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6/15黒ユリ賞プレビュー

2008年6月13日(金)

  6月15日(日)のメインは、重賞・第34回黒ユリ賞ばんえいプリンセス賞(9月15日)、ばんえいオークス(12月14日)と続く3歳牝馬三冠の初戦です。60万円条件が610キロ、120万円条件が620キロと、各馬とも普段より40〜50キロ重い負担重量での戦いで、ほとんどの馬が未経験の重量となります。
 近走成績で見れば、3歳オープン・えぞりす特別(2月24日)勝ちがあり今季開幕からの4戦すべてで3着以内のウィナーナナと、3歳牝馬オープン・福寿草特別(3月23日)の勝ち馬で今季4戦して2連対のカネヅルによる上位争いが濃厚。しかし、やはり初となる620キロが心配です。
 そこで期待したいのが、メンバー中で唯一620キロ以上を経験しているニシキエース。3月の重賞・イレネー記念では勝ち馬からは1分以上離された8着でしたが、強力牡馬勢に混じって650キロを曳いたことは大きな糧となっているはず。オープン実績もあり、ここは先行しての押し切りに期待。今季絶好調の松田道明騎手も魅力です。
 相手は、やはりウィナーナナカネヅルが有力。
 福寿草特別では人気薄で2着に入ったスマイルダンスは、一発の魅力を秘めていますが、6戦して3着以内4回と相性のよかった鈴木勝堤騎手からの乗替わりは歓迎材料ではありません。
 プリンセスビジンは2走前(5月16日)の120万円未満では、勝ったニシキエースからコンマ7秒差の2着に健闘しています。とはいえ、その時は10キロハンデに恵まれており、同じ620キロでの戦いとなる今回、逆転は厳しそうです。
 10キロ軽い610キロの3頭からはスーパーシャトルに注目。このところずっと障害で遅れるレースが続いていますが、2歳前半の実績では出走馬中で上位の存在。障害さえスムーズなら、好位からキャンターで抜け出す勝ちパターンが久々にハマるかもしれません。

出走表はこちら

【参考レース】

 1/ 1初夢特別(2着:ニシキエース)
 2/24えぞりす特別(勝ち馬:ウィナーナナ)
 3/23福寿草特別(勝ち馬:カネヅル)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

6/1柏林賞プレビュー

2008年5月30日(金)

 6月1日(日)のメインは、別定重量で行われる4歳三冠の初戦・第2回柏林賞。オープンから300万円条件までの10頭が出走します。昨季はマルミシュンキがこのレースと三冠目の天馬賞を制して二冠に輝きました。
 メンバー的には5月3日のすずらん賞(4歳オープン)のほぼ再戦。そのレースは、先頭で障害を抜けた1番人気のコーネルフジが持ったまま後続を突き放す圧勝劇を演じました。昨季の3歳三冠では別定戦の一冠目・ばんえい大賞典で2着に好走。それ以来、別定重量で行われた同世代(4・5歳馬混合は除く)のオープン戦では3着を一度も外さない活躍を見せています。すずらん賞より他馬がいずれも20キロ増なのに対し、この馬だけ30キロ増ですが、勢いには逆らえません。
 ミサキスペシャルコーネルフジより10キロ軽量だった昨季最終戦・クリスタル特別(4歳オープン)では、障害先頭クリアからそのまま逃げ切って優勝(2着コーネルフジ)しています。コーネルフジと同重量だったすずらん賞では2着に敗れましたが、今回は再び10キロ差にひらくことから逆転の可能性も十分。また馬場水分1.5%未満では連対率70%という重馬場巧者でもあり、当日の馬場状態次第ではこちらを上位に取る手もありそうです。
 この2頭による一騎打ちが濃厚ですが、割って入るなら、クリスタル特別と、すずらん賞でそれぞれ3、4着に入っている上がり馬ホッカイヒカルや、最軽量660キロが魅力の牝馬プリンセスモモエリザベスライデンらが有力。
 アローファイター(ばんえいダービー優勝)、カネサリュウ(イレネー記念優勝)、シベチャタイガー(ばんえい菊花賞優勝)、ニシキガール(ばんえいオークス優勝)らは、いずれも3歳時に定量の重賞を制している面々。実力的に上位なのは間違いありませんが、別定戦の今回はやや苦戦が予想されます。

出走表はこちら

【参考レース】

 2/ 3白雲賞(勝ち馬:コーネルフジ)
 3/23クリスタル特別(勝ち馬:ミサキスペシャル)
 5/ 3すずらん賞(勝ち馬:コーネルフジ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

5/11カーネーションカッププレビュー

2008年5月 9日(金)

 5月11日(日)のメインは牝馬重賞・第1回カーネーションカップ。オープンから300万円条件までのメンバーが揃いましたが、牝馬の上位陣はなかなか強力で、ハンデ差があっても条件馬が逆転とまではいかないのが現状です。
 昨年11月以降に行われた牝馬オープン戦は3レース。その3戦中2戦がフクイズミトカチプリティーによる決着でした。残る1戦を制したのがすでに引退したアンローズ(2着フクイズミ)だけに、今回もこの2頭による上位争いは必至。この重量なら、トカチプリティーが自慢の先行力をフルに発揮できます。またフクイズミも先団から離されずに追走できることから、追い込みが届く可能性が大です。
 前述2頭と今回出走する5歳以上のメンバーはほぼ勝負づけが済んでいますが、もし両馬が障害に苦戦するようなことがあれば、しぶといスターエンジェル、逃げ残りを狙うギャンブラークインが割って入る可能性もあるでしょう。
 昨季、3歳牝馬三冠で活躍したニシキガールプリンセスモモの4歳馬2頭は、ともに古馬牝馬オープン戦初挑戦。ハンデ差的には有利なだけに、もしここで上位に食い込めるようなら今後に楽しみが広がります。

出走表はこちら

【参考レース】

11/11レディースカップ(勝ち馬:フクイズミ)
 1/14ヒロインズカップ(勝ち馬:トカチプリティー)
 2/17たちばな賞(2着馬:フクイズミ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

4/27ばんえい十勝オッズパーク杯プレビュー

2008年4月25日(金)

 4月27日(日)のメインは重賞・第2回ばんえい十勝オッズパーク杯。4歳以上の選抜馬によって争われます。
 ここは昨年の覇者カネサブラックに注目です。昨季、重賞制覇はその1勝のみでしたが、夏以降は重賞で4戦続けて2着するなど地力強化を感じさせた1年でした。ばんえい記念を自重しここへ向けて調整。この負担重量なら持ち前のスピードが存分に生きるはずで、2連覇の期待が高まります。
 デビュー以来18戦17勝。今季の古馬オープン戦線の台風の目となりそうなのがマルミシュンキです。“テンよし、中よし、終いよし”のタイプで、昨季は4歳三冠のうち2つを制覇。今回は今年1月の天馬賞以来久々となりますが、出てくるからには仕上がっているはず。古馬オープン初挑戦でも期待が不安を上回ります。
 これに続くのがツジノコウフク。昨季は4歳三冠の二冠目・銀河賞とチャンピオンカップを制覇しました。シーズンオフに本走路の砂の入れ替えが行われたため、砂の締まり具合次第ではパワーを要する流れになる可能性もあります。そうなればこの馬の真骨頂を発揮。逆転まで一考です。
 昨季は北見記念、帯広記念と重賞を2連勝したナリタボブサップ、出走した重賞ではすべて掲示板を確保したスーパークリントンの2頭も、実力的には勝ち負けになっておかしくありません。しかし、ともに初出走だったばんえい記念での、1000キロを曳いての激闘疲れが残っていないかが心配です。
 昨季は4歳三冠や準オープンで活躍したホクショウダイヤも、展開がハマれば末脚で突き抜ける可能性があります。紅一点のトカチプリティーもアンローズ、サダエリコが引退した現在、牝馬の大将格として無様な戦いは見せられません。
 ほか条件級から、しぶといメダマ、豪快な末脚を秘めるタカラオーシャン、差し脚強烈なキョクシンオーが出走します。

出走表はこちら

【参考レース】

 1/ 2帯広記念(勝ち馬:ナリタボブサップ)
 1/ 3天馬賞(勝ち馬:マルミシュンキ)
 3/ 2チャンピオンカップ(勝ち馬:ツジノコウフク)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

3/23ばんえい記念プレビュー

2008年3月21日(金)

 3月23日(日)のメインは第40回ばんえい記念。負担重量1000キロ(牝馬980キロ)で行われます。17日(月)の最終レース発走時点での馬場水分が1.4%。その後も帯広ではまとまった降雨はなく、レース当日は時計のかかる馬場が予想されます。
 となればパワーで押しまくる昨年の覇者トモエパワーの出番でしょう。前走チャンピオンカップでは、高重量戦を得意とする同馬にとっては780キロと不向きな重量でしたが5着に健闘。調子は上向きの印象をうけます。この重量なら苦しむ他馬をしり目に逃げ切りが期待できるでしょう。
 相手筆頭にはスーパークリントンを推します。今季は重賞では未勝利ですが、すべて掲示板内に健闘と大崩れがありません。決め手不足なところはありますが、力のいる馬場は得意。1000キロという常識にかからない重量だけに、先行してそのまま流れ込み、穴をあける可能性もあります。
 シンエイキンカイは例年この時期は成績が良い傾向にあり、今年もオープン混合とはいえここ2戦連続して2着と好調です。今回は相手が格段に強化されましたが、7年連続でのこのレース出走の経験と昨年2着の実績を生かし上位進出が期待できます。
 今季、北見記念、帯広記念を制しているのがナリタボブサップ。ばんえい記念に次ぐ負担重量を課せられる帯広記念を制していることで、高重量への適性は証明済み。初経験の1000キロでも登坂力上位の同馬ならこなしてくれそうです。しかしパワー勝負になりそうな今回、トモエパワーを負かすまではどうかといったところです。
 昨年の3着馬ミサイルテンリュウは、昨年夏に重賞を連勝した実績があります。しかし負担重量が増えるにつれ苦戦が目立つようになっており、昨年以上の結果を望むのは酷かもしれません。
 今年の話題の中心はやはり、これが引退レースとなるアンローズでしょう。今年2月17日には通算56戦目にして帯広未勝利から脱出すると、その次走(3月3日)も快勝し周囲を驚かせました。時計のかかる馬場は向くようですが、勝ち負けまでは厳しいでしょう。もう1頭の牝馬スターエンジェルは、これまで高重量戦では時に大駆けをみせてきました。しかし最近はやや衰えがみられるようで、上位進出は難しそうです。

出走表はこちら

【参考レース】

 3/25 H18年度ばんえい記念(勝ち馬:トモエパワー)
 9/30 岩見沢記念(勝ち馬:トモエパワー)
11/25 北見記念(勝ち馬:ナリタボブサップ)
 1/ 3 帯広記念(勝ち馬:ナリタボブサップ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

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