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レース回顧(6/24~6/26)

2006年6月26日(月)

 24日(土)のメインレース、鳩が丘特別(3歳以上800万円未満)は好メンバーがそろった一戦。これを制したのは紅一点のフクイズミでした。第2障害を掛かりよく先頭でクリアすると、追ってくるスミヨシセンショー、カネサブラックを退けて、そのまま先頭でゴール。今季2戦2勝とすると同時に、昨年度末からの連勝を4に伸ばしました。2着はカネサブラックで、いったんはフクイズミを上回るような脚いろで猛追しましたが、残り20メートル付近から突き放されました。とはいっても、この馬のレースはできており、今回ばかりは相手が悪かったとしかいいようがありません。
 25日(日)に行われたのは北海道競馬記者クラブ特別(3歳以上オープン混合)。これを制したのは今季初戦のアンローズでした。第2障害を2番手で通過すると、逃げるホクトキングを徐々に追いつめ、残り20メートルあたりで先頭へ。そのまま最後まで力強い走りを見せました。2着は人気薄のシンザンウィークで、3着に先頭で障害を抜けたホクトキング。
 その前、第10レースは北海学園大学VIP!協賛競走(3歳以上勝入390万円未満)。1番人気のハイタワーが圧勝し、9連勝を決めました。なお第9レースの北海道大学楡馬協賛競走(3歳以上勝入320万円未満)も人気のホクショウダイヤが勝ち、8戦連続連対としています。 
 また第6レースの2歳A-1戦コーネルフジが制し、通算成績を5戦3勝としました。1番人気のシベチャタイガーは3着に敗れています。
 26日(月)に行われた桂沢湖特別(3歳以上470万円未満)は、キタノカイザーが優勝。タカラテンクウと並ぶかたちで第2障害をクリアすると、追いすがるタカラテンクウを振り切って優勝。今季初戦以来の2勝目を挙げました。2着は終始キタノカイザーに食いついていったタカラテンクウ。3着にコトブキライアン。

映像はこちら

今週のみどころ(6/24〜6/26)

2006年6月23日(金)

 今年4月から地方競馬5場の馬券発売を行っているオッズパークが、7月からあらたにばんえい競馬を含む7競馬場の馬券発売、そして情報提供を開始することとなりました。きめ細かな情報に定評があるオッズパークですが、ばんえい競馬としてはこれまで多くの情報ソースがあり、ユーザーとしてはさらに選択肢が増える格好になります。当サイトもその渦中にあるわけですが、読者の方々に忘れ去られることがないよう頑張っていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 24日(土)に行われるのは鳩が丘特別(3歳以上800万円未満)。ここには前走オープンとの混合戦を制したフクイズミがエントリーしてきました。障害を越えてからの爆発的な末脚はご存じのとおり。今回の相手も強いですが、勝ち負けを演じるのは必至でしょう。もちろん旭川記念を制したカネサブラックも注目ですが、800万クラスでは苦戦しているのも事実。ならばホクショウファイトやツルマキシンザンに振ってみるのも、ひとつの手でしょう。ほか、スミヨシセンショーやキタノスサノオなども出走予定で、楽しみな一戦となりそうです。
 25日(日)はメインレースに北海道競馬記者クラブ特別(3歳以上オープン)が行われます。今季初出走となるアンローズをはじめ、ヨコハマボーイ、ホクトキングなどの重賞勝馬が出走を予定しています。なかなか難解なメンバーですが、ここはヒカルセンプーに注目したいと思います。近走は着順を上げているのもそうですが、レースで見せ場をつくるようにもなっており、メンバー的にもチャンス。昨秋の北見開催以来の勝利を期待しましょう。もちろんアンローズの仕上がり具合、ヨコハマボーイの底力にも注目です。
 この日の第10レースは北海学園大学VIP!協賛競走(3歳以上勝入390万円未満)。17日の第9レース、18日の第10レース出走馬による2度使い戦です。17日の第9レースを勝ったハイタワーは、そのレースで8連勝を決めました。今回も出走してくるようなら中心となるでしょう。
 またその前の第9レース、北海道大学楡馬協賛競走(3歳以上勝入320万円未満)には、前走で連勝が止まったホクショウダイヤが出走する可能性があり、出てくれば巻き返しに期待できるでしょう。もちろんこれに土をつけたエビスソルジャーも、それまで戦ってきた相手が前述のハイタワーだけに期待が持てそうです。
 第6レースに行われるのは2歳A-1戦シベチャタイガーをはじめ、2歳のトップクラスが出走する予定で、こちらも目が離せません。
 26日(月)に行われるのは桂沢湖特別(3歳以上470万円未満)。なかなか骨太のメンバーとなりましたが、ここはキタノカイザーに注目してみたいと思います。近走は重賞や、強い相手との対戦で成績に冴えがありませんが、実力としては上位。今季最初のころの勢いはないように思えますが、ここは勝ち負けが期待できそうです。同じく強い相手と戦ってきたタカラテンクウも争覇圏。コトブキライアン、コブライチ、ヒカリニセイあたりまでが好勝負圏内といえそうです。

やっぱり馬が好き(第20回)  旋丸 巴

谷厩舎の期待馬たち

 谷さんが調教師デビューしたら、すぐにも一筆、と思っていたのに、他にも色々書きたいことがあって、寄り道するうちに、あらら、気がつけば6月も下旬。開催も帯広から旭川へ、そして、岩見沢に行ってしまったのだから、正に光陰矢の如し、ですねぇ。

 ……なんて感慨にふけっている場合じゃなかった。谷厩舎発進、というお話である。

060623photo1  ご案内の通り、ばんえい競馬の場合、新調教師は10馬房をもらって開業するのだけれど、開業前、谷さんは「10頭も揃えられるかなぁ」と、ちょっぴり心配気だった。(写真:谷さん自らの手になる谷厩舎の看板)

 「地震・雷・谷あゆみ」と称され、度胸の座っていることでは、そんじょそこらの男性なんて比べものにならない彼女が、「ちょっぴり」とは言え心配そうな顔をするなんて、こりゃ相当に大変なことらしい、と、脇で見ているだけの私なんぞは大いに気を揉んだのだけど……。

 案ずるより何とやら。谷さんの人徳のなせる技なのだろう、ほどなく馬房は埋まって、4月23日にはデビューから僅か5戦目で初勝利を挙げたのだから、いやはや、凄いね、谷さんは。

 さて、そんな谷厩舎で、私が注目する馬はマクベツテンリュウ(牡2歳)とホシマツリ(牡7歳)。

 マクベツテンリュウは能力試験時から谷さんが期待していた馬。その期待に応えて、谷厩舎の初白星を挙げたのも、先日19日には岩見沢で白星を重ねて谷厩舎に4勝目をプレゼントしたのも、この馬なのである。

 かくして谷厩舎の看板馬となったマクベツテンリュウだけれど、私が、この馬に興味を持ったのは、その血統。何と、この馬、父の父も、母の父もヒカルテンリュウ。つまり、2×2の近親交配で生まれた馬なのである。
 これだけ強い近親交配だと、遺伝的不具合が危惧されるけれど、谷さんによれば、マクベツテンリュウは立派な体躯とゆったりした精神構造を持った優良馬であるとのこと。名馬ヒカルテンリュウの良い資質をうまく受け継いだマクベツテンリュウが、どこまで成長してくれるか、楽しみは尽きない。

 もう1頭、谷厩舎の注目馬はホシマツリ。当欄の読者なら良くご存知のオープン常連馬である。デビューから15戦連続1番人気(うち9勝)という記録を持つ実力馬。縁あって今春から谷厩舎所属馬となった。さすがに上位のクラスだけに簡単に勝ち星はあげられないけれど、それでも常に上位に食い込んでいるから、この馬も厩舎の看板馬である。

 ただし、オープン馬だからと言って行動も優等生かと言えば、そんなことはない。かえって、こういうクラスの馬には一癖あることの方が多いようで、ホシマツリも、その華麗な名前とは裏腹に、なかなかのヤンチャ坊主らしい。

 先日も、厩舎に入った谷さんの頭をガブリ。

 「本気じゃなかったと思うんだ。私が頭をあげたのと、ホシマツリが、ちょっかいをかけに来たのが同時だっただけで……」と谷さんは言うけれど、頭に歯型がガッチリついたというから……キャー!  すぐに病院で何針だか縫う治療を受けたそうな(何針縫ったか、聞いたけど怖いから故意に忘れた)。

 けれど、まあ、そんなヤンチャ振りにメゲる谷さんであるはずもなし。この原稿を書くために、先程電話して、「大丈夫? ちゃんと髪の毛生えた?」と尋ねたら、「髪の毛? 生えたんじゃないかなぁ。」と、すっかり傷のことなんか忘れたみたいに呑気な声を出していたから、さすがは谷さんである。

 と、今回は谷厩舎主力2頭をご紹介したけれど、谷さんに言わせれば、「ハルツヨシは、第2障害を降りてからが速いから、レースが面白いよ」とか「牝馬3頭もめんこいよ」と、どの所属馬も個性豊かだから、いずれ、また本欄で、ご紹介したいものである。

060623photo2  ところで……。今回は特別付録として「若かりし頃の谷さんの写真」を添付しちゃうのである。谷川牧場勤務時代と言うから、?年前の貴重な写真。本稿の内容には特に関係ないけど、いつも本欄を読んで下さっている皆さんへの感謝の印として特別公開。

 どうです、一緒に写ってる当歳馬も可愛いけど、ふっくらとした面差しの谷さんも可愛いー!! でしょ?

レース回顧(6/17~6/19)

2006年6月20日(火)

 17日(土)に行われた美幌峠特別(3歳以上混合550万円未満)は4番人気のミスターセンプーが優勝。第2障害をひと腰であっさりクリアすると、追いすがるキョウエイボーイとトカチタカラを振り切りました。今季は8戦してこれが2勝目ですが、つねに上位争いを演じる安定度は頼もしい限り。もちろん相手次第ではありますが、今後も連軸として期待できそうです。2着のキョウエイボーイはここ3戦連続して馬券圏内に飛び込んでいます。大きく負けるときもありますが、それでも次走で巻き返したりしていますので、つねに注意が必要でしょう。
 なお、この日の第10レース、3歳以上390万円未満ハイタワーが優勝。これで8連勝とし、相変わらず絶好調のようです。対して第9レース、3歳以上混合320万円未満に出走したホクショウダイヤは2着に敗れ、こちらは6連勝でストップしています。
 18日(日)のメインレースはイオンカップ(3歳以上混合オープン)。ここは断然人気にこたえてミサイルテンリュウが優勝しました。今回はニシキダイジンに続く2番手で障害を下りましたが。下りてまもなくこれを捉えると、そのまま先頭でゴールイン。終いがやや甘く、着差はさほど開きませんでしたが、まずは完勝といったところでしょう。ミサキスーパーとの2着争いを制したトモエパワーは、これで今季7連対。重賞初挑戦の旭王冠賞は5着に敗れたものの、今後タイトル獲得のチャンスも十分といえそうです。
 第10レース3歳以上混合800万円未満は、今季初出走のライジングサンが勝利。バレットドラゴンとの接戦をわずかに制し、降級初戦できっちり勝利を挙げました。
 19日(月)は支笏湖特別(3歳以上650万円未満)が行われ、終始先行したナリタボブサップが逃げ切って優勝しました。第2障害をひと腰でまとめたナリタボブサップはゴール前で少し甘くなり、障害2番手のスーパークリントンの追撃に遭いましたが、何とかこらえきってゴール。1番人気のエビスオウジャは障害で詰まり、よく追い込んではきたものの、4歳2頭の先行力に屈した印象でした。

映像はこちら

今週のみどころ(6/17〜6/19)

2006年6月16日(金)

 今週からいよいよ岩見沢開催が始まります。10月2日までの48日間開催で、その間にはばんえいグランプリ(8月13日)、岩見沢記念(10月1日)の古馬重賞、そして3歳三冠の第1関門ばんえい大賞典(9月17日)などの重賞レースが行われます。近隣のかたはもちろん、遠方のかたも夏休みを利用して、ぜひ岩見沢競馬場へお越しください。競馬場の詳細についてはこちら
 17日(土)に行われるのは美笛峠特別(3歳以上混合550万円未満)。なかなか層が厚いこの路線ですが、今回も好メンバーがそろいました。そのなかでも、中心はやはりミスターセンプーになるでしょう。今季は1勝のみですが、つねに掲示板を確保する安定性を見せており、今回のメンバーとの対戦では毎回勝ち負けを演じています。前走に引き続いての1番枠ということもあり、十分期待が持てそうです。スーパーロイヤル、バンゼンあたりに逆転の目がありそうで、ユウセイマーチ、キョウエイボーイまでが好勝負圏内でしょう。
 なお、この日の第10レース、3歳以上390万円未満には7連勝中のハイタワーが、第9レースの3歳以上混合320万円未満には6連勝中のホクショウダイヤがそれぞれ出走します。開催替わりだけに、岩見沢での走りに注目したいところ。
 18日(日)のメインレースは、イオンカップ(3歳以上オープン)。ここにはサダエリコやミサキスーパー、ミサイルテンリュウなどがエントリーしてきました。狙いたいのは、仕切り直しのミサイルテンリュウで、今季も3戦2勝と、持ち前の障害力がもたらす安定度は抜群。連軸としては最適でしょう。もちろん復活なったサダエリコも中心、トモエパワーの一発にも期待が持てそうです。
 この日の第10レースは、3歳以上800万円未満による一戦。難解なメンバーとなりましたが、ここは今季初戦を降級して迎えるライジングサンに期待したいと思います。もちろん仕上がり次第ですが、大幅に体重が減っていない限りは、今回のメンバーなら争覇圏だと思います。ほかギャンブラークイン、バレットドラゴンなども好勝負でしょう。
 19日(月)は3歳以上650万円未満による一戦、支笏湖特別が行われます。ここには昨季最終戦から7戦連続連対中のエビスオウジャが出走予定。ただ障害で苦戦するようだと、ナリタボブサップ、スーパークリントンの4歳馬2頭や、イケダガッツなどの台頭も考えられます。逆に先行争いが激しくなり、ゴール前で大混戦となるようなら、ビホロヤマトの末脚が生きてくるかもしれません。

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