8月30日(日)のメインには、3歳・4歳混合によるBG3・はまなす賞が組まれています。重賞に再格上げされた2010年以降、3歳の2勝に対し4歳が8勝と優勢の傾向。3歳のばんえい大賞典、4歳の柏林賞と両世代の一冠目の勝ち馬に優先出走権が与えられます。しかし過去5回のこのレースでは、両レースを勝って参戦した馬は2度の2着が最高。18年はばんえい大賞典馬アアモンドグンシンが8着、19年は柏林賞馬ミスタカシマが5着と、ともに1番人気にこたえることができませんでした。今年の三冠初戦は3歳コマサンダイヤ、4歳メムロボブサップと、ともに昨季BG1を勝っている世代のチャンピオンが制しています。今年こそ重賞連勝に期待したいところです。
【第10回開催4日目】
8月29日(土)のメイン第10レースは、オッズパーク杯(B1級-1組・20:10発走予定)。
◎コマサンブラックが中心です。2開催前のユリウス特別(B1級-1組)でダイリンファイター(現A2級)の2着に伸びると、前開催の4歳オープン・山鳩賞では、オープン馬メムロボブサップとの一騎打ちをコンマ6秒差で制して勝利。重賞を除けば8戦連続3着以内と充実しています。今回、若馬の減量があるのはこの馬だけ。ユリウス特別ではメンバー最先着と相手にも恵まれています。
○ホクトシンバは、前開催のベガ特別(B1級-1組)では2着。ユリウス特別は3着で、コマサンブラックとほぼ同時に障害を5番手で越えると、こちらも末脚を繰り出しています。今回はコマサンブラックにも賞金ハンデ5キロが課されており、逆転があるかもしれません。
▲ゴールデンフジは、ベガ特別が出走取消。しかし前走2組での勝ちっぷりがよく、重量が増える特別戦でこそ狙ってみる価値はあります。
△オホーツクノタカラは、ベガ特別では先行して直線抜け出す強い競馬で1着。ユリウス特別は4着でしたが、コマサンブラックとは1秒8の僅差だけに、ここも接戦に持ち込めそうです。
【第10回開催5日目】
8月30日(日)のメイン第10レースは、BG3・第32回はまなす賞(3歳・4歳混合・20:10発走予定)。3歳馬コマサンダイヤが回避しての9頭立てで争われます。
◎メムロボブサップは、今季古馬オープンで3、2着と好勝負。4歳同士では、一冠目の柏林賞で障害2番手から楽に抜け出す完勝。トップハンデながら昨季三冠の実力を遺憾なく発揮しました。それ以来だった前走の山鳩賞(4歳オープン)は2着でしたが、ひと叩きされての重賞で、勝負強さを見せてくれそうです。
○アオノブラックは、柏林賞は4着に敗れましたが、続く山鳩賞では障害5番手から差を詰めてメムロボブサップから4秒3差の3着。今季8戦し、世代限定戦でも自己条件でもすべて5着以内と安定感が魅力。昨年のこのレースは2着だっただけに、今年こそ勝ちたいところです。
▲カイセドクターは、3連勝して臨んだばんえい大賞典が2着。障害5番手から脚を伸ばして勝ち馬とはコンマ4秒差と見せ場十分の内容でした。勝ち馬が回避したここは、この馬が3歳の大将格。自己条件で5連勝の充実ぶりと、40キロのハンデ差を生かし4歳に挑みます。
△ゴールドハンターは、連勝中の勢いが魅力。牡馬として最軽量の660キロを生かして食い込めるか。
【第10回開催6日目】
8月31日(月)のメイン第11レースは、朱雀賞(5歳オープン・20:10発走予定)。前開催のばんえいグランプリに出走し5着だったキタノユウジロウ、同8着ミスタカシマに注目。ともに世代限定戦に変わって巻き返しが期待できます。
◎ミスタカシマは、昨季、柏林賞で勝利し、1月の天馬賞で3着。同世代では牡馬が相手でも地力は上位といえます。780キロを課されたばんえいグランプリでは障害で苦戦しましたが、710キロなら修正が可能。今季2勝目のチャンスといえるでしょう。
○キタノユウジロウは、昨季銀河賞を制し、今年3月の5歳オープン・スターライト特別を勝利。ともにミスタカシマは不在でしたが、世代上位の実力を持っています。ばんえいグランプリでは息を入れた追走となりましたが、800キロの重量で障害をひと腰。今回はトップハンデでも730キロと重量が軽くなるのは歓迎で今季初勝利のシーンまでありそうです。
▲コウシュハレガシーは、天馬賞の勝ち馬で、今回と同じ20キロ差でミスタカシマを3着に下しています。3走前の5歳牡馬オープンの瑞鳳賞は9着とはいえ、障害はひと腰で越えており、ここも終いの踏ん張りがカギとなりそうです。
先行力のある△オレワチャンピオンと、△アフロディーテの粘り込みにも警戒が必要です。