ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
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今週のみどころ(4/22〜4/24)

 今週は23日(日)にオープン特別も組まれ、楽しみなレースが多く行われます。またイベントも、その23日に「雪に願うこと」の矢崎厩舎見学ツアーやバックヤードツアー、レディースデイに加えて、もちろん優勝馬との記念撮影もできますので、お近くのかたはぜひ帯広競馬場へ足をお運びください。なおイベントの詳細については、こちら
 22日(土)は卯月特別(3歳以上650万円未満)が行われます。ここは昨季後半の好調ぶりが記憶に新しいイケダガッツが中心と見ます。なにより大崩れが少ないのが魅力で、今回も上位争いは必至でしょう。成長著しい4歳馬ナリタボブサップとスーパークリントンも、ここは好勝負圏内。カツテンリュウ、プリティブライトなどの降級組も、一発の魅力を秘めています。
 23日(日)に行われるのはシルバーカップ(3歳以上オープン)。今シーズン初のオープン競走になります。サダエリコやミサキスーパーなど、一線級がここにエントリーしてきました。特に注目したいのはヨコハマボーイシンエイキンカイで、いずれも700キロ台で安定したレースを見せています。人気がないようなら、スターエンジェルやホクトキングの一発に賭けてみるのもひとつの手でしょう。
 この日の第10レースには、3歳以上800万円未満の一戦が行われます。16日のメイン・スーパージョッキー賞出走馬による勝抜戦で、同レース2着のヤマノミントや3着プリンセスサクラコが中心となりそうです。またキングファラオやニシキダイジンなどの巻き返しにも、注目が集まるでしょう。
 同じく第9レースは、15日のイオンカップ、17日の春駒特別出走馬による勝抜・3歳以上650万未満。やはりキングシャープやバンゼンなど上位入線馬が中心となりますが、ビホロヤマトやコブラタイガー、キタノスサノオなど、前走は苦杯をなめた人気馬も好勝負を演じてくれることでしょう。
 24日(月)のメインレースは爽春特別(3歳以上470万円未満)。15、16日の第10レース出走馬による勝入戦です。16日のレースで、元オープンの実力を見せつけたエビスオウジャ、絶好調が続くキタノカイザーは、やはりここでも中心となります。またアローコマンダーやミスターセンプーも出走すれば好走が期待できるでしょう。

レース回顧(4/15~4/17)

2006年4月17日(月)

 15日(土)のメインレースに行われたイオンカップ(3歳以上混合650万円未満)は、1番人気のカネサブラックが優勝。昨シーズン終盤の好調を維持して、今季絶好のスタートを切りました。
 道中はキタノスサノオが先手を奪い、ペースを握る展開。しかし第2障害でキタノスサノオは苦戦し、その間にカネサブラックが先頭でクリア。ハマナカキングも続いて、キングシャープがこれを追いかけるかたちとなりました。先頭のカネサブラックは終始楽なレース運びで、そのまま1着でゴールイン。2着はハマナカキングとキングシャープのきわどい争いとなり、結局ハマナカキングがわずかに先着しました。
 16日(日)は雪の中での一戦。高速決戦となったスーパージョッキー賞(3歳以上混合800万円未満)は、4番人気のトモエパワーが制しました。
 道中は各馬ほとんど止まらない展開で、早くも第2障害。ニシキダイジンが一気に仕掛けますが、越えきれずに障害上でストップ。先頭で抜けたのはトモエパワーで、2番手にヤマノミント。馬場が馬場だけに、先行2頭はいっこうに止まる気配がなく、そのままゴール。3着には3番手で障害を越えたプリンセスサクラコ。
 この日の第10レース、混合470万円未満を制したのはエビスオウジャ。オープンから550万クラスまで降級しており、さすがにこのメンバーでは貫禄勝ち。障害4番手のアローコマンダーが最後に差して2着となっています。
 17日(月)に行われた春駒特別(3歳以上混合650万円未満)は、タケノホウシュウが優勝しました。道中はバンゼンらがレースを引っ張る展開で、第2障害はタカラボーイが先頭で通過。1番人気コブラタイガー、バンゼン、タケノホウシュウも差なく続きましたが、タケノホウシュウとバンゼンの脚いろがよく、結局一気に抜けたタケノホウシュウが1着。僅差2着にバンゼン、3着にはタカラボーイが粘りきりました。人気の一角ビホロヤマトがすごい脚で追い込みましたが、届かず4着に敗れています。
 なお2歳戦もスタートし、今週は7鞍が行われました。17日の第2レースで能検1番時計を出したシベチャタイガーが、16日の第1レースでは3番時計のカイセゴールデンが快勝しています。

映像はこちら

やっぱり馬が好き(第16回)  旋丸 巴

2006年4月14日(金)

この素晴らしき競馬

 新年度の開催も始まっているというのに、今更……ではあるけれど、やっぱり、ばんえい記念について書きたいのである、断固として!

 ご承知のように、平成17年度の「ばんえい記念」は、我らが英雄スーパーペガサスの圧勝。前人未到の4連覇を達成した。4連覇全てのレースを、私は競馬場で見てきたけれど、その4レースの中でも、今回のペガサスの強さは群を抜いていた。深刻な裂蹄に悩まされ、また、レースでも坂越えに一瞬手間取ったけれど、それでもグイグイと登坂するや、後は一人旅。坂の頂点に立った時点で観客から盛大な拍手と歓声が湧き上がったことからしても、「これ以上はない」という完勝だった。

 という訳で、正しく、その走りは「スーパー」な「ペガサス」であった訳で、もう、この馬には最敬礼するしかなかったけれど、今年の「ばんえい記念」で、スーパーペガサス以外にも、私は密か2頭の馬に注目していた。

 1頭は、ばんえい界のクレオパトラとも言うべき絶世の美女アンローズ。この馬に私が惚れこんでいることは、本欄にも、もう何度も記したから繰り返さないけれど、今回も、「劣勢」という大方の予想を無視して単勝と複勝を買って応援。残念ながら美女アンローズは第2障害でリタイヤしてしまったけれど、思うに、古林先生が当情報局でこの馬を強く推薦されていたから、その期待の重さで、第2障害が越せなかったのではないだろうか。いや、絶対、そうに違いない。古林先生の呪いだ~!

 という訳で、アンローズについては無念の涙を飲んだけれど、もう1頭の私の意中の馬、こちらは大いに活躍してくれた。その馬というのはヨコハマボーイ。今や重賞常連馬として確固たる地位を築く馬だけれど、その実力以前に、私は、この馬の容姿が、とっても好きなんである。と言っても、アンローズのように「美形」というのではない。いや、反対に、ちょっとユニークな面差しで……。

 競馬場でこの馬を見た方なら、誰もがお気づきになっただろう。ヨコハマボーイったら、その耳が「お神楽」。つまり、横にダランと垂れて、実に愛らしいのである。普通の馬なら、レース前には緊張を現して両耳はピンと起立しているものだけれど、ヨコハマボーイに限っては、両耳が飛行機の翼のように水平に垂れて、時には歩様にあわせて、その耳がヒラヒラと揺れ動いたりするから、見ているだけで、お腹の底が、じんわりと温かくなるのである。

 そんな訳で、ばんえい記念では一もなく二もなく、スーパーペガサスからヨコハマボーイへ馬連単を買って……結果は惜しくも1着3着だったけど、それでもヨコハマボーイが飛行機耳を振り振り3着に食い込んでくれたのだから大満足。

 ばんえい競馬最高峰のレースで、強い馬が勝ち、お気に入りの馬が健闘する。歴史に燦然する名勝負を目の当たりにして、思わず知らず、サッチモの『この素晴しい世界』なんぞをハミングしながら、帰路についた私なんでした。めでたし、めでたし。

今週のみどころ(4/15〜4/17)

 みなさんこんにちは。いよいよ今週15日(土)から、2006年度のばんえい競馬が開幕いたします。当「ばんえい競馬情報局」も昨年度同様、さまざまな情報やコラムをお送りいたしますので、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
 では、さっそく15~17日の出走馬の顔ぶれを見ていきたいと思います。
 15日(土)、開幕日のメインレースとして行われるのはイオンカップ(3歳以上混合650万円未満)です。800万クラスからエンジュダイヤやキタノスサノオ、またオープンから650万クラスに降級したキングシャープなども参戦して、楽しみなメンバーとなりました。混戦が予想されますが、ここはカネサブラックに注目してみたいと思います。昨年6連勝をマークしたのは記憶に新しく、重量に恵まれたとはいえウイナーズカップで3着に食い込んだのも評価できるでしょう。ただ、どの馬にもチャンスがあることは確かで、ちょっと狂えば意外な高配当となりそうです。
 16日(日)に行われるのは、スーパージョッキー賞(3歳以上800万円未満)。2005年度リーディング上位10人の騎手が出場し、騎乗馬を抽選で決めるレースです。ここもメンバー的に楽しみな一戦ですが、オープンの2頭キングファラオニシキダイジンに期待したいと思います。3月のスターライト特別ではともに大敗したものの、その時は実力が拮抗したなかでの高重量で、致し方ない部分もありました。今回はきっと巻き返してくれるでしょう。ほか3月の寒緋桜特別でスーパーペガサスを破ったトモエパワー、800万クラスでの好走が目立つプリンセスサクラコ、好調ヤマノミントあたりに期待できそうです。
 また第10レースの3歳以上470万円未満には、エビスオウジャやミスターセンプーなど、オープンクラスから降級した馬が出走を予定。どういった走りを見せるか注目です。
 17日(月)は春駒特別(3歳以上650万円未満)が行われます。このクラスで好調のビホロヤマト、800万クラスで好走していたキリンオーが中心となりそうです。好調を維持しているコブラタイガー、バンゼンあたりも争覇圏でしょう。

レース回顧(3/24~3/27)

2006年3月28日(火)

 24日(金)に行われた沈丁花特別(4歳以上勝入270万円未満)は、6番人気のタケノタイトルが優勝。障害を越えてから確実な末脚を発揮し、追いすがる各馬を振り切ってゴールしました。2着イナノプリンセスで、20日の第9レース1、2着の2頭で決着しています。
 第10レースに行われたのはあせび特別(4歳以上勝入170万円未満)。3番手で障害を越えたブルーストーンが、アラクレライデンとの追い比べを制して優勝しました。
 25日(土)のメインレースは春陽特別(4歳以上勝入320万円未満)。ここはマシュウキングが快勝しました。3番手で障害を下りるとギャロップで一気に差を詰め、その後も脚を伸ばすと先頭でゴールイン。2着に7番人気のエビスオウゴンで、馬連単は万馬券となりました。
 第10レースの春水特別(4歳以上勝入220万円未満)は、好調のフクノカミカゼが勝って、これで4連勝としました。第2障害をグイグイ駆け上がったフクノカミカゼは、そのまま先頭で障害をクリア。ストロングペガサスがしぶとく追ってきましたが、これを抑えて優勝しました。
 26日は「見どころ」同様あとに回して、27日(月)のメインレース、大平原特別(4歳以上800万円未満)。ここは道中最後方を進んでいたキリンオーが、障害をひと腰で上がり、その後も爆発的な末脚を発揮。残り20メートル付近で早くも先頭に立つと、そのまま後続を突き放して優勝しました。2着は先頭で障害をクリアしたユウセイマーチ。

 それでは26日(日)。メインレースは、今シーズンの掉尾を飾るばんえい記念(4歳以上オープン)でした。このレースについてはばんえい記念回顧をご覧ください。
 第3レースに行われたあざみ特別(3歳牝馬オープン)は、最低人気のヒメカワキタが優勝して、6番人気キョウワプリンセスが2着。馬連単4万4030円の大波乱となりました。ヒメカワキタは、人気のキタノパワーと並んで障害を下りると、これを突き放すレースぶり。これまでの苦戦がウソのような、鮮やかな勝ちっぷりでした。3歳牝馬2強のキタノパワーとエメラルドは、それぞれ3、7着に敗れています。
 第4レース若草特別(3歳牡馬オープン)は、イレネー記念3着のナカゼンスピードが優勝して実力をアピールしました。第2障害を先頭で下りたのは、ホクレン賞馬ニシキセンプー。しかし残り20メートル付近で脚いろが鈍り、後続が強襲。ナカゼンスピードとホクショウダイヤがこれを交わして、1、2着となりました。
 第5レースの早春特別(4歳以上470万円未満)は、近走調子を落としていたバンゼンが優勝。一呼吸おいて障害に挑むとひと腰でクリアして、そのままゴールしました。混戦の2着争いは、1番人気のマルミギムレットが制しました。
 第6レース春暖特別(4歳以上550万円未満)は、断然人気のコブラタイガーが快勝しました。真っ先に障害に挑むと、問答無用のトップ抜け。そのまま後続との差を保ってゴールしました。2着は道中後方をじっくり進んだアローコマンダー。僅差の3着にヨコハマイサム。
 第7レースに行われた春風特別(4歳以上650万円未満)は、ハマナカキングが優勝。好ダッシュから終始先行、第2障害でじっくりためるとひと腰で上がり、先に抜けたイケダガッツをゆうゆう交わしてゴール、という圧巻のレースを見せました。2着のイケダガッツはそつのないレースでしたが、相手が悪すぎた印象。1番人気クメノビューティーは3着。
 第8レースのクリスタル特別(4歳オープン)は、7番人気の伏兵キタノカイザーが優勝。ナリタボブサップ、スーパークリントン、カネサブラックなどの強豪を抑える、見事なレースを見せました。4番手で障害を下りると、残り10メートル付近でナリタボブサップに並び掛けて追い比べに。勢いそのまま、ゴール手前で完全に抜け出しました。
 第9レースに行われたスターライト特別(5歳オープン)は、フクイズミが優勝。今季の快進撃を物語る見事な勝利で、シーズン最終出走を締めくくりました。第2障害は6頭がほぼ同時にクリアする大混戦。その中からホクトキング、タケタカラニシキが抜け出しましたが、残り10メートル付近でフクイズミが先頭に立つと、そのままゴールへ。持ち味の末脚を最大限に生かす、この馬らしいレースぶりでした。2着にタケタカラニシキ、3着は追い込んだヤマノミント。1番人気のエンジュオウカンは7着に敗れました。
 第11レース春望特別(4歳以上390万円未満)は、9番人気のサロマボーイが優勝。2番人気のヤマトオーカンが2着で、馬連単は1万2310円の高配当となりました。2番手で障害を下りたサロマボーイは、前を行くユウシテンザンをあっさり捉えてゴールイン。2着に粘るかと思われたユウシテンザンは、ヤマトオーカンの末脚に屈して、3着となりました。

25日以降の映像はこちら

 05年度のばんえい競馬は、無事にシーズンを終了しました。1年間のご愛読、まことにありがとうございました。
 なお、当サイトは来年度も同様の更新を行う予定です。今後ともばんえい競馬情報局をよろしくお願いいたします。

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