ゴールデンウイーク開催の後半戦2日目、5月5日(祝・日)のメインには、重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯が組まれています。今年で13回目ですが、過去の勝ち馬はのべ6頭。4月28日に死亡した重賞21勝馬カネサブラックが、07年の第1回から3連覇を含め4勝、近6回では、13、14年キタノタイショウ、15、16年オレノココロ、17、18年コウシュハウンカイと、同一馬が複数回勝利することが多いレースです。
【第2回開催1日目】
5月4日(祝・土)のメイン第10レースは、春駒特別(A2級-1組・20:10発走予定)。開幕週に、A1級混合のミズバショウ特別、またはA2級-2組の卯月特別を使われた馬が計8頭います。
なかでも注目は◎サカノテツワンでしょう。息詰まる追い比べを制し卯月特別を勝利。A1から降級し相手有利で、スピードを生かせる春先の軽量も向き、昨年12月以来となる特別戦での勝利を挙げました。その前回勝利した特別戦はA1・A2級混合で、ミズバショウ特別1着コウリキ(A1へ昇級)、同5着キンメダルらを破っていました。菊池一樹騎手とのコンビでは、前走が3年ぶりの勝利となり、絆も深まったはず。連勝が期待できます。
○キンメダルは、ミズバショウ特別では1番人気で5着。珍しく障害で苦戦し、末脚不発に終わりました。しかし、昨季はオープンで勝ち負けしていた実力馬。これだけで見限れません。
▲ホクショウメジャーは、ミズバショウ特別では流れ込んで3着。とはいえ、メンバー中7頭の昨季最終戦だった桜月特別(A1級)では2着と最先着を果たしており、力上位です。
△サクラダイチはB1から昇級初戦ですが、桜月特別の4着馬で軽視は禁物。
負担重量が軽くなり復活気配△スーパータイトルにも警戒したいです。
【第2回開催2日目】
5月5日(祝・日)のメイン第10レースは、重賞・第13回ばんえい十勝オッズパーク杯(20:10発走予定)。昨季の収得賞金順で上位の4歳以上による選抜戦です。オープン720キロから、1重量格ごとに10キロ加減される別定戦。
◎コウシュハウンカイがこのレース3連覇を目指します。仕上がりが早く、春先から動けるのが強み。17年はシーズン初戦2着、昨年は同1着からの臨戦でともに逃げ切っています。今年も開幕週のスプリングカップ(オープン)で1着と状態はよく、まず勝ち負けでしょう。
○オレノココロは、15、16年とこのレースを連覇し、17年2着。昨年は5着でしたが、開幕週のレースで競走除外となり、ぶっつけでの挑戦も響いたか障害でミスしてしまいました。順調に使えている今年はひと味違うはず。
今年のメンバーの特徴は5歳が3頭もいること。若馬の減量がなくなる5歳シーズンは成績を落とす馬も多いですが、▲ゴールデンフウジンは、初戦の青葉特別(A1級混合)で楽勝。決め手あるこの馬に障害を先頭で越えられては、他馬は手も足も出ませんでした。古馬重賞初挑戦でも見せ場以上が期待できます。
天馬賞を制した5歳ナンバーワンホース△メジロゴーリキや、青葉特別の4着馬でA1格付のため10キロ軽い△フナノクンも侮れません。
【第2回開催3日目】
5月6日(振・月)のメイン第10レースは、すずらん賞(4歳オープン・20:10発走予定)。オープン670キロから1重量区分ごとに10キロ加減する別定戦で、アアモンドグンシンが670キロでトップハンデ、B2級の牝馬サンシルクラポピーの610キロまで最大60キロ差がつきます。
オープン牝馬◎ミスタカシマに注目。古馬オープン初挑戦だった今季初戦・スプリングカップで障害ひと腰4番手からの5着は善戦といっていいはず。ばんえい菊花賞、ばんえいオークスなど世代限定重賞4勝の実績上位。主戦の鈴木恵介騎手に乗替わり勝機をモノにするか。
○キタノユウジロウは、12月のばんえいダービー2着のあと、年明けの世代限定戦で1、2、1着。そしてA1級スタートの今季初戦・青葉特別ではオープン馬を相手に2着争いを演じ、地力強化著しいです。世代限定戦に戻って、ほとんどが格下となる今回、巻き返しが期待できます。
▲アアモンドグンシンは、ばんえいダービーなど昨季12勝を挙げた活躍馬。基礎重量と賞金ハンデが増えた終盤戦では苦戦続きで、今季初戦のスプリングカップも見せ場に乏しい内容でしたが、もともと障害のデキに大きく左右されるタイプ。世代限定戦なら見直せます。
3歳三冠ですべて3着の堅実派△コウシュハレガシーや、格下でも勢いある牝馬△サンシルクラポピーにも警戒したいところです。