1月6日(月)の第11レース・ばんえい十勝金杯で、ホクショウマサルが勝利し、地方競馬新記録となる30連勝を達成しました(1973年度以降の記録)。2年以上に及ぶ長期休養から18年7月に復帰して以降、すべて単勝1番人気で、この日は単勝1.0倍。第2障害を2番手でクリアし、残り30メートルで抜け出し突き放す強い勝ちっぷり。30連勝すべてで手綱を取った阿部武臣騎手との黄金コンビで快進撃はどこまで続くのてしょうか。
また、今週11日(土)には帯広競馬場で、レディスヴィクトリーラウンドinばんえい十勝が実施されます。2月4日(火)の開幕に先立ち、平地の地方競馬で活躍する女性騎手6名(休養中の高知・別府真衣騎手は不参加)にばんえいの竹ケ原茉耶騎手も加わりエキシビションレースを戦うほか、各種イベントが行われます(詳しくはこちら)。
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【第21回開催1日目】
1月11日(土)のメイン第10レースは、LVR2020開催記念(B1級-1組・18:10発走予定)。
出走メンバー10頭のうち、昇級初戦のアオノゴッドを除く9頭は1月4日のB1級-1組平場で対戦。ジェイエース(685キロ)が先頭でスンナリ障害をクリアすると、その後は後続との差を広げて快勝。障害2番手で続いたインビクタ(690キロ)と、離れた3~5番手から差を詰めてきた3頭による2着、3着争いは、脚勢が際立つサクラドリーマーが(690キロ)がやや抜けて2着。3着にはセナカ(695キロ)、4着にはタナボタチャン(675キロ)が入り、詰めの甘さが出たインビクタは5着でした。
前走の再戦模様なら◎ジェイエースの連勝に期待。B1級の特別戦には今回が初挑戦ですが、ライバルといえるサクラドリーマーとは同重量で、インビクタより5キロ軽い720キロは恵まれた印象。完勝だった前走同様の逃げ切りが期待できます。
○サクラドリーマーは、障害で止まったものの、すぐに立て直されふた腰5番手から伸びています。ジェイエースと5キロ差から同重量になるのは好材料。こちらもB1級の特別戦は初ですが、障害さえスムーズなら差し切るシーンまでありそうです。
▲インビクタは、730キロのばんえい菊花賞では10着でしたが、本来は障害を得意としているタイプ。自己条件B1級の流れなら725キロにも対応できそう。粘り込みが可能です。
△セナカは、近走では障害をひと腰でまとめており、前走ではサクラドリーマーと差なく障害をクリアしてからは差し脚を披露しています。特別戦では、昨年12月の射手座特別(B1級-1組)5着が最高と実績はありませんが侮れない存在です。
【第21回開催2日目】
1月12日(日)のメイン第10レースは、ばんえいプリンセス賞(4歳牝馬オープン・18:05発走予定)。
出走馬9頭中8頭は12月8日に行われた3歳女王決定戦・ばんえいオークス(定量670キロ)に出走。断然人気ジェイカトレアが、障害を先頭でクリアすると後続を寄せつけず、危なげのない勝利。2着にクイーンヴォラ、3着にアアモンドラッシュが入りました。今回は重量格の別定戦で、ばんえいオークス2着以下の馬と不出走だったシャンハイオトメはB3またはB4級のため660キロ。A1級のジェイカトレアが690キロで、1頭だけ重量が重くなっています。
◎クイーンヴォラは、ばんえいオークス2着後、C1から一気にB3へ昇級。初戦こそ4着でしたが、その後2、2、1着と堅実に駆けています。ばんえいオークスでは3着アアモンドラッシュを振り切り、4着以下には5秒以上の差をつけていました。3着以下の馬とは引き続き同重量で、先着を許すシーンは考えにくいところ。ジェイカトレアとは30キロ差つくだけに逆転を期待です。
○ジェイカトレアは、前走のばんえいダービーでは9着に敗れていますが、黒ユリ賞、ばんえいオークスと牝馬重賞2勝の実績は断然。今回はトップハンデの690キロですが、前走から重量が軽くなるのは歓迎。他の馬との重量差を克服できれば勝ち負けになるでしょう。
▲ハイトップフーガは、ばんえいオークスでは障害4番手から粘って4着と健闘すると、その後も障害をスムーズにまとめ安定したレースぶり。目下2連勝と勢いがあり好勝負が期待できます。
△アアモンドラッシュは、重賞初挑戦だったばんえいオークスが好レース。同世代の牝馬同士で通用する力はありそうなだけに、流れ込みには警戒が必要です。
【第21回開催3日目】
1月13日(祝・月)のメイン第11レースは、山羊座特別(A2級-1組・18:15発走予定)。アフロディーテとイズミクィーンが出走を回避。8頭立てで行われます。
出走馬8頭中6頭は1月5日に行われた新雪特別(A2級-1組)で対戦。逃げたのはフレイムゴールドでしたが、ひと腰2番手でクリアしたオオゾラシンスケ(今回は不出走)が差し切って勝利。5番手からじわじわと脚を伸ばしたミノルシンザンが3着に入りました。
◎フレイムゴールドは、2着に敗れたものの、障害ひと腰先頭から勝ち馬とはコンマ8秒差と好内容のレース。A2昇級後4戦連続連対とレースぶりが安定しており、前走の勝ち馬不在の組合せとなるのは好材料。勝機十分です。
○ミノルシンザンは、A2級の特別戦では4、4、3、3着と勝ち味に遅い面がありますが、決め脚は魅力。前半ためていけば障害はこなせるタイプ。引き続きの730キロと慣れが見込めることから前走以上の結果が期待できます。
▲プレザントウェーは、A2昇級後2組の平場戦で2、1着とクラスの壁を感じさせません。このクラスの特別戦には初挑戦で735キロと重量が増えても、近走の充実ぶりから要警戒の存在です。
以下、新雪特別6着も先行力ある△ゴールデンフジ、同9着△オレノタイショウも巻き返しを狙います。