増えてきた影響もあったのか、障害で苦戦し末脚のキレが見られませんでした。しかし、今回は前走から据え置きの735キロで慣れが見込めるため、巻き返しがあるかもしれません。
 同じく新雪特別では末脚不発で4着だったキタノサムライや、もともとは障害巧者である同7着ピカイチの浮上にも期待したいです。

【第21回開催2日目】
 1月11日(日)のメイン第10レースは、山羊座特別(A2級-1組・18:05発走予定)
 10頭中8頭が、ばんえい十勝金杯(1月5日・A2級-1組)を使われていましたが、注目したいのは不出走だった5歳馬2頭からダイコクパワー。前開催は明け5歳重賞・天馬賞に出走し8着でしたが、A2級特別(A1級との混合を含む)では5戦して2着2回、3着1回と善戦も多い成績。3走前の初雪特別(A2級-1組)では、逃げ切り勝ちを収めたアアモンドヤマトの2着に追い上げています。明け5歳馬には、引き続き特別戦では10キロ減の特典があるのも有利。大きく障害で置かれなければ、差し切るシーンが期待できそうです。
 もう1頭のばんえい十勝金杯不出走馬イッキフジは、天馬賞でダイコクパワーに先着しての6着。今回がA2昇級後、初の自己条件戦ですが、B1級ではオープン経験馬ライデンロックと互角に渡り合っており、格負けしません。
 ばんえい十勝金杯は、アアモンドヤマトらほぼ同時に先頭で障害を越えた4頭の叩き合いとなり、なかでも決め手に勝るトモエエーカンが1着でしたが、同馬は今回ハンデが5キロ増。2着グランドペガサスが昇級したこともあり、負担重量が据え置きの3着アアモンドヤマト、4着ダイリンビューティに逆転のチャンスもありそうです。

 【第21回開催3日目】
 1月12日(祝・月)のメイン第10レースは、ばんえいプリンセス賞(4歳牝馬オープン・18:05発走予定)。11月30日に行われた3歳牝馬限定重賞・ばんえいオークスの8着馬を除く9頭と、B4級-2組を勝ち上がってきたワイルドヒメによる争いです。
 定量戦のばんえいオークスは、断然人気のキサラキクが逃げ切って力の違いを見せつけましたが、今回はトップハンデを背負います。2番人気で5着に敗れたアサヒメイゲツの巻き返しがありそう。世代屈指の決め手を駆使して、突き抜ける場面が見込めます。
 ばんえいオークスが4着だったアアモンドセブンは、その後6戦して3勝、3着1回、5着2回と好調。連勝を収めた近2走で、今回も出走しているB3級の4頭すべてを破っています。B4級も3頭いるというメンバーに入っては、格を考えても大崩れは考えにくいところでしょう。
 実力上位のキサラキクは、ばんえいオークスのように勝ちにいけば「あっさり」もありそうですが、ハンデを考え慎重な競馬をすると、先行する軽量馬たちを捕えらきれずに終わる可能性も否定できません。

今週の見どころ(1/1~1/5)

2014年12月31日(水)

 新年のばんえい十勝は、1月1日(祝・木)~5日(月)までの連続5日間開催。2日(金)には第9レースに古馬による帯広記念(16:10発走予定)、3日(土)の第10レースには明け5歳馬による天馬賞(16:45発走予定)と、2つの重賞が組まれています。発走予定時刻は日によって異なりますのでご注意ください。

帯広競馬場(1/1~5)でのイベントはこちら
各直営場外発売所(1/1~3)でのイベントはこちら
川崎競馬場(1/2・3)でのイベントはこちら

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【第20回開催1日目】
 1月1日(祝・木)のメイン第10レースは、ニューイヤーカップ(オープン・A1級混合・16:40発走予定)
 オイドンが断然でしょう。3走前の重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)で人気薄ながら2着に食い込むと、続く2走のオープン特別を連勝中。これまで12、1月は【11-2-1-1】という安定した走りを披露しています。今回はA1級混合と相手も楽になったとなれば、トップハンデでも負けるシーンは想像しにくいものがあります。
 スギノハリアーは、5走前の知床賞2着、3走前のターコイズ特別4着などオープンとの混合特別で好走実績があります。ここも障害力を生かす先行策に出そうですが、オイドンとの25キロ差を考えれば連圏内に踏ん張れる可能性もありそうです。
 続くのがオリオン特別(A1級-1組混合)組の3頭で、詰めの甘さが出なければアオノレクサス、障害さえまともならニシキエーカンアサヒリュウセイの末脚が炸裂するかもしれません。

【第20回開催2日目】
 1月2日(金)のメイン第9レースは、重賞・第37回帯広記念(16時10分発走予定)。今季の収得賞金60万円につき10キロを課せられる別定重量戦で、30キロ増・920キロでトップハンデのフジダイビクトリーから、別定重量の加増なし890キロのホッカイヒカル、ホリセンショウ、シベチャタイガートレジャーハンターまで最大30キロ差がつきました。
 このレース連覇を目指す障害巧者ホリセンショウ(890キロ)に注目。ハイペースを苦にするタイプで、勝ちみに遅いですが、普段はテンに置かれるホッカイヒカルが早めの第2障害クリアから勝利した12月8日のターコイズ特別(A1級混合)で3着、同馬が再び早めに仕掛けた前走オリオン特別(A1級-1組混合)で今季初勝利を飾るなど、緩い展開になれば強さを発揮します。890キロは、逃げ切り勝ちを収めた前年の帯広記念と同じ負担重量なので心配なし。近4走が2、3、2、1着と上昇気配も感じられます。今季ここまでに7戦行われた古馬重賞は、うち6戦で勝ち馬が違うという混戦だけに、今度はこの馬に順番がまわってきそうです。
 ホリセンショウは、昨年、帯広記念初挑戦で制覇を成し遂げました。今年の初挑戦馬は3頭いますが、ホクショウユウキ(900キロ)に期待できそう。9月の岩見沢記念1着、10月の北見記念2着と、出走全馬が負担重量800キロ以上という秋の重賞で変わり身を見せています。抜群の障害力が武器で、初の900キロでもむしろ歓迎といった感があります。
 キタノタイショウ(910キロ)は昨年の帯広記念2着馬。今季の古馬重賞7戦すべてに出走し、4月のばんえい十勝オッズパーク杯を勝ち、2着2回、4着1回、5着2回と安定した成績を収めています。昨年のこのレースは近2走ブービー着順からの臨戦だったので、今年も近2走が7、7着(ともに8頭立て)でも気にする必要はなさそう。仮に障害で苦戦しても決め手で挽回できるので、大崩れは考えにくいです。
 昨年のばんえい記念馬インフィニティー(900キロ)は、11月のドリームエイジカップで逃げ切り勝ち。重賞では詰めの甘さが目につきましたが、この勝利でひと皮剥けたかもしれません。鈴木恵介騎手への乗替わりもプラス材料でしょう。
 昨年のばんえい記念2着馬フクドリ(900キロ)は、北見記念が今季初勝利。意外にも帯広記念へは今回が初参戦ですが、大きく障害で崩れなければ、持ち前の決め手で上位争いできそうです。

【第20回開催3日目】
 1月3日(土)のメイン第10レースは、明け5歳馬による重賞・第8回天馬賞(16:45発走予定)。牡馬760キロ、牝馬740キロの定量で4歳シーズン・ナンバー1の座を争います。
 ソウクンボーイに注目します。2歳シーズンのイレネー記念、3歳のばんえいダービーと、2世代のナンバー1決定戦でともに2着の実績があります。4歳シーズン三冠は、二冠目の銀河賞に出走し、第2障害へ真っ先に仕掛ける積極策から、勝ち馬オレノココロから3秒9差4着と単勝最低人気を覆す好走を見せました。その後の自己条件での8戦では、前走こそ障害で崩れましたが、最高体重を更新しており、ここへ向けて余裕残しの仕上げだったのかもしれません。4歳シーズンこそ頂点を狙いたいところです。
 コウシュハウンカイは、イレネー記念、ばんえいダービーとも3着で、ここまでに行われた4歳シーズン二冠でも、柏林賞2着、銀河賞3着と善戦続き。終いの踏ん張り次第で、勝利が見えてきます。
 オレノココロは、イレネー記念へは不出走でしたが、ばんえいダービーでは前述2頭との叩き合いを制し初タイトルを獲得しています。強みは、前走で今回と同じ760キロを経験していること。大外10コースは不利ですが、逃げ切り勝ちを収めた銀河賞に続く二冠制覇なるでしょうか。
 銀河賞2着のホクショウサスケ、イレネー記念の勝ち馬ショウチシマシタはゴール前が混戦になれば、決め手を生かし浮上してきそうです。

 【第20回開催4日目】
 1月4日(日)のメイン第10レースは、新雪特別(B1級-1組・17:05発走予定)
 コサカコブラの巻き返しに期待します。4走前の射手座特別(B1級-1・2組決勝)で2着、2走前のB1級-2・3組決勝混合特別で逃げ切り勝ちを収めるなど、4戦連続連対の好調さが買われ、前走のB1級-1組(12月21日)では1番人気に推されたものの最下位。9頭中に減量がある4歳馬が6頭というメンバー構成で、流れに乗れず見せ場がありませんでした。今回も明け4、5歳馬が5頭いますが、特別戦に替わることで展開も緩くなるはず。馬場も重めになりそうなので、先行押し切りが期待できそうです。
 ライデンロックは、B1級-1組(12月21日)で2番人気・3着でしたが、2走使いのオッズパーク賞'14ファイナルカップ(B1級-1・2組決勝)では第2障害でやや置かれたものの、長くいい脚を使い差し切っています。前々走から30キロもハンデが増えていましたが、B1級では力上位ということをアピールしました。今回はさらに5キロ増になりますが、引き続き好勝負できそうです。
 射手座特別が5着だったカツオーカンは、2走前のB1級-1組特別、前走のB1級-1組(12月21日)とも2着でしたが、両レースを制したイッキフジが昇級した今回はチャンスがありそうです。
 ピカイチは、射手座特別が1番人気・6着で、前走のB1級-1組(12月21日)が7着。障害巧者らしくないレースぶりですが、決め手もあるので、まだ見限れないところです。
 B1級-1組(12月21日)5着、'14ファイナルカップ3着というジャングルソングも障害のタイミング次第では、末脚が脅威になりそうです。

 【第20回開催5日目】
 1月5日(月)のメイン第10レースは、ばんえい十勝金杯(A2級-1組・17:05発走予定)
 障害巧者キンノカミの巻き返しに期待します。9~11月にかけA2級-1組特別での2勝を含む5連勝。特に印象的だったのは、3走前のトドワラ特別(11月8日・A2級-1組)で、砂が重く不利といわれる大外10コースを逆に味方につけたかのようなパワフルな勝ちっぷりでした。競走除外を挟んでの近2走の平場戦が見せ場なしの8、6着なのは気になりますが、追走で一杯になっている感が強いです。今回は実績ある特別戦に替わることで、一変の動きが期待できそうです。
 トドワラ特別が4着だったアアモンドヤマトは、直近のA2級-1組特別・初雪特別(12月6日)を逃げ切り快勝しています。今回は745キロのトップハンデですが、750キロまでなら連対実績があるので、引き続き上位争いできそうです。
 牝馬ダイリンビューティは、4戦続けて2着と善戦続き。軽量を生かしての粘り込みに警戒が必要です。
 トモエエーカンは、トドワラ特別が3着で初雪特別が4着。毎回ひと脚は使ってくるタイプなので、押さえには欠かせません。

今週の見どころ(12/27~12/29)

2014年12月26日(金)

 年末年始のばんえい十勝は、12月27日(土)~29日(月)、1月1日(祝・木)~5日(月)で、いずれもデイ開催となります(発走予定時刻はこちら)。
 28日(日)のメインには、2歳シーズン三冠の第2弾・ヤングチャンピオンシップが組まれています。現在の三冠体系になった08年以降で、一冠目・ナナカマド賞、二冠目とも勝ったのは08年ホクショウバンク、10年オイドン、11年ブラックボスと3頭いますが、無敗の二冠馬は出ていません。今年は、デビューから7戦負けなしというセンゴクエースが偉業達成に挑みます。

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【第19回開催4日目】
 12月27日(土)のメイン第10レースは、地吹雪賞(B級以上選抜・17:20発走予定)。定量500キロ(4歳10キロ減、牝馬20キロ減)で争われる特別戦で、上位3頭がスピードスター賞(15年2月9日)への出走権を獲得します。
 4歳が牡馬2頭、牝馬4頭の計6頭も出走。特に牝馬は30キロ減の470キロが魅力で、なかでもナナノチカラが筆頭格でしょう。追い込みの印象が強いですが、障害に重点をおいた追走のためで、テンにもそこそこ動けています。今回の負担重量であれば、障害のデキは気にしなくてよいので、好位で第2障害を越え抜群の決め手で決着をつけるでしょう。
 同じく4歳牝馬のクインフェスタセイコークインは、前々で競馬ができそうなのが魅力。とにかく早めに障害を越え、ナナノチカラの末脚を封じたいところです。
 もう1頭の4歳牝馬フジノルビーは実績的には前述3頭に劣りますが、この舞台設定であれば、狙って妙味がありそう。490キロの4歳牡馬キタノサムライは、ナナノチカラにも負けない決め手を誇ります。
 5歳以上ではトレジャーハンターに注目。同条件では昨年10月の疾風賞で勝利実績があり、前走オリオン特別(A1級-1組混合)では、セイコークイン(4着)クインフェスタ(6着)よりも先に障害を越え2着に踏ん張っています。

【第19回開催5日目】
 12月28日(日)のメイン第10レースは、2歳シーズンの二冠目・第16回ヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜・17:20発走予定)。北見、釧路、南北海道、北央、十勝の各産駒特別の予選上位馬による一戦で、センゴクエースが別定20キロ増の610キロでトップハンデ、ワタシハサクランボ(580キロ)を除く牝馬3頭が最軽量570キロで、最大40キロ差がつきました。
 注目はデビューから7戦7勝のセンゴクエース。一冠目・ナナカマド賞は第2障害で体勢を崩したものの、終わってみれば7秒6差の快勝で、最大35キロ差のトップハンデだった北見産駒特別では障害ひと腰先頭クリアから、2着シリウスを寄せつけず10秒2差で圧勝しています。今回は産駒特別選抜で、普段の2歳A級-1組戦よりも軽めのメンバー構成なので、「死角は見当たらない」とまでいえそうです。
 続くのが南北海道産駒特別組。同予選は、ホクショウキズナが逃げ切り濃厚かと思われたところ、やや離れた障害2番手から猛追してきたキンメダルがゴール線上で捕えて、コンマ2秒の僅差決着でした。ともに障害巧者で重賞の舞台は向く印象です。
 ナナカマド賞では9番人気で2着に好走したテンカトウイツは、釧路産駒特別でも、障害2番手クリアから、一旦は先頭に立つ場面を作って2着。持ち前のしぶとい脚は高重量戦で生きるのかもしれません。
 毎年のようにこのレースで勝ち負けを演じてきた十勝産駒特別組ですが、今回は厳しい印象です。

  12月29日(月)のメイン第11レースは、オッズパーク賞`14ファイナルカップ(B1級-1・2組決勝・17:55発走予定)。B1級-1組(12月21日)B1級-2組(20日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-1組予選で3着だったライデンロックの巻き返しに期待します。B1昇級初戦で、第2障害をクリアした順番のままでのゴールでしたが、軽馬場だったのに加え、軽量の4歳馬が引っ張る速い流れが終いの伸び脚を欠く結果になったのかもしれません。今回は9頭中、6歳以上が7頭おり、特別戦へ替わることで流れも向きそうです。オープン経験馬の底力を発揮してくれるでしょう。
 1組予選で圧巻の逃げ切り勝ちを収めたイッキフジは、やや障害に甘さがあるタイプ。予選よりハンデは課されますが、現在のカカリであればさほど心配はいらないでしょう。
 B1級-2組予選を逃げ切ったカチナノリーは、特別戦ではゴール前での踏ん張りが利くかどうかがポイント。同2着レインボーライデンは障害さえ無難なら、ここでも上位争いに食い込んできて不思議ありません。

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