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2019年末開催の見どころ(12/29・ばんえいダービー)

2019年12月27日(金)

12/27・/28の見どころはこちらから

【第19回開催4日目】
 12月29日(日)は12レース編成で、メイン第11レースは3歳三冠の最終戦・第48回ばんえいダービー(19:05発走予定)。牡馬730キロ(牝馬710キロ)の定量で3歳ナンバーワンを争います。
 ◎メムロボブサップは、ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞の二冠を制覇。二冠目では今回と同じ730キロで逃げ切って、アオノブラックを2秒4差でしりぞけています。他馬が同レースから10~30キロ増となることを考えても、重量据え置きは有利。2001年のヨコハマボーイ(当時はダービーが二冠目で、菊花賞が三冠目)以来となる3歳三冠馬誕生へ期待が高まります。
 ○インビクタは、ばんえい菊花賞ではメムロボブサップをマークし、障害は早めの仕掛けでもひと腰でクリア。終いは息切れしたものの、ゴールまで止まらずに歩いて5着でした。その後は軽めの馬場も味方しましたが、2、1、1、1着と絶好調。今回も馬場はさほど重くはならないとみて、思い切って対抗評価に。
 ▲アオノブラックは、ばんえい菊花賞では障害を2番手で降りたものの、10キロ重いメムロボブサップとの差はゴールまでほぼ変わらず。現状、これが両馬の実力差なのでしょう。定量は不利ですが、力どおりなら連争い候補。
 △ギンノダイマオーは、ばんえい菊花賞を回避しましたが、ばんえい大賞典2着の実力馬。ただ自己条件で苦戦続きの近況はやや心配。
 ばんえいダービー現役最多4勝の鈴木恵介騎手は△ジェイエースで参戦。二冠とも4着だけに押さえには欠かせません。

2019年末開催の見どころ(12/26~12/30)

2019年12月24日(火)

 2019年末のばんえい十勝は、12月26日(木)から30日(月)までの連続5日間開催。29日(日)には、3歳のばんえいダービー、30日(月)には、2歳産駒特別選抜によるヤングチャンピオンシップと、若い世代の重賞が2レース組まれています。なお、ばんえいダービーは、帯広競馬場ほか直営場外発売所にて前日発売が実施されます。

【第19回開催1日目】
 12月26日(木)は12レース編成で、メイン第11レースは師走特別(オープン-1組・19:10発走予定)。次週に帯広記念、4歳シーズン三冠の最終戦・天馬賞があるためか5頭が回避し5頭立てとなっています。
 天馬賞でもおそらく人気になるであろう4歳馬2頭に注目します。◎アアモンドグンシンは、オープン格付でスタートした今季、古馬相手では力関係、4歳同士ではハンデの問題で勝ちみに遅い成績。しかし近3走では1、1、3着と上昇中。2勝とも古馬相手でのもので、ドリームエイジカップではオレノココロ、コウシュハウンカイの古馬2強を破る金星を挙げています。本走路のヒーティングシステムが稼働した開催からの快進撃だけに、いまの馬場が合うのでしょう。前開催の同条件・ホワイトクリスマス賞は3着が精一杯でしたが、今回上位2頭ともが不在。天馬賞は定量だけに、賞金の加増を気にせず、引き続き積極策から勝利を狙います。
 ○キタノユウジロウは、4歳二冠目・銀河賞で、アアモンドグンシンの追撃を振り切っており実力は互角。その後の古馬オープンでは、賞金ハンデが重いこともありますが、4着が最高とひと息です。今回は先手を取るであろうアアモンドグンシンの隣枠に入ったことで、動きを見ながら進め、先に仕掛けることができれば、ホワイトクリスマス賞8着から巻き返せるでしょう。
 ▲シンザンボーイは、ホワイトクリスマス賞では流れに乗れずじまい。しかし主戦・阿部武臣騎手へ戻ってのこのメンバーなら見直せるはず。
 △コウシュハウンカイは、トップハンデですが、さすがに昇級初戦アアモンドヒューマに先着されるシーンは想像しにくいです。

【第19回開催2日目】
 12月27日(金)も12レース編成で、メイン第11レースはカトレア特別(A1級-1組・19:10発走予定)
 7頭が前開催(12月14日)のA1級-1組平場戦に出走し、うち3頭は冬月特別(A1級-1・2組決勝)と2走使いされています。その両レースともメンバー最先着だった◎オレワチャンピオンに注目です。2走前は障害を降り早々に先頭に立つと、追い込んできたジェイコマンダーに3秒0差で快勝。そして逃げた前走はゴール手前でアアモンドヒューマに差されての2着惜敗でした。そのアアモンドヒューマが今開催からオープンに昇級しており、人気にこたえてくれそうです。
 ○ジェイコマンダーは、冬月特別を回避していますが、十勝岳特別(11月30日)などA1級-1組特別戦を2勝、オープン混合の特別戦でも2着と現級での実績ではむしろ上位。しかしそのぶん賞金ハンデを課されており、オレワチャンピオンより10キロ重い負担重量は不利でしょう。
 ▲サクラダイチは、十勝岳特別の2着馬。ホクショウマサルが相手だった2戦を除けばA1昇級後の特別戦では、2着1回、3着2回、4、5着各1回と崩れていません。A1級-1組平場戦は7着でしたが、特別戦に替わるここでは軽視できません。
 当日は雪予報が出ており、A1級の特別戦初挑戦△サンシルクラポピーや、スピードある△ノエルブランらの食い込みも一考です。

【第19回開催3日目】
 12月28日(土)も12レース編成で、メイン第11レースは地吹雪賞(3歳以上選抜・19:10発走予定)
 定量500キロでの瞬発力勝負は、年明けの準重賞・スピードスター賞の予選最終戦です。通常の特別戦と同様4歳10キロ、3歳20キロ減。牝馬は4歳サトクィーン・470キロ、3歳アアモンドラッシュ・460キロとさらに軽量で、ハンデ差は最大40キロあります。
 ◎オオゾラシンスケは、昨年のこのレースが同条件に初挑戦ながら51秒9の好時計で3着に好走。勝ったのはのちにスピードスター賞も制すアアモンドロシアで、48秒0という破格のタイムをマークしており、負けても評価は高まりました。当時の時計で駆ければ予選レベルなら圧勝しても驚けません。
 ○ブチオは、昨年のこのレースでは7着も、55秒5の時計は、今回のメンバーなら上位。
 ▲サトクィーンは、3歳時の昨年、天の川賞(3・4歳混合の軽量特別戦)で2着があり、同条件戦初参戦でも警視は禁物。
 最軽量ハンデ魅力△アアモンドラッシュも注目を集めそうです。
 

今週の見どころ(12/21~12/23)

2019年12月20日(金)

 12月16日(月)の第12レース・オープン-2組で、ホクショウマサルが勝利。ドージマファイター(栃木)が2000年11月に達成した地方競馬連勝記録の29に並びました(1973年度以降の記録)。
 今週は重賞こそないですが、21日(土)のメインレースにはホワイトクリスマス賞(オープン-1組)が組まれており、帯広記念に向けて注目の一戦となりそうです。

 ※今週のイベントはこちら

【第18回開催4日目】
 12月21日(土)のメイン第10レースは、ホワイトクリスマス賞(オープン-1組・19:05発走予定)。3歳馬アオノブラックが出走を回避し、9頭立てとなります。
 7頭いるドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)組から上位馬に注目します。障害を先頭で越えた最軽量750キロのアアモンドグンシンが後続との差を徐々に広げる勝利。障害5番手から伸びてきたセンゴクエースが2着。障害7番手から追い込んできたオレノココロが4頭による3着争いを制し、以下、ミノルシャープが4着、キタノユウジロウが5着、メジロゴーリキが6着で続いています。
 ◎オレノココロは、ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)では、障害で膝を折ってしまいましたが、立て直されると猛然と追い込んでいます。6月の旭川記念を制して以降は、夏負けの影響か精彩を欠いていましたが、ここにきて復調気配。前走と同じく賞金別定20キロ増で臨めるのは有利だけに、ここをきっちり勝って帯広記念に向かいたいところ。
 ○キタノユウジロウは、同じ前走では、障害をきっちりひと腰でクリア。4歳馬で年上の実績馬相手ということを考慮すれば健闘と言える内容でした。オレノココロと同様、前走と同じく賞金別定20キロ増で臨めるのは好材料。引き続き相手は揃っていますが、地力強化がうかがえるだけに好勝負を期待です。
 ▲アアモンドグンシンは、ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)を完勝。最軽量を生かし積極策からひと腰先頭で障害をクリアすると、その後の脚色も目立っていました。前走はなかった賞金ハンデが、15キロ課されるのは不利ですが、連勝中の勢いからすんなり突破してもおかしくはないでしょう。
 △センゴクエースは、7月末の特別戦を制してからは不振が続いていましたが、前走ドリームエイジカップを2着と復活の兆し。特別戦に替わり重量が軽くなるのは歓迎だけに、障害次第ではチャンスがありそうです。

【第18回開催5日目】
 12月22日(日)のメイン第10レースは、冬月特別(A1級-1・2組決勝混合・19:05発走予定)。12月14日(土)のA1級-1組、12月16日(月)のA1級-2組混合の両予選上位馬による決勝戦ですが、1組予選2着ジェイコマンダーと、2組混合予選5着カネゾウが出走を回避。8頭立てで争われます。
 2開催前(11月25日)の暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝)にはメンバー中6頭が出走。障害2番手から脚を伸ばしたアアモンドヒューマが抜け出して快勝。障害6番手から追い上げたセンリョウボスが2着を確保し、障害先頭から粘ったタカラシップが僅差の3着。オレワチャンピオンは6着という結果でした。
 ◎アアモンドヒューマは、2走前の十勝岳特別(A1級-1組)では障害で転倒し時間失格でしたが、続く1組予選では、障害に重点を置いた走りでひと腰。今回は特別戦に替わり重量が増えますが、道中息を入れて追走できれば対応できそう。決め手は確かなだけに、3走前の暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝混合)のように早めに障害を越えられれば勝機は十分にあります。
 ○タカラシップは、2組混合予選では4着に敗れましたが、他の上位馬が障害をスンナリとクリアし、決め手勝負になったのが分が悪かった印象。特別戦に替わり重賞が増えたことで、ペースが少しでも落ち着きそう。唯一のオープン馬と力量上位で通るだけに、持ち前の登坂力を武器に粘り込みが期待できます。
 ▲センリョウボスは、2組混合予選では追い込んで僅差の2着。今回は特別戦に替わり、賞金ハンデ5キロが課されますが、3走前の暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝混合)で2着とこの組合せなら能力的には見劣らないだけに、引き続き上位争いに期待です。
 △オレワチャンピオンは、1組予選を完勝といえる内容でA1昇級後初勝利。鈴木恵介騎手とのコンビでは、騎乗機会として6戦連続連対と好相性。引き続き好勝負を期待します。

【第18回開催6日目】
 12月23日(月)のメイン第11レースは、おおいぬ座特別(B1級-2・3組決勝・19:10発走予定)。12月15日(日)のB1級-3組、12月16日(月)のB1級-2組の両予選上位馬による決勝戦ですが、3組予選3着スーパータイホウが出走を回避。9頭立てとなります。
 ◎イッキフジは、3組予選を勝利。障害で止まってしまいましたが、3番手でクリアし、残り30メートルほどで先頭に立ち押し切る好内容のレースでした。久々の特別戦になりますが、昨年12月にはB1級-1組の特別戦を勝利。条件的には通用するだけに連勝を期待です。
 ○サダノワークスは、2組予選を3着。障害をひと腰先頭で越え、早々とサクセスホープに交わされ、ゴール前ではナカゼンレディーにもつかまりましたが、盛り返す根性を見せての惜敗でした。2走前には今回より相手が強かった2走前のサロマ湖特別(B1級-1・2組決勝)で4着と健闘。障害ではやや手こずりましたが、このメンバーに入れば持ち前の登坂力で粘り込みも十分です。
 ▲サクセスホープは、2組予選では障害2番手から抜け出して目下2連勝。古馬の特別戦には1度しか出走しておらず、適性は未知数ですが、近4戦で3勝、2着1回と地力強化がうかがえることから要警戒の存在です。
 △ナカゼンレディーは、2組予選を2着。敗れはしたものの、障害を3番手で通過してからの末脚は目立っていました。5着だった2走前のサロマ湖特別(B1級-1・2組決勝)と同じ690キロで臨めるのも好材料。B1昇級後は堅実に駆けていることからここでも大崩れはないでしょう。

今週の見どころ(12/14~12/16)

2019年12月13日(金)

 今年も残すところ後3週。次開催は、26日(木)~30日(月)の5日間連続の変則開催になっており、29日(日)にはBG1・ばんえいダービー、30日(月)にBG2・ヤングチャンピオンシップと2日連続で重賞が組まれています。
 今開催は重賞こそないですが、16日(月)のメインレースには4歳以上の牝馬による準重賞・レディースカップが組まれています。牝馬の4歳、5歳、6歳、7歳、8歳以上の通算収得賞金上位各2頭ずつで行われる選抜戦で、そのレース条件から"牝馬版ドリームエイジカップ"と言えそう。熱き戦いにご注目ください。

【第18回開催1日目】
 12月14日(土)のメイン第10レースは、射手座特別(B1級-1組・19:05発走予定)。ムサシブラザーが出走を回避し、9頭立てで争われます。
 ◎インビクタは、12月1日のB2級-1組平場戦、12月7日のB2級-1組平場戦と連勝。ともに障害ひと腰から逃げ切る好内容のレースでした。昇級初戦になりますが、持ち前のスピードはここでも通用しそう。連勝中と勢いにも乗るだけに、今季特別戦初Vに期待です。
 ○シマノシンザンは、前半で置かれる面があり、前走のサロマ湖特別(B1級-1・2組決勝)では速い流れが合わずに6着。今回はインビクタ、ジェイファーストと先行馬はいますが、降雪予報も当日の午前中のみで前走ほどペースは速くならなさそう。引き続きの715キロと重量慣れも見込めることから前進に期待です。
 ▲ツガルノボブは、同じ前走を7着。障害で膝を折り、スムーズさを欠いてしまいました。出走メンバー中6頭が出走していた2開催前の五稜郭特別(B1級-1組)を今回と同じ負担重量705キロで勝利。前走の上位馬が不在なら、巻き返しも十分です。
 △フナノダイヤモンドは、近走掲示板に載れておらず、2走前の五稜郭特別(B1級-1組)では8着でしたが、前走平場の2組では障害をひと腰でまとめて6着。決め手勝負に持ち込めれば上位進出のシーンまでありそうです。

【第18回開催2日目】
 12月15日(日)のメイン第10レースは、ターコイズ特別(A2級-1組・19:05発走予定)。アフロディーテが出走を回避し、9頭立てで争われます。
 ミノルシンザン、マツノタイガーの2頭を上位視します。両馬は前開催では、今回のメンバー中7頭が出走した12月2日のA2級-1組で上位に入り、北見富士特別(A2級-1・2組決勝)と2走使いされています。
 特に◎ミノルシンザンは、12月2日のA2級-1組で2着、北見富士特別(A2級-1・2組決勝)で4着と、ともに出走メンバー中最先着を果たしています。近走では障害は常にひと腰とレースぶりが安定。マツノタイガーが賞金ハンデのぶん5キロ重くなるのに対し、この馬は据え置きなのも好材料。勝機は十分にありそうです。
 ○マツノタイガーは、12月2日のA2級-1組・3着から臨んだ前走北見富士特別(A2級-1・2組決勝)では6着。障害で止まってしまいましたが、立て直すとふた腰でまとめています。賞金ハンデが前走から5キロ増え、負担重量720キロとなりますが、相手緩和となる今回は巻き返しが十分です。
 ▲イズミクィーンは、12月2日のA2級-1組で4着に入りましたが、北見富士特別(A2級-1・2組決勝)を出走回避。重量が前走から35キロ増える今回は、障害がカギになりそうですが、決め脚は魅力だけに障害さえスムーズなら出番はありそうです。
 △オールラウンダーは、前走のサロマ湖特別(B1級-1・2組決勝)では、障害ひと腰から逃げ切って快勝。今回は昇級かつ特別戦と条件が一気に強化されますが、前走のレースぶりから好勝負を期待です。

【第18回開催3日目】
 12月16日(月)のメイン第11レースは、準重賞・レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:10発走予定)。オープン730キロ(4歳は10キロ減)から1重量区分ごとに10キロ加減される別定重量戦。オープンのナカゼンガキタがトップハンデ730キロで、オープンの4歳ミスタカシマとA1級のフェアリースズが720キロ。A1級の4歳サンシルクラポピーとA2級のヤマノホシが710キロで、繰り上げ出走になったA2級の4歳アフロディーテとB1級のタナボタチャンら5頭が700キロと10頭立てで行われます。
 ◎ミスタカシマは、前走のクインカップ(4歳牝馬)を、障害ひと腰から逃げ切って快勝。今回は年上の牝馬が相手になりますが、5月の準重賞・カーネーションカップ(3歳以上牝馬)を実質トップハンデで制していることから実力上位は明白。賞金ハンデによる重量の増加はなく、前走から据え置きの720キロで臨める今回も勝ち負け必至です。
 ○アフロディーテは、クインカップ(4歳牝馬)では、ミスタカシマと差のない2番手で障害をクリア。残り20メートルあたりから徐々に離されたものの、しっかり歩いて2着。これで5連勝を含め7戦連続連対中と地力強化が目立ちます。今回もミスタカシマとは20キロ差のある700キロで臨めるだけに、終いの踏ん張り次第では逆転のシーンまでありそうです。
 ▲ナカゼンガキタは、17年のばんえいオークス馬。古馬混合でも昨年のレディースカップ1着や、18年のカーネーションカップで2着など牝馬限定なら実績上位の存在。今年のカーネーションカップ(3歳以上牝馬)では、ミスタカシマと同重量で3着に敗れています。今回は同馬から10キロ重いトップハンデ730キロになりますが、近走の安定度からここでも大崩れするシーンは考えにくいです。
 △サンシルクラポピーは、カーネーションカップ(3歳以上牝馬)では7着に敗れましたが、近走では3走前のクインカップ(4歳牝馬)で3着と善戦すると、続く2戦を連勝。ミスタカシマがクインカップと同重量なのに対し、この馬は10キロ増のため、ハンデ差が縮まりますが、持ち前の決め手が生きる展開なら出番はありそうです。

今週の見どころ(12/7~12/9)

2019年12月 6日(金)

 12月8日(日)のメインには、3歳女王決定戦・ばんえいオークスが組まれています。昨年の優勝馬ミスタカシマは、その後4歳シーズン一冠目・柏林賞を制覇し、今季に入っても牡馬相手に互角以上の力を示しています。2歳時に黒ユリ賞を制したジェイカトレアが実績上位ですが、他の出走馬の夏を越えての逆転はあるのでしょうか。注目の一戦です。

 ※今週のイベントはこちら

【第17回開催4日目】
 12月7日(土)のメイン第10レースは、北見富士特別(A2級-1・2組決勝・19:05発走予定)。12月1日(日)のA2級-2組、12月2日(月)のA2級-1組の両予選上位馬による決勝戦ですが、2組予選2着ショウヘイ、3着アアモンドロシアと、1組予選4着イズミクィーンが出走を回避。7頭立てで争われます。
 特別戦への出走機会が多いA2級-1組予選組を上位視します。レースは障害をひと腰先頭クリアからサンシルクラポピーが後続との差を広げて快勝。障害3番手から伸びたミノルシンザンが4頭横一線の2着争いを制し、コンマ3秒差の3着にマツノタイガーが入りました。
 ◎ミノルシンザンは、今回と同じ715キロだった2走前のピヤシリ特別(A2級-1組)で4着と健闘。昇級初戦でも障害をひと腰で越えています。今回も出走している3着マツノタイガーとは3秒7差。同馬には予選では先着しており、今回は昇級3戦目とクラス慣れも見込めるだけに逆転に期待です。
 ○マツノタイガーは、4~2走前に3走続けてA2級の特別戦(混合戦含む)を使われ3、1、3着と安定。ピヤシリ特別(A2級-1組)では、障害4番手からしぶとく脚を伸ばして3着とミノルシンザンに先着しています。ここでも好勝負になるでしょう。
 ▲サンシルクラポピーは、1組予選では馬場が軽かったこともあり、障害はスンナリ通過できました。特別戦に替わり重量増加がカギになりそうですが、それでも決め手勝負に持ち込めれば連勝もありそうです。
 △バウンティハンターは、A2級-2組予選を勝利。障害を2番手で通過すると、先に越えたショウヘイを一気にとらえて交わす快勝でした。A1からの降級馬で相手は有利ですが、特別戦に良績がありません。前走今季初コンビで勝利に導いた藤野俊一騎手に期待がかかります。

【第17回開催5日目】
 12月8日(日)のメイン第10レースは、BG1・第44回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:05発走予定)。出走馬はB2級のジェイカトレアが格付最上位。B3級のヤマサンブラック、B4級のサクラユウシュンが続き、クイーンヴォラなど7頭はC1級というメンバー構成。定量670キロでの争いなら、クラス上位馬が有利でしょう。
 ◎ジェイカトレアは、2月の黒ユリ賞を制している2歳シーズンの女王。今季は、紅一点で臨んだばんえい大賞典で5着、4歳馬相手のはまなす賞で4着など健闘しています。今回は同世代の牝馬相手で、全馬670キロとハンデ差がつかないのは有利。格上の貫録を示し重賞2勝目に期待です。
 ○サクラユウシュンは、牡馬との混合だった10月の秋桜賞では障害で苦戦し8着。しかし同世代の牝馬同士では、黒ユリ賞4着、3月の福寿草特別2着など実績上位の存在です。1番人気に推された黒ユリ賞では障害で膝を折りましたが、最後方から追い込み3着争いに加わる勢い。2歳時から末脚のキレには見どころがありました。強敵はいますが、同世代の牝馬相手なら上位を狙えるでしょう。
 ▲クイーンヴォラは、黒ユリ賞では最低人気でしたが障害ひと腰から5着に好走。C1級スタートだった今季も近11走では障害をひと腰で越えている巧者です。出走メンバー中、黒ユリ賞からの体重増(前走時との比較)が最も大きいのがこの馬。C1格付で格上馬と同重量なのは不利ですが、重量増は苦にしないタイプだけにチャンスはありそうです。
 △ヤマサンブラックは、定量戦の黒ユリ賞では7着に敗れましたが、昨季最終戦の福寿草特別(3歳牝馬限定)を勝利。逃げるサクラユウシュン、ジェイカトレアらを障害4番手から交わし押し切っています。当時はジェイカトレアと比べハンデが10キロ有利でしたが、一気の重量増に克服できれば食い込み可能でしょう。

【第17回開催6日目】
 12月9日(月)のメイン第11レースは、サロマ湖特別(B1級-1・2組決勝・19:10発走予定)。12月1日(日)のB1級-1組、12月2日(月)のB1級-2組の両予選上位馬による決勝戦ですが、1組予選4着セナカと、2組予選1着オオゾラシンスケが出走を回避。8頭立てで争われます。
 1組予選から出走してきた4頭は、すべて2走前の五稜郭特別(B1級-1組)でも上位に入っていました。なお1組予選は、オールラウンダーが障害をひと腰先頭クリアから逃げ切りを図るところ、2番手クリアのフレイムゴールドがじわじわと脚を伸ばして差し切っています。障害5番手から伸びたタナボタチャンが3着で、差のない障害4番手で通過したツガルノボブが5着に入りました。この4頭を上位視します。
 ◎オールラウンダーは、近3走いずれも2着と惜敗続きですが、障害は常にひと腰と安定。710キロの重量も五稜郭特別(B1級-1組)で経験済み。障害への不安は少ないだけに持ち味の先行力を前面に逃げ切りを期待です。
 〇ツガルノボブは、1組予選では障害で膝を折りましたが、すぐに立て直されてふた腰通過。しかし、脚を使ったことにより伸びきれず5着に敗れました。五稜郭特別(B1級-1組)では、追い比べの末、オールラウンダーを振り切って勝利していることから、能力的には差はないだけに巻き返しが十分可能です。
 ▲フレイムゴールドは、1組予選を勝って勢いに乗りますが、B1級の特別戦では、3走前が2着で、五稜郭特別(B1級-1組)が5着でした。今回は単穴評価に留めましたが、障害さえスムーズなら上位争いに加わってくるでしょう。
 △タナボタチャンは、2走前の五稜郭特別(B1級-1組)、前走1組予選を中団を追走し障害ひと腰からともに3着とレースぶりが安定しています。B1級の特別戦では過去2着が最高ですが、決め手勝負に持ち込めればチャンスはありそうです。

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