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ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
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11/29北見記念プレビュー

2009年11月27日(金)

 11月29日(日)のメインに第30回北見記念が行われます。基礎重量860キロ(牝馬840キロ)から本年度の収得賞金120万円ごとに10キロ加増となる別定重量戦。カネサブラックが20キロ増、ナリタボブサップ、牝馬フクイズミが10キロ増での出走となります。
 ここはスーパークリントンの連覇に期待します。昨年のこのレースでは6番人気の低評価に反発するかのような、圧倒的な逃げ切りでした。その後、シーズン後半の高重量戦では安定して上位に入っていたように、やはり800キロ台後半以上の負担重量で大きな変わり身をみせるタイプだといえます。今季ここまでに出走した重賞では馬券にからんでいませんが、それは昨年も同じでした。使い込まれても馬体重が増加傾向にあるのが好調の証で、今年もパワーにまかせた押し切りを期待します。
 今季ここまでに行われた3歳以上による重賞(牝馬限定戦除く)5戦は、カネサブラック3勝、フクイズミ2勝と、松井浩文厩舎の2頭が勝ち星を分け合っています。今回も両馬が上位争いにからんでくるのは必至でしょう。
 ナリタボブサップは障害巧者。800キロ台後半の重量を課せられて、障害をひと腰でこなせるのは現役ではこの馬くらいのものでしょう。脚部不安から立ち直り、目下オープン2連勝と完全に復調。ここも好勝負が期待できそうです。
 2年連続でこのレースに出走する6頭のなかで、昨年より唯一重量が軽くなっているのがニシキダイジン。今季は450万円条件での出走がメインで、昨季後半ほどの活躍はみせていません。しかし重賞2戦でともに僅差3着と実力は示しています。一発があるならこの馬だといえます。

出走表はこちら

【参考レース】

6/28 旭川記念(勝ち馬:フクイズミ)
7/19 北斗賞(勝ち馬:カネサブラック)
8/16 ばんえいグランプリ(勝ち馬:フクイズミ)
10/18 岩見沢記念(勝ち馬:カネサブラック)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

11/1ばんえい菊花賞プレビュー

2009年10月30日(金)

 11月1日(日)のメインは第34回ばんえい菊花賞。3歳三冠の第2弾で、牡馬700キロ(牝馬680キロ)の定量で争われます。
 別定重量戦だった一冠目・ばんえい大賞典(7月26日)は、牝馬ワタシハスゴイが好位から差し切って勝利しています。しかしそこには2歳世代三冠を分け合った実力馬キタノタイショウホクショウバンクが重いハンデを嫌って不在でした。
 注目はキタノタイショウ。2歳世代三冠のラスト・イレネー記念(3月15日)を制した力量馬です。前哨戦のオッズパーク杯・秋桜賞も不出走で、最近の同世代との力関係は把握しづらいものがあります。しかし、2走前の自己条件戦では今回より5キロ重い705キロで、今年のばんえいグランプリ3着馬ニシキダイジンから3秒5差4着に追い込んだ実績があります。今回の重量は残りの全馬にとっては未経験だけに、大きなアドバンテージとなりそうです。
 相手に狙ってみたいのがイレネー記念で2着があるアオノレクサスです。ばんえい大賞典は7着でしたが、ワタシハスゴイからわずか8秒1差。秋桜賞でもトップハンデながら3着に入っています。この馬が負けるときは、ハイペースに巻き込まれて自分のタイミングではなく第2障害を越え、末脚をなくすパターンが多いだけに、負担重量が増えるここはペースが向きそう。決め手を生かすレースをしたいところでしょう。
 2歳世代三冠の一、二冠目を制したホクショウバンク、ばんえい大賞典馬ワタシハスゴイ、ばんえいプリンセス賞馬ワタシハキレイズキらも争覇圏でしょう。

出走表はこちら

【参考レース】

3/15 イレネー記念(勝ち馬:キタノタイショウ)
7/26 ばんえい大賞典(勝ち馬:ワタシハスゴイ)
9/21 ばんえいプリンセス賞(勝ち馬:ワタシハキレイズキ)
10/ 4 オッズパーク杯・秋桜賞(2着馬:コウドウフジ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

10/25クインカッププレビュー

2009年10月23日(金)

 10月25日(日)のメインは4歳牝馬による重賞・第34回クインカップ。450万円条件のニシキエース・700キロから、120万円条件の5頭・660キロまで40キロ差がつきました。
 6月20日の紅バラ賞以来となる4歳牝馬オープン戦。注目したいのはトップハンデでもニシキエースです。5着に敗れた紅バラ賞と変わらず今回も最大40キロ差のハンデ頭ですが、当時より相手関係が楽になっています。そして、紅バラ賞(馬場水分6.9%)と大きく変わりそうなのが馬場状態。前開催前の馬場の一部砂入れ替え後、馬場水分が高めでも、比較的時計がかかるようになっています。今週、十勝地方は安定した天気が続いており、当日はかなり重い馬場が予想されます。となれば3歳牝馬三冠をパワーでもぎ取ったニシキエースの出番となりそうです。
 紅バラ賞の上位勢、1着ユーファンタジー、2着スマイルダンスはともに軽馬場でこそのタイプなだけに、ここでは微妙なところ。逆に3着キタノハヤカゼは障害力で勝負するタイプで、最軽量660キロも魅力。上位進出の可能性は十分でしょう。
 紅バラ賞6着のカネサローズは近走、安定感あるレースを続けています。ここも流れに乗れれば上位争いに加わってくるでしょう。手綱をとるのは菊池一樹騎手。キタノハヤカゼに騎乗する長澤幸太騎手との新人対決にも注目です。
 一発の期待をかけたいのがキタノメイゲツ。紅バラ賞は8着で、その後もやや物足りないレースが続きます。しかし、今回は得意の重馬場になりそう。重量が加増され障害に苦しむ他馬を尻目に、障害巧者の本領を発揮し押し切りというシーンも一考できます。

出走表はこちら

【参考レース】

08.12/14 ばんえいオークス(勝ち馬:ニシキエース)
6/20 紅バラ賞(勝ち馬:ユーファンタジー)

※映像はこちら。また2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

10/18岩見沢記念プレビュー

2009年10月16日(金)

 10月18日(日)のメインは第45回岩見沢記念です。ばんえい競馬で、もっとも権威がある四大記念競走(ほかに旭川記念、北見記念、帯広記念)の第2弾で、牡馬840キロ(牝馬820キロ)から、今季収得賞金120万円につき10キロ増という別定重量戦。カネサブラックフクイズミが10キロ加増となりました。
 ここはニシキダイジンに注目。昨季はばんえいグランプリを制し、帯広記念2着、ばんえい記念でも4着に健闘した実力馬です。今季はクラス替えにより450万円条件での出走がメインで大きな活躍はありませんが、昨年の戦績が物語るように、この馬が真骨頂を発揮するのは高重量戦。好天続きと馬場の一部砂の入れ替えにより時計のかかる馬場が予想されることも、有利な材料です。ハナを奪っての押し切りに期待します。
 スーパークリントンは、近走スピード競馬にも対応していますが、持ち味であるパワーを生かせるのはやはり重馬場の高重量戦。叩かれつつ良化しており、この舞台で久々の重賞制覇を狙います。
 ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞と今季重賞2勝のカネサブラックは、ここに向けてのひと叩きだった前走オープン特別を快勝。障害は巧者ですが、どちらかといえばスピードのほうが長けている印象があります。トップハンデで、馬場の一部砂入れ替え後の初出走。どんな走りをみせてくれるか楽しみです。
 昨年の覇者フクイズミも今季は旭川記念、ばんえいグランプリと重賞2勝を挙げています。古馬重賞では、通算20戦6勝、2着4回、3着2回など掲示板を外したのが1度だけという堅実ぶり。障害しだいのところはありますが、末脚ではナンバー1です。
 ナリタボブサップは、この岩見沢記念に四大記念競走全制覇をかけています。脚元の不安から順調に使えませんが、障害力ならオープンでも屈指の存在だけにブザマな戦いはできません。

出走表はこちら

【参考レース】

4/26 ばんえい十勝オッズパーク杯(勝ち馬:カネサブラック)
6/28 旭川記念(勝ち馬:フクイズミ)
7/19 北斗賞(勝ち馬:カネサブラック)
8/16 ばんえいグランプリ(勝ち馬:フクイズミ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

9/27ナナカマド賞プレビュー

2009年9月25日(金)

 9月27日(日)のメインは第32回ナナカマド賞。12月30日のヤングチャンピオンシップから、来年3月14日のイレネー記念へと続く2歳三冠の初戦。別定重量戦ですが全馬加増はなく、牡馬560キロ、牝馬540キロで争われます。
 10頭中6頭が8月16日の青雲賞(2歳牡馬オープン)を使われていました。
 ここはそのレースを第2障害先頭から押しきったテンマデトドケに期待。ほかの上位入線馬が、ゴール前脚が上がっていたのに、この馬は最後までしっかり歩きとおしたところに、非凡なパワーを感じます。続く9月6日の2歳-A1は流れに乗れずに最下位でしたが、全馬初の重量で落ち着いた展開が期待できる今回は、巻き返してきそうです。
 ミスタートカチは青雲賞4着で、9月6日の2歳-A1を勝利。持ち前の障害力を生かし、逆転を狙います。
 ホクショウバトルは青雲賞5着で、決め手では世代でも上位の存在。前走9月20日の2歳A-1を制して勢いづいています。
 ハクバオウジは、青雲賞(2着)では前述3頭より5キロのアドバンテージがありましたが、今回は同重量。条件的には不利になりましたが、全兄アオノレクサス(09年イレネー記念2着馬)譲りのスピードを生かし、なんとか食らいつきたいところでしょう。
 牝馬では8月23日のいちい賞(2歳牝馬オープン)を制したメンコイワタシが筆頭ですが、重い馬場の力勝負では分が悪そうです。

出走表はこちら

【参考レース】

 8/16 青雲賞(勝ち馬:テンマデトドケ)
 8/23 いちい賞(勝ち馬:メンコイワタシ)
 9/ 6 2歳A-1(勝ち馬:ミスタートカチ)
 9/20 2歳A-1(勝ち馬:ホクショウバトル)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

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