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今週のみどころ(5/6〜5/8)その2

2006年5月 6日(土)

 7日(日)に行われるのはさつき特別(3歳以上オープン)。昨年の帯広記念を勝ったミサイルテンリュウが、今季初戦を迎えます。もちろん注目ですが、やはり仕上がり次第といえそうで、馬体重の増減、そしてパドックでの気配に注意したいところ。ほかでは前走を勝ったシンエイキンカイに期待が持てそう。積極的に前に行く競馬に磨きが掛かってきた印象で、ここも上位争いは必至。3連勝を果たしているトモエパワーは、昨季の成績からもヒケを取るとは思えず、ここも中心視できるでしょう。前走で素晴らしい伸びを見せたグレートサンデー、ここ数戦上位入線を果たしているトカチプリティーまでが好勝負圏内。

今週のみどころ(5/6〜5/8)その1

 ゴールデンウィーク後半開催は、6日(土)から開催替わり。各馬とも仕切り直して、再度激突します。つい2、3日前に走ったばかりの馬が多く、状態面には十分に注意したほうがいいでしょう。
 なお、当サイトの更新も変則的となりますことをご了承ください。
 6日(土)に行われるのは、黒岳特別(3歳以上混合550万円未満)。若干難解と思われますが、ここはナリタボブサップに期待したいと思います。前走のすずらん賞では同世代との一戦ということもあって4着に敗れましたが、力のあるところを見せており、ここは勝ち負けを演じてくれるに違いありません。同じくすずらん賞から、ここに駒を進めたスーパーロイヤルも中心。そして緑風特別2着のカツテンリュウ、今季オープンから降級したミスターセンプーも争覇圏といえそうです。
 その前、第10レースに行われる3歳以上470万円未満の一戦は、アローコマンダーキタノカイザーが人気の中心となるでしょう。ともに近走は好成績で、今回も実力を発揮できれば好結果が望めそうです。また降級したコマタイショウの一発にも期待できそうです。

レース回顧(5/3~5/5)

 3日(祝・水)に行われたすずらん賞(4歳オープン)は、2番人気のスーパークリントンが優勝。4月22日の卯月特別に続いて、今季2連勝としました。
 道中は早めの積極策。第2障害下で少し息を入れて、2~3番手でこれを越えると、ゴール前4頭横並びの接戦をわずかに制しました。2着は残り10メートルあたりで急襲したキタノカイザーで、3着にスーパーロイヤル。障害を真っ先に越えた1番人気ナリタボブサップは、ゴール前で力尽きて4着に終わりました。
 その前の第10レース、3歳以上オープン混合別定。こちらは「今週の見どころ(5/3~5/5)」の項で、4日(休・木)に行われるとしていましたが、正しくは3日(祝・水)でした。深くお詫びいたします。このレースを勝ったのはシンエイキンカイで、こちらもゴール前での接戦を制しました。2着は8番人気のスミヨシセンショー。
 4日(休・木)のメインレースは、北都特別(3歳以上混合800万円未満)。ここはオープンから降級したキタノスサノオが優勝して、今季初勝利を挙げました。
 障害の中間点からグイグイと押し上げたキタノスサノオは、各馬が第2障害に到達する前に真っ先に登坂開始。ここではかなり苦戦したものの、イッスンボウシと並んで先頭でクリアすると、後続の追撃を振り切ってゴールしました。2着争いはハマナカキングが抜け出していましたが、ゴール線上でストップ。その間にキングシャープがゴールを果たしました。3着ハマナカキング。
 5日(祝・金)は北彩都特別(3歳以上650万円未満)が行われました。これを制したのは4番人気のコブラタイガー。2着に9番人気キリンオーが入り、馬連単は2万2410円の高配当となりました。
 早め早めのレースを展開したコブラタイガーは、第2障害もひと腰でクリア。続いてタカラボーイ、キリンオーも障害を越え、ジワジワと追い上げてきましたが、コブラタイガーもしぶとく脚を伸ばしてゴール。キリンオーが2着で、1番人気の“切れ者”ビホロヤマトは、障害7番手から追い込んで3着となりました。
 なお注目の2歳戦、4日の第4レースアローファイターが優勝して、2着にカイセゴールデン。5日の第5レースシベチャタイガーが快勝し、サムライキングが2着。1番人気に推されたコーネルフジが3着でした。

映像はこちら

今週のみどころ(5/3〜5/5)

2006年5月 2日(火)

 みなさん「BANBA王」はご覧になりましたか? これまでのばんえい中継とは明らかに異なった番組作りで、さらにレース中の正面映像など、新鮮な印象だったかと思われます。もちろん主催者のライブ中継もありますし、その時の気分に合わせて選ぶことができるのは大きいはず。BANBA王の今後に、期待していきたいと思います。
 さて、ばんえい競馬はゴールデンウィークによる変則開催となり、3日(祝・水)から8日(月)まで、6日間のロングラン。前半のヤマは4歳オープンによるすずらん賞、後半7日にはオープンによるさつき特別も控えていますので、第2障害までに息切れしないよう、ゴールデンウィークのばんえい競馬をお楽しみください。
 3日(祝・水)のメインレースはすずらん賞(4歳オープン)。注目したいのは、今季初戦を制して勢いを取り戻したと見えるカネサブラックですが、800万格付ということもあって、ここはトップハンデの690キロ。ならば670キロで出走できるスーパークリントンに期待したいと思います。近走はつねに上位を争っており、安定感は抜群。前走の勝利からも、十分期待できるのではないでしょうか。またナリタボブサップも争覇圏で、スーパークリントンとは毎回好勝負を演じています。ここも熱のこもった接戦を期待したいところ。そのほか好調キタノカイザー、巻き返しを図りたいスーパーロイヤル、軽ハンデのイナノプリンセスなど多士済々。楽しみな一戦となりそうです。
 4日(休・木)に行われるのは北都特別(3歳以上800万円未満)。各馬にチャンスがありそうなメンバー構成となりましたが、そのなかでも期待が持てそうなのはキングシャープでしょう。勝ちきれないレースが続いていますが、降級した近2走は3、2着と安定。今回は元オープン馬の実力を見せたいところでしょう。同じく降級して800万クラスに格付されているキタノスサノオも、今回はチャンス。ほかホクショウファイトやニシキタカラ、ハマナカキングなども、一発の魅力を秘めています。
 この日の第10レースに行われるのは、3歳以上オープン混合別定。29日のBANBA王放送開始記念特別と、30日のイオンカップの勝抜2度使い戦です。ここでの注目はトカチプリティーで、今季2戦はいずれも早めの障害クリアから粘り込んでの4、3着。積極性が出ており、今回も上位争いを演じてくれるでしょう。実績馬シンエイキンカイに加えて、ヤマノミントも好勝負圏内。
 なお、この日の4レース、2歳受賞馬に、能力検査3番時計のカイセゴールデンが出走を予定しています。
 5日(祝・金)は北彩都特別(3歳以上650万円未満)が行われます。なかなか骨のあるメンバーがそろいましたが、注目したいのはビホロヤマト。昨季帯広開催から8戦5勝、5着以下なしと安定した成績。持ち前の末脚で、今回も十分に主役を張ることができるでしょう。降級初戦を快勝したタケノホウシュウも楽しみな1頭。タカラボーイ、レオユウホーあたりまでが争覇圏と見ます。
 この日の2歳戦では、5レースの2歳受賞馬に能力検査1番時計シベチャタイガー、2番時計のコーネルフジが出走します。いきなりの激突に、熱戦が期待できそうです。

馬券おやじは今日も行く(第17回)  古林英一

山ごもりのゴールデンウィーク

 世間はゴールデンウィークである。もちろん、小生も連休である。小生のことだから、GW中は競輪・競馬三昧だと思われがちである。確かに、われらが「ばんえい」は3~8日となんと6日間連続開催。おまけに、3~6日は岸和田記念競輪、3~5日は道営ホッカイドウ競馬の札幌開催まである。だが、しかし、6日間のうち、今年は競輪・競馬と無縁の3日間を送る羽目に陥ってしまったのである。

 というのは、3~5日の3日間、ひょんなことから上ノ国町の北大演習林にこもることになってしまったのである。

 「馬搬」という言葉をご存じだろうか? とりあえず、馬で運搬することが馬搬なのだが、ここでいう馬搬とは森林作業のひとつで、伐採した木を馬を使って搬出する作業のことである。

 かつての「ばんえい」は実役馬が競走馬として使用されていた。開催日数も今に比べれば格段に少ないから、賞金や手当でメシを食うなんぞということもできない。ごく一部の馬と人を除き、殆どの馬は普段地元で働いていた。こうした状況は1960年代半ば頃まで続いたのだが、馬の稼ぎ場所でもっとも最後まで重要だったのが山仕事である。

 ばんえい競馬草創期から名人の名をほしいままにした中西関松なんていう人は、早くから4つの競馬場を馬を連れて転戦した人だが、その中西にしても、1970年頃まで、シーズンオフには山仕事を続けていたという。

 林道の整備や作業の機械化が進展するにしたがって、馬は山仕事から消えていった。わが北海道は比較的早く馬による作業が見られなくなったというが、最近でも東北地方のごく一部には馬を使って作業をおこなっている人もあると聞く。

 今、北大の演習林で、技術の伝承的な意味合いで、馬を使った作業をおこなっている人が上ノ国にいる。小生は今回この作業の見学に行くのである。使用される馬の所有者は久末さんという人である。ばんえいマニアならこの名前に聞き覚えがあるかもしれない。スターエンジェル号の生産者である。山仕事をやってくれるのはこのスターエンジェル号の姉だと聞いている。また、作業を実際にやっているのは上ノ国町の太田垣さんという人で、馬好きということでは人後に落ちないお方である。

 次回のこのコラムではこの模様を写真入りでレポートしたい。ご期待あれ。

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