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田中 淳司 調教師(北海道)

田中淳司調教師は2015~17年と、ホッカイドウ競馬で3年連続リーディングを獲得中。5月16日の門別8レースでは、地方・中央通算900勝を達成しました。今年はシーズンオフにハッピーグリンがセントポーリア賞を制して念願のJRA初勝利を達成。北海道所属のまま牡馬クラシック戦線に挑戦するなど、各地への遠征でも結果を残しています。

tanaka-j01.jpg

ここまで3年連続でリーディングを獲得中です。活躍の原動力を教えてください。

まずはスタッフが一生懸命やってくれたからというのが大きいですね。開業当初からずっと1番を目指して、みんなが同じ方向を向いて仕事をしてくれた結果だと思います。3年連続でリーディングを取らせていただき、自分自身に余裕が出てきたような気もします。勝てないからイライラするということもなくなりましたし、周囲を冷静に見渡せるようになったというか。

お父様(田中正二調教師)も早くから調教師として活躍されています。競馬の世界に入るのは自然なことだったのでしょうか。

もともと競馬が好きだったというか、とにかく馬に興味があったんですよね。最初は騎手になりたかったんですけど、体格の問題であきらめて。高校を卒業してすぐに親父の厩舎に入りました。厩務員時代は、厩舎にベテランの厩務員さんが多かったですし、親父も「調教師の息子」ということで気を使ったのか、あまりいい馬を担当させてもらえなかったですね。重賞では3着が最高だったと思います。でも、そういった馬でいかにいい結果を出すか、自分で調教しながら試行錯誤していったことが、いま思えばいい経験になっているんでしょうね。

調教師への転身を意識されたのはいつ頃だったのでしょうか。

それほど早く調教師になることは意識していなかったんですが、両親も「試験なんて一発で受かるわけないんだから、早いうちから受けておきなさい」と薦めたので受けてみたら、1次試験を1回目で合格したんです。ところが2次試験の1週間前に、親父と牧場へ馬を見に行ったときに、走ってきた馬に蹴られて腎臓を傷めてしまって。それから数日間は絶食で、傷口も痛かったんですけど、どんな試験なのか自分でも覚えたかったのでなんとか根性で受けたんですが、乗馬の試験もろくに受けられず落ちてしまいました。ちょうどサクちゃん(佐久間雅貴調教師)と一緒に教養センターまで行って、体が痛いなか行き帰りに荷物を持ってもらったりして、本当に助けてもらったことを覚えています。試験に合格したのは2回目ですね。

開業当初はどうだったのでしょうか。

初年度から「絶対にリーディングを取ってやる!」という意気込みでやっていました。最初のころは頭数も少なかったので、いま考えたら「バカだなあ」と自分でも思うんですけど(笑)。ただ、初勝利がその年最初のフレッシュチャレンジ(2007年4月19日門別5レース、アイファーダイオー)で、それが「前代未聞だ」と大きく取り上げていただいたおかげか、そこから馬もだんだん集まってきましたね。

ここまで重賞47勝という実績を挙げられています。なかでも思い出に残っている馬を教えてください。

やっぱりハッピースプリントですよね。「これは負けないだろう」というほどの手応えを初めて感じさせてくれて、馬もそれに応えてくれましたし。初めてリーディングを取らせてもらった年の道営記念(2015年)をグランプリブラッドで勝たせてもらえたのも思い出深いですね。連覇を目指した道営記念の最終追い切りで故障してしまい、かわいそうなことをしてしまったという意味でも印象に残っています。

今年はハッピーグリンがJRAに参戦したことでも話題になりました。

「屋内坂路などの施設に恵まれた門別競馬場から、冬場も中央に挑戦したい」という馬主さんのご理解があったおかげで、今回の挑戦に至りました。昨年の夏、札幌競馬場へ遠征に行ったとき(コスモス賞、すずらん賞)も、必ずしもいい状態とは言えないなかで、いずれも3着に来ましたからね。道中の行きっぷりなんかを見ても、やはり芝向きだろうと思っていました。

セントポーリア賞の末脚は鮮やかでしたね。

夏の遠征のあと、秋口からトモの状態がどんどんよくなってきて、北海道2歳優駿にしても全日本2歳優駿にしても、自信を持ってレースに臨んだにもかかわらず結果が出ず、「おかしいなあ」と思っていました。2走とも内枠が当たって内々を進む形になってしまい、道中で馬がストレスを溜めるような形になってしまったことが敗因だと判断したので、大野(拓弥)騎手には「どこかで外に出してほしい」とだけ指示したんですが、しっかりと結果を残してくれました。「中央で勝ちたい」と思ってきて、それまでに62回挑戦して、あと一歩のレースもあったなかで、本当に夢が叶った一戦でした。

その後スプリングステークス→プリンシパルステークスと、中央のクラシック競走のトライアルに挑みます。

トライアルで結果を出さなければ本番に進めない立場で、毎回納得のいく状態まで持っていくのは大変でした。レース後にケアをしながら、自分でもほとんど毎日調教に乗って感覚をつかみつつ、「大丈夫だ」と判断したら坂路を1日3本入れたりもしました。2歳のうちは自分たちのほうが早くから競馬に使っているというメリットがありますけれど、年を越えてくると、中央の血統馬相手に同じことをしてはダメだと思ったので。今年に入って3回輸送して、そのたびにめいっぱいまで馬を仕上げていって。それでプリンシパルステークス(4着)も初めての2000メートルで33秒台の上がりを使ってくれましたから、一生懸命走ってくれた馬をほめるしかないですよね。

今後のローテーションについても気になるところです。

いまは競馬場近くの育成場に短期放牧に出ています。次走は巴賞(7月1日、函館競馬場)の予定です。52キロで出られるのは好材料ですし、ここを勝てば向こう1年間はGIのステップ競走を使いに行けるようなので。

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ハッピーグリン

遠征といえば、エグジビッツもグランダム・ジャパンで2歳女王になり、今年も3歳シーズンで上位争いを演じています。

のじぎく賞は残念な結果に終わってしまいましたが、今年初戦の若草賞(名古屋)のときはカイ食いも十分でなく、体も減ってしまっていたことを考えると、馬の状態自体はかなりよくなっていますよね。2歳の頃はダートグレード競走で戦うにはちょっと頼りないかなと思っていましたが、今の感じだったら、中央勢はともかく、地方馬のなかではそう遜色なくやれるのではと思っています。開業当初から「チャンスがあれば他地区のレースも勝ちたい」と思ってやってきましたが、地理的な制約もあるなかで、遠征で結果を出してホッカイドウ競馬の名前をアピールすることにはやりがいを感じます。

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エグジビッツ

今年の2歳馬についても教えてください。

動きのいい馬からフレッシュチャレンジに使っていますが、おかげさまでこれまで3頭勝たせてもらっています。ラブミーリチャードはスピードがある馬で、初戦は自信を持って臨むことができました。今のところ、最初のウィナーズチャレンジ(6月7日)を目標にしています。オスピタリタは、乗ったときのトビがノットオーソリティ(全姉)に近いですよね。ハナに立つとソラを使うようなところも似ていますので、そのあたりが課題だと思いますけど。オーナーサイドも「函館2歳ステークス(7月22日)を目指してほしい」と期待されているので、まずは権利取りを目指していくことになりますね。ホワイトヘッドはまだ前半のエンジンのかかりがちょっと遅い気がするので、距離が伸びてからも楽しめそうですね。使っていくうちに、馬もさらによくなってきそうです。

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田中淳司厩舎所属として重賞を制したノットオーソリティの全妹オスピタリタ

今年は所属の落合玄太騎手がデビューしました。先生ご自身にとっても、1からジョッキーを育てていくのは初めてだと思います。

本人にもご両親にも、「リーディングで上位に入るジョッキーは2~3年でそれなりの数字を残すものだから、そのつもりでがんばってほしい」と伝えていますが、真面目に馬乗りに取り組んでいると思います。落ち着いて乗れているのもいいですね。北海道には「調教を手伝ってくれた子は乗せる」という風習がありますから、いろいろな厩舎に行って調教に乗せてもらって、自分自身の土台を作ってほしいです。いまの一生懸命さを忘れず、細かな指示を出さなくても結果を出せるジョッキーになってほしいですね。

tanaka-j05.jpg

今後の目標について教えてください。

4年連続のリーディングももちろんですが、やはりグレードレースを勝ちたいですよね。ハッピーグリンも中央の重賞戦線で勝負するためには、もうワンランク上の段階に成長しなければなりません。

最後に、オッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。

ホッカイドウ競馬でデビューする2歳馬は、南関東をはじめとする他地区での活躍ももちろんですけど、昨年のダブルシャープやハッピーグリンのように、中央でも活躍できる素質馬も少なくありません。今年もそういった未来のスターホースがわんさかいると思うので、ぜひとも注目して見てもらいたいですね。

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※インタビュー・写真 / 山下広貴

2018/05/31
ホッカイドウ

槻舘 重人 調教師(ばんえい)

『ばんえいアワード2017』のベストトレーナー賞を受賞した、槻舘重人調教師(57)。ばんえい記念を連覇したオレノココロや4歳三冠馬のセンゴクエース、マルミゴウカイなどを管理し、2017年度は重賞25レースのうち11勝を挙げています。通算1111勝(5月18日現在)、重賞は48勝と50勝まで王手をかけています。

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ベストトレーナー賞、おめでとうございます。

思った以上に馬が一生懸命走ってくれました。今年もチャンスがあれば、一つでも多く獲りたいですね。

管理馬について教えてください。ばんえい記念馬オレノココロは2年連続のばんえいアワード「ベストホース」に選ばれました。

ありがたいですね。オレノココロは真面目で力持ちな馬です。開幕日の特別戦は脚を痛めて除外になりましたが、症状は軽くその後は順調です。翌週のオッズパーク杯は5着でしたが、どうしても春先はペースが速いから、重い荷物に慣れているこの馬には不利になる。障害で膝を折る不安もあるしね。

センゴクエースは年齢的に、昨年よりも重賞挑戦が増えるでしょう。障害を一気に抜けられるレースが理想。母のサダエリコの厩務員さんが今年から担当しているんだよ。

tsukidate02.jpg

オレノココロ(2018年3月25日ばんえい記念)

5歳になったマルミゴウカイは、古馬ともいい戦いをしていますね。

まだ荷物が軽いとはいえ、想像以上。気性が勝っているし、センゴクエースよりも障害がいい。馬体もこれから大きくなるだろうし、重いレースに慣れてきたら、引けを取らなくなるんじゃないかな。重賞挑戦はどうかな? 狙うとしたらドリームエイジカップ。6月に5歳オープンの特別戦・瑞鳳賞があるので、そこでいい結果を出したいです。黒ユリ賞馬のミスタカシマも順調です。きれいな馬だよね。そのほかだと、ジェイコマンダーは降りてからの切れ味がいい。まだ勝ちきれないけれど、これからだね。ジェイワンも、力はあるんだろうけど、飼い食いと迫力がもう少しかな。

さて、出身は岩手県二戸市ですね。

競馬場で騎手をしていた兄を追って、中学を出てすぐ競馬場に来ました。

晴披孝治厩舎で20年近く厩務員をして、いろいろといい馬を担当させてもらいました。中でも思い出に残っているのはカヤベヒカリ(オイドンの祖母)。小さくて、930キロくらいだったはず。ゲート開いてすぐにキャンターで走れずスタートはゆっくりなのだけど、第2障害の手前で他馬と並べば、障害を降りて強い。全身バネのようでした。

ヤマトウンリュウという馬は、そろそろばんえい記念に出そうかな、というところで疝痛で命を落としてしまった。今でも残念に思っています。

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マルミゴウカイ

そして1999年に開業しました。

騎手になりたかったけれど怪我をしてしまったので、晴披厩舎の解散後2、3年後に引き継ぐかたちで開業しました。

最初に在籍していたのはホワイトキャップ(2001年北斗賞など)。デビューから管理して活躍した馬にはミサイルテンリュウ(2006年帯広記念など)がいます。ミサイルは若い時は病気がちであまりレースも使えなかった。

誰が、というのではなくどの馬にも教わることはあるよね。いつも勉強です。

大事にしているのは健康面。えさの食べ方で、調教の仕方がかわってくる。ミスタカシマは、デビューしてからえさを食べなかったので休ませたんだ。

それが今の活躍につながっているんでしょうね。

毎日、馬場に出る前の午前2時には、馬たちがえさを食べているか確認する。今は10時ころまで調教しています。

常識なんだけど、疲労を残さないようにしている。走る時疲れちゃうようではね。調教がある程度できていないと、馬に無理をかけるレースになる。

微妙な感覚っていうのかな。自分なりの経験を積んできたと思います。

先生から見て、調子のいい馬、というのはどのような馬でしょう。

うーん、調子が良くても、オレノココロみたいにパドックであくびをする馬もいるからなぁ(笑)。マルミゴウカイみたいに抑えきれないほど元気な馬がおとなしいと、どうしたんだろう、と思うけれど...。体重は減るよりは増えている方がいい。とはいえ、今年のばんえい記念のオレノココロはすっきりした方がいいと思って減らし、マイナス21キロだし。難しいね。

自分なら、うるさいくらい元気な馬がいいような気するけどな。調教もやりやすいし、手応えがあるんだ。

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センゴクエース

先生は気性の勝っている馬が好きな印象があります。それにしても、ばんえい記念や三冠のかかるレースなどで人気を背負うことが多く、プレッシャーは相当なものと思います。どうやって打ち勝っているのか気になります。

プレッシャー、ないことはないけど...。ばんえい記念の日は他にも出走馬が多くて、緊張する暇がなかった(笑)。でもレースが終わってから1週間は疲れが取れなかったな。気が張っていたんだろうね。

レースをテレビで見るのもいいけど、厩務作業も楽しみながらやっています。長いこと厩務員をしていたけれど、自分が触っている馬が1着を獲ったり、いい方向に向かっていくのがいい。結果がうまくいくと、苦労も忘れて励みになります。

オッズパーク会員の方に一言お願いします。

最近は本州からの馬主さんも増えているし、全国にばんえい競馬が広まっているのを感じます。できれば本場で、馬と一緒に歩いてレースを見てほしい。真近で見る馬の迫力は全然違うから。十勝は温泉もたくさんあるし、食べ物も美味しいからね。

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※インタビュー・写真 / 小久保友香

2018/05/28
ばんえい

レオナルド・サレス 騎手(名古屋)

4月末からブラジル国籍のレオナルド・サレス騎手が、3カ月間の短期免許を取得し、角田輝也厩舎に所属、名古屋競馬を中心に東海地区で騎乗している。母国では18~20歳の若さでGIII、GIIを各1勝し、GIも2着2回。その後、マカオでも重賞制覇し、リーディング2位と活躍。24歳ながら豊富な世界を舞台にした経験と、来日までの経緯を語った。

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まず、これまでの経歴を。

ブラジルで09年の16歳で見習騎手になり、10年2月からレースに乗るようになりました。12年に見習を卒業すると、13年にはサウジアラビア、15年から昨夏までマカオ。マカオにいる時は香港でも勝ちました。昨秋はアメリカ、今年の年明けはドバイで騎乗しました。

重賞での勝利やリーディングの順位は?

ブラジルでは、見習騎手のリーディングジョッキーになりました。見習を卒業した18歳でGIII(12年アントニオ・コレア・バルボーザ会長大賞)、20歳でGII(14年ホセ・セルキーニョ・アスンプソン会長大賞)を勝ちました。GIは勝てませんでしたが、2着2回(13年イピランガ大賞と同年サンパウロジョッキークラブ大賞)があります。当時は厩舎に恵まれていました。20歳で初めての海外挑戦だったサウジアラビアでは、ドバイワールドカップの前哨戦(2聖モスクの守護者カップ=ローカルGI)でペリエ、バルザローナ、ファロン、スミヨンと一緒に乗って5着があります。勝ったのはペリエでした。2年ほど乗ったマカオでは15/16年にリーディング2位。国際グレードではありませんが、GIII(16年サンドクラシックカップ)を勝っています。

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日本に来るようになった経緯は?

ブラジルで乗ってる頃から、外国で力を試したい気持ちがありました。その中でも日本は特別な存在で、日本で乗るのが夢でした。今回はフェイスブックでつながった日本の関係者に、日本で乗りたいと伝えたことがきっかけで話が進みました。将来はJRAで騎乗したいです。ただ、JRAの短期免許は基準が厳しく、まだ日本では僕も無名。まず、地方競馬で実績を作って、日本語も勉強して、JRAへのステップにしようと思っています。

日本が特別な存在の理由は?

親戚のおじさんのうち4人が日系人女性と結婚して、小さい時から日本は身近な存在でした。それに日本のゲームのダービースタリオンやギャロップレーサーでよく遊びました。だから、僕が1番勝ちたいレースは凱旋門賞、ケンタッキーダービー、ブリーダーズカップでもなく、日本ダービーなんです。

ダービースタリオンで競馬を覚えた関係者やファンは日本では多いですが、海外にもいるんですね。今回はJRAへのステップとして、地方競馬に挑戦とのことですが、その中でも名古屋を選んだのは?

岐阜県美濃加茂市に住んで、もう20年近くになるおじさんがいて、僕の姿を見てもらいたかったので、美濃加茂から近い名古屋を希望しました。受け入れて頂いた角田先生にも感謝してます。賞金だけなら、地方競馬でも、もっと高いところはあるみたいですが、今回は賞金は関係なしで考えてます。おじさんは、僕の紹介式が行われた時に、来てくれました。その日、僕は紹介式の前のレースで初勝利を挙げましたが、まだ、その時、おじさんは競馬場に着いておらず、僕の勝利を見てもらえなかったのが残念でした。

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ブラジル国籍ですが、香港を中心に世界で大活躍のモレイラ騎手もブラジル国籍ですね。

彼はブラジルの競馬学校の尊敬する先輩。彼の乗り方や競馬に対する姿勢など、すべてがすごいと思う。ただ、僕と彼ではタイプが違うので、真似るつもりはないです。自分には自分に合ったスタイルがあるので、それを大事にしていきたいと思っています。

今まで色んなところで騎乗していますが、一番印象に残っている勝利は?

たとえ、GIでも未勝利戦でもレースはレース。勝てばうれしいし、負ければ悔しい。GIだからといって、特別な思い入れはなく、レースはみんな同じだから、これといった印象に残っているレースはありません。だから大きいレースを勝った後に、もらったトロフィーなんかは、欲しい友達がいればあげるようにしています。

日本に来てからの生活パターンは?

今は弥富の調整ルームに住んでます。調教には深夜3時から朝の8時半まで、1日13~14頭くらい乗ってます。角田厩舎だけでなく、他の厩舎の馬も乗っています。それからレースの日には他の騎手と一緒に競馬場に向かいます。名古屋の騎手仲間は、気さくに声をかけてくれるし、休みには食事に誘ってくれたり、フレンドリーです。

来日後、3勝(5月20日現在)を挙げました。名古屋や笠松のような小回りコースは、経験豊富なサレス騎手でも経験はないと思いますが、実際に乗ってみてどうですか?

ここまでの小回りは初めてだけど、ブラジル、サウジアラビア、アメリカでダートは経験しているので、戸惑いはないです。名古屋コースは僕が好きなブラジルのビーチに似ていて、美しく気に入っています。これから暑い季節になるけど、僕は夏が好きなので、乗り越えられると思います。

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名古屋の後は、どこで乗る予定ですか?

まだ、はっきりは決めてませんが、カナダが候補になりそうです。日本にもまた来たいです。

最後に、日本のファンやオッズパークのファンに向けてメッセージをお願いします。

子供のころからの夢だった日本で、応援してもらえることに心から感謝しています。ぜひ、競馬場まで足を運んで、レースを見に来て下さい。

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※インタビュー / 松浦渉

2018/05/24
名古屋

青柳 正義 騎手(金沢)

今冬、兵庫で初めて期間限定騎乗を行った青柳正義騎手。地元に帰ると、3月25日に開幕した金沢でリーディング2位につける好調ぶり(4月25日時点)。兵庫での期間限定騎乗でどんな変化があったのだろうか。

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金沢競馬がオフシーズンになる冬はこれまで福山や笠松などで期間限定騎乗をされていましたが、今年、兵庫に行ったきっかけは何だったんですか?

昔、福山競馬に遠征した時に面識ができた高本友芳調教師(当時、福山)が今は兵庫で調教師をされていて、声を掛けていただいたのがきっかけです。園田に所属できたら高本先生のところでお世話になる予定でしたが、西脇所属でということになったので橋本忠明厩舎所属になりました。

兵庫で初めて期間限定騎乗をしましたが、金沢との違いは感じましたか?

初めは違いしか感じなかったです。金沢のコースは1周1200メートルでゆったりとしていますが、園田は1周1051メートルでコーナーが急です。1400メートル戦でテンに仕掛けていくのは一緒でも、園田は金沢ほど長いこと仕掛けずに1コーナーで息を入れることを考えます。みんな折り合いに専念して、ペースを落とすことを考えていましたね。馬場も金沢だとインが有利ですが、園田では内外の傾向が変わるので難しかったです。

レース中、騎手同士の駆け引きなども違いましたか?

金沢は騎手が20人もいないので、レース中にどういう動きをするかは10年以上乗っていればだいたい分かってきます。でも園田は騎手も多いし、1レースの馬の頭数も多いので、なかなか難しかったですね。でも、僕と同世代が多くてよかったです。プライベートでは西脇所属で同年代の中田(貴士)騎手や鴨宮(祥行)騎手、大柿(一真)騎手に良くしてもらいました。金沢ではちょうど僕の世代が空いちゃってるんですよ。

2日目に初勝利を挙げ、約1カ月半の騎乗で3勝でした。

初勝利の時はいい馬に乗せてもらっていたので、結果を出せてよかったです。初めての所なので最初は焦りや不安がありましたね。最終日に勝たせてもらったアローフロストはズブさのある馬と聞いていたので、あまり気を抜かせないように注意して乗りました。レース前に新聞を見ると、2着馬と僕の馬の2頭の時計が抜けていたので、相手は1頭かなと思っていました。レースは最後まで2着馬とビッチリ併せる形。あれを負けていたら、金沢に帰れないところでした (笑)。

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金沢に帰って、今シーズンは絶好調です。開幕から1カ月で21勝。このペースを維持できれば、キャリアハイの2016年113勝(笠松での14勝を含む)を上回りそうです。園田の経験で生かせていることはありますか?

僕は逃げ・先行が多いんですが、同じ戦法でも去年より道中で息を入れることを意識して乗れています。金沢はある程度スピードを持ったまま道中流しても、ダラダラっと流れ込める競馬場なんですが、そうではなくてちゃんと息を入れて、直線でも伸びれるように、と考えています。今の成績がそれを生かせての結果だといいんですけどね。いい馬に乗せてもらっているので、なんとか...という感じです。

2016年は金沢リーディング2位であと一歩でしたから、その先も期待してしまいます。

あの年はヤマミダンスが2歳で、たくさん勝たせていただきました。プレッシャーもかかっていましたし、それによって色んな方向でいい流れになりました。あの馬に引っ張ってもらったんですよね。そんなんじゃまだまだダメで、コンスタントに勝たないといけないんですけど。逆に去年はヤマミダンスの調子が落ちた時に、僕自身もうまく持ち直せませんでした。去年は悔しい思いもしましたし、色々悩む1年でした。

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金沢シンデレラカップを制したヤマミダンス(2016年10月18日)

それを乗り越えての今シーズンの好調ですね。目標を教えてください。

800勝が当面の目標です。いま677勝なんですが、兵庫で橋本先生に「早く800勝しろ」ってハッパをかけられたんですよ。800勝を挙げれば、南関東での期間限定騎乗の基準をクリアできます。そういういいプレッシャーもあって、今シーズンの好調かもしれません。

あと、いい加減リーディングも獲りたいです。毎年それなりの位置にいるんですが、抜け切れていないので。

期待している馬を教えてください。

ジュウワンローズ(牡3、中川雅之厩舎)です。まだキャリア4戦で、幼くて競馬に集中しきれない面はありますが、2連勝したように力があります。スンナリしたレースだと乗りやすいし、折り合いがつくので距離も融通が利きそうです。このインタビューが掲載される頃には重賞・北日本新聞杯の結果も出ていると思いますが、まだ胸を借りる立場。これからの成長に期待ですね。

オッズパーク会員のみなさんへメッセージをお願いします。

幸いなことに、今年開幕していい馬に乗せていただき、それなりに結果もついてきています。リーディングを獲って、来年は地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップにぜひ出場したいので、応援していただけたら嬉しいです。

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※インタビュー / 大恵陽子

2018/05/21
金沢

宮下 瞳 騎手(名古屋)

昨年、9年ぶり9回目のNARグランプリ優秀女性騎手賞を受賞した宮下瞳騎手。2011年に一度引退しながらも2016年8月、2児のママになって騎手復帰し、初の通年参戦となった昨年は重賞制覇を含む61勝を挙げた。

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NARグランプリ優秀女性騎手賞の受賞、おめでとうございます!

ありがとうございます。復帰した2016年は特別賞をいただきましたが、優秀女性騎手賞は(木之前)葵ちゃんが受賞していて、ちょっと複雑というか悔しかったんです。密かに「来年こそは...!」とは思っていました。でも、まさか本当に受賞できるとは思っていなかったので、素直に嬉しかったです。

2017年は61勝で、引退前と遜色ない成績を残されています。昨年後半には「レースの勘が戻ってきた」というお話もされていましたね。

本当にいい馬に巡り会ったのと、関係者のみなさんにすごく良くしていただいたおかげです。復帰したばかりの頃に比べると、落ち着いて乗れているかなと思います。怒られることもいっぱいありますけどね。

以前と比べて気持ちの変化などはありますか?

昔は「勝たなきゃ!」ってプレッシャーと戦いながら乗っていました。「勝ちたい!勝ちたい!」ばっかりで、馬のその時の体調を考えてあげられなかったり、「なんで走らないの?」って馬のせいにしてしまったこともあったと思います。でも、復帰前に厩務員を経験させてもらって、レースに出るまでにどれだけの時間がかかって、手をかけられているかというのを実感して、馬や厩務員さんへの感謝を感じながら乗れるようになったかなと思います。今でもプレッシャーが全くないわけではないですが、厩務員をしたからこそプレッシャーも半分、楽しみながら乗れています。

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梅見月杯(2018年2月16日)で重賞2勝目となったポルタディソーニ

写真:愛知県競馬組合

ポルタディソーニでは昨年9月に秋の鞍、今年2月に梅見月杯で重賞制覇を遂げられましたね。

復帰してレースに乗れただけでも幸せなのに、まさかまさかの重賞を2勝もさせていただいて感謝です。スタートと二の脚が速い馬なので、いいポジションが取りやすいですね。賢くて、小っちゃいのに根性があります。ピリピリとした元気のいい子で、先生は遠征とかはあまり考えていないみたいですが、オンオフの切り替えが早いです。今日、ちょうど厩務員さんとも「すごいね」って話していたんですけど、レースが近づくとエサの調節とかで感じるものがあるみたいなんですよ。自分で気持ちをレースに合わせていっているようで、全然違う馬になります。

レディスヴィクトリーラウンド(LVR)では最終戦まで別府真衣騎手と熱戦を演じ、惜しくも総合2位でした。

佐賀での最終戦を前に(別府)真衣ちゃんとポイントが並んでいたようなんですけど、知らなかったんですよね。知っていたら、結果が変わったかもしれないですね(笑)。最後に決められて悔しかったですが、もう一押し足りないっていう点が今の自分の課題だと思います。でも、LVRは色んな競馬場を回れるし、お客さんがたくさん来てくれるので、同じことになっちゃいますが楽しみながら乗れますね。女性騎手同士で乗るので負けたくないって気持ちが強いですし、真衣ちゃんがいると「後ろについて行って、最後に交わしてやろう」とか考えますね。

家庭との両立も大変かと思いますが、原動力は何ですか?

やっぱり子供たちですね。帰宅すると息子が「どうだった?」と聞いてくれて、「勝ったよ」って言うとすごく喜んでくれるんです。勝てなかった日でも「また明日がんばればいいじゃん」って励まされたり。嬉しいですね。長男はこの春から小学校に入学して、毎日元気に学校に行っています。小学校がすごく楽しいみたいで、安心しています。

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復帰にあたり見守ってくださった師匠の竹口勝利調教師とはどんな会話を交わされていますか?

毎日、厩舎などで顔を合わせますが、「あんまり頑張りすぎるなよ」っていつも言ってくれます。先生は陰ながら応援してくれていますね。私もお父さんだと思っているし、先生も自分の娘のように可愛がってくれます。毎年父の日と、私の息子たちのおじいちゃんという意味で敬老の日にプレゼントを贈っています。

今の目標は何ですか?

数字的なものはないんですけど、ポルタディソーニといういい馬に乗せていただいてるので、また重賞で活躍できたらいいなって思います。重賞2勝もさせていただいて図々しいんですけどね。

最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。

いつも応援ありがとうございます! みなさんの応援や声援がすごく力になっています。これからもがんばりますので、応援よろしくお願いします。

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※インタビュー / 大恵陽子

2018/05/01
名古屋

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