7月24日(月)のメインには、ビッグウエイトカップが組まれています。今季の前走出走時の馬体重が重い馬による選抜戦で、ばんえい競馬らしいレースといえます。昨年のセンゴクエース、一昨年のキサラキクと2頭の勝ち馬も出走予定ですが、帯広単独開催になった2007年以降、このレースを2勝以上した馬はいないというデータは気になるところかもしれません。
【第8回開催1日目】
7月22日(土)のメイン第10レースは、さざなみ特別(A2級-1組・20:10発走予定)。
◎ファイトガールは、2開催前のムーンストーン特別(6月24日・A2級)では逃げて2着。3連勝中で1番人気のカネゾウにこそ交わされたものの、ゴール前で巻き返してコンマ1秒差まで詰め寄る根性の走りでした。今回はそのカネゾウが回避。逃げれば簡単には失速しないでしょう。
5歳牝馬の○タキニシサンデーは、特別戦では苦戦傾向がありましたが、今季はA2級の旭岳特別2着(5月29日・勝ち馬はカネゾウ)や、白鳳賞(7月3日・5歳牝馬オープン)1着など大崩れなく走って地力強化を感じさせます。
ムーンストーン特別があった開催には5歳牡馬オープンの瑞鳳賞も組まれていました。同レースに出走していた2頭も有力。両馬は前開催ではルビー特別(A2級)を使われて、▲アアモンドロシアが3着で、△イノリノチカラが1着とともに上位を確保しています。
【第8回開催2日目】
7月23日(日)のメイン第10レースは、ユリウス特別(A1級・20:10発走予定)。
◎ハクタイホウは、6月の今季初戦から5走して、3勝、2、3着各1回と堅実。前開催のこと座特別(A1級-1組混合)では差し脚届かず2着とはいえ、勝ったのがサクラリュウ(現オープン)では相手が悪かったといえます。今回から特別戦では賞金別定5キロが課されますが、A1級なら実力上位で通ります。
○カゲホウトウは、A1昇級後のオープン混合戦では苦戦続き。しかし、相手が楽になった5走前からは、結果は伴わずとも障害のキレはよく、前々走の文月特別(7月10日・A1級-2組)、続くA1級-1・2組決勝混合戦(勝ち馬はハクタイホウ)と連続2着で好調の波に乗ってきました。
4歳馬▲ホクショウディープは、6月17日のジュノー特別(A1級)では障害ひと腰からサクラリュウの3着に好走。クラス慣れを感じさせます。当日はやや軽めの馬場が予想されるためスピードが生かせそうです。
文月特別の勝ち馬△アサヒリュウセイ、こと座特別4着△シンザンボーイは特別戦のペースが合うタイプで侮れません。
【第8回開催3日目】
7月24日(月)のメイン第10レースは、ビッグウエイトカップ(B1級以上選抜・20:10発走予定)。
2015年のこのレースの勝ち馬◎キサラキクに期待します。今季、特別戦では4戦して1勝、2着2回、4着1回と好走続き。6月18日の重賞・旭川記念では750キロでも障害は三腰でまとめると、優勝争いには絡めなかったとはいえ4着と力をつけています。軽めの馬場でのスピード比べには滅法強く、このレース2度目の制覇も十分でしょう。
○センゴクエースは、古馬重賞では苦戦続きでしたが、雨馬場で速い時計での決着となった前開催の北斗賞では、スムーズな登坂から僅差の4着と変わり身を見せました。昨年のこのレースの勝ち馬で、連覇の可能性もありそうです。
▲オレノココロは、北斗賞が1番人気で5着でしたが、10キロとはいえハンデも響いたかもしれません。今回は賞金ハンデ(通常の特別戦であれば15キロ)が課されず、重量的にいちばん恵まれた格好。昨年の3着以上も見込めそうです。
△サクラリュウは、今季3勝を挙げて前開催からオープンへ昇級。ほかのオープン馬3頭と比較すると実力的に劣勢な感は否めませんが、条件級馬には負けられません。
条件級馬では障害巧者△バウンティハンターに注目します。