1月22日(日)のメインには、古馬(4歳以上)女王決定戦・ヒロインズカップが組まれています。現在、オープンの牝馬は3頭だけですが、そのうちの1頭、キサラキクが昨年11月にドリームエイジカップ(4歳以上選抜)を制覇。牝馬が、牡馬を相手に世代限定戦以外の重賞を勝つのは、2011年9月岩見沢記念のフクイズミ以来、久々の出来事でした。キサラキクは昨年のヒロインズカップ5着馬。今年もこのレースの上位勢から活躍馬の出現に期待したいところでしょう。
※帯広競馬場でのイベントはこちら
【第22回開催1日目】
1月21日(土)のメイン第10レースは、吹雪特別(B2級-1組・18:05発走予定)。
B2昇級後、自己条件戦では2戦2勝という4歳馬◎プレザントウェーに注目します。前走は、2開催前のB2級-1組戦(1月1日)。ヤマノホシが逃げ込みを図るところ、第2障害離れた2番手クリアから残り10メートル手前でとらえて押し切りました。明け4歳は正月開催から平場戦での減量が20キロから10キロに変更されており、しかも、賞金別定5キロを課されながらも、危なげのないレースぶり。今回は古馬に混じって初の特別戦挑戦で715キロですが、2走前の3歳重賞・ばんえいダービーでは730キロをひと腰で切っている巧者だけに心配なし。連勝濃厚といえます。
B2昇級後3連勝中だった○テンカフブは、前開催の山羊座特別(1月16日・B2級-1・2組決勝)では2番人気で4着。古馬混合の特別戦初挑戦、700キロ台のハンデも初で、障害はひと腰とはいかなかったものの、3番手クリアからまずまずの走りを見せました。続けて特別戦を使われる今回は負担重量への慣れも見込め、上積みがあるでしょう。
明け4歳の▲フナノクンは、昇級初戦の前走B2級-1組戦(1月9日)では、障害をひと腰でまとめて3着と好走。4秒3だけ先着された勝ち馬フクトクが、2走使いの山羊座特別で快勝しており、このクラスでも十分通用する力を見せています。持ち味は障害力だけに、古馬編入後初の特別戦でも見劣りしません。
近走障害では崩れなしの△ヤマノホシは、とにかく終いの踏ん張り次第です。
山羊座特別5着の△マタキタヨは、障害にムラが出てきたのは気になりますが、押さえには必要でしょう。
【第22回開催2日目】
1月22日(日)のメイン第10レースは、重賞・第27回ヒロインズカップ(4歳以上牝馬、18:05発走予定)。
基礎重量オープン780キロから、オープン馬は今季の収得賞金120万円につき別定10キロ増となり、キサラキクが790キロでトップハンデ。明け5歳でA2級タキニシサンデーの750キロまで最大40キロのハンデ差がつきます。前哨戦はレディースカップ(12月18日・4歳以上牝馬選抜)で、近年の傾向としては、同レース6着以内か不出走だった馬の活躍が目立つレースです。
注目は、レディースカップ2着◎ナナノチカラ。20キロ軽いシリウス(今回は登録なし)に逃げ切られてしまったものの、コンマ2秒差まで追い詰める、負けて強しのレースぶりでした。前走のばんえい十勝金杯(1月5日・オープン・A1級混合)では9着と大敗していますが、牝馬限定の重賞・準重賞は7戦して、4勝、2、3着各1回と得意の条件。昨年と同じ780キロで臨めるだけに、連覇へ期待が高まります。
レディースカップ6着○アアモンドセブンは、障害のカカリが安定せず、成績にも波がありましたが、近3走はすべてひと腰から2、2、3着。前走のプロキオン特別(1月14日・A1級-1・2組決勝混合)では、レディースカップよりも重い725キロながら2着争いで存在感を示しました。有力視されるナナノチカラ、キサラキクがともに差しタイプなので、好調な今なら逃げ切りまで視野に入りそうです。
▲セイコークインは、ナナノチカラと同じ年に生まれなければ、同世代の女王タイトルをいくつか獲得していても不思議ない実力馬。先行力、障害力、決め手すべてが備わっていますが、器用貧乏な感じで勝ち切れない面もあります。レディースカップ4着で、ばんえい十勝金杯では3着。ライバルのナナノチカラが、今回大外10コースに入ったことで追走にスムーズさを欠くようなら、悲願の重賞勝ちも見えてきます。
△キサラキクは、昨年のヒロインズカップ5着で、レディースカップが3着。ともに同重量でナナノチカラ(同じ2レースが1、2着)に先着されており、今回10キロ重くなるのは明らかに不利。とはいえ、11月には牡馬相手に重賞・ドリームエイジカップで逃げ切り勝ちを収めている地力は軽視禁物でしょう。
レディースカップ不出走組では、△タキニシサンデーに注目。障害巧者で、ばんえいオークス2着をはじめ同世代限定の牝馬重賞ではいずれも善戦。最軽量750キロを生かせれば、前残りがあるかもしれません。
【第22回開催3日目】
1月23日(月)のメイン第10レースは、デイリースポーツ杯(A1級・18:05発走予定)。
◎アサヒリュウセイの巻き返しに期待します。11月下旬の6走前から4連勝でA1昇級。その初戦だったばんえい十勝金杯(1月5日・オープン・A1級混合)では、オープン馬トレジャーハンターを差し切って5連勝達成。続く前走のA1級-1組戦(1月9日)では当然のごとく1番人気に推されましたが、雪中のレースで時計勝負に対応できず5着でした。今回も軽めの馬場が予想されますが、特別戦なら極端に速い展開にはならないはず。当然主役評価です。
○サクラリュウも、1月9日のA1級-1組戦では馬場に泣いて3着。2走使いの前走プロキオン特別(A1級-1・2組決勝混合)も4着とはいえ、3頭による接戦の2着争いを演じてのもの。この馬に競り勝ち2着のホクショウユウキがオープン馬だったということを考えても評価は下がりません。
▲ホクショウメジャーは、A2級で2連勝して今回がA1昇級初戦。前走のA2級-1組特別戦では、障害力を生かし逃げ切り完勝を収めています。近況がイマイチな馬も多い組み合わせなので、好調度は大きな味方になりそうです。
△ソウクンボーイは近3走では、ばんえい十勝金杯6着、A1級-1組戦(1月9日)1着、プロキオン特別が5着。軽めの馬場が得意なので、うまく流れに乗れれば、しぶとい脚を使った前々走の再現も。
プロキオン特別7着△ダイコクパワーは、障害次第で差のない戦いが可能でしょう。