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7/23北斗賞回顧

2006年7月23日(日)

ミサイルテンリュウ、旭王冠賞の雪辱

 23日(日)に行われた北斗賞(3歳以上オープン)は、単勝2番人気のミサイルテンリュウが勝って、2着にサダエリコが入り、人気2頭での決着となりました。
 第2障害で最初に仕掛けたのはミサキスーパー。連れて動いた逃げ宣言のミサイルテンリュウがふた腰で障害をクリアすると、後続を寄せつけずそのまま逃げ切った。
 2番手にヨコハマボーイが障害を越え、サダエリコは遅れて5番手あたり。しかしサダエリコは他馬と違う脚取りでグイグイと伸び、ヨコハマボーイが詰まったところで単独2番手に上がった。ヨコハマボーイも最後は差し返し、接戦となったがわずかにサダエリコが先着し、2着を確保した。4着には差なくトモエパワーが入線した。
 昨年の北斗賞は、1着サダエリコ、2着ミサイルテンリュウの決着で馬連複7,410円だったが、今年は一転、同じ組み合わせで馬連複160円という堅い決着となった。
 ミサイルテンリュウにとっては、1番人気に推されながらサダエリコの2着に敗れた旭王冠賞の雪辱を果たし、今年1月の帯広記念に続く重賞2勝目となった。

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鈴木恵介騎手
「馬の調子が良かったし、障害の登坂には自信があったので、積極的に行こうと決めていました。作戦どおり先頭で障害を越えられたので、あとはサダエリコの位置が気になりました。でもゴール30メートル付近で、相手の姿が見えなかったので止まらなければ勝てると思い、夢中で追いました。これからもいいレースができるよう頑張ります」

槻舘重人調教師
「馬の状態は好調を維持していたし、力を出し切れる状態にありましたが、慢性的に爪に不安があって、夏場は特に注意を払いながら調教しています。障害の登坂には自信があったので、思い切って逃げて粘りきる作戦でいこうと決めていました。力関係からサダエリコも好調のようで強敵とみていましたが、予想どおりの展開に持ち込め、サダエリコが少し障害で手間取ったぶんうまく逃げ切れました。今後は、ばんえいグランプリと岩見沢記念に出走予定で、いいレースができるよう頑張ります」

7/23北斗賞予想 矢野吉彦

2006年7月22日(土)

中心はミサイルテンリュウ

 夏の岩見沢開催が始まって1カ月。今週はいよいよ重賞・北斗賞が行われます。最強馬スーパーペガサスの欠場は残念ですが、ここもビシッと馬券を当てましょう!

 と言ってはみたものの、今回はサダエリコとミサイルテンリュウの一騎打ちムードですね。馬券の妙味はあまりないのかなぁ。そのほかの馬が今ひとつピリッとしないので、無理に穴馬を探すのもどうかと思うんですけど。ねっ、古林センセイ?
 あえて2頭に割って入れそうな馬を挙げれば、ミサキスーパー、シンエイキンカイ、ヨコハマボーイ、でしょうか。先週の「BANBA王」では、注目馬としてシンエイキンカイとヨコハマボーイを挙げておいたんですが、両馬ともに旭王冠賞の内容が悪すぎます。やっぱり高重量戦ならミサキスーパー、ってことになっちゃいますね。
 あとはオッズ次第。取りあえずミサイルテンリュウとサダエリコの馬単折り返し。たぶん、ミサイルテンリュウ1着、サダエリコ2着のほうが1番人気になるでしょう。そこでサダエリコ1着に期待して、折り返しを同額買うことにします。押さえはミサイルテンリュウ1着、ミサキスーパー2着の馬単を少々。今の調子なら、ミサイルテンリュウが連を外すというのは考えにくいですから。もし波乱があるとすれば、サダエリコが障害で引っかかっちゃった時だと思います。

 さてさて、もし万が一、気が変わったら、「BANBA王」の中でお話しします。では、みなさん、頑張ってください!

7/23北斗賞予想 古林英一

両巨匠に挑戦!(北斗賞の巻)

 さあ、よいこのみなさん、お歌の時間ですよ~♪「おなかのへる歌」の節で元気よく歌いましょうね~。みなさん、いいですかあ、さん、はいっ!
     どうしておかねがへるのかな?
     いわみざわにいくからへるのかな?
     Aibaにいくからへるのかな?
     やのさん、さいとうさん、ほくとしょうのかちうま、おしえてね

 最近、小生はカラオケにいくたびにこの歌を歌っているのである。道営バージョン、中央競馬バージョン、競輪バージョン、etc...歌詞はいろいろあるのである。
 さて、あほな歌を歌っている場合ではない。今回は北斗賞である。先週「BANBA王」で矢野師匠がおっしゃっておられように、サダエリコとミサイルテンリュウの一騎打ちムードが濃厚である。確かに、打倒・スーパーペガサスの一番手の座を争っているのはこの両馬だといっていいだろう。
 2002年から2004年にかけて北斗賞はスーパーペガサスが3連覇(ただし2002年は5月に旭川で施行)。昨年は1番人気のスーパーペガサスが6着に沈んで、サダエリコ(3番人気)→ミサイルテンリュウ(6番人気)となって、馬複7,410円、馬単18,220円の大波乱。その大波乱のサダエリコとミサイルテンリュウが今年の主役2頭であるというのだから、まさに「諸行無常の響きあり」ですな。
 小生、アンローズで勝負と思っていたのに、期待のアンローズは回避。出走馬確定の段階で既に予想をはずしてしまっている小生なのである。改めて出走表を眺めると……うーん、どう考えてもこの2頭で決まりそうである。だが、しかし、大穴が出るのはこういうときなのである。人の行く道の裏に道あり、花の道。敢えて世間に逆らってこそ大輪の花が咲くというもの。
 そこで、小生は、トモエパワー、ミサキスーパー、ヨコハマボーイ、ホクトキングの4頭馬単ボックスで高配当を狙う!……と、ここでは宣言するが、勝負度胸の無さでは人後に落ちない小生のことだから、多分、サダエリコから上記4頭へ馬単裏表流しなんぞも買ってしまうことだろう。
 斎藤・矢野両巨匠、ほんとにサダエリコ・ミサイルテンリュウしかないのでしょうか?

7/23北斗賞予想 斎藤修

どちらが勝つかというレース

 登録の段階ではサダエリコとミサイルテンリュウとアンローズの3頭で馬券的にどうやって狙おうかと連日連夜寝る間も惜しんで考えていたのだが(ウソです)、残念ながら岩見沢得意のアンローズが回避してしまった。
 となれば、ここは旭王冠賞1、2着のサダエリコとミサイルテンリュウのどちらが勝つかというレースでしかたのない感じ。昨年の北斗賞もこの2頭の決着でサダエリコが勝った。
 7月2日のマロニエ賞では、重量差が15キロとなり、ミサイルテンリュウが勝って、間にアンローズを挟んでサダエリコは3着だった。
 ならば20キロ差に戻るここはサダエリコの勝ちだろうというのが普通の考え方かもしれないが、ミサイルテンリュウにしてみれば重賞でいつもいつも負けてるわけにいかないだろうというあまり根拠のない理由でこちらを本命にする。もう何度も書いたり言ったりしてるような気もするが、帯広記念を勝ったときから今年はこの馬の年になるだろうと思ったという心情的理由もある。
 2頭以外では、前走ビッグウエイトカップを勝ったヨコハマボーイ、旭王冠賞3着のミサキスーパーということになる。

 ◎ミサイルテンリュウ
 ○サダエリコ
 △ヨコハマボーイ
 △ミサキスーパー

 印は一応ここまでつけたが、ミサイルテンリュウとサダエリコが本命対抗では手は伸ばせないだろう。馬券は、◎→○の馬単を厚く買い、押さえはオッズを見て○→◎の馬単か◎-○の馬連複を元返しになる程度に。△までは買えないと思う。

 以下は余談。
 今シーズン旭川で2、6着の王者スーパーペガサスは今回は登録すらなかった。
 出走することのできる古馬の重賞はすべて制し、賞金1億円も達成したスーパーペガサスにとって、もはや目標はばんえい記念5連覇だけなのだろう。強いて言えば帯広記念をもう一度勝てば、古馬の重賞すべてを2勝以上というとんでもない記録となる。
 引退レースとなるであろうばんえい記念までにあと何回出走するかわからないが、一走一走が見逃せないレースとなることは間違いない。

7/23北斗賞プレビュー

2006年7月21日(金)

 23日(日)は、今シーズンの岩見沢開催最初の重賞となる北斗賞(3歳以上オープン)が行われます。出走馬9頭中、8頭が旭王冠賞に出走しており、再戦の色合いが濃い一戦となりました。
 中心はもちろんサダエリコ、ミサイルテンリュウ、ミサキスーパーなどになりますが、なかでも注目したいのはミサイルテンリュウ。旭王冠賞は自分のペースでレースを進めることができましたが、サダエリコの確実な末脚に屈して2着。ただ今季5戦して、敗戦はその1回のみ。安定したレースぶりはここでも信頼が置けるでしょう。障害の安定度も相変わらずで、その障害で後続をどれだけ突き放すことができるかがカギとなります。
 昨年に続く連覇を狙うサダエリコも、もちろん注目の1頭。旭王冠賞制覇以降は3、2着と足踏みしていますが、この馬の実力は言わずもがな。特にその旭王冠賞では不安説を吹き飛ばすような、見事な快勝を収めたことも記憶に新しいと思います。今回のレースの焦点は、サダエリコが障害を越えた時点での、ミサイルテンリュウとの差。その差が少なければ少ないほど、サダエリコの勝利の可能性は高くなるでしょう。
 旭王冠賞3着で存在感を示したミサキスーパーも注目。苦戦が予想されながらも、きっちり3着を確保した旭王冠賞は、実績馬の貫禄といえましょう。近2走は3、5着と精彩を欠いていますが、重量が800キロ近くまで上がれば話は別。一角崩しの可能性もありそうです。
 ヨコハマボーイは、ビッグウエイトカップで久々の勝利を飾りましたが、相手関係から考えると少し割り引き。とはいっても、一時期の不振は脱した印象ですし、なにより実力はもともとトップクラス。底力で浮上する可能性は十分にあるといえましょう。
 ほか、トモエパワーはシーズン当初の勢いが見られませんが、旭王冠賞(5着)に続く2回目の重賞出走。その旭王冠賞も大崩れしたわけではなく、2度目の今回はさらに上位を狙ってくることでしょう。

出馬表はこちら

【参考レース】
6/11 旭王冠賞(勝ち馬:サダエリコ)
6/18 イオンカップ(勝ち馬:ミサイルテンリュウ)
7/2 マロニエ賞(勝ち馬:ミサイルテンリュウ)
7/9 混合別定800万円未満(2着:サダエリコ)

混合別定800万円未満以外の映像はこちら

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