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今週の見どころ(9/1~9/3)

2007年8月31日(金)

 各地で猛威を振るっている馬インフルエンザですが、ばんえい競馬ではいまのところ(8月31日現在)陽性馬は見つかっておらず、今週も通常どおりに開催が行われます。
 なお大井競馬場のふるさとコーナーで2日(日)に予定されていた、ばんえい競馬の発売は、大井競馬の開催日程の変更のため取りやめになっておりますのでご注意ください。

 9月1日(土)のメイン第11レースは十勝だいず特別(250万円未満)です。
 ばんえい競馬(3歳以上)は、基本的には当該年度と過去3年間の収得賞金額を合計した番組賞金により格付けされます。格付けは最上級のオープンから50万円未満まで細かく12クラスに分かれており、そのうち200万円~50万円条件の4クラスは3、4歳馬のみの編成。本格的な古馬戦編入となるのはこの250万円条件からとなります。
 ここには前開催の勝入250万円未満の1~3着馬が揃って出走してきましたが、注目はやはり1着のアサヒセンショウ。他馬の仕掛けを横目にじっくりとためて先頭で障害を抜けると、カイセイアーチらの追い上げを完封しました。今季このクラスで5勝。時計的には僅差が多いものの、内容的には完勝と呼べるものが多く、今回は古馬の代表格としてレースに臨みます。
 3、4歳世代からも注目馬がエントリーしてきました。
 昨年のばんえいオークス馬キキリンドウは、このクラスで2戦連続連対中と調子を上げてきました。
 3歳のプリンセスモモは、ばんえい大賞典を制しています。実力は確かですが、今回は基礎重量プラス15キロの645キロを克服できるかがカギです。
 キキリンドウプリンセスモモに、ばんえい大賞典2着のコーネルフジを加えた3頭が、アサヒセンショウに挑む構図となりそうです。

 9月2日(日)のメイン第11レースは重賞・第15回銀河賞(4歳)です。このレースは別掲の銀河賞プレビューをご覧ください。

 この日の第7レースには2歳A1戦が組まれています。
 やはり前走青雲賞を制したコトブキタイガーが中心でしょう。同レース2着ホクショウジャパンは他馬より5~10キロハンデを課せられるのが不安材料。ホクショウジャパンや、オレワスゴイらと好勝負をしながら加増なしの重量で出走できるライデンロックも面白いかもしれません。

 9月3日(月)のメイン第11レースじゃがいも特別(混合700万円未満)は、ここ2開催の混合700万円未満の再戦模様です。
 前開催(8月13日)の勝毎花火大会記念を勝ったのはギャンブラークインで、前々開催(8月4日)のシーサイド特別4着から巻き返しました。このシーサイド特別はグレートサンデーが制しており、700万円条件の両馬が勝利を分け合うかたちとなりました。
 今回注目したいのはギャンブラークイン。中団を追走して届かずという競馬が続いていましたが、前走は一転、先頭で第2障害に挑む積極策に出て逃げ切りました。切れる脚のない同馬だけに鞍上西謙一騎手の好騎乗だったと言えるでしょう。他馬とのハンデも前走と変わらないだけに、今回も積極策で連勝といきたいところです。
 グレートサンデーは勝毎花火大会記念では最下位でしたが、障害さえまともならここでは力上位の存在。好レースが期待できるでしょう。
 勝毎花火大会記念で2~4着のアローコマンダーハヤテショウリキハマナカキングらも有力でしょうが、今回は700万円条件の2頭に期待してみたいところです。

今週の見どころ(8/25~8/27)

2007年8月24日(金)

 25日(土)には、道新十勝川花火大会(19:00~19:45)が行われるため、発走時刻を変更してレースが行われます。第1レースが13:10、第10レースが18:55、メインの第11レースが20:15発走となりますのでご注意ください。
 さて、6月4日の落馬負傷により戦列を離れている松田道明騎手の近況が、ばんえい十勝ホームページに掲載されています。先日のばんえいグランプリを制したエビスオウジャの主戦も務めていた同騎手の一日も早い復帰を待ちたいと思います。

 8月25日(土)のメイン第11レースはJALツアーズカップ(混合500万円未満・20:15発走予定)です。
 キョクシンオーは、8月5日に行われた混合戦の共和かかし祭杯、前開催の十勝川温泉第一ホテル豆陽亭杯と、このクラスで2連勝中。前走は、他馬より5~15キロ重いトップハンデ705キロを課せられましたが、1番人気にこたえ危なげなく逃げ切りました。今回はさらに5キロ加増され710キロでの出走ですが、レースぶりにはまだ余裕が感じられます。早め障害クリアから粘り込む強いレースで、3連勝を期待したいところです。
 相手は、430万円条件のミスターセンプー。前開催のとかちワインばんえいラベル発売記念(430万円未満)では、1番人気を裏切り10着。仕掛けは一番早かっただけに、障害さえまともだったら押し切っていた可能性もあります。前走に引き続き700キロでの出走となりますが、今回は巻き返してくるでしょう。
 十勝川温泉第一ホテル豆陽亭杯で3、4着のライジングサンフクノカミカゼらも有力。共和かかし祭杯3着のキリンオーも一角崩しを狙います。

 8月26日(日)のメイン第11レースは、とかちえぞまつ特別(オープン)です。
 メンバー的には、前開催のばんえいグランプリと、8月5日のサマーカップの再戦模様です。
 参考になるのは今回と負担重量が近いサマーカップ。障害を先頭でクリアしたナリタボブサップと、差なく続いた2番人気カネサブラック、タケタカラニシキら3頭の争いとなりました。残り20メートル付近でカネサブラックが単独先頭に立つと、食い下がるナリタボブサップを振り切って優勝。3着にはタケタカラニシキが入りました。
 1番人気に推されながら10着に敗れたのがフクイズミ。7月22日の北斗賞に続いて障害に苦戦し最下位でしたが、前走ばんえいグランプリではカカリの良さが戻り、勝ち馬と0秒9差2着に復活。今回も先行勢から大きく離されず、自慢の末脚を活かす展開に持ち込みたいところです。
 カネサブラックには、今回、サマーカップから5キロ増となるトップハンデ740キロが課せられました。740キロが許容範囲であることは、ばんえい十勝オッズパーク杯(1着)で証明済み。今回も有力馬の1頭には違いありません。しかし今季740キロ以下で出走した6戦中勝った3戦では、ほかのオープン馬たちとの重量差はプラス5キロ(牝馬は25キロ)まで。今回は、ほかのすべての出走馬たちと10キロ(牝馬は30キロ)差がつくことが気がかりです。
 サマーカップで好走したナリタボブサップタケタカラニシキや、前走のオープンで今季初勝利を挙げたトカチプリティーなども争覇圏でしょう。

 8月27日(月)のメイン第11レースは十勝あずき特別(混合360万円未満)です。
 注目はキングシャープ。前走十勝川特別(360万円未満)では、障害に手間取り、前とは大きく離されました。しかしよく追い込んできて4着を確保。負けて強しといったレース内容でした。今回は混合戦で、前走より相手関係が楽になった印象。昨季は800万円条件で勝ち負けしていた底力に期待したいところです。
 その十勝川特別でヒザを折りながらもすぐに立て直し、2着に入ったホクショウドラゴンも有力。
 2連勝中のカネミセンショーや、今季この条件で掲示板を外していない3歳馬アローファイターなども侮れません。

今週の見どころ(8/18~8/20)

2007年8月17日(金)

 今週日曜日(19日)には今季2歳最初のオープン特別・青雲賞が行われます。人気を集めそうなホクショウジャパンは、昨年の「全道祭典ばんば1歳馬決勝大会」雄の部の優勝馬。先日のばんえい大賞典で2着に入ったコーネルフジも05年の同大会雄の部を制していました。
 北海道各地で盛んに行われている「草ばんば」の1歳馬レースは、毎年秋に行われる「全道祭典ばんば1歳馬決勝大会」への出場をかけた地区代表決定戦的意味合いがあります。8月中だけでも「共和かかし祭輓馬競技大会」(19日・共和町)、「標津・中標津馬事競技会」(26日・中標津町)などが行われ、9月に入っても毎週のように予定されています。
 未来のスター候補を探しに、「草ばんば」観戦というのもいいかもしれません。

 8月18日(土)のメイン第11レースは十勝ワインばんえいラベル発売記念特別(430万円未満)です。
 注目は4歳牝馬ニシキユウ。約1カ月半ぶりのレースとなった前走(8月4日)混合430万円未満では、早めの仕掛けから先頭で障害を越えるとそのまま押し切り、約半年ぶりの勝利を挙げました。思い返してみると昨年は、1番人気を背負いばんえい大賞典を勝利、ばんえいダービーでも2着に食い込むなど3歳三冠路線で活躍していました。7月~9月は、一昨年は7戦して複勝圏を1度も外さず、昨年も9戦して5勝、2着2回など、1年でもっとも実力を発揮できる時期。今回ぜひとも狙ってみたい1頭です。
 相手は、昇級戦となるミスターセンプー。現在2連勝中と勢いもあります。昨季650万円条件で勝ち負けしていた実力を発揮できれば引き続き好勝負が期待できます。
 前開催のマリーン特別(430万円未満)を競走除外となったメジロショウリキにとっては仕切りなおしの一戦。今季この条件で3戦2連対と好調です。
 このクラスで安定した成績を残しているヤマトゼンシンや、障害巧者のストロングペガサスなどが一角崩しを狙います。

 8月19日(日)のメイン第11レース、はまなす賞(3歳)は、全馬が前走でばんえい大賞典に出走していました。
 そのばんえい大賞典は、真っ先に障害をクリアしたのが1番人気のアローファイターでしたが、差なく障害を越えたプリンセスモモが残り20メートル付近で捉え先頭に立つと、そのままリードを広げ優勝。2着には障害4番手から追い込んだコーネルフジが入りました。
 期待したいのは、惜しくも3着のアローファイター。当時プリンセスモモと35キロ、コーネルフジと15キロあった重量差が、それぞれ25キロ、10キロ差に縮まりました。年明けの重賞で2、3着と実力上位は確かだけに、負担重量的に有利になるここは負けられません。
 シベチャタイガーカイセゴールデンマルニゼウスらともつれた混戦の4着争いを制したニシキガールは、末脚に見どころがありました。同馬も勝ち馬との負担重量の比較で10キロ軽くなっており上位進出が期待されます。3番人気で8着に敗れたエリザベスライデンは、力のいる馬場になりそうな今回は巻き返しを期待したいところです。
 カネサリュウは、ばんえい大賞典より10キロ軽くなりましたが、それでもトップハンデ660キロ。今回も厳しい戦いが予想されます。

 この日の第10レースには、注目の2歳オープン・青雲賞が行われます。
 デビューから8戦6勝、2着2回のホクショウジャパンと、同じく5戦4連対のオレワスゴイの2頭が人気を二分しそうです。これまで2回対戦してホクショウジャパンが2度とも先着していますが、今回はホクショウジャパンが5キロ加増されるため、オレワスゴイに逆転の目もあるかもしれません。
 7月22日の2歳A1戦で、この2頭に先着しているコトブキタイガーも侮れない存在です。

 またこの日の第9レースには古馬のオープン戦が組まれています。
 前走サマーカップ(オープン)で3、4着のタケタカラニシキトカチプリティーや、前開催のオープンを制したスターエンジェルなどが出走します。

 8月20日(月)のメイン第11レースは十勝川特別(360万円未満)です。
 注目はキングシャープ。昨季の800万円条件から降級した今季、スタートととなった250万円条件から順調にクラスを上げてきました。まだまだ上を目指せる器だけに、ここで足踏みするわけにはいきません。6月18日の楽天競馬特別(混合360万円未満)では、このクラスの安定勢力であるホクショウドラゴンタケノホウシュウらを破っています。
 前開催の同条件戦アクア特別で2、3着だったツジノコウフクと、ヒロノドラゴンは、それぞれ第2障害を2、3番手でクリアし、よく脚を伸ばしましたが、勝ったミスターセンプーが強すぎました。
 キングシャープを中心に、ツジノコウフクヒロノドラゴンホクショウドラゴンタケノホウシュウらが熾烈な戦いを繰り広げそうです。

今週の見どころ(8/11~8/13)

2007年8月10日(金)

 12日(日)に、真夏の大一番・ばんえいグランプリが行われるばんえい帯広ナイトレース。13日(月)は、北海道最大の花火大会・第57回勝毎花火大会が行われるため発走時間が通常より繰り上がり、第1レースが13:40、メインの第12レースが19:25発走となりますのでご注意ください。

 8月11日(土)のメイン第11レースは十勝川温泉第一ホテル豆陽亭杯(500万円未満)です。
 今回が昇級戦となるキョクシンオーは、馬場水分5.0%だった前開催(8月5日)の共和かかし祭杯(混合500万円未満)を逃げ切りました。昨季は混合800万円条件で勝利した実績もあり、2連勝なるかに注目です。
 ライジングサンは今季このクラスで9戦して5連対。共和かかし祭杯は7着に敗れましたが、これは軽い馬場での速い流れが同馬に向かなかったものと推測できます。今週末は雨の心配もないため、巻き返したいところです。
 共和かかし祭杯には不出走でしたが、フクノカミカゼも今季同条件で7戦4連対と堅実。存在感では前述2頭には負けていません。
 これらに、前走混合500万円未満を制したオホーツクブルー、前開催(7月30日)のオーシャン特別(500万円未満)でゴール前ライジングサン(2着)と馬体を併せての大接戦の末、3着に好走したユウセイマーチらが続きます。

 8月12日(日)のメイン第11レースは重賞・第19回ばんえいグランプリ(3歳以上)。このレースは別掲のばんえいグランプリプレビューをご覧ください

 8月13日(月)のメイン第12レースは勝毎花火大会記念(混合700万円未満・19:25発走予定)。頭数的に少ない700万円条件馬は混合戦への出走が多く、今回のメンバーも多くを600万円条件馬が占めています。
 それら混合戦で成績的にも劣勢だった700万円条件勢ですが、前開催のシーサイド特別(混合700万円未満)でグレートサンデーヤマノミントの2頭が、残り30メートル付近から一騎打ちに持ち込み、今季このクラス初のワンツーを決めました。今回も同レースとメンバー的にほとんど変わらないことから健闘を期待したいところです。
 600万円条件勢からは、まず、そのシーサイド特別で障害5、6番手から追い込んで3着のホクショウダイヤ。今季このクラスで複勝圏を1度も外さない走りをしており、また4歳馬の10キロ減量も魅力があります。
 バンゼンは、同レースで1番人気に推されたものの障害で苦戦し9着に敗れましたが、今回は巻き返してくるでしょう。
 今季オープン混合で2着2回のあるハマナカキング、昇級戦ですがハヤテショウリキらも侮れない存在です。

今週の見どころ(8/4~8/6)

2007年8月 3日(金)

 ばんえい競馬では、8月12日(日)に行われる真夏の頂上決戦・ばんえいグランプリの出走馬を選ぶファン投票を、4日(土)まで実施中です。7月30日現在の中間発表では、ミサイルテンリュウが305票を集め1位。2位にサダエリコ(248票)、3位にフクイズミ(234票)が入り、以下、トモエパワー、アンローズ、カネサブラック、タケタカラニシキ、シンエイキンカイと続きます。
 投票者のなかから抽選で、十勝川温泉のペア宿泊券などのプレゼントも当たるこの企画。こちらからも投票できますので、どうぞ奮ってご参加ください。

 8月4日(土)のメイン第11レースはシーサイド特別(混合700万円未満)です。
 注目は現在、混合500万円未満、薫風特別(オープン混合)、十勝川モール温泉杯(600万円未満)と3連勝中のバンゼン。薫風特別、十勝川モール温泉杯には、今回の出走メンバーも多数参戦していたことから、ここでも好勝負が期待されます。
 しかし、今回はバンゼンの負担重量が5キロの加増となることから、薫風特別、十勝川モール温泉杯でそれぞれ2、3着のハマナカキングや、薫風特別3着ホクショウダイヤらに逆転の可能性が出てきました。
 また、バンゼンとのハンデ差は変わらないものの十勝川モール温泉杯で僅差2着のアローコマンダーや、前走混合600万円未満を圧勝したヤマノミントらにもチャンスがありそうです。

 8月5日(日)のメイン第11レースはサマーカップ(オープン)です。
 旭川記念7着、北斗賞6着と、700キロ台後半の負担重量での2戦は見どころのなかったカネサブラック。しかし740キロ以下のレースでは、今季5戦2勝、2着2回、3着1回と抜群の安定度を誇ります。今回は実績のある負担重量に戻り中心視できるでしょう。
 いずれの重賞でも3着に入っているスーパークリントンも、相手関係が楽になり注目。
 また、北斗賞では障害に手間どって最下位とはいえ、フクイズミも巻き返しの期待がかかります。
 前走オープンで2着に入ったナリタボブサップや、前走北斗賞で久々の連対を果たしたサダエリコらも上位をうかがう存在です。

 8月6日(月)のメイン第11レース、アクア特別(360万円未満)は、ミスターセンプーツジノコウフクホクショウドラゴンタケノホウシュウらによる争いになりそうです。
 ミスターセンプーは360万円条件(混合戦を含む)で5戦連続連対中。その4頭が最近対戦した7月1日の360万円未満を勝ったのはミスターセンプーでした。
 また同2着ツジノコウフク、同5着ホクショウドラゴンは今季は掲示板を1回も外さない堅実な走りを披露。同8着のタケノホウシュウも今季同条件(混合戦を含む)で4連勝を記録するなど好調です。
 負担重量の比較では若干ツジノコウフクが有利にも思えますが、実力は拮抗しており、この4頭いずれにも勝機がありそうです。

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