みなさん「BANBA王」はご覧になりましたか? これまでのばんえい中継とは明らかに異なった番組作りで、さらにレース中の正面映像など、新鮮な印象だったかと思われます。もちろん主催者のライブ中継もありますし、その時の気分に合わせて選ぶことができるのは大きいはず。BANBA王の今後に、期待していきたいと思います。
さて、ばんえい競馬はゴールデンウィークによる変則開催となり、3日(祝・水)から8日(月)まで、6日間のロングラン。前半のヤマは4歳オープンによるすずらん賞、後半7日にはオープンによるさつき特別も控えていますので、第2障害までに息切れしないよう、ゴールデンウィークのばんえい競馬をお楽しみください。
3日(祝・水)のメインレースはすずらん賞(4歳オープン)。注目したいのは、今季初戦を制して勢いを取り戻したと見えるカネサブラックですが、800万格付ということもあって、ここはトップハンデの690キロ。ならば670キロで出走できるスーパークリントンに期待したいと思います。近走はつねに上位を争っており、安定感は抜群。前走の勝利からも、十分期待できるのではないでしょうか。またナリタボブサップも争覇圏で、スーパークリントンとは毎回好勝負を演じています。ここも熱のこもった接戦を期待したいところ。そのほか好調キタノカイザー、巻き返しを図りたいスーパーロイヤル、軽ハンデのイナノプリンセスなど多士済々。楽しみな一戦となりそうです。
4日(休・木)に行われるのは北都特別(3歳以上800万円未満)。各馬にチャンスがありそうなメンバー構成となりましたが、そのなかでも期待が持てそうなのはキングシャープでしょう。勝ちきれないレースが続いていますが、降級した近2走は3、2着と安定。今回は元オープン馬の実力を見せたいところでしょう。同じく降級して800万クラスに格付されているキタノスサノオも、今回はチャンス。ほかホクショウファイトやニシキタカラ、ハマナカキングなども、一発の魅力を秘めています。
この日の第10レースに行われるのは、3歳以上オープン混合別定。29日のBANBA王放送開始記念特別と、30日のイオンカップの勝抜2度使い戦です。ここでの注目はトカチプリティーで、今季2戦はいずれも早めの障害クリアから粘り込んでの4、3着。積極性が出ており、今回も上位争いを演じてくれるでしょう。実績馬シンエイキンカイに加えて、ヤマノミントも好勝負圏内。
なお、この日の4レース、2歳受賞馬に、能力検査3番時計のカイセゴールデンが出走を予定しています。
5日(祝・金)は北彩都特別(3歳以上650万円未満)が行われます。なかなか骨のあるメンバーがそろいましたが、注目したいのはビホロヤマト。昨季帯広開催から8戦5勝、5着以下なしと安定した成績。持ち前の末脚で、今回も十分に主役を張ることができるでしょう。降級初戦を快勝したタケノホウシュウも楽しみな1頭。タカラボーイ、レオユウホーあたりまでが争覇圏と見ます。
この日の2歳戦では、5レースの2歳受賞馬に能力検査1番時計シベチャタイガー、2番時計のコーネルフジが出走します。いきなりの激突に、熱戦が期待できそうです。