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今週の見どころ(12/21~12/23)

2019年12月20日(金)

 12月16日(月)の第12レース・オープン-2組で、ホクショウマサルが勝利。ドージマファイター(栃木)が2000年11月に達成した地方競馬連勝記録の29に並びました(1973年度以降の記録)。
 今週は重賞こそないですが、21日(土)のメインレースにはホワイトクリスマス賞(オープン-1組)が組まれており、帯広記念に向けて注目の一戦となりそうです。

 ※今週のイベントはこちら

【第18回開催4日目】
 12月21日(土)のメイン第10レースは、ホワイトクリスマス賞(オープン-1組・19:05発走予定)。3歳馬アオノブラックが出走を回避し、9頭立てとなります。
 7頭いるドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)組から上位馬に注目します。障害を先頭で越えた最軽量750キロのアアモンドグンシンが後続との差を徐々に広げる勝利。障害5番手から伸びてきたセンゴクエースが2着。障害7番手から追い込んできたオレノココロが4頭による3着争いを制し、以下、ミノルシャープが4着、キタノユウジロウが5着、メジロゴーリキが6着で続いています。
 ◎オレノココロは、ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)では、障害で膝を折ってしまいましたが、立て直されると猛然と追い込んでいます。6月の旭川記念を制して以降は、夏負けの影響か精彩を欠いていましたが、ここにきて復調気配。前走と同じく賞金別定20キロ増で臨めるのは有利だけに、ここをきっちり勝って帯広記念に向かいたいところ。
 ○キタノユウジロウは、同じ前走では、障害をきっちりひと腰でクリア。4歳馬で年上の実績馬相手ということを考慮すれば健闘と言える内容でした。オレノココロと同様、前走と同じく賞金別定20キロ増で臨めるのは好材料。引き続き相手は揃っていますが、地力強化がうかがえるだけに好勝負を期待です。
 ▲アアモンドグンシンは、ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)を完勝。最軽量を生かし積極策からひと腰先頭で障害をクリアすると、その後の脚色も目立っていました。前走はなかった賞金ハンデが、15キロ課されるのは不利ですが、連勝中の勢いからすんなり突破してもおかしくはないでしょう。
 △センゴクエースは、7月末の特別戦を制してからは不振が続いていましたが、前走ドリームエイジカップを2着と復活の兆し。特別戦に替わり重量が軽くなるのは歓迎だけに、障害次第ではチャンスがありそうです。

【第18回開催5日目】
 12月22日(日)のメイン第10レースは、冬月特別(A1級-1・2組決勝混合・19:05発走予定)。12月14日(土)のA1級-1組、12月16日(月)のA1級-2組混合の両予選上位馬による決勝戦ですが、1組予選2着ジェイコマンダーと、2組混合予選5着カネゾウが出走を回避。8頭立てで争われます。
 2開催前(11月25日)の暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝)にはメンバー中6頭が出走。障害2番手から脚を伸ばしたアアモンドヒューマが抜け出して快勝。障害6番手から追い上げたセンリョウボスが2着を確保し、障害先頭から粘ったタカラシップが僅差の3着。オレワチャンピオンは6着という結果でした。
 ◎アアモンドヒューマは、2走前の十勝岳特別(A1級-1組)では障害で転倒し時間失格でしたが、続く1組予選では、障害に重点を置いた走りでひと腰。今回は特別戦に替わり重量が増えますが、道中息を入れて追走できれば対応できそう。決め手は確かなだけに、3走前の暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝混合)のように早めに障害を越えられれば勝機は十分にあります。
 ○タカラシップは、2組混合予選では4着に敗れましたが、他の上位馬が障害をスンナリとクリアし、決め手勝負になったのが分が悪かった印象。特別戦に替わり重賞が増えたことで、ペースが少しでも落ち着きそう。唯一のオープン馬と力量上位で通るだけに、持ち前の登坂力を武器に粘り込みが期待できます。
 ▲センリョウボスは、2組混合予選では追い込んで僅差の2着。今回は特別戦に替わり、賞金ハンデ5キロが課されますが、3走前の暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝混合)で2着とこの組合せなら能力的には見劣らないだけに、引き続き上位争いに期待です。
 △オレワチャンピオンは、1組予選を完勝といえる内容でA1昇級後初勝利。鈴木恵介騎手とのコンビでは、騎乗機会として6戦連続連対と好相性。引き続き好勝負を期待します。

【第18回開催6日目】
 12月23日(月)のメイン第11レースは、おおいぬ座特別(B1級-2・3組決勝・19:10発走予定)。12月15日(日)のB1級-3組、12月16日(月)のB1級-2組の両予選上位馬による決勝戦ですが、3組予選3着スーパータイホウが出走を回避。9頭立てとなります。
 ◎イッキフジは、3組予選を勝利。障害で止まってしまいましたが、3番手でクリアし、残り30メートルほどで先頭に立ち押し切る好内容のレースでした。久々の特別戦になりますが、昨年12月にはB1級-1組の特別戦を勝利。条件的には通用するだけに連勝を期待です。
 ○サダノワークスは、2組予選を3着。障害をひと腰先頭で越え、早々とサクセスホープに交わされ、ゴール前ではナカゼンレディーにもつかまりましたが、盛り返す根性を見せての惜敗でした。2走前には今回より相手が強かった2走前のサロマ湖特別(B1級-1・2組決勝)で4着と健闘。障害ではやや手こずりましたが、このメンバーに入れば持ち前の登坂力で粘り込みも十分です。
 ▲サクセスホープは、2組予選では障害2番手から抜け出して目下2連勝。古馬の特別戦には1度しか出走しておらず、適性は未知数ですが、近4戦で3勝、2着1回と地力強化がうかがえることから要警戒の存在です。
 △ナカゼンレディーは、2組予選を2着。敗れはしたものの、障害を3番手で通過してからの末脚は目立っていました。5着だった2走前のサロマ湖特別(B1級-1・2組決勝)と同じ690キロで臨めるのも好材料。B1昇級後は堅実に駆けていることからここでも大崩れはないでしょう。

今週の見どころ(12/14~12/16)

2019年12月13日(金)

 今年も残すところ後3週。次開催は、26日(木)~30日(月)の5日間連続の変則開催になっており、29日(日)にはBG1・ばんえいダービー、30日(月)にBG2・ヤングチャンピオンシップと2日連続で重賞が組まれています。
 今開催は重賞こそないですが、16日(月)のメインレースには4歳以上の牝馬による準重賞・レディースカップが組まれています。牝馬の4歳、5歳、6歳、7歳、8歳以上の通算収得賞金上位各2頭ずつで行われる選抜戦で、そのレース条件から"牝馬版ドリームエイジカップ"と言えそう。熱き戦いにご注目ください。

【第18回開催1日目】
 12月14日(土)のメイン第10レースは、射手座特別(B1級-1組・19:05発走予定)。ムサシブラザーが出走を回避し、9頭立てで争われます。
 ◎インビクタは、12月1日のB2級-1組平場戦、12月7日のB2級-1組平場戦と連勝。ともに障害ひと腰から逃げ切る好内容のレースでした。昇級初戦になりますが、持ち前のスピードはここでも通用しそう。連勝中と勢いにも乗るだけに、今季特別戦初Vに期待です。
 ○シマノシンザンは、前半で置かれる面があり、前走のサロマ湖特別(B1級-1・2組決勝)では速い流れが合わずに6着。今回はインビクタ、ジェイファーストと先行馬はいますが、降雪予報も当日の午前中のみで前走ほどペースは速くならなさそう。引き続きの715キロと重量慣れも見込めることから前進に期待です。
 ▲ツガルノボブは、同じ前走を7着。障害で膝を折り、スムーズさを欠いてしまいました。出走メンバー中6頭が出走していた2開催前の五稜郭特別(B1級-1組)を今回と同じ負担重量705キロで勝利。前走の上位馬が不在なら、巻き返しも十分です。
 △フナノダイヤモンドは、近走掲示板に載れておらず、2走前の五稜郭特別(B1級-1組)では8着でしたが、前走平場の2組では障害をひと腰でまとめて6着。決め手勝負に持ち込めれば上位進出のシーンまでありそうです。

【第18回開催2日目】
 12月15日(日)のメイン第10レースは、ターコイズ特別(A2級-1組・19:05発走予定)。アフロディーテが出走を回避し、9頭立てで争われます。
 ミノルシンザン、マツノタイガーの2頭を上位視します。両馬は前開催では、今回のメンバー中7頭が出走した12月2日のA2級-1組で上位に入り、北見富士特別(A2級-1・2組決勝)と2走使いされています。
 特に◎ミノルシンザンは、12月2日のA2級-1組で2着、北見富士特別(A2級-1・2組決勝)で4着と、ともに出走メンバー中最先着を果たしています。近走では障害は常にひと腰とレースぶりが安定。マツノタイガーが賞金ハンデのぶん5キロ重くなるのに対し、この馬は据え置きなのも好材料。勝機は十分にありそうです。
 ○マツノタイガーは、12月2日のA2級-1組・3着から臨んだ前走北見富士特別(A2級-1・2組決勝)では6着。障害で止まってしまいましたが、立て直すとふた腰でまとめています。賞金ハンデが前走から5キロ増え、負担重量720キロとなりますが、相手緩和となる今回は巻き返しが十分です。
 ▲イズミクィーンは、12月2日のA2級-1組で4着に入りましたが、北見富士特別(A2級-1・2組決勝)を出走回避。重量が前走から35キロ増える今回は、障害がカギになりそうですが、決め脚は魅力だけに障害さえスムーズなら出番はありそうです。
 △オールラウンダーは、前走のサロマ湖特別(B1級-1・2組決勝)では、障害ひと腰から逃げ切って快勝。今回は昇級かつ特別戦と条件が一気に強化されますが、前走のレースぶりから好勝負を期待です。

【第18回開催3日目】
 12月16日(月)のメイン第11レースは、準重賞・レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:10発走予定)。オープン730キロ(4歳は10キロ減)から1重量区分ごとに10キロ加減される別定重量戦。オープンのナカゼンガキタがトップハンデ730キロで、オープンの4歳ミスタカシマとA1級のフェアリースズが720キロ。A1級の4歳サンシルクラポピーとA2級のヤマノホシが710キロで、繰り上げ出走になったA2級の4歳アフロディーテとB1級のタナボタチャンら5頭が700キロと10頭立てで行われます。
 ◎ミスタカシマは、前走のクインカップ(4歳牝馬)を、障害ひと腰から逃げ切って快勝。今回は年上の牝馬が相手になりますが、5月の準重賞・カーネーションカップ(3歳以上牝馬)を実質トップハンデで制していることから実力上位は明白。賞金ハンデによる重量の増加はなく、前走から据え置きの720キロで臨める今回も勝ち負け必至です。
 ○アフロディーテは、クインカップ(4歳牝馬)では、ミスタカシマと差のない2番手で障害をクリア。残り20メートルあたりから徐々に離されたものの、しっかり歩いて2着。これで5連勝を含め7戦連続連対中と地力強化が目立ちます。今回もミスタカシマとは20キロ差のある700キロで臨めるだけに、終いの踏ん張り次第では逆転のシーンまでありそうです。
 ▲ナカゼンガキタは、17年のばんえいオークス馬。古馬混合でも昨年のレディースカップ1着や、18年のカーネーションカップで2着など牝馬限定なら実績上位の存在。今年のカーネーションカップ(3歳以上牝馬)では、ミスタカシマと同重量で3着に敗れています。今回は同馬から10キロ重いトップハンデ730キロになりますが、近走の安定度からここでも大崩れするシーンは考えにくいです。
 △サンシルクラポピーは、カーネーションカップ(3歳以上牝馬)では7着に敗れましたが、近走では3走前のクインカップ(4歳牝馬)で3着と善戦すると、続く2戦を連勝。ミスタカシマがクインカップと同重量なのに対し、この馬は10キロ増のため、ハンデ差が縮まりますが、持ち前の決め手が生きる展開なら出番はありそうです。

今週の見どころ(12/7~12/9)

2019年12月 6日(金)

 12月8日(日)のメインには、3歳女王決定戦・ばんえいオークスが組まれています。昨年の優勝馬ミスタカシマは、その後4歳シーズン一冠目・柏林賞を制覇し、今季に入っても牡馬相手に互角以上の力を示しています。2歳時に黒ユリ賞を制したジェイカトレアが実績上位ですが、他の出走馬の夏を越えての逆転はあるのでしょうか。注目の一戦です。

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【第17回開催4日目】
 12月7日(土)のメイン第10レースは、北見富士特別(A2級-1・2組決勝・19:05発走予定)。12月1日(日)のA2級-2組、12月2日(月)のA2級-1組の両予選上位馬による決勝戦ですが、2組予選2着ショウヘイ、3着アアモンドロシアと、1組予選4着イズミクィーンが出走を回避。7頭立てで争われます。
 特別戦への出走機会が多いA2級-1組予選組を上位視します。レースは障害をひと腰先頭クリアからサンシルクラポピーが後続との差を広げて快勝。障害3番手から伸びたミノルシンザンが4頭横一線の2着争いを制し、コンマ3秒差の3着にマツノタイガーが入りました。
 ◎ミノルシンザンは、今回と同じ715キロだった2走前のピヤシリ特別(A2級-1組)で4着と健闘。昇級初戦でも障害をひと腰で越えています。今回も出走している3着マツノタイガーとは3秒7差。同馬には予選では先着しており、今回は昇級3戦目とクラス慣れも見込めるだけに逆転に期待です。
 ○マツノタイガーは、4~2走前に3走続けてA2級の特別戦(混合戦含む)を使われ3、1、3着と安定。ピヤシリ特別(A2級-1組)では、障害4番手からしぶとく脚を伸ばして3着とミノルシンザンに先着しています。ここでも好勝負になるでしょう。
 ▲サンシルクラポピーは、1組予選では馬場が軽かったこともあり、障害はスンナリ通過できました。特別戦に替わり重量増加がカギになりそうですが、それでも決め手勝負に持ち込めれば連勝もありそうです。
 △バウンティハンターは、A2級-2組予選を勝利。障害を2番手で通過すると、先に越えたショウヘイを一気にとらえて交わす快勝でした。A1からの降級馬で相手は有利ですが、特別戦に良績がありません。前走今季初コンビで勝利に導いた藤野俊一騎手に期待がかかります。

【第17回開催5日目】
 12月8日(日)のメイン第10レースは、BG1・第44回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:05発走予定)。出走馬はB2級のジェイカトレアが格付最上位。B3級のヤマサンブラック、B4級のサクラユウシュンが続き、クイーンヴォラなど7頭はC1級というメンバー構成。定量670キロでの争いなら、クラス上位馬が有利でしょう。
 ◎ジェイカトレアは、2月の黒ユリ賞を制している2歳シーズンの女王。今季は、紅一点で臨んだばんえい大賞典で5着、4歳馬相手のはまなす賞で4着など健闘しています。今回は同世代の牝馬相手で、全馬670キロとハンデ差がつかないのは有利。格上の貫録を示し重賞2勝目に期待です。
 ○サクラユウシュンは、牡馬との混合だった10月の秋桜賞では障害で苦戦し8着。しかし同世代の牝馬同士では、黒ユリ賞4着、3月の福寿草特別2着など実績上位の存在です。1番人気に推された黒ユリ賞では障害で膝を折りましたが、最後方から追い込み3着争いに加わる勢い。2歳時から末脚のキレには見どころがありました。強敵はいますが、同世代の牝馬相手なら上位を狙えるでしょう。
 ▲クイーンヴォラは、黒ユリ賞では最低人気でしたが障害ひと腰から5着に好走。C1級スタートだった今季も近11走では障害をひと腰で越えている巧者です。出走メンバー中、黒ユリ賞からの体重増(前走時との比較)が最も大きいのがこの馬。C1格付で格上馬と同重量なのは不利ですが、重量増は苦にしないタイプだけにチャンスはありそうです。
 △ヤマサンブラックは、定量戦の黒ユリ賞では7着に敗れましたが、昨季最終戦の福寿草特別(3歳牝馬限定)を勝利。逃げるサクラユウシュン、ジェイカトレアらを障害4番手から交わし押し切っています。当時はジェイカトレアと比べハンデが10キロ有利でしたが、一気の重量増に克服できれば食い込み可能でしょう。

【第17回開催6日目】
 12月9日(月)のメイン第11レースは、サロマ湖特別(B1級-1・2組決勝・19:10発走予定)。12月1日(日)のB1級-1組、12月2日(月)のB1級-2組の両予選上位馬による決勝戦ですが、1組予選4着セナカと、2組予選1着オオゾラシンスケが出走を回避。8頭立てで争われます。
 1組予選から出走してきた4頭は、すべて2走前の五稜郭特別(B1級-1組)でも上位に入っていました。なお1組予選は、オールラウンダーが障害をひと腰先頭クリアから逃げ切りを図るところ、2番手クリアのフレイムゴールドがじわじわと脚を伸ばして差し切っています。障害5番手から伸びたタナボタチャンが3着で、差のない障害4番手で通過したツガルノボブが5着に入りました。この4頭を上位視します。
 ◎オールラウンダーは、近3走いずれも2着と惜敗続きですが、障害は常にひと腰と安定。710キロの重量も五稜郭特別(B1級-1組)で経験済み。障害への不安は少ないだけに持ち味の先行力を前面に逃げ切りを期待です。
 〇ツガルノボブは、1組予選では障害で膝を折りましたが、すぐに立て直されてふた腰通過。しかし、脚を使ったことにより伸びきれず5着に敗れました。五稜郭特別(B1級-1組)では、追い比べの末、オールラウンダーを振り切って勝利していることから、能力的には差はないだけに巻き返しが十分可能です。
 ▲フレイムゴールドは、1組予選を勝って勢いに乗りますが、B1級の特別戦では、3走前が2着で、五稜郭特別(B1級-1組)が5着でした。今回は単穴評価に留めましたが、障害さえスムーズなら上位争いに加わってくるでしょう。
 △タナボタチャンは、2走前の五稜郭特別(B1級-1組)、前走1組予選を中団を追走し障害ひと腰からともに3着とレースぶりが安定しています。B1級の特別戦では過去2着が最高ですが、決め手勝負に持ち込めればチャンスはありそうです。

今週の見どころ(11/30~12/2)

2019年11月29日(金)

 ばんえい十勝は、11月30日(土)から12月30日(月)までの間は、準ナイターで開催を実施。第1レースが約30分、最終レースが約1時間とこれまでより発走予定時刻が繰り上がります。また、今週から月曜日を中心に全12レース編成となりますのでご注意ください(※詳細こちら)。
 1日(日)のメインにはBG3・ドリームエイジカップが組まれています。4、5、6、7歳、8歳以上の通算収得賞金上位各2頭が争います。11月に行われた北見記念(850キロ)より規程の基礎重量(オープン)が90キロ軽いオープン馬760キロで実施される一戦に注目が集まります。

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【第17回開催1日目】
 11月30日(土)のメイン第10レースは、十勝岳特別(A1級-1組・19:05発走予定)
 前開催のA1級の特別戦は、決勝戦の暑寒別岳特別。1組予選から2走使いされた馬を上位視します。障害を2番手で通過したアアモンドヒューマが力強く抜け出して勝利。3頭による接戦の2着争いは、6番手から伸びたセンリョウボスが制し、以下、タカラシップ、キンメダル、離れてナカゼンガキタの順に入線しました。
 ◎キンメダルは、1組予選、暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝)でともに4着。前走では登坂途中で止まりましたが、ふた腰でまとめると激しい2着争いを演じています。勝ち馬アアモンドヒューマは賞金のハンデが5キロ増え、5キロ差がつきます。据え置きの735キロで逆転も十分です。
 ○アアモンドヒューマは、1組予選、暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝)と連勝。今回は賞金ハンデの分、前走から5キロの増加となりますが、近走障害をひと腰でまとめていることからこの重量にも対応可能。決め手勝負に持ち込めれば3連勝のシーンまでありそうです。
 ▲ノエルブランは、1組予選で7着に敗れ、暑寒別岳特別には出走できず。軽めの馬場で障害に苦労する馬が少なく、展開が向かなかったですが、障害を先頭通過とこの馬の持ち味は出ていました。特別戦では、2走前の北海道競馬記者クラブ特別(オープン混合)で格上相手に3着と健闘。A1級同士なら能力的に見劣らないことから、終いの踏ん張り次第では流れ込みが十分です。
 △ナカゼンガキタは、前走の暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝)で5着。重量増の影響か障害では膝を折ってしまいましたが、立て直してふた腰でまとめています。1組予選では、アアモンドヒューマからコンマ7秒差の2着と、4着だったキンメダルに先着。障害さえスムーズならチャンスはありそうです。

【第17回開催2日目】
 12月1日(日)のメイン第10レースは、BG3・第10回ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜・19:05発走予定)。オープン馬は今季の収得賞金130万円につき10キロ加増となり、コウシュハウンカイがトップハンデの790キロ、オレノココロが780キロ、メジロゴーリキら5頭が770キロ、タカラシップら2頭が760キロ、アアモンドグンシンが750キロの10頭立てで争われます。
 ◎オレノココロは、6月の旭川記念を勝利して以降は、夏負けの影響か成績が低迷。しかし、前走の狩勝賞(オープン-1組)では、障害に重点を置いた内容で5着と復調ぶりがうかがえました。このレースは過去4回出走して2勝、3着1回と好相性。去年より10キロ軽い今回は復活が十分期待できます。
 ○コウシュハウンカイは、4連勝で臨んだ前走の北見記念では4着。最大40キロ差のトップハンデ880キロのせいか、持ち味の先行力を生かせず、障害も手間取り6番手での通過となりました。今回もトップハンデですが、790キロならひと腰でまとめることが可能。今季も重賞を2勝と実績上位の存在だけに反撃十分です。
 ▲メジロゴーリキは、北見記念では3着。今季の重賞では6戦して2着2回、3着3回、4着1回と安定した成績を残しています。オレノココロには対戦機会として5戦続けて先着しており、コウシュハウンカイとは北見記念と同じ20キロ差だけにここでも上位争いに加わりそうです。
 以下、今季重賞2勝と地力強化が目立つ4歳馬△キタノユウジロウ、北見記念2着馬△ミノルシャープも侮れない存在です。

【第17回開催3日目】
 12月2日(月)のメイン第11レースは、知床賞(オープン・19:10発走予定)。ホクショウマサル、メムロボブサップが出走を回避。8頭立てで行われます。
 ◎シンザンボーイは、前走北見記念で重賞初制覇。障害をスンナリひと腰通過から脚色衰えることなく歩き切る完勝といえる内容でした。前開催のオータムカップ(オープン-1組)は、悪天候(濃霧)のため競走取り止めとなりましたが、実力馬が1日のドリームエイジカップに向かい、相手関係に恵まれたことから3連勝に期待です。
 ○カンシャノココロは、前走平場のオープン-2組では8着。馬場も軽くなった影響かペースが速く見せ場を作れず8着でした。今回も、降雪の予報が出ていますが、特別戦に替わり、前走よりは追走が楽になりそう。2走前の北海道競馬記者クラブ特別(オープン混合)では、勝利を挙げています。今回はオープン馬同士でも、強敵といえるのはシンザンボーイくらい。巻き返せるでしょう。
 ▲ゴールデンフウジンは、前走で同じオープン-2組を使われて4着。前走も障害6番手からぐいぐいと追い込みましたが、障害でふた腰かかったぶん詰め切れませんでした。3走前の狩勝賞(オープン-1組)では、1日のドリームエイジカップに出走する面々に勝利していることから、展開ひとつで即反撃が可能です。
 △コウシュハレガシーは、昇級初戦になった前走北海道競馬記者クラブ特別(オープン混合)では5着。障害では膝を折ってしまいましたが、立て直されるとふた腰でまとめています。今回は開催替わりのため前走より基礎重量が10キロ増えますが、クラス2走目と上積みが見込めるだけに前走以上の結果に期待です。

今週の見どころ(11/23~11/25)

2019年11月22日(金)

 12月1日付で、新人ジョッキーが誕生します。林康文騎手(小林長吉厩舎)は38歳で、地方の最年長新人騎手。ばんえいの新人は12年デビューの舘澤直央騎手以来となります。どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。楽しみです。

 ※林康文騎手についてはこちら
 ※今週のイベントはこちら

【第16回開催4日目】
 11月23日(祝・土)のメイン第10レースは、ピヤシリ特別(A2級-1組・20:05発走予定)
 ◎オレノタイショウは、前走の能取湖特別(A1級-1組混合)で7着。勝ち馬ホクショウマサルとは差のある敗戦でしたが、障害に重点を置いた走りで、ひと腰でまとめています。今回の出走メンバー8頭中6頭が出走していた10月6日のA1級-1組混合で出走メンバー最先着の3着があることからこの組合せなら力量上位で通ります。720キロの重量は4走前の銀河賞で経験済み。前走から相手緩和で巻き返しに期待です。
 ○マツノタイガーは、前走端野峠特別(A2級-1組混合)を勝利。障害ひと腰3番手通過から楽に抜け出して押し切っており、完勝と言える内容でした。10月6日のA1級-1組混合では、同重量だったオレノタイショウに次ぐ4着と善戦。引き続きの特別戦になりますが、近走の好調ぶりから連勝も一考でしょう。
 ▲カクセンキングは、前走の能取湖特別(A1級-1組混合)で3着とオレノタイショウに先着。2走前のサンケイスポーツ賞(A2級-1・2組決勝)では、障害2番手通過から4頭による叩き合いを制し、ハマノダイマオー、マツノタイガーをそれぞれ2、3着にしりぞけています。今回は730キロになりますが、条件緩和となるだけに好勝負が期待できます。
 △ハマノダイマオーは、前走の端野峠特別(A2級-1組混合)を3着。障害では登坂途中で止まってしまったものの、ふた腰でまとめています。10月6日のA1級-1組混合では7着に敗れましたが、3戦連続3着以内と好調ぶりがうかがえるだけに要警戒の存在です。

【第16回開催5日目】
 11月24日(日)のメイン第10レースは、オータムカップ(オープン-1組・20:10発走予定)
 北見記念上位3頭の決着になるとみます。その北見記念は、障害をひと腰先頭で通過した850キロのシンザンボーイが、2番手で通過した860キロのミノルシャープをゴール前で突き放して勝利。障害を5番手通過からじわじわと脚を伸ばした860キロのメジロゴーリキが3着を確保しています。
 ◎メジロゴーリキは、初の860キロで障害に苦戦し、1、2着馬からは離されましたが差し脚を見せています。今回は特別戦で755キロだけに障害をひと腰でまとめることが可能。加えて前走10キロ軽かったシンザンボーイとは同重量で臨めるのも歓迎。逆転に期待です。
 ○ミノルシャープは、一気の重量増のせいか障害に三腰要しましたが、2番手で通過すると、シンザンボーイに迫る末脚を見せています。終いの脚が甘くなる面があるのは課題ですが、メジロゴーリキと同じく、シンザンボーイとは同重量で臨めるのは好材料だけにここでも勝ち負けになるでしょう。
 ▲シンザンボーイは、北見記念で重賞初制覇。障害をスンナリひと腰通過から脚色衰えることなく歩き切る完勝といえる内容でした。上記2頭とは同重量での参戦になりますが、連勝中と勢いもあることからチャンスは十分にあります。
 4歳馬の△キタノユウジロウは、前走狩勝賞(オープン-1組)では、一線級を相手に4着と健闘しています。地力強化がうかがえるだけに警戒が必要でしょう。

【第16回開催6日目】
 11月25日(月)のメイン第10レースは、暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝・20:10発走予定)。11月16日(土)のA1級-1組、11月18日(月)のA1級-2組混合の両予選上位馬による決勝戦ですが、A1級-1組予選で3着のジェイコマンダーが出走を回避。9頭立てで行われます。
 メンバーが揃っていたA1級-1組予選組を上位視します。そのレースではナカゼンガキタが障害を先頭で通過して逃げ切りを図るところ、差のない3番手で通過したアアモンドヒューマが、脚を伸ばして差し切って勝利。1番人気のキンメダルが3秒7差の4着に入りました。
 ◎キンメダルは、A1級-1組予選では、勝ち馬と差のない4番手で障害を通過しましたが、決め手比べでは分が悪かったようです。4走前の神無月特別(オープン-2組混合)では、オープン馬と僅差の3着と善戦していることからA1級同士なら地力は上位。逆転に期待です。
 ○ナカゼンガキタは、近3走では出走取消を挟んで3、1、2着と安定しています。3走前の野分特別(オープン・A1級-1組混合)では、格上相手との混合戦にもかかわらず3着と健闘しています。前走から相手が強化されての特別戦ですが、近走の好調ぶりから好勝負が期待できます。
 ▲アアモンドヒューマは、近2走の能取湖特別(A1級-1組混合)2着、A1級-1組予選1着。ともに障害ひと腰で越え、安定した成績を残しています。今回は特別戦ですが、決め手は上位だけに障害さえスムーズなら前走の再現もありそうです。
 △タカラシップは、A1級-2組混合の予選を2着。障害をひと腰先頭で通過すると、勝ち馬シンエイボブには早々と交わされましたが、粘り強さを発揮してコンマ6秒差と好内容のレースでした。特別戦に替わりますが、前走のように先行できれば出番はありそうです。

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