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レース回顧(8/26~8/28)

2006年8月28日(月)

 26日(土)に行われたダリア特別(3歳以上650万円未満)は、1番人気に推されたギャンブラークインが優勝。前走に続く勝利で、2連勝としました。先頭で第2障害を越えたギャンブラークインは、重い馬場、そしてナリタボブサップが作ったハイペースを追走したのが響いたか、2回ほどストップ。しかし追ってくる各馬の脚も再三再四止まっており、そのままギャンブラークインが先頭でゴールしました。2着は、障害3番手からしぶとく歩き続けたイケダガッツ。3着にバレットドラゴン。
 27日(日)のメインレース紅バラ賞(3歳以上オープン)は、アンローズが人気にこたえて快勝。相変わらずの好調ぶり、岩見沢巧者ぶりを見せつけました。アンローズは早めのレースを展開し、第2障害もトップクリア。サダエリコが3番手で越えたことで、きわどい勝負が予想されましたが、アンローズもしぶとい末脚を発揮。最後は1秒3差で、きっちり逃げ切りました。2着サダエリコは障害をうまくまとめましたが、今回は相手が悪かった印象。3着トカチプリティーは、早めのレース展開からの2番手クリア。この馬の持ち味は存分に発揮できたのではないでしょうか。
 28日(月)はリンドウ特別(3歳以上800万円未満)が行われました。このレースを制したのは、およそ1カ月ぶりの出走となったフクイズミ。この馬らしい軽快な末脚を発揮して、前走6着から巻き返しました。道中はツルマキシンザンとライジングサンが並んで障害をクリアし、やや遅れてイッスンボウシが続く展開。しかし、その直後に障害を越えたフクイズミが例によって脚を伸ばし、残り20メートル付近で先頭へ。そのまま後続を寄せ付けずゴールしました。5頭がなだれ込んだ2着争いはライジングサンが制し、以下イッスンボウシ、ツルマキシンザン、キングシャープ、ホクリュウイチと続きました。

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馬券おやじは今日も行く(第23回)  古林英一

2006年8月25日(金)

オーナーズカップへの道……

 前回、旋丸さんが書いておられたように、小生、最近密かに(こんなところで公言したら密かにもへったくれもないのであるが)オーナーズカップに意欲を燃やしているのである。ばん馬のオーナーになりたいと旋丸さんに言ったところ、「オーナーズカップに出れますよ~」と煽られ、「確かに!」と思ってしまったのである。

 実は小生つい先日まで競走馬のオーナーだったのだ。馬産地・日高で競馬や馬に関する講演なんぞをさせてもらうとき、「馬主でもある北海学園大学教授」なんぞと紹介され、講演の後「北海学園大学の教授っていったいどのくらい給料もらってるんですか?」などと尋ねられることもあった。

 競走馬のオーナーなんぞというと、一般的にはお金持ちということになっている。あくまで「一般的には」ということであって、なかには例外もあるのである。「競走馬のオーナー」といっても、小生の持ち分はわずかに1割だったのだ。有り体にいえば、「馬主になりたい~」と無理をいって、知り合いの牧場主が道営競馬で使っている馬に一口のせてもらっただけなのである。したがって小生の持ち分は脚1本分もないのである。さらに、例え1割であっても、「トニービンの肌にサンデーサイレンスの牡馬」なんぞという馬ならたいしたもんだが、なんせ「○○の肌に××の牝馬」(○○や××が気を悪くしたらいけないので敢えて伏せ字にさせてもらう)である。さらにその1割である。正直いってクラブ法人に一口出資するより安いくらいのものだ。

 自分の労働内容をまじめに考えれば、「給料が安い」なんぞといえば世間様に申し訳なくて口が腫れるんではないかと思わなくもないが、それでも小生の給料などは世間様が思うほどの高給ではない。かてて加えて、わが学校法人北海学園のM理事長は上に「ど」のつくケチである。世間を騒がせた某大学の理事長のような派手な金の使い方は全くしていない御仁である(もっともあの理事長も教職員の給料に関しては案外ケチだったようだが)。まあ経営者たるもの使用人からケチだとののしられるくらいでないとだめなんだろうなと思わなくもないが、なんせ小生は北海学園大学労組書記長であるからして、立場上、「こりゃ理事長、せめて年末一時金にはもうちょいとイロつけろ!」と敢えて言うのである。

 わが北海学園の労使問題はさておき、地方競馬の馬主資格は世間が思うほどハードルが高くはない。問題は馬代金と預託料なのである。ばん馬の預託料が他に比べて高くはないとはいえ、やはりそれでも月額十数万円はかかる。わが家には、国税庁よりも厳しく、いや、国税庁どころではない。悪辣な地回りヤクザのように小生のアガリからカスリをむしり取るタチの悪い奴がわが家にはいるのである(ちらっと小耳に挟んだところでは、このタチの悪いおばはんを法制度的には妻というらしい)。

 そこで、可処分所得が事実上小さい小生がオーナーズカップに出場するために、まず、どなたか一口のせてくれる馬主さん、もしくは志を同じくする同志が必要なのである。現在、募集中である。小生をオーナーズカップに出場させてやろうというご奇特な方、ぜひご一報ください。

 来週はオーナーズカップに出場する日を夢見て、旋丸先生のご指導のもと、相馬眼を鍛えるべく、十勝の馬市場を見学にいく予定である。ついでながら、小生、北海道知事認定の家畜商でもあるからして、牛馬の売買の仲介もさせていただく。こういっちゃなんだが、全国に大学教授が何人いるかは知らないが、家畜商登録をしている大学教授は日本広しといえど小生だけであろう。もっとも、小生、家畜取引に関しての実績、さらに相馬眼ともに皆無である。いわばペーパー馬喰である。それでもよければお世話させていただくので、ご用命の際にはご一報たまわりたい。

今週のみどころ(8/26〜8/28)

 今週27日(日)はJBCカウントダウン競走が行われます。これは11月2日(木)、3日(祝・金)に川崎競馬場で開催される『第6回JBC競走』を記念して、全国持ち回りで行われている『JBCカウントダウントロフィーリレー』のひとつ。ばんえいではJBCまであと65日を示す「カウントダウン65」が行われます。7月25日の名古屋から始まり、これまで6場を巡ってきているこの競走。優勝騎手にはスペシャルトロフィーが贈呈されます。ばんえいでは、いったい誰がこのトロフィーを手にするのでしょうか?

 26日(土)に行われるのはダリア特別(3歳以上650万円未満)。ここはミスターハヤサキプリティブライトを中心に推したいと思います。両馬とも近走好調で、このクラスでの実績も十分。特にミスターハヤサキは岩見沢を得意としていますし、プリティブライトは“夏の牝馬”を地でいっている印象。近2走は2頭で差のないレースをしていますし、展開ひとつで着順は入れ替わるほど、実力は拮抗しています。ここも好レースが期待できるでしょう。ほか、プリティブライトが勝ったルスツ特別で2着に食い込んだギャンブラークイン、そしてナリタボブサップも得意の先行策がはまればチャンス十分です。
 27日(日)のメインレースは紅バラ賞(3歳以上オープン)。アンローズをはじめとするオープン一線級が顔をそろえました。中心は、やはり岩見沢巧者のアンローズで、前走ばんえいグランプリでは他馬を相手にしない堂々としたレースぶり。近走の成績も安定しており、有力候補といえるでしょう。相手は、同じく牝馬のサダエリコ。ばんえいグランプリでは不安視された障害で手間取り、鋭く追い込むも3着が精一杯。それでも3着まで来たことを評価するべきで、今回も障害次第とはなりますが、有力馬の一角であることは間違いないでしょう。狙ってみたいのがトカチプリティー。毎回人気にならない馬ですが成績はそう悪くなく、早めの抜け出しから粘り込みを図ってくれるのではないでしょうか。もちろんトモエパワー、タケタカラニシキも争覇圏で、8頭立てながら楽しみな一戦となりそうです。
 28日(月)のメイン、リンドウ特別(3歳以上800万円未満)も楽しみなメンバーが揃いました。7月24日以来、およそ1カ月ぶりにフクイズミが出走する予定となっています。前走こそ6着と大敗しましたが、一息入れたことでリフレッシュできたのではないでしょうか。もちろん状態には注意が必要ですが、これまで同様の軽快な末脚を見せてくれることと思います。もちろんこの路線の常連ツルマキシンザンやキングシャープ、障害に成長を見せているアオノキセキなどにも注目です。

レース回顧(8/19~8/21)

2006年8月21日(月)

 19日(土)に行われた藻岩山特別(3歳以上650万円未満)は、3番人気のカツテンリュウが優勝。2着に2番人気のプリティブライト、3着に1番人気のミスターハヤサキと入り、人気サイドでの決着となりました。第2障害では各馬苦戦し、1番人気ミスターハヤサキもヒザを折る展開。そうしたなかイケダガッツが先頭でクリアし、カツテンリュウもすぐに続きました。そこからはカツテンリュウの脚が光っており、追いすがる後続を振り切って優勝しました。2着プリティブライトは、障害3番手から伸びたものの、勝ち馬の末脚に屈した印象。3着ミスターハヤサキは、ヒザを折ることなくクリアできていれば、その後の脚いろからいって逃げ粘れたかもしれません。
 第10レースに行われた3歳以上別定800万円未満は、14日に行われたゴールデンジョッキー賞出走馬による開催2度使い戦。ここは1番人気のスミヨシセンショーが先頭で障害を越えると、そのまま後続を完封。前走2着に続いて好調ぶりをアピールしました。2着は単勝最低人気のホクリュウイチ、3着にツルマキシンザン。
 この日の第8レースに行われた3歳以上オープン混合は、一線級と戦ってきたプリンセスサクラコが地力の違いで優勝しました。道中はアオノキセキがハイペースで引っ張り、いわゆる縦に長い展開。第2障害はライジングサンが先頭で越え、プリンセスサクラコ、アオノキセキの順でクリア。3頭の争いとなりましたが、ジワジワと伸びたプリンセスサクラコが先頭でゴールイン。ライジングサンが2着で、残り20メートル付近で止まったアオノキセキが3着。
 20日(日)のメインレースは、はまなす賞(3歳オープン)。有力馬が回避し、繰り上がり出走となったニシキユウが、このレースを制しました。第2障害を先頭で越えたニシキユウは、ゴール寸前で8番人気のアアモンドゴールドに激しく追い上げられたものの、これを何とか振り切るレースぶり。これまでこの世代では牝馬の活躍が目立っていませんでしたが、5年連続の牝馬ダービー馬へ向けて、ニシキユウも名乗りを上げたといえましょう。なお、3着には5番人気のナカゼンスピードが入り、1番人気カネサテンリュウは4着に敗れています。
 その前に行われた青雲賞(2歳オープン)は、シベチャタイガーが4着敗退。勝ったのは7番人気ホッカイノリキ、4番人気パンチテンリュウが2着で、波乱の結果となりました。先頭で障害を越えたシベチャタイガーでしたが脚取りが重く、残り10メートル付近で失速。障害3番手から軽やかに伸びたホッカイノリキが先頭に躍り出て、そのままゴールしました。2着パンチテンリュウは障害8番手から、3着シンエイファイトは同じく障害5番手からそれぞれ追い込み、上位入線を果たしています。
 21日(月)に行われた桂沢湖特別(3歳以上470万円未満)は、ヨコハマイサムが1番人気にこたえて優勝しました。第2障害を先頭で越えたヨコハマイサムは、いったんはヤマトゼンシンに先頭を譲ったものの、それがバテると再び先頭へ。2番手で障害を越えたコトブキライアンがしぶとく追い上げるも、ヨコハマイサムの脚取りはしっかりしており、そのまま1着でゴール。2着にコトブキライアンで、あわやと思わせたヤマトゼンシンが3着で入線しました。

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今週のみどころ(8/19〜8/21)

2006年8月18日(金)

 先週行われたばんえいグランプリアンローズが見事に制し、重賞8勝目を挙げました。そのばんえいグランプリは、出走馬ファン投票者にデジタルオーディオセット、ホテルミリオーネ・ペア宿泊券などの豪華賞品が用意されていましたが、その当選者が現在ばんえいオフィシャルホームページ上で発表されています。まだご確認されていないかたは、こちらをご覧ください。
 19日(土)に行われるのは藻岩山特別(3歳以上650万円未満)。ここには今季の岩見沢開催5戦4勝のミスターハヤサキがエントリーしてきました。好調なのはもちろんですが、前走は逃げ粘るナリタボブサップをゴール手前で交わす完勝。充実ぶりが目に見えており、今回も勝ち負けが期待できそうです。そのレースで、同じくナリタボブサップをゴール寸前で交わしたプリティブライトも争覇圏でしょう。
 この日の第10レースには、別定800万円未満の一戦が行われます。これは14日に行われたゴールデンジョッキー賞出走馬による2度使い戦で、7頭がここに駒を進めてきました。そのゴールデンジョッキー賞で上位入線を果たしたキングシャープ、スミヨシセンショーが中心で、ほかツルマキシンザンあたりまでが好勝負圏内といえそうです。
 また第8レースにはオープン混合の一戦が行われ、プリンセスサクラコやシンザンウィーク、ライジングサンなどが出走を予定。前走カエデ賞で2着に健闘したアオノキセキも、上位進出を虎視眈々と狙っています。
 20日(日)はメインレースにはまなす賞(3歳オープン)が行われます。これは以前重賞として行われていたレースで、今後の3歳三冠戦線を占う重要な一戦です。注目はなんといってもホクショウダイヤ。今季は14戦して、旭川6連勝を含む8勝。390万までクラスを上げながら、すべて4着以上と好成績で、今回も人気の中心となることでしょう。同じく390万クラスに籍を置くニシキセンプーですが、今季は6月以降出走がないため状態次第といえるでしょう。今季の岩見沢開催で6戦3勝2着2回のカネサテンリュウも、ここは十分争覇圏です。
 第10レースは今季初の2歳特別戦、青雲賞(2歳オープン)。シベチャタイガーやアローファイター、コーネルフジなど、2歳戦線を引っ張る各馬が出走を予定しています。中心はやはりシベチャタイガー。ここまで9戦して、取りこぼしたのはわずかに2回。その2度の敗戦も2、3着と、ほぼ完璧な成績を残しています。ここは初めてとなる特別戦ですし、陣営も気合が入っているのではないでしょうか。好レースを期待したいと思います。
 21日(月)に行われるのは桂沢湖特別(3歳以上470万円未満)。近走1、2、1着と好調のチヨノキングが、ここでも中心となるでしょう。スギノフィリオを振り切った前走の内容もよく、470万クラスが相手なら勝ち負けを演じるに違いありません。ほか、夕張岳特別でチヨノキングを下したヒカルヨシウメも争覇圏。安定勢力のヨコハマイサム、コトブキライアンも上位に食い込んでくると思われます。

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