6月15日(日)のメインは、重賞・第34回黒ユリ賞。ばんえいプリンセス賞(9月15日)、ばんえいオークス(12月14日)と続く3歳牝馬三冠の初戦です。60万円条件が610キロ、120万円条件が620キロと、各馬とも普段より40〜50キロ重い負担重量での戦いで、ほとんどの馬が未経験の重量となります。
近走成績で見れば、3歳オープン・えぞりす特別(2月24日)勝ちがあり今季開幕からの4戦すべてで3着以内のウィナーナナと、3歳牝馬オープン・福寿草特別(3月23日)の勝ち馬で今季4戦して2連対のカネヅルによる上位争いが濃厚。しかし、やはり初となる620キロが心配です。
そこで期待したいのが、メンバー中で唯一620キロ以上を経験しているニシキエース。3月の重賞・イレネー記念では勝ち馬からは1分以上離された8着でしたが、強力牡馬勢に混じって650キロを曳いたことは大きな糧となっているはず。オープン実績もあり、ここは先行しての押し切りに期待。今季絶好調の松田道明騎手も魅力です。
相手は、やはりウィナーナナとカネヅルが有力。
福寿草特別では人気薄で2着に入ったスマイルダンスは、一発の魅力を秘めていますが、6戦して3着以内4回と相性のよかった鈴木勝堤騎手からの乗替わりは歓迎材料ではありません。
プリンセスビジンは2走前(5月16日)の120万円未満では、勝ったニシキエースからコンマ7秒差の2着に健闘しています。とはいえ、その時は10キロハンデに恵まれており、同じ620キロでの戦いとなる今回、逆転は厳しそうです。
10キロ軽い610キロの3頭からはスーパーシャトルに注目。このところずっと障害で遅れるレースが続いていますが、2歳前半の実績では出走馬中で上位の存在。障害さえスムーズなら、好位からキャンターで抜け出す勝ちパターンが久々にハマるかもしれません。
出走表はこちら
【参考レース】
1/ 1初夢特別(2着:ニシキエース)
2/24えぞりす特別(勝ち馬:ウィナーナナ)
3/23福寿草特別(勝ち馬:カネヅル)