菊2着のナカゼンスピードから
もうみなさんご存知の通り、ソフトバンクプレイヤーズ(SBP)の支援を得て、ばんえい競馬は平成19年度も開催されることになりました。先日、SBPのトップと、斎藤編集長、私らを交えて初めてのミーティングを行い、今後、新しいばんえい競馬の運営について、協力していくことを確認しました。問題は山ほどありますが、今度はばんえい競馬永続へ向けて、頑張っていこうと思います。
さて、24日はばんえいダービー。3歳重賞戦線の締めくくりとなるレースが行われます。その前にオークスの反省を。エメラルドが今の状態なら帯広でも、ということで中心にしましたが、キキリンドウは抜けちゃいました。「ばんえい競馬が廃止の危機にあるからキキリンドウ」なんて言ってはいけません。あの馬が走ったのは、エメラルドの隣にいたから、かも。古林センセイもよくおっしゃることですが、ばんえいでは隣同士の目がよく出る、とも言われます。隣の馬と競り合うことで力を発揮しちゃうんです。これはフツウの競馬にもあること。並んでしぶとい、馬体を併せにいって勝負強さを引き出す、なんていうこと、よく聞きますよね。併せ馬で調教をするのも、そういう効果を期待しているはずです。「強い馬から買うときは、隣の馬も買っておけ」、ばんえいの格言になりそうですね。
それはさておき、ダービーの予想を。牡馬の大将格・ニシキセンプーと牝馬の実力NO1・エメラルドが隣同士になりました。「だったらその2頭か」と思いたくなりますが、今度は牡馬と牝馬。ニシキセンプーが牝馬を気にするという話は聞いていませんが、ひょっとして今回、隣の牝馬を気にしたらどうなるか。エメラルドも、牡馬が頑張ったときにそれに引っ張られて闘争心をあらわにするのか、それとも「お先にどうぞ」なんてシオらしくなっちゃうのか。この隣同士ですんなりというケースもあっておかしくないですが、そうじゃないパターンも考えておいたほうがいいでしょう。
伏兵馬は多数。北見の菊花賞をエメラルドから10秒ほどまでの差で走った各馬(ナカゼンスピード、カネサテンリュウ、メジロショウリキ、ツジノコウフク、ホクショウダイヤ、ヒロノドラゴン)は、どれが来てもおかしくないと思います。どうやって絞り込みましょうか?
ここはナカゼンスピードに期待します。菊花賞はエメラルドの僅差2着。近走の内容もいい感じ。藤本騎手への乗り替わりも不安なし。この原稿を書いていて、ニシキセンプーが人気になるでしょうから、穴狙いの私としては、むしろこの馬から買ったほうがおもいろいかな、と思うようになってきました。
では結論。ナカゼンスピードからの馬複流し。相手はニシキセンプーとエメラルドを厚めに、カネサテンリュウ、ツジノコウフク、ホクショウダイヤ、メジロショウリキ、ヒロノドラゴンへ。そこまで買うなら総流しのほうが面倒くさくなくていいかな。
さて、年末年始のばんえい競馬は恒例の集中開催となります。ただいま、年末の大井競馬場ふるさとコーナーや場外発売が実施される年始の川崎、園田競馬場でばんえいイベントを企画中。近々、その詳細をお知らせできる見込みです。年末年始も、ぜひばんえい競馬をお楽しみください。
では、今年はこれにて。来年がみなさんにとって、そして新しいばんえい競馬にとって、素晴らしい年になりますように!