8月9日(日)のメインには、今季の2歳で最初に行われる特別戦・白菊賞(牝馬限定)が組まれています。2歳路線は、ここから、9月20日のいちい賞(牝馬限定)、翌21日の青雲賞(牡馬限定)を経て、三冠第1弾・ナナカマド賞(10月12日)と進んでいきます。まだ力関係が定まらない時期の特別戦だけに、過去3回では、3着以内馬9頭中5頭が5番人気以下で、1番人気は3着1回という、一筋縄ではいかないレースです。
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【第9回開催4日目】
8月8日(土)のメイン第10レースは、デネブ特別(B2級-1・2組決勝・20:10発走予定)。B2級-1組、B2級-2組(ともに8月2日)の両予選上位馬による一戦です。
B2級-1組予選の勝ち馬フェアリードールに注目。第2障害を先頭で降りると、差のない2番手で続いたチェイスアドリームとのゴールまで続いた追い比べの末、1秒1差で退けました。今回の640キロは、圧巻の逃げ切り勝ちを収めた前々走うらかわ馬フェスタカップ(B2級-1組)と同重量なら3連勝が濃厚です。
1組予選では惜しくも2着だったチェイスアドリームにも引き続き期待。前々走うらかわ馬フェスタカップこそ障害で苦戦(5着)したものの、今季それまでのB2級特別2戦では、スムーズにこなせていました。僅差の戦いが可能でしょう。
B2級-2組予選は、1、2着が同タイムで、3着がコンマ4秒差という接戦に。その3頭のなかでは2着コサカコブラに注目。なかなか勝ちきれませんが、障害は巧者だけにここでも見せ場以上が作れそう。同3着ライデンティダは、競走除外明けで状態面が心配されましたが、行き脚もつき、末脚もシャープでした。叩かれての上積みもあるでしょう。
【第9回開催5日目】
8月9日(日)のメイン第10レースは、白菊賞(2歳牝馬オープン・20:10発走予定)。
前開催の2歳A級-1組(7月18日)を使われていた3頭が実力上位。なかでも楽しみなのが2着グレースゴールドです。ここまで同世代の牝馬で最多の3勝を挙げており、賞金別定5キロ増となった前走でも、第2障害2番手クリアから一旦は先頭に立つ場面を作りました。牝馬限定であれば、障害力、決め手とも上位は明らかで、まず勝ち負けでしょう。
同じ前走1組戦で9着のブルーオーシャンは、3走前の2歳A級-3組では、ここにも出走しているヒカルナナヒメを差し切って勝利しています。成績に安定感を欠きますが、長く使える末脚がハマれば、グレースゴールドに迫れるかもしれません。
ヒカルナナヒメは、3組で2、1着の実績がありましたが、7月18日の1組では6着。とはいえ牝馬同士なら格好はつけてくるでしょう。
コノミチャンは、A級初戦となった前走2歳A級-2組(7月27日)でも障害では崩れずに5着にまとめました。障害巧者で、特別戦で変わり身があるかもしれません。
【第9回開催6日目】
8月10日(月)のメイン第10レースは、キリンビール杯(A2級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。A2級-1組(8月1日)、A2級-2組混合(3日)の両予選上位馬による一戦です。
カイシンゲキはA2級-1組予選が昇級初戦でしたが、第2障害を越えての3頭横一線の争いから、あっと言う間に抜け出して完勝。このクラスでも力は通用するところを見せました。特別戦の今回は賞金別定5キロを課されるのに加え、相手も強化されますが、期待の方が上回ります。
同3着トモエエーカンは今季、4走前のこと座特別(7月4日)でA2級-1組特別勝ちの実績があります。今回と同じくA1級との混合戦だった5走前、前々走でも僅差の戦いをしていました。クラス実績を取るならこちらでしょう。
こと座特別3着で、1組予選2着のサクラリュウはスピードの生かせる馬場なら侮れません。キュートエンジェルは昇級初戦の1組予選でも先行力を見せて4着。クラス慣れが見込めるここは、前進がありそうです。
A2級-2組混合予選組では5着アオノレクサスに注目します。今回のメンバーに入れば実績上位は間違いないところで、積極的な競馬を仕掛けていけば、前残りに警戒が必要でしょう。