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6/4旭川記念予想 矢野吉彦

2006年6月 3日(土)

格上馬4頭のボックスで

 ばんえい競馬ファンのみなさん、お久しぶりです。今年も今週の旭川記念から重賞予想をご披露していくことになりました。去年はソコソコ当たりましたよね。今年も頑張りますので、どうぞヨロシクお願いします。

 さて、旭川記念は、4歳馬限定の重賞です。となると、予想を始める前に、昨シーズン終了時点での格、最近の調子、旭川コースの相性を考えておきましょう。まず格は、獲得賞金でだいたいわかります。ここではカネタマル、エンジュダイヤ、カネサブラックが上。次いでスーパークリントン、ナリタボブサップの順。キタノカイザーも、3歳シーズンの締めくくりとなる帯広のクリスタル特別に勝ち、今季もすずらん賞で2着に来ていますから、格で言っても見劣りしない存在です。
 次に最近の調子。これは、連勝中のスーパークリントン、旭岳特別に勝ったナリタボブサップ、手塩岳特別で差のないレースをしたキタノカイザーあたりがよさそう。コース相性では、ここで5勝しているカネサブラックが一歩リードしているものの、その他はほぼ互角。コブライチだけがやや苦手のようです。
 参考になるレースは、同世代限定戦の帯広のクリスタル特別と旭川のすずらん賞。軽馬場の帯広と重馬場の旭川という、対称的な状態で行われた2つのレースですが、上位馬の顔ぶれは、どちらのレースもほぼ同じでした。ただし、その時あったハンデ差が今回はなくなります。とくに、ここまでの同世代戦では、他馬より重いソリを引いてきたカネサブラックとカネタマル、エンジュダイヤにとっては条件が好転することを忘れちゃいけません。
 それやこれやをあれこれ考えると、スーパークリントン、ナリタボブサップ、カネサブラック、エンジュダイヤの4頭がおもしろそう。2つの参考レースで、そこそこ軽くはないソリを引いて上位に来たスーパークリントンとナリタボブサップの調子。そこで他馬より厳しいハンデを背負って負けはしたものの、格上的存在で、今回は同重量(牝馬は20キロ減)になるカネサブラックとエンジュダイヤ。この両グループの争いと見ました。
 そこで、4頭の馬単ボックスを買います。カネタマル、キタノカイザー、スーパーロイヤルも気になるところですが、ここは絞りましょう。

 ところで、私も準レギュラーとして出演しているインターネットテレビGyaOのばんえい競馬中継「BANBA王」、もうご覧になりましたか? 出演者の私が言うのもおこがましいですが、今、日本で一番おもしろい競馬中継だと思いますよ。とにかくばんえい競馬のことがよくわかるし、さっきレースに出たばかりの騎手や、有力馬の調教師、さらにパドック映像のカメラマンを担当されているホースニュース馬の小寺さんの奥さんまで、いろんな人たちがゲストに出てきます。そうそう、斎藤編集長や古林センセイも出演しましたからね。視聴者の方からは「あまりにも中身が詰まっているので、馬券を買うヒマがない」という声も上がっているとのこと。これはもう、見なきゃ損です。私は4、5日に“連闘”で出演、平場のレースも予想しますので、ぜひご覧下さい。
 さぁ、今季最初の重賞、ズバッと当てたいですね。では、今回はこのへんで。

6/4旭川記念予想 斎藤修

カネサ、エンジュが中心

 今年もいよいよ重賞がスタート。まず第1弾は4歳の旭川記念。
 700kg(牝馬680kg)の定量戦だけに、例によってクラス順に並べてみる。

800万
カネタマル
エンジュダイヤ
カネサブラック
650万
スーパークリントン
ナリタボブサップ
550万
スーパーロイヤル
470万
キタノカイザー
コブライチ
390万
マシュウキング
270万
シンエイスター

 まず800万の3頭だが、カネタマルは近走不振。たとえ定量戦でもきびしそうなので、今回は見送る。
 ばんえい大賞典馬カネサブラックも近走は6、7、7着と一見不振に見えるが、5月3日の4歳馬によるすずらん賞6着は他馬より重量を課せられてのもの。その後の7着2回は、明らかに格上の馬たちとの対戦だった。
 エンジュダイヤは昨年、ばんえい大賞典、菊花賞、オークスはいずれも惜しくも2着。ばんえいダービーでようやく重賞制覇を果たした。同世代が相手ならやはり実績が上で、やはりこの2頭が中心。
 そして好調のスーパークリントン、ナリタボブサップが連下。
 馬券の対象になるのはスーパーロイヤル、キタノカイザーくらいまでだが、そこまで手を伸ばすと点数が多くなりすぎるのでここまででやめておく。

 ◎カネサブラック
 ○エンジュダイヤ
 ▲スーパークリントン
 △ナリタボブサップ

 ◎-○の馬連複か、馬単の表裏を厚く。◎-▲△と○-▲△の馬連複を押さえ。

6/4旭川記念プレビュー

2006年6月 2日(金)

 4日(日)は、今シーズン初の重賞、旭川記念(4歳)が行われます。定量戦だけに実績馬有利と見られますが、条件馬でも勢いあふれる馬がそろっており、馬券的にも楽しみな一戦となりそうです。
 まず注目したいのはスーパークリントン。5月3日のすずらん賞を制したあと出走はなく、ここ一本に絞ってきたと思われます。これまで世代限定戦は重量を課せられながらも上位でフィニッシュ。今季2連勝の勢いも考えれば、ここも勝ち負けを演じることができるでしょう。もちろん格上の馬もいますが、調子と格のバランスを考えれば、この馬が筆頭と思われます。
 もちろんカネサブラックも争覇圏。近走は精彩を欠いていますが、昨シーズンの6連勝も記憶に新しく、なんといってもばんえい大賞典馬。すずらん賞(6着=1番人気)の敗因はやはり重量と見て、定量戦の今回は巻き返してくれることでしょう。
 ばんえいダービー馬エンジュダイヤ、ばんえい菊花賞馬カネタマルは、定量戦の恩恵を存分に生かしたいところ。特にエンジュダイヤは牝馬20キロ減もあるだけに、近走の成績から軽視するのは禁物。カネタマルは前走レーシングカップ4着で、こちらも一概には軽視できません。終わってみれば……、という可能性も十分に考えられ、注意が必要です。
 ナリタボブサップも魅力十分。障害を下りて先頭に立ち、粘れるだけ粘って、さあどこまで。実力的には上記の馬と差はなく、特に馬場が軽くなればチャンス十分。さすがにないとは思いますが、馬場水分4.0%を超えた場合、12戦6勝、2着5回と猛烈な連対率を誇っています。天気予報に注意しましょう。
 キタノカイザースーパーロイヤルコブライチあたりまでは流れ込む可能性があります。470万、550万クラスといって軽視するのは危険です。

出馬表はこちら

【参考レース】
3/26 クリスタル特別(勝ち馬:キタノカイザー)
4/15 イオンカップ(勝ち馬:カネサブラック)
5/3 すずらん賞(勝ち馬:スーパークリントン)
5/22 旭岳特別(勝ち馬:ナリタボブサップ)
5/27 レーシングカップ(4着:カネタマル)

すずらん賞、レーシングカップの映像はこちら

今週のみどころ(6/3〜6/5)

 旭川開催もいよいよクライマックスを迎え、今週4日(日)は今シーズン初の重賞、旭川記念(4歳)、来週11日(日)は古馬のビッグタイトル旭王冠賞(3歳以上オープン)が行われます。旭川記念については「旭川記念プレビュー」を見ていただくとして、旭王冠賞にはスーパーペガサス、サダエリコ、ミサイルテンリュウやエンジュオウカンなど、考えうる限りの古馬トップクラスがエントリーしました。出走馬確定は来週9日(金)。期待して、その日を待ちたいと思います。
 3日(土)のメインレースに行われるのは、旭川えぞまつ特別(3歳以上800万円未満)。オープン入りを狙う好調馬たちがそろい、楽しみな一戦となりました。中心となりそうなのはホクショウファイト。前走のオープン混合戦(1着)は今季の初戦で、順調な仕上がり具合を見せました。昨年もこの時期から調子が上向いていたこともあり、今夏も活躍が期待できそうです。コンスタントに上位入選を果たすホクリュウイチ、前走大雪賞を快勝したスミヨシセンショーあたりも争覇圏。ほかキングシャープ、タケノホウシュウ、キタノスサノオ、ヤマノミント等々、どこから買っても十分楽しむことができそうです。
 4日(日)に行われるのは今シーズン初の重賞、旭川記念(4歳)。このレースについては、別掲の旭川記念プレビューをご覧ください。
 この日の第10レースは霧立峠特別(3歳以上390万円未満)。ここはヤマトゼンシンヒカルヒーローの2頭が注目を集めるでしょう。ヤマトゼンシンは旭川開催からスタートし、6戦して3勝4着以下なし、ヒカルヒーローも旭川に移ってから6戦3勝で同じく4着以下がありません。ともに好レースが期待できそうです。ほかでは今季800万クラスから降級したチヨノキング、カゲマサムネオーの2頭も好勝負圏内でしょう。
 5日(月)はメインレースに嵐山特別(3歳以上470万円未満)が行われます。スギノフィリオやアローコマンダー、ユウセイマーチらが550万クラスへ昇級したこともあって、キョウエイボーイにチャンスが回ってきました。今季は7戦して勝ち鞍こそないものの、2着2回3着3回と好調を維持しています。相手はシャトルクイーンやコトブキライアンあたり。しかしこのクラスは勝ったり負けたりが激しく、伏兵の一発も十分考えられます。
 第10レースには3歳以上混合オープンも組まれており、ここにはトモエパワーやプリンセスサクラコ、ヒカルセンプーらのオープン馬に加え、今季初戦のフクイズミも出走します。平場とはいえ、見どころ十分のレースといえるでしょう。

レース回顧(5/27~5/29)

2006年5月29日(月)

 27日(土)に行われたレーシングカップ(3歳以上混合オープン)は、2番人気のホクショウファイトが優勝。今季初出走を見事勝利で飾りました。積極的に第2障害へ挑んだホクショウファイトは、ひと腰でこれをクリア。その後もゴールまでグイグイ脚を伸ばし、他馬を寄せ付けない圧勝を飾りました。昨季終盤は不調でしたが、そうしたなかでも800万クラスで勝利を挙げるなど実力の片鱗を見せていました。最高のスタートを切ったことで、昨季前半の快進撃のような活躍を期待することができそうです。2着のニシキダイジンは久しぶりの連対。チャンピオンカップ3着以後、精彩を欠いていましたが、持ち前の先行力は健在で、今後も期待できそうです。
 この日の第10レース、勝入別定270万円未満で、昨季の2歳戦を盛り上げたホクショウダイヤが勝利。これで5連勝を果たしています。
 また、この日の第5レース、3歳以上120万円未満で、千葉均騎手がヒメカワキタに騎乗して勝利。ばんえい競馬史上8人目、現役では5人目の快挙となる通算2000勝を達成しています。
 28日(日)のメインレースは、ポテト特別(3歳以上オープン)ミサイルテンリュウが好メンバーの一戦を制し、今季も好調ぶりをアピールしています。障害こそ3番手でクリアしましたが、その後、前を行くタケタカラニシキ、トカチプリティーを次第に追いつめ、ゴール直前で2頭を捉えきりました。ばんえい記念出走のダメージもなく、今季2連勝と絶好調。今年の重量路線で、間違いなく主役を演じることになるでしょう。2頭が争った2着争いはトカチプリティーに軍配。今季は障害が安定しており、毎回トップクリアを果たしているような印象があります。軽馬場もあるとは思いますが、なにより馬自身がいい状態をキープできているのでしょう。ほか、障害9番手から4着まで巻き返したサダエリコは非常に目立った脚を使っており、徐々に上向いている印象。夏ごろには完全復活できるのではないかと思われる好内容でした。
 なおこの日の第4レースに行われた2歳戦は、7番人気のアローファイターが優勝。単勝1.5倍の断然人気に推されたシベチャタイガーは勝ち馬の末脚に屈し、2着に敗れています。
 29日(月)は天塩岳特別(3歳以上470万円未満)が行われました。圧倒的人気に推されたスギノフィリオが優勝し、これで5連勝を達成しています。障害を先頭で越えたスギノフィリオは、その後ユウセイマーチ、キョウエイボーイなどの激しい追撃に遭遇。しかしここからの粘り腰が素晴らしく、突き放しもしないかわりに迫られることもない力闘を演じ、結局最後まで粘りきりました。ユウセイマーチはいい伸びを見せましたが、2着まで。キョウエイボーイは前走10着から巻き返し、本来の動きを見せた印象でした。

映像はこちら

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