年末・年始のばんえい帯広競馬は12月28日(金)~30日(日)、大晦日は1日あけて、1月1日(祝・火)~3日(木)の変則開催となりますのでご注意ください。
さて通算2000勝以上をマークしている坂本東一、千葉均の両騎手が、30日のレースをもって手綱を置き、来年からは調教師として第2の人生を歩むことになりました。ぜひともばんえいを代表する名手(千葉騎手は病気のため騎乗しない場合があります)の最後の勇姿を目に焼きつけたいところです。
ところで28日~30日の3日間、大井競馬場のふるさとコーナー(正門2階)にて、『ばんえい場立ち予想会』を行います。出演は矢野吉彦氏と日替わりのスペシャルゲストで、時間は連日13:25~17:15頃を予定しています。お近くの方はぜひお立ち寄りください。
12月28日(金)のメイン第11レースは、えりも特別(430万円未満)です。
今開催は、4歳(明け5歳)限定の重賞と条件戦が組まれている関係で、最近のこの条件で中心的存在だった4歳勢が不在。やや手薄なメンバー構成となりました。
期待したいのは今回が昇級戦のタカラオーシャン。先行力を武器に目下3連勝です。特にここ2戦は、先頭で障害を越えると残り20メートルからは藤野俊一騎手の手はまったく動かずの完勝。能力はここに入ってもヒケを取らないでしょう。不安材料は前走から60キロ増となる重量ですが、勢いには逆らえません。
相手は、昇級後の4走中3走が3着以内と安定しているタケノホウシュウや、2開催前(12月2日)の平場の430万円未満を差し切ったカネミセンショーが有力。この相手ならヒカルヨシウメの一発にも期待したくなります。
唯一の3歳馬ニシキガールは、ばんえいオークス優勝、ばんえいダービー2着と近走好調。250万円条件では勝ち負けしていましたがこのクラスに入ってどうか。今回は試金石となる一戦です。
12月29日(土)のメイン第11レースはクリスタル特別(オープン)です。
エビスオウジャはこのところ障害で離され、追い込んで届かないレースが続いています。とはいえ相手関係が楽になったここなら決め手では一枚上の存在だけに上位争いを期待。今夏のばんえいグランプリ制覇の実績も光ります。
前開催の師走特別で今季初勝利を挙げたホクトキングは、ここ5走のオープンで4連対と絶好調。障害がキレている現状なら、今回も勝ち負けでしょう。
ギャンブラークインは、フクイズミ、トカチプリティーら牝馬一線級が不在なら20キロ減が存分に生きるはず。約4カ月ぶりだった師走特別を僅差4着にまとめたホシマツリや、同レース3着ニシキダイジンの先行押し切りも期待できます。
12月30日(日)のメイン第11レース、第9回ヤングチャンピオンシップ・ホクレンエン麦特別(2歳)は、産地別特別競走の上位馬選抜レースです。
実績ナンバー1は釧路産駒特別1着のホクショウジャパン。前回の2歳A1では、デビューから初めて掲示板を外し6着。障害3番手から伸びを欠き、さらにゴール前で一杯になったところを後続に交わされてしまいました。他馬より最大45キロ重い重量が響いた可能性は否定できません。今回もハンデとの戦いとなりそうですが、底力に期待したいところです。
オレワスゴイは十勝産駒特別1着。ホクショウジャパンとは対戦成績では分が悪いものの、今回はこれまでで最大となる10キロ差を生かし逆転なるかに注目です。
北央産駒特別1着のウメノタイショウは近走は勝ち切れないレースが続きます。とはいえ強豪相手に互角に渡り合っており、一角崩しを狙うならこの馬です。
この日の最終第12レースにオッズパーク賞'07ファイナルカップ(500万円未満)が組まれています。
ミスターセンプーは今季23戦して掲示板を外したのが1度だけと堅実な成績を残しています。今回は昇級戦でも、730キロは前走で2着としておりまったく問題ありません。オープン経験馬の実力で今回も早めの仕掛けから粘り込みが期待できます。
前開催の十勝おおぞら特別(500万円未満)で2、3着のストロングペガサス、タケトップクインは登坂力を武器に今回も上位をうかがう存在。同レースで10着だったコトノカツマは、中団からの競馬で実力を発揮できませんでした。このクラスでは実績上位だけに、今回は先行策に徹し巻き返しを図りたいところでしょう。