3月29日(日)のメインは第41回ばんえい記念(17:15発走予定)です。ばんえい競馬で最高重量となる1000キロ(牝馬980キロ)の定量で争われる年度末の大一番に今年は10頭が集結しました。
注目したいのがニシキダイジン。今季はばんえいグランプリ(8月16日)を障害2番手から差し切って勝利。正月の帯広記念では逃げ込みをはかったものの、フクイズミの追いこみに屈して2着に惜敗しています。帯広記念はこのばんえい記念に次ぐ基礎重量890キロを課せられるレース。そこでも普段どおりの先行力をみせていたことから高重量への適性はありと見ます。2走前からベテラン尾ヶ瀬馨騎手にバトンタッチしてここへ向けて調整されてきました。ばんえい記念は初挑戦で1000キロも当然初となりますが、8歳と充実期を迎えているだけに、一発が見込めるはず。ちなみに近年では、2連覇中のトモエパワーや、01、02年と連覇のサカノタイソンなどが初挑戦でこのレース制覇を成し遂げています。
相手筆頭は、スーパークリントン。北見記念(11月30日)を逃げ切って約1年11カ月ぶりの重賞制覇を果たすと、前走チャンピオンカップ(3月1日)ではカネサブラックに最後まで食い下がって2着と目下急上昇です。切れる脚はありませんが、時計がかかる馬場になればなるほど真価を発揮するタイプ。脚部不安も解消され、初参戦だった昨年(4着)以上の成績が望めるでしょう。
今季未勝利のトモエパワーは、帯広記念では6番手あたりからじわじわ脚を伸ばし3番手に浮上。ゴール線上で詰まって5着でしたが、ここに向けて状態は間違いなく上向きです。経験がモノをいう高重量戦。一昨年、昨年と後続をちぎってこのレース連覇を果たした実績から、ブザマな戦いはしないでしょう。
ナリタボブサップは昨年のこのレースで6着でした。同4着だったスーパークリントンはその後、本格化。2頭の実力差が昨年より小さくなっていることから、高重量への適性も含めここでナリタボブサップがスーパークリントンを上回るのは難しそう。それなら、ハンデを課せられながらも重賞で常に好走しているカネサブラックのほうが、このレース初挑戦でも期待が持てそうです。
【参考レース】
08.3/232007年度ばんえい記念(勝ち馬:トモエパワー)
11/30北見記念(勝ち馬:スーパークリントン)
1/ 2帯広記念(2着馬:ニシキダイジン)
3/ 1チャンピオンカップ(勝ち馬:カネサブラック)