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今週の見どころ(1/11~1/13)

2020年1月10日(金)

 1月6日(月)の第11レース・ばんえい十勝金杯で、ホクショウマサルが勝利し、地方競馬新記録となる30連勝を達成しました(1973年度以降の記録)。2年以上に及ぶ長期休養から18年7月に復帰して以降、すべて単勝1番人気で、この日は単勝1.0倍。第2障害を2番手でクリアし、残り30メートルで抜け出し突き放す強い勝ちっぷり。30連勝すべてで手綱を取った阿部武臣騎手との黄金コンビで快進撃はどこまで続くのてしょうか。
 また、今週11日(土)には帯広競馬場で、レディスヴィクトリーラウンドinばんえい十勝が実施されます。2月4日(火)の開幕に先立ち、平地の地方競馬で活躍する女性騎手6名(休養中の高知・別府真衣騎手は不参加)にばんえいの竹ケ原茉耶騎手も加わりエキシビションレースを戦うほか、各種イベントが行われます(詳しくはこちら)。

 ※今週のイベントはこちら

【第21回開催1日目】
 1月11日(土)のメイン第10レースは、LVR2020開催記念(B1級-1組・18:10発走予定)
 出走メンバー10頭のうち、昇級初戦のアオノゴッドを除く9頭は1月4日のB1級-1組平場で対戦。ジェイエース(685キロ)が先頭でスンナリ障害をクリアすると、その後は後続との差を広げて快勝。障害2番手で続いたインビクタ(690キロ)と、離れた3~5番手から差を詰めてきた3頭による2着、3着争いは、脚勢が際立つサクラドリーマーが(690キロ)がやや抜けて2着。3着にはセナカ(695キロ)、4着にはタナボタチャン(675キロ)が入り、詰めの甘さが出たインビクタは5着でした。
 前走の再戦模様なら◎ジェイエースの連勝に期待。B1級の特別戦には今回が初挑戦ですが、ライバルといえるサクラドリーマーとは同重量で、インビクタより5キロ軽い720キロは恵まれた印象。完勝だった前走同様の逃げ切りが期待できます。
 ○サクラドリーマーは、障害で止まったものの、すぐに立て直されふた腰5番手から伸びています。ジェイエースと5キロ差から同重量になるのは好材料。こちらもB1級の特別戦は初ですが、障害さえスムーズなら差し切るシーンまでありそうです。
 ▲インビクタは、730キロのばんえい菊花賞では10着でしたが、本来は障害を得意としているタイプ。自己条件B1級の流れなら725キロにも対応できそう。粘り込みが可能です。
 △セナカは、近走では障害をひと腰でまとめており、前走ではサクラドリーマーと差なく障害をクリアしてからは差し脚を披露しています。特別戦では、昨年12月の射手座特別(B1級-1組)5着が最高と実績はありませんが侮れない存在です。

【第21回開催2日目】
 1月12日(日)のメイン第10レースは、ばんえいプリンセス賞(4歳牝馬オープン・18:05発走予定)
 出走馬9頭中8頭は12月8日に行われた3歳女王決定戦・ばんえいオークス(定量670キロ)に出走。断然人気ジェイカトレアが、障害を先頭でクリアすると後続を寄せつけず、危なげのない勝利。2着にクイーンヴォラ、3着にアアモンドラッシュが入りました。今回は重量格の別定戦で、ばんえいオークス2着以下の馬と不出走だったシャンハイオトメはB3またはB4級のため660キロ。A1級のジェイカトレアが690キロで、1頭だけ重量が重くなっています。
 ◎クイーンヴォラは、ばんえいオークス2着後、C1から一気にB3へ昇級。初戦こそ4着でしたが、その後2、2、1着と堅実に駆けています。ばんえいオークスでは3着アアモンドラッシュを振り切り、4着以下には5秒以上の差をつけていました。3着以下の馬とは引き続き同重量で、先着を許すシーンは考えにくいところ。ジェイカトレアとは30キロ差つくだけに逆転を期待です。
 ○ジェイカトレアは、前走のばんえいダービーでは9着に敗れていますが、黒ユリ賞、ばんえいオークスと牝馬重賞2勝の実績は断然。今回はトップハンデの690キロですが、前走から重量が軽くなるのは歓迎。他の馬との重量差を克服できれば勝ち負けになるでしょう。
 ▲ハイトップフーガは、ばんえいオークスでは障害4番手から粘って4着と健闘すると、その後も障害をスムーズにまとめ安定したレースぶり。目下2連勝と勢いがあり好勝負が期待できます。
 △アアモンドラッシュは、重賞初挑戦だったばんえいオークスが好レース。同世代の牝馬同士で通用する力はありそうなだけに、流れ込みには警戒が必要です。

【第21回開催3日目】
 1月13日(祝・月)のメイン第11レースは、山羊座特別(A2級-1組・18:15発走予定)。アフロディーテとイズミクィーンが出走を回避。8頭立てで行われます。
 出走馬8頭中6頭は1月5日に行われた新雪特別(A2級-1組)で対戦。逃げたのはフレイムゴールドでしたが、ひと腰2番手でクリアしたオオゾラシンスケ(今回は不出走)が差し切って勝利。5番手からじわじわと脚を伸ばしたミノルシンザンが3着に入りました。
 ◎フレイムゴールドは、2着に敗れたものの、障害ひと腰先頭から勝ち馬とはコンマ8秒差と好内容のレース。A2昇級後4戦連続連対とレースぶりが安定しており、前走の勝ち馬不在の組合せとなるのは好材料。勝機十分です。
 ○ミノルシンザンは、A2級の特別戦では4、4、3、3着と勝ち味に遅い面がありますが、決め脚は魅力。前半ためていけば障害はこなせるタイプ。引き続きの730キロと慣れが見込めることから前走以上の結果が期待できます。
 ▲プレザントウェーは、A2昇級後2組の平場戦で2、1着とクラスの壁を感じさせません。このクラスの特別戦には初挑戦で735キロと重量が増えても、近走の充実ぶりから要警戒の存在です。
 以下、新雪特別6着も先行力ある△ゴールデンフジ、同9着△オレノタイショウも巻き返しを狙います。

2020年始開催の見どころ(1/4~1/6)

2020年1月 4日(土)

 ばんえい十勝は、1月4日(土)より薄暮開催がスタートします。

【第20回開催3日目】
 1月4日(土)は12レース編成で、メイン第11レースはニューイヤーカップ(A1級-1組・18:05発走予定)
 近走オープンとの混合戦で好走を続ける2頭に注目。◎ホクショウユヅルは、直近の特別戦では、2走前の冬月特別(12月22日・A1級-1・2組決勝混合)が8番人気で3着。障害をやや離れたひと腰5番手でクリアし追い込んでいます。前走12月29日のA1級-2組混合戦はセンリョウボスにつかまったものの、ゴール寸前まで逃げ粘っていました。昨季3月には同条件戦を逃げ切って勝利。近走の走りを見てもA1級限定の特別戦なら実力上位といえます。
 ○センリョウボスは、冬月特別の4着馬。ホクショウユヅルよりひとつうしろのポジションで障害をクリアし、ゴールでは際どく迫りました。ここも大きく遅れずに障害を越えられれば、近走のようなレースができます。
 ▲フェアリースズは、前開催のA1級-1組・カトレア特別でメンバー最先着の4着。2走前の牝馬準重賞(5着)と続けて障害をスムーズにこなせており、据え置きの725キロなら不安はありません。
 △バウンティハンターは、昇級2走目だった12月29日のA1級-2組混合戦で僅差4着に前進。さらに上積みがありそうです。

【第20回開催4日目】
1月5日(日)も12レース編成で、メイン第11レースは新雪特別(A2級-1組・18:15発走予定)
 直近のA2級-1組の特別戦は、12月15日のターコイズ特別で、同レースの上位馬が信頼できそう。◎フレイムゴールドは、メンバー中最先着の2着。A2昇級初戦でしたが、逃げ切り勝ちを収めたオールラウンダー(3日の明け5歳重賞・天馬賞で4着)の2番手で辛抱しました。ターコイズ特別からの重量増は、ギンノダイマオー(明け4歳で特別戦での減量が20キロから10キロに減る)の20キロに次ぐ、15キロ増ですが、その後の平場戦も含め、B1級時代から5戦連続連対の好調さに乗らない手はありません。
 10頭中7頭がターコイズ特別の出走馬ですが、不出走だった○アフロディーテを対抗にします。夏までは1勝どまりも、2着に逃げ粘った8月25日のB2級平場戦をきっかけにその後、オール連対。しかも近3走は、4歳牝馬限定の特別戦、重賞で1、2着、前走は4歳以上牝馬による準重賞・レディースカップで堂々の2着。3日の天馬賞で3着に入ったオープン馬ミスカタカシマに先着を果たす(2着)など、ひと皮むけました。自己条件戦は、10月6日のB1級平場戦(1着)以来で、実質A2初戦ですが、不安よりも期待が高まります。
 ▲ミノルシンザンは、A2級の特別戦では、4着、4着、そしてターコイズ特別が3着と勝ちみに遅い成績。ためて行かないと障害が切れないので、そのぶんのロスが着差に出ています。とはいえターコイズ特別では、それまでより一段前で運べており、慣れが感じられるところ。
 ターコイズ特別4着△イズミクィーンも、障害前でのためが大事。しっかり歩ける脚があり、展開に恵まれれば一発を秘めています。

【第20回開催5日目】
 1月6日(月)も12レース編成で、メイン第11レースは準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン・18:05走予定)
 30連勝をかけ◎ホクショウマサルが出走します。2014年のばんえいダービーを勝っている実績馬で、約2年4カ月もの長期休養から一昨年夏に復帰して以降、連勝を継続。当初はクラスに恵まれていたものの、オープン格付となった前走(12月16日・オープン-2組の平場戦)もあっさり逃げ切っています。メンバーのレベルは前走とさほど変わらず。しかし特別戦のため755キロは復帰後もっとも重い負担重量となりますが、賞金ハンデ的にはまだ楽。快挙達成へ期待が高まります。
 ○アアモンドヒューマは、前走でオープン-1組の特別戦を使われ、離されたものの4着。相手が大幅に下がる今回は賞金別定15キロ増のため実質トップハンデですが、10キロ減がある竹ケ原茉耶騎手を起用してきたとなれば侮れません。
 ▲コウリキは、障害に甘さがあるため中位からの追走になりがち。しかし12月16日のオープン-2組では、今回の出走馬中、ホクショウマサルに次いで上位の5着に入っています。先行馬でないためペースを乱されにくいのが好結果につながった印象。ここもホクショウマサルがおり、展開が向けば見せ場以上も。
 △カンシャノココロはひと息の近況ですが、今季重賞で掲示板内が3回。平場戦よりは特別戦のほうが持ち味をいかせそうです。


2020年始開催の見どころ(1/2~1/6 1/3・天馬賞)

2020年1月 2日(木)

1/2(帯広記念)の見どころはこちらから

【第20回開催2日目】
 1月3日(金)は12レース編成で、メイン第11レースは第13回天馬賞(5歳・16:40発走予定)
 4歳シーズン三冠のラストで、牡馬760キロ、牝馬740キロの定量戦。アアモンドグンシン、ミスタカシマ、キタノユウジロウらオープン馬が5頭。もっとも格下でもA2級のオールラウンダー、マツノタイガーで10頭が争います。
 ◎ミスタカシマは、世代最多の重賞6勝。牡馬との混合でも3勝を挙げています。4歳一冠目の柏林賞を実質トップハンデで勝利。二冠目の銀河賞は回避したため、最近の牡馬との力関係は不明ですが、今回も手綱を取る鈴木恵介騎手は、天馬賞5勝と相性抜群。唯一牝馬が勝った16年キサラキクにも同騎手が騎乗しており、牝馬として2頭目の制覇に期待です。
 ○キタノユウジロウは、銀河賞の勝ち馬。同じく定量だった3歳三冠目のばんえいダービーでは、アアモンドグンシンに逃げ切られ2着でしたが、当時アアモンドグンシンにはセン馬10キロ減がありました。しかし4歳になり、同馬の減量がなくなってからは、9月のはまなす賞(3歳混合)、銀河賞と続けて破っており、立場は逆転しています。
 ▲アアモンドグンシンは、12月のドリームエイジカップでは20キロ差でキタノユウジロウを下しています。とはいえ今季休みなく使われここまで19戦。16戦のキタノユウジロウ、12戦のミスタカシマら同期のオープン馬と比べて出走数が多く、上積みの面でどうか。
 △コウシュハレガシーは、ばんえいダービー3着、柏林賞2着、銀河賞3着。オープン昇級後の4戦では善戦までですが、世代限定戦では警戒が必要でしょう。

2020年始開催の見どころ(1/2~1/6 1/2・帯広記念)

2019年12月31日(火)

 2020年始のばんえい十勝は、1月2日(木)から6日(月)までの連続5日間開催。前半2日間は昼間開催、4日(土)以降は薄暮開催となります。  2日(木)には、四市冠競走の最終戦・帯広記念、3日(金)には、明け5歳による天馬賞の2重賞を実施。両レースとも、帯広競馬場ほか直営場外発売所にて前日発売が行われます。

【第20回開催1日目】
 1月2日(木)は12レース編成ですが、メインは第10レースで第42回帯広記念(16:10発走予定)
 ばんえい記念に次ぐ負担重量を課される高重量戦。ソウクンボーイが賞金ハンデの加増なし890キロで、シンザンボーイ、ミノルシャープなど4頭が900キロ、オレノココロが910キロ、コウシュハウンカイが920キロでトップハンデです。
 ◎オレノココロは、春に重賞を2勝。夏以降は精彩を欠いていましたが、2走前のドリームエイジカップでは780キロをふた腰でこなせるくらいまで調子を戻してきました。帯広記念は16、17、19年と過去3勝しており、今年の910キロは、コウシュハウンカイより10キロ軽く、その他の有力馬より10キロ重いだけの絶妙なハンデ。馬場も極端には軽くはならないはずで、復活の勝利を目指します。
 ○コウシュハウンカイは、例年好成績の春シーズンに特別戦を1勝のみでしたが、夏から秋にかけ重賞を2勝。12月のドリームエイジカップは1番人気で7着とはいえ、若い4、5歳馬が4頭もおり忙しすぎました。今季重賞2勝でも賞金が高いばんえいグランプリを勝っているためトップハンデなのは不運ですが、18年にはオレノココロの3連覇を阻んでおり、今年も勝機はあります。
 ▲シンザンボーイは持久力に長け、秋冬の重賞は向く印象。晩成タイプなのか、ベテランになってからメキメキ実力をつけており、北見記念は、17年6着、18年5着ときて19年は勝利(8歳で重賞初制覇)。この帯広記念も18年7着、19年4着と着順を上げており、今年は勝利に手が届くかもしれません。
 △ミノルシャープは、北見記念で860キロを克服し2着。900キロは未知数ですが、前走のオープン-1組特別戦で、◎○▲をすべて破ったのは自信になったはずです。

2019年末開催の見どころ(12/30・ヤングチャンピオンシップ)

2019年12月29日(日)

【第19回開催5日目】
 12月30日(月)も12レース編成で、メイン第11レースは、第21回ヤングチャンピオンシップ(19:05発走予定)。2歳シーズンの二冠目で、南北海道、北央、北見、釧路、十勝の各産駒特別上位2頭ずつに出走資格がある一戦です。
 デビューから9連勝中◎キョウエイリュウに注目。一冠目のナナカマド賞、十勝産駒特別も制しています。しかし活躍したぶん、賞金別定30キロ増のトップハンデ620キロでの出走。過去10年で同じく別定30キロを課されたのは2010年のオイドンただ1頭で、同馬はナナカマド賞、このレースの二冠を獲得。翌年はばんえいダービーも勝っています。30キロのハンデは規格外の馬である証。怪物ぶりを披露してくれるでしょう。
 ○ブラックサファイアは、デビューから2戦して休養し、その後7連勝と充実一途。6連勝目の南北海道産駒特別ではゴール前で一杯になり辛勝だっただけに一気の重量増には一抹の不安も。初対戦となるキョウエイリュウの胸を借りたいところです。
 ▲コマサンダイヤは、対キョウエイリュウでは6連敗、ブラックサファイアとは1度対戦して3着に敗れています。とはいえナナカマド賞3着、レベルの高い十勝産駒特別の2着馬だけに、前述両馬を除けば実力上位でしょう。
 △エンゼルフクヒメは、本走路のヒーティング稼動前に実施された釧路産駒特別の勝ち馬。持久力比べなら浮上の目も。

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