2月12日(日)のメインには、2歳シーズンの女王決定戦・黒ユリ賞が組まれています。2013年の勝ち馬ナナノチカラは、牝馬限定重賞を総なめにし、14年のキサラキクは、ばんえいオークスに加え、昨年11月にはドリームエイジカップも制覇、15年のシリウスは、ばんえい大賞典で牡馬を一蹴するなど、このレースの勝ち馬には、その後の活躍にも期待できそう。3月5日に行われるイレネー記念へ向けても見逃せない重賞といえます。
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【第23回開催4日目】
2月11日(祝・土)のメイン第10レースは、然別賞(オープン・18:05発走予定)。
◎ニュータカラコマは、今季2戦目から10戦続けて連対。前走の重賞・帯広記念(1月2日)で3着に敗れ、連続連対は途切れましたが、それでも馬券圏内は死守しており、毎回勝ち負けの安定感は特筆ものです。賞金別定30キロ増でも、出走全馬が10キロ以上のハンデを課されているというメンバー構成なので、大きな不利にはならないでしょう。
○コウシュハウンカイも、今季19戦して、馬券対象にならなかったのは4回だけという堅実ぶり。2着だった前開催の柏林馬事公苑特別(1月29日・オープン)ではゴール線上で、20キロ軽いキタノタイショウに差されたとはいえ、コンマ1秒差は強い競馬でした。引き続きハンデは厳しいものの、地力発揮に期待です。
▲フジダイビクトリーも、前述両馬と同じく30キロの賞金ハンデが課されています。睦月特別(1月15日・オープン)4着、柏林馬事公苑特別5着ですが、相変わらず障害は切れています。控えては持ち味が出ないので、勝ちに行く競馬をするかどうかです。
△キタノタイショウは、帯広記念2着のあと、睦月特別、柏林馬事公苑特別とオープン特別戦を2連勝と軌道に乗りました。賞金別定10キロ増というのも有利で、ここも決め手が冴えわたるかもしれません。
△トレジャーハンターは、柏林馬事公苑特別では1番人気で6着。第2障害でふた腰かかったことが最後まで響いた印象でした。オープン一線級が揃う多頭数のレースでは、少しのロスが命取りになりそうです。
【第23回開催5日目】
2月12日(日)のメイン第10レースは、重賞・第42回黒ユリ賞(3歳牝馬・18:05発走予定)。定量640キロで2歳シーズンの女王を争います。
注目は、今季牝馬で唯一、2歳(3歳)A級-1組戦を勝っている◎ナカゼンガキタ。ここまで出走した特別戦3レースでは4、3、3着とすべて掲示板をキープ。南北海道産駒特別で接戦を繰り広げた牡馬センショウニシキが、のちに重賞・ヤングチャンピオンシップで4着に入っていることを考えてもここでは実力上位です。
○コウシュハサマーは、9月に牝馬限定のいちい賞での勝利がありましたが、その後は低迷。しかし、近2走の3歳A級-2組戦を連勝して復調気配です。長く使えるいい脚を駆使して初タイトルという可能性も十分でしょう。
▲シンエイボブは、重賞・ナナカマド賞(4着)、十勝産駒特別(5着)とも牝馬最先着。牡馬相手での好走だけに、これだけで十分強調材料になります。年末からの4開催すべての2歳(3歳)A級-1組戦に出走しているタフさも魅力です。
△キタノサカエヒメは、釧路産駒特別で逃げ切り勝ちを収めています。先行して善戦止まりというレースが多いものの、3着だった前走の3歳A級-2組戦(1月29日・勝ち馬はコウシュハサマー)で披露した末脚には見どころがありました。その脚がここでも使えれば楽しみです。
△プレシャスリンは、この世代最初の特別戦・白菊賞(8月14日・牝馬限定)を制しています。10着だった前走の3歳A級-2組戦(1月29日)のように、時に障害でもろさを見せますが、実力的に差はないはずです。
【第23回開催6日目】
2月13日(月)のメイン第10レースは、準重賞・スピードスター賞(4歳以上選抜・18:05発走予定)。定量500キロ(牝馬20キロ減)で争われる稲妻賞、疾風賞、地吹雪賞の予選3レースの上位馬による決勝戦です。
昨年のこのレースの覇者で、12月の地吹雪賞でも逃げ切り勝ちを収めている◎ナナノチカラに注目。この条件で2着フクドリにつけた3秒2は決定的な差といえます。特別戦、重賞と2連勝の勢いに乗っての参戦だった前回と比べ、今年はイマイチの臨戦過程ですが、通常のレースと要求される能力が違うため、気にしなくてもよさそう。現役ラストランを、スピードスター賞2連覇で飾りそうです。
○キタノサムライは、10月の疾風賞の勝ち馬。ほぼ同時に先頭で第2障害を降りたオイドンを残り30メートルから突き放し圧勝しています。昨年のこのレースは4着で、それ以上を狙います。
▲キサラキクは、疾風賞では障害離れた3番手クリアから長くいい脚を使って2着。この条件には初挑戦でしたが、適性があることを証明しています。相手強化のここでも期待が高まります。
△オイドンは、疾風賞が3着。この条件では7勝、2着2回、3着2回とさすがの安定感ですが、若い世代の台頭で勝ち切れなくなってきたのも事実。
△セイコークインは、8月の稲妻賞で逃げ切って楽勝していますが、相手に恵まれた印象もあります。