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今週の見どころ(11/30~12/2)

2019年11月29日(金)

 ばんえい十勝は、11月30日(土)から12月30日(月)までの間は、準ナイターで開催を実施。第1レースが約30分、最終レースが約1時間とこれまでより発走予定時刻が繰り上がります。また、今週から月曜日を中心に全12レース編成となりますのでご注意ください(※詳細こちら)。
 1日(日)のメインにはBG3・ドリームエイジカップが組まれています。4、5、6、7歳、8歳以上の通算収得賞金上位各2頭が争います。11月に行われた北見記念(850キロ)より規程の基礎重量(オープン)が90キロ軽いオープン馬760キロで実施される一戦に注目が集まります。

 ※今週のイベントはこちら

【第17回開催1日目】
 11月30日(土)のメイン第10レースは、十勝岳特別(A1級-1組・19:05発走予定)
 前開催のA1級の特別戦は、決勝戦の暑寒別岳特別。1組予選から2走使いされた馬を上位視します。障害を2番手で通過したアアモンドヒューマが力強く抜け出して勝利。3頭による接戦の2着争いは、6番手から伸びたセンリョウボスが制し、以下、タカラシップ、キンメダル、離れてナカゼンガキタの順に入線しました。
 ◎キンメダルは、1組予選、暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝)でともに4着。前走では登坂途中で止まりましたが、ふた腰でまとめると激しい2着争いを演じています。勝ち馬アアモンドヒューマは賞金のハンデが5キロ増え、5キロ差がつきます。据え置きの735キロで逆転も十分です。
 ○アアモンドヒューマは、1組予選、暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝)と連勝。今回は賞金ハンデの分、前走から5キロの増加となりますが、近走障害をひと腰でまとめていることからこの重量にも対応可能。決め手勝負に持ち込めれば3連勝のシーンまでありそうです。
 ▲ノエルブランは、1組予選で7着に敗れ、暑寒別岳特別には出走できず。軽めの馬場で障害に苦労する馬が少なく、展開が向かなかったですが、障害を先頭通過とこの馬の持ち味は出ていました。特別戦では、2走前の北海道競馬記者クラブ特別(オープン混合)で格上相手に3着と健闘。A1級同士なら能力的に見劣らないことから、終いの踏ん張り次第では流れ込みが十分です。
 △ナカゼンガキタは、前走の暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝)で5着。重量増の影響か障害では膝を折ってしまいましたが、立て直してふた腰でまとめています。1組予選では、アアモンドヒューマからコンマ7秒差の2着と、4着だったキンメダルに先着。障害さえスムーズならチャンスはありそうです。

【第17回開催2日目】
 12月1日(日)のメイン第10レースは、BG3・第10回ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜・19:05発走予定)。オープン馬は今季の収得賞金130万円につき10キロ加増となり、コウシュハウンカイがトップハンデの790キロ、オレノココロが780キロ、メジロゴーリキら5頭が770キロ、タカラシップら2頭が760キロ、アアモンドグンシンが750キロの10頭立てで争われます。
 ◎オレノココロは、6月の旭川記念を勝利して以降は、夏負けの影響か成績が低迷。しかし、前走の狩勝賞(オープン-1組)では、障害に重点を置いた内容で5着と復調ぶりがうかがえました。このレースは過去4回出走して2勝、3着1回と好相性。去年より10キロ軽い今回は復活が十分期待できます。
 ○コウシュハウンカイは、4連勝で臨んだ前走の北見記念では4着。最大40キロ差のトップハンデ880キロのせいか、持ち味の先行力を生かせず、障害も手間取り6番手での通過となりました。今回もトップハンデですが、790キロならひと腰でまとめることが可能。今季も重賞を2勝と実績上位の存在だけに反撃十分です。
 ▲メジロゴーリキは、北見記念では3着。今季の重賞では6戦して2着2回、3着3回、4着1回と安定した成績を残しています。オレノココロには対戦機会として5戦続けて先着しており、コウシュハウンカイとは北見記念と同じ20キロ差だけにここでも上位争いに加わりそうです。
 以下、今季重賞2勝と地力強化が目立つ4歳馬△キタノユウジロウ、北見記念2着馬△ミノルシャープも侮れない存在です。

【第17回開催3日目】
 12月2日(月)のメイン第11レースは、知床賞(オープン・19:10発走予定)。ホクショウマサル、メムロボブサップが出走を回避。8頭立てで行われます。
 ◎シンザンボーイは、前走北見記念で重賞初制覇。障害をスンナリひと腰通過から脚色衰えることなく歩き切る完勝といえる内容でした。前開催のオータムカップ(オープン-1組)は、悪天候(濃霧)のため競走取り止めとなりましたが、実力馬が1日のドリームエイジカップに向かい、相手関係に恵まれたことから3連勝に期待です。
 ○カンシャノココロは、前走平場のオープン-2組では8着。馬場も軽くなった影響かペースが速く見せ場を作れず8着でした。今回も、降雪の予報が出ていますが、特別戦に替わり、前走よりは追走が楽になりそう。2走前の北海道競馬記者クラブ特別(オープン混合)では、勝利を挙げています。今回はオープン馬同士でも、強敵といえるのはシンザンボーイくらい。巻き返せるでしょう。
 ▲ゴールデンフウジンは、前走で同じオープン-2組を使われて4着。前走も障害6番手からぐいぐいと追い込みましたが、障害でふた腰かかったぶん詰め切れませんでした。3走前の狩勝賞(オープン-1組)では、1日のドリームエイジカップに出走する面々に勝利していることから、展開ひとつで即反撃が可能です。
 △コウシュハレガシーは、昇級初戦になった前走北海道競馬記者クラブ特別(オープン混合)では5着。障害では膝を折ってしまいましたが、立て直されるとふた腰でまとめています。今回は開催替わりのため前走より基礎重量が10キロ増えますが、クラス2走目と上積みが見込めるだけに前走以上の結果に期待です。

今週の見どころ(11/23~11/25)

2019年11月22日(金)

 12月1日付で、新人ジョッキーが誕生します。林康文騎手(小林長吉厩舎)は38歳で、地方の最年長新人騎手。ばんえいの新人は12年デビューの舘澤直央騎手以来となります。どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。楽しみです。

 ※林康文騎手についてはこちら
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【第16回開催4日目】
 11月23日(祝・土)のメイン第10レースは、ピヤシリ特別(A2級-1組・20:05発走予定)
 ◎オレノタイショウは、前走の能取湖特別(A1級-1組混合)で7着。勝ち馬ホクショウマサルとは差のある敗戦でしたが、障害に重点を置いた走りで、ひと腰でまとめています。今回の出走メンバー8頭中6頭が出走していた10月6日のA1級-1組混合で出走メンバー最先着の3着があることからこの組合せなら力量上位で通ります。720キロの重量は4走前の銀河賞で経験済み。前走から相手緩和で巻き返しに期待です。
 ○マツノタイガーは、前走端野峠特別(A2級-1組混合)を勝利。障害ひと腰3番手通過から楽に抜け出して押し切っており、完勝と言える内容でした。10月6日のA1級-1組混合では、同重量だったオレノタイショウに次ぐ4着と善戦。引き続きの特別戦になりますが、近走の好調ぶりから連勝も一考でしょう。
 ▲カクセンキングは、前走の能取湖特別(A1級-1組混合)で3着とオレノタイショウに先着。2走前のサンケイスポーツ賞(A2級-1・2組決勝)では、障害2番手通過から4頭による叩き合いを制し、ハマノダイマオー、マツノタイガーをそれぞれ2、3着にしりぞけています。今回は730キロになりますが、条件緩和となるだけに好勝負が期待できます。
 △ハマノダイマオーは、前走の端野峠特別(A2級-1組混合)を3着。障害では登坂途中で止まってしまったものの、ふた腰でまとめています。10月6日のA1級-1組混合では7着に敗れましたが、3戦連続3着以内と好調ぶりがうかがえるだけに要警戒の存在です。

【第16回開催5日目】
 11月24日(日)のメイン第10レースは、オータムカップ(オープン-1組・20:10発走予定)
 北見記念上位3頭の決着になるとみます。その北見記念は、障害をひと腰先頭で通過した850キロのシンザンボーイが、2番手で通過した860キロのミノルシャープをゴール前で突き放して勝利。障害を5番手通過からじわじわと脚を伸ばした860キロのメジロゴーリキが3着を確保しています。
 ◎メジロゴーリキは、初の860キロで障害に苦戦し、1、2着馬からは離されましたが差し脚を見せています。今回は特別戦で755キロだけに障害をひと腰でまとめることが可能。加えて前走10キロ軽かったシンザンボーイとは同重量で臨めるのも歓迎。逆転に期待です。
 ○ミノルシャープは、一気の重量増のせいか障害に三腰要しましたが、2番手で通過すると、シンザンボーイに迫る末脚を見せています。終いの脚が甘くなる面があるのは課題ですが、メジロゴーリキと同じく、シンザンボーイとは同重量で臨めるのは好材料だけにここでも勝ち負けになるでしょう。
 ▲シンザンボーイは、北見記念で重賞初制覇。障害をスンナリひと腰通過から脚色衰えることなく歩き切る完勝といえる内容でした。上記2頭とは同重量での参戦になりますが、連勝中と勢いもあることからチャンスは十分にあります。
 4歳馬の△キタノユウジロウは、前走狩勝賞(オープン-1組)では、一線級を相手に4着と健闘しています。地力強化がうかがえるだけに警戒が必要でしょう。

【第16回開催6日目】
 11月25日(月)のメイン第10レースは、暑寒別岳特別(A1級-1・2組決勝・20:10発走予定)。11月16日(土)のA1級-1組、11月18日(月)のA1級-2組混合の両予選上位馬による決勝戦ですが、A1級-1組予選で3着のジェイコマンダーが出走を回避。9頭立てで行われます。
 メンバーが揃っていたA1級-1組予選組を上位視します。そのレースではナカゼンガキタが障害を先頭で通過して逃げ切りを図るところ、差のない3番手で通過したアアモンドヒューマが、脚を伸ばして差し切って勝利。1番人気のキンメダルが3秒7差の4着に入りました。
 ◎キンメダルは、A1級-1組予選では、勝ち馬と差のない4番手で障害を通過しましたが、決め手比べでは分が悪かったようです。4走前の神無月特別(オープン-2組混合)では、オープン馬と僅差の3着と善戦していることからA1級同士なら地力は上位。逆転に期待です。
 ○ナカゼンガキタは、近3走では出走取消を挟んで3、1、2着と安定しています。3走前の野分特別(オープン・A1級-1組混合)では、格上相手との混合戦にもかかわらず3着と健闘しています。前走から相手が強化されての特別戦ですが、近走の好調ぶりから好勝負が期待できます。
 ▲アアモンドヒューマは、近2走の能取湖特別(A1級-1組混合)2着、A1級-1組予選1着。ともに障害ひと腰で越え、安定した成績を残しています。今回は特別戦ですが、決め手は上位だけに障害さえスムーズなら前走の再現もありそうです。
 △タカラシップは、A1級-2組混合の予選を2着。障害をひと腰先頭で通過すると、勝ち馬シンエイボブには早々と交わされましたが、粘り強さを発揮してコンマ6秒差と好内容のレースでした。特別戦に替わりますが、前走のように先行できれば出番はありそうです。

今週の見どころ(11/16~11/18)

2019年11月15日(金)

 11月17日(日)のメインには、4歳牝馬限定では唯一の重賞・クインカップが組まれています。昨年は、同じ4歳牝馬による特別戦・紅バラ賞を制したメヂカラがクインカップと連勝。16年も1着アスリートが制し、一昨年はブルーオーシャンが2着から巻き返し勝利しています。10月27日にされた今年の紅バラ賞は1着アフロディーテ、2着ミスタカシマ、3着ホッカイイチバンという着順でしたが、本番はどのような結果になるのでしょうか。注目の一戦です。

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【第16回開催1日目】
 11月16日(土)のメイン第10レースは、五稜郭特別(B1級-1組・20:05発走予定)
 ◎オールラウンダーは、10月27日のB1級-2組の平場戦で勝利を挙げると、前走の端野峠特別(A2級-1組混合)では、障害をひと腰先頭でクリアし2着に健闘。今回はB1級同士と、相手が緩和されることで、今度こそ逃げ切りが狙えそうです。
 ○フレイムゴールドは、前走トドワラ特別(B1級-1・2組決勝)がB1昇級後初の特別挑戦で、障害をひと腰でまとめ2着に好走。端野峠特別組が相手となる今回は前走ほど楽なレースは望めませんが、オールラウンダーとの5キロ差を生かせば、好勝負できそうです。
 ▲ジェイファーストは、近4戦ではすべて掲示板内確保と堅実駆けが魅力です。前走の端野峠特別(A2級-1組混合)では、障害をふた腰でまとめて5着。オールラウンダーには、10月5日の同条件戦・桔梗特別で先着しており、有力視が可能です。
 △フウジンライデンは、オープン経験馬。障害さえスムーズなら上位食い込みが狙えるでしょう。

【第16回開催2日目】
 11月17日(日)のメイン第10レースは、4歳女王決定戦のBG3・第44回クインカップ(4歳牝馬・20:10発走予定)。出走10頭中9頭が紅バラ賞を使われており再戦模様。オープン720キロから1重量格ごとに10キロ加減される別定重量戦で、オープンのミスタカシマに720キロ、紅バラ賞勝ち馬アフロディーテらA2級馬2頭に700キロ、プランセスらB2級馬5頭に690キロ、他2頭のB3級馬に680キロが課されています。
 ◎ミスタカシマは、前哨戦の紅バラ賞では2着。敗れはしたものの、最大50キロ差のトップハンデ700キロで40キロ差あった勝ち馬アフロディーテとは1秒4差なら上々の内容と言えます。今回もトップハンデですが、当時から20キロ増の720キロ。アフロディーテが40キロ、その他8頭が30キロ増なことを考えれば、恵まれた重量といえます。ここまでばんえいオークスなど重賞5勝と、同世代の牝馬相手なら実績は断然だけに重賞6勝目に期待です。
 ○プランセスは、近走大崩れが少ない成績で、前走の紅バラ賞でも障害ひと腰から4着に健闘。昨年12月のばんえいオークス以来の重賞挑戦でも上位争いが期待できます。
 ▲アフロディーテは、4連勝で臨んだ前走の紅バラ賞では、障害ひと腰先頭通過から押し切って勝利。今回ミスタカシマとの重量差は20キロに縮まりますが、連勝中の勢いからここでも押し切りのチャンスはあるでしょう。
 以下、紅バラ賞7着△ジャスミンガール、同8着△サトクィーンの両馬は登坂力があるだけに、粘り込みには警戒が必要です。

【第16回開催3日目】
 11月18日(月)のメイン第10レースは、羊蹄山特別(B2級-1組・20:10発走予定)。3歳馬(20キロ減)が3頭、4歳馬(10キロ減)が5頭、5歳馬が2頭という若い世代が多いメンバー構成となっています。
 ばんえい菊花賞組を上位視とします。そのレースでは、障害をスンナリひと腰で先頭通過したメムロボブサップがそのまま押し切って勝利し、アオノブラックが2着。やや離れた4着にジェイエース、5着にインビクタ、そして6着にサクラドリーマーという結果になりました。
 ◎インビクタは、ばんえい菊花賞を5着。1番人気のメムロボブサップを意識し、追走も仕掛けも早めとなりましたが、障害はひと腰でまとめています。出走メンバー中、この馬を含めて7頭が出走していた2走前のB2級-1組平場戦(10月26日)で勝利を挙げていることから、力量上位で通るだけに、自己条件に戻って巻き返し必至です。
 ○ジェイエースは、ばんえい菊花賞では4着とインビクタに先着。障害をひと腰でまとめると、1、2着馬からは離されましたが差し脚を見せています。B2昇級後初の自己条件戦だけに未知数な面はありますが、インビクタを物差しにすれば、ここでも勝ち負けになるでしょう。
 ▲スタミナノスケは、3走続けてB2級-1組の平場戦を使われ、2走前(10月26日)は4着でしたが、前走(11月3日)では勝利。障害をひと腰3番手で通過すると、鋭い決め脚を見せて交わし切っています。ばんえい菊花賞組は強いですが、前走を勝って勢いに乗るだけに侮れない存在です。
 △サクラドリーマーは、前走のばんえい菊花賞では、障害で苦戦しただけに前走から重量が15キロ軽くなるのは好材料です。ジェイエースとともにB2昇級後初の自己条件戦となりますが、2走前には同馬に先着。終いの脚は堅実だけに障害さえスムーズなら食い込みが狙えるでしょう。

今週の見どころ(11/9~11/11)

2019年11月 8日(金)

 11月10日(日)のメインには、3歳三冠レースの第2弾・ばんえい菊花賞が組まれています。一冠目のばんえい大賞典はメムロボブサップが制しており、着順の入れ替わりはあるものの、2歳シーズン三冠と上位3頭の顔ぶれは同じ。負担重量が替わって他馬の逆転はあるのでしょうか。注目の一戦です。

 ※今週のイベントはこちら
 
【第15回開催4日目】
 11月9日(土)のメイン第10レースは、トドワラ特別(B1級-1・2組決勝・20:05発走予定)。11月2日(土)のB1級-2組、11月3日(日)のB1級-1組の両予選上位馬による決勝戦ですが、B1級-2組予選で5着のスーパータイホウが出走を回避。9頭立てで行われます。
 今季特別戦で好走歴がある出走馬が揃ったB1級-1組予選組を上位視とします。そのレースではゴールデンフジが後続を寄せつけず逃げ切って勝利。障害を降りた順番のままアースパワーが2着で、サクラニシキヒメが3着で、5番手から伸びたミノルシンザンが離れた4着でした。
 ◎ミノルシンザンは、競走除外明けの影響か、持ち味の末脚発揮とはいきませんでした。2走前の桔梗特別(10月5日・B1級-1組)では、今回と同じ695キロでイズミクィーン(現A2級)と接戦を演じ、ゴールデンフジ(8着)には大きく先着しての2着。地力は通用することから叩いた上積みが見込める今回は巻き返しが期待できます。
 その○ゴールデンフジは、前述のとおり予選を完勝。スンナリと障害をクリアし押し切っています。9月のジャパンネット銀行杯(B1級-1組)を勝利していることから、ここでは力量上位で通るだけに前走の再現ができればここでも好勝負になりそうです。
 ▲アースパワーは、障害2番手で通過すると長く脚を使って2着を確保。今回は特別戦替わりとなりますが、息を入れて追走ができれば持ち味のしぶとい末脚が発揮できるでしょう。前走から上記2頭よりも5キロ多く課されるぶん単穴評価としましたが、障害さえスムーズなら出番はありそうです。
 △フレイムゴールドは、B1級-2組予選を2着。障害はふた腰での通過でしたが、じわじわと脚を伸ばすと勝ち馬ヤマトテンリュウとは1秒3差と見せ場十分の内容でした。近走でミノルシンザンとの対戦歴はありませんが、ゴールデンフジ、アースパワーとは2走前のB1級-2組平場戦で2着と先着していることから重量増に対応できればチャンスはありそうです。

【第15回開催5日目】
 11月10日(日)のメイン第10レースは、BG2・第44回ばんえい菊花賞(3歳・20:10発走予定)。ギンノダイマオー、サカノハマナカが出走を回避。オープン730キロ(牝馬は20キロ減)から1重量格ごとに10キロ加減される別定重量戦。オープンのメムロボブサップがトップハンデ730キロで、A1級のアオノブラックが720キロ、ジェイエースらB2級の牡馬3頭が700キロ、B3級の2頭が690キロで、最軽量680キロがB2級の牝馬ジェイカトレアと8頭立てで行われます。
 ◎メムロボブサップは、ナナカマド賞、イレネー記念と2歳シーズン二冠を制し、今季はばんえい大賞典を制覇。オープン昇級後は間隔を空けて2走使いましたが、2走前の3歳牡馬限定戦で6着、前走の狩勝賞(オープン-1組)で7着とともに掲示板外。しかし、間隔を詰めて使う今回は体調面で上積みが見込めることに加え、ばんえい大賞典での、ほか上位馬とのハンデ差は変らず。大舞台に強い面も持つだけに3歳二冠も十分圏内です。
 ○アオノブラックは、3歳一冠目のばんえい大賞典では3着。ここまで重賞では、ヤングチャンピオンシップ制覇など、5戦すべて3着以内と世代では実績上位の存在といえます。障害を得意とするタイプだけに720キロへの重量増には不安は少なく、メムロボブサップとは、同じ重量差で行われた9月・3歳牡馬限定戦で5着と先着していることから二冠目でも好勝負が期待できます。
 ▲ジェイカトレアは、2月の黒ユリ賞を勝利。今季も重賞ではばんえい大賞典5着、はまなす賞4着と善戦傾向を示しています。近走では障害をひと腰と安定していることから、重量増にも対応できるとみます。トップハンデと50キロ差の680キロならこの相手関係でも見劣りせず。過去2年は牝馬によるばんえい菊花賞制覇となっているだけにこの馬が続くでしょうか。
 △サクラドリーマーは、障害に課題のあるタイプですが、近2走は障害をひと腰で通過。加えて近6戦では3勝、3着3回とレースぶりが安定しています。重賞ではイレネー記念、ばんえい大賞典とともに6着に敗れていますが、決め手は通用するだけに障害さえスムーズなら上位食い込みが狙えるでしょう。

【第15回開催6日目】
 11月11日(月)のメイン第10レースは、北海道競馬記者クラブ特別(オープン混合・20:05発走予定)。アサヒリュウセイが出走を回避。オープン馬7頭、A1級馬2頭の計9頭で争われます。
 ◎コウシュハレガシーは、詰めひと息な面がありましたが、最近2走を連勝。特に前走のペルセウス特別(A1級-1組)では、障害ひと腰先頭通過から押し切って勝利と好内容のレースだっただけに、昇級初戦でも近走不振馬が多い組合せなら3連勝も十分可能でしょう。
 ○ハクタイホウは、ペルセウス特別(A1級-1組)では、障害3番手通過からコウシュハレガシーとの差を詰めて2着を確保。続く前走のA1級-1・2組決勝では、障害ひと腰先頭通過から難なく押し切って勝利しています。コウシュハレガシーとは5走前の白露特別で(A1級-2組)で先着歴。この馬も昇級初戦になりますが、ここでも通用する力はあるだけに首位争いが期待できます。
 ▲カンシャノココロは、前走北見記念で6着。相手が揃っていることを考慮すればまずまずの内容でした。自己条件では4走前の野分特別(オープン・A1級-1組混合)を勝利し、神無月特別(オープン-2組混合)を2着、秋雲特別(オープン-2組混合)を3着と3戦連続で好成績を残していることから、ここでも上位争い十分です。
 △コウリキは、最近2走では、寒露特別(オープン-1組)を7着、狩勝賞(オープン-1組)を6着と差のある敗戦。しかし、今回は格下との混合戦と相手が大幅に緩和することから、課題の障害さえスムーズなら上位食い込みが狙えるでしょう。

今週の見どころ(11/2~11/4)

2019年11月 1日(金)

 11月3日(祝・日)のメインには、重賞・北見記念が組まれています。今季の古馬重賞は5戦行われ、シーズン序盤のばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念はオレノココロが連勝。続く7月の北斗賞はセンゴクエースが勝ちましたが、夏以降のばんえいグランプリ、岩見沢記念とコウシュハウンカイが制しています。今回オレノココロは不出走。コウシュハウンカイがトップハンデ880キロでも3連覇なるかが見どころといえるでしょう。

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【第15回開催1日目】
 11月2日(土)のメイン第10レースは、端野峠特別(A2級-1組混合・20:10発走予定)。アフロディーテが出走を回避。ハマノダイマオーらA2級馬5頭、オールラウンダーらB1級馬3頭による計8頭で争われます。
 ◎ハマノダイマオーは、前走のサンケイスポーツ賞(A2級-1・2組決勝)が、勝ったカクセンキングからコンマ5秒差の2着惜敗。A2昇級後初の特別戦だった3走前が障害で苦戦し5着とひと息でしたが、予選の勝ちっぷりのよさから1番人気に支持されました。障害をひと腰4番手で越えると、一旦は先頭をうかがう好レースを披露。前走から据え置きの705キロで、しかも格下B1級相手なら勝機到来といえそうです。
 ○マツノタイガーは、ハマノダイマオーと同じ近2走が2、3着。2走前が2秒9差、前走が1秒7差と接戦を演じています。障害はともにひと腰先頭通過と安定しており、早めに障害を越えられれば逆転も可能でしょう。
 ▲オールラウンダーは、前走B1級-2組平場戦を障害ひと腰先頭通過から押し切って勝利。今回は特別戦で、格上相手で一気の条件強化になりますが、終いの踏ん張りがきけば粘り込みが期待できます。
 △サンシルクラポピーは、前走4歳牝馬限定の紅バラ賞で6着。相手強化もあり障害では膝を折ってしまいましたが、立て直されてからはふた腰でまとめています。昇級後初の自己条件になりますが、決め手はこの中でも上位の存在だけに障害さえスムーズなら食い込みが狙えそうです。

【第15回開催2日目】
 11月3日(祝・日)のメイン第10レースは、BG2・第40回北見記念(20:10発走予定)。基礎重量850キロ(4歳10キロ減)から、今季の収得賞金130万円につき10キロずつ加増となる別定重量戦。今季重賞を2勝しているコウシュハウンカイがトップハンデ880キロ、重賞で2、3着各2回など善戦続きのメジロゴーリキら3頭が10キロ増の860キロでの出走です。
 ばんえいグランプリ、岩見沢記念はともに1着コウシュハウンカイ、2着シンザンボーイ、3着メジロゴーリキの順で決まっており、ここでも3頭の上位争いが期待できます。
 特に3連覇がかかる◎コウシュハウンカイは、今季は9戦してすべて3着以内と安定感抜群。加えて近走ではばんえいグランプリ、岩見沢記念を含め4連勝中と勢いに乗っています。過去の2勝はともに870キロで、牡馬の最軽量馬とは20キロ差でしたが、今年は40キロ差ついての880キロ。しかしオレノココロが不在なら、主役を務めてくれるでしょう。
 ○メジロゴーリキは、今季ここまで14戦してすべて4着以内と条件を問わず安定した成績を残しています。ここまでの古馬重賞では5戦すべてコウシュハウンカイに先着を許していますが、その中でも同重量のばんえいグランプリでは5秒9差の2着と健闘。今回、同馬とは20キロ軽い860キロで臨めるだけに好勝負が期待できます。
 ▲シンザンボーイは、8月のばんえいグランプリで3着と好走すると、その後も岩見沢記念3着を含め5戦連続で4着以内と善戦傾向を示しています。昨年のこのレースでは5着に敗れていますが、この相手関係と近走の充実度から上位を狙える存在です。
 △ゴールデンフウジンは、前走狩勝賞(オープン-1組)を勝利。3、2走前に苦戦した障害をひと腰でまとめると粘るミノルシャープを差し切っています。初の重量になりますが、820キロの岩見沢記念では5着に健闘。決め手はあるだけにスムーズなら上位進出のシーンまでありそうです。

【第15回開催3日目】
 11月4日(振・月)のメイン第10レースは、能取湖特別(A1級-1組混合・20:10発走予定)。キンメダルが出走を回避し、A1級馬5頭、A2級馬3頭で争われる一戦です。
 注目はやはり27連勝中の◎ホクショウマサルでしょう。約2カ月ぶりの実戦になりますが、今季は間隔を空けて出走し、結果を残していることから状態面での不安はなさそう。前走白露特別(A1級-2組)では、障害をひと腰先頭でクリアし圧勝しており、その勝ちっぷりから725キロへの重量増も対応可能とみます。実力的にもこの相手関係なら28連勝となるでしょう。
 相手筆頭は○フェアリースズです。A1昇級戦となった2走前のA1級-1組混合を勝利で飾ると、前走のペルセウス特別(A1級-1組)では705キロの重量をひと腰でまとめて僅差の3着。ホクショウマサルは別格ですが、前走から据え置きの負担重量で臨めるのは歓迎だけにここでも上位争い十分です。
 ▲オレノタイショウは、前走A1級-2組混合では障害をひと腰先頭通過で通過。勝ち馬には交わされて2着に敗れたものの、コンマ8秒差と見せ場十分の内容でした。今回は一頭別格な馬がいることに加え、フェアリースズより5キロ重量が重くなることから単穴評価が妥当でしょう。
 以下、格上相手も4連勝中の勢い魅力△イズミクィーン、先行力ある△オレワチャンピオンも展開次第で上位を狙える存在です。

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