今年も残すところ後3週。次開催は、26日(木)~30日(月)の5日間連続の変則開催になっており、29日(日)にはBG1・ばんえいダービー、30日(月)にBG2・ヤングチャンピオンシップと2日連続で重賞が組まれています。
今開催は重賞こそないですが、16日(月)のメインレースには4歳以上の牝馬による準重賞・レディースカップが組まれています。牝馬の4歳、5歳、6歳、7歳、8歳以上の通算収得賞金上位各2頭ずつで行われる選抜戦で、そのレース条件から"牝馬版ドリームエイジカップ"と言えそう。熱き戦いにご注目ください。
【第18回開催1日目】
12月14日(土)のメイン第10レースは、射手座特別(B1級-1組・19:05発走予定)。ムサシブラザーが出走を回避し、9頭立てで争われます。
◎インビクタは、12月1日のB2級-1組平場戦、12月7日のB2級-1組平場戦と連勝。ともに障害ひと腰から逃げ切る好内容のレースでした。昇級初戦になりますが、持ち前のスピードはここでも通用しそう。連勝中と勢いにも乗るだけに、今季特別戦初Vに期待です。
○シマノシンザンは、前半で置かれる面があり、前走のサロマ湖特別(B1級-1・2組決勝)では速い流れが合わずに6着。今回はインビクタ、ジェイファーストと先行馬はいますが、降雪予報も当日の午前中のみで前走ほどペースは速くならなさそう。引き続きの715キロと重量慣れも見込めることから前進に期待です。
▲ツガルノボブは、同じ前走を7着。障害で膝を折り、スムーズさを欠いてしまいました。出走メンバー中6頭が出走していた2開催前の五稜郭特別(B1級-1組)を今回と同じ負担重量705キロで勝利。前走の上位馬が不在なら、巻き返しも十分です。
△フナノダイヤモンドは、近走掲示板に載れておらず、2走前の五稜郭特別(B1級-1組)では8着でしたが、前走平場の2組では障害をひと腰でまとめて6着。決め手勝負に持ち込めれば上位進出のシーンまでありそうです。
【第18回開催2日目】
12月15日(日)のメイン第10レースは、ターコイズ特別(A2級-1組・19:05発走予定)。アフロディーテが出走を回避し、9頭立てで争われます。
ミノルシンザン、マツノタイガーの2頭を上位視します。両馬は前開催では、今回のメンバー中7頭が出走した12月2日のA2級-1組で上位に入り、北見富士特別(A2級-1・2組決勝)と2走使いされています。
特に◎ミノルシンザンは、12月2日のA2級-1組で2着、北見富士特別(A2級-1・2組決勝)で4着と、ともに出走メンバー中最先着を果たしています。近走では障害は常にひと腰とレースぶりが安定。マツノタイガーが賞金ハンデのぶん5キロ重くなるのに対し、この馬は据え置きなのも好材料。勝機は十分にありそうです。
○マツノタイガーは、12月2日のA2級-1組・3着から臨んだ前走北見富士特別(A2級-1・2組決勝)では6着。障害で止まってしまいましたが、立て直すとふた腰でまとめています。賞金ハンデが前走から5キロ増え、負担重量720キロとなりますが、相手緩和となる今回は巻き返しが十分です。
▲イズミクィーンは、12月2日のA2級-1組で4着に入りましたが、北見富士特別(A2級-1・2組決勝)を出走回避。重量が前走から35キロ増える今回は、障害がカギになりそうですが、決め脚は魅力だけに障害さえスムーズなら出番はありそうです。
△オールラウンダーは、前走のサロマ湖特別(B1級-1・2組決勝)では、障害ひと腰から逃げ切って快勝。今回は昇級かつ特別戦と条件が一気に強化されますが、前走のレースぶりから好勝負を期待です。
【第18回開催3日目】
12月16日(月)のメイン第11レースは、準重賞・レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:10発走予定)。オープン730キロ(4歳は10キロ減)から1重量区分ごとに10キロ加減される別定重量戦。オープンのナカゼンガキタがトップハンデ730キロで、オープンの4歳ミスタカシマとA1級のフェアリースズが720キロ。A1級の4歳サンシルクラポピーとA2級のヤマノホシが710キロで、繰り上げ出走になったA2級の4歳アフロディーテとB1級のタナボタチャンら5頭が700キロと10頭立てで行われます。
◎ミスタカシマは、前走のクインカップ(4歳牝馬)を、障害ひと腰から逃げ切って快勝。今回は年上の牝馬が相手になりますが、5月の準重賞・カーネーションカップ(3歳以上牝馬)を実質トップハンデで制していることから実力上位は明白。賞金ハンデによる重量の増加はなく、前走から据え置きの720キロで臨める今回も勝ち負け必至です。
○アフロディーテは、クインカップ(4歳牝馬)では、ミスタカシマと差のない2番手で障害をクリア。残り20メートルあたりから徐々に離されたものの、しっかり歩いて2着。これで5連勝を含め7戦連続連対中と地力強化が目立ちます。今回もミスタカシマとは20キロ差のある700キロで臨めるだけに、終いの踏ん張り次第では逆転のシーンまでありそうです。
▲ナカゼンガキタは、17年のばんえいオークス馬。古馬混合でも昨年のレディースカップ1着や、18年のカーネーションカップで2着など牝馬限定なら実績上位の存在。今年のカーネーションカップ(3歳以上牝馬)では、ミスタカシマと同重量で3着に敗れています。今回は同馬から10キロ重いトップハンデ730キロになりますが、近走の安定度からここでも大崩れするシーンは考えにくいです。
△サンシルクラポピーは、カーネーションカップ(3歳以上牝馬)では7着に敗れましたが、近走では3走前のクインカップ(4歳牝馬)で3着と善戦すると、続く2戦を連勝。ミスタカシマがクインカップと同重量なのに対し、この馬は10キロ増のため、ハンデ差が縮まりますが、持ち前の決め手が生きる展開なら出番はありそうです。