今週の日曜日(23日)には、いよいよ最強馬決定戦・ばんえい記念が行われます。当日は、3歳(牡馬、牝馬)、4歳、5歳の各世代のオープン特別が組まれるなど非常に豪華な番組構成。また須田鷹雄氏(競馬評論家)、当情報局の重賞予想やコラムでお馴染みの、矢野吉彦、古林英一、斎藤修各氏による「ばんえい記念トークショー」をはじめ盛りだくさんのイベントが予定されています。
なおその前日(22日・土曜日)には、重賞13勝を挙げた名牝サダエリコの引退式(16:00ころより競馬場スタンド正面にて)が行われます。こちらにもどうぞご参加ください。
この3日間はすべて全11レース制で行われます。第1レースの発走時刻は、ばんえい記念が行われる23日のみ11:00、そのほかの日は11:30となりますのでお間違えなく。
3月22日(土)のメイン第10レースは、じゃらんカップ(430万円未満)。前開催の同条件戦・桜月特別の再戦模様となりました。
ここは昇級後3戦連続して2着のユウシテンザンに注目します。その3戦いずれも先頭で障害をクリアしながら、ゴール前で粘りが足りずの惜敗。しかし今回は、3走前の勝ち馬はすでに500万円条件に昇級、2走前の勝ち馬は今開催は世代限定戦への出走で不在、前走で先着を許したホクショウドラゴンとは5キロ重かった重量が、同重量になることで逆転の目は十分。4度目の正直が見込めます。
相手筆頭はもちろんホクショウドラゴンですが、豪快な末脚を秘めるキングシャープ、カネミセンショーの2頭や、このクラスの上位安定勢力であるシンエイスターも争覇圏でしょう。
この日の第9レースにオッズパーク携帯ライブ配信記念(勝入別定250万円未満)が行われます。
ここは、3月15日と3月17日の250万円未満をそれぞれ制しているサロマオーザン、マルトオーカンの一騎打ちが濃厚。
割って入るなら近3走の250万円未満で2連対のチカラショウグンが有力です。
3月23日(日)のメイン第10レースは重賞・第40回ばんえい記念。(16:30発走予定)。このレースは別掲のばんえい記念プレビューをご覧ください。
この日の第9レースは5歳オープンによるオッズパーク賞スターライト特別です。
ここはハンデ有利なメダマに注目します。今回とほぼ同メンバーだったダイヤモンドダスト賞(2月10日・5歳オープン)を障害先頭から押し切りました。今回も軽量を生かして前に行き、障害でつけたリードを自慢の末脚で守り抜く盤石のレースが見られそうです。
世代限定戦ではトップハンデを負うことが多いものの安定して上位に食い込んでいるホクショウダイヤや、前々走の重賞チャンピオンカップで古馬一線級を退けたツジノコウフク、昨年の4歳三冠のうち2戦で2着と実績上位のヒロノドラゴンらも上位争いが期待できそうです。
この日の第8レースに4歳オープンによるクリスタル特別が行われます。
ここは昨年、賞金別定で行われた3歳三冠の一冠目・ばんえい大賞典制覇の実績があるプリンセスモモに期待します。ハンデ差を生かせれば、今回も好位からの抜け出しに期待できそう。軽馬場での活躍が印象的ですが、前々走のウィナーズカップでは馬場水分0.9%の重馬場でも逃げ切り勝ちを収めるなど、地力強化も顕著です。
相手も、軽ハンデのミサキスペシャル、コーネルフジ、エリザベスライデンらが有力でしょう。
この日の第5レースは若草特別(3歳オープン牡馬)です。
3月9日に行われた定量戦の重賞イレネー記念はオレワスゴイが圧勝し、3歳ナンバー1の座を射止めました。今回オレワスゴイは出走せず、混戦模様となりました。
中心はニシキボス。今年に入ってからの5戦で、同重量~10キロ軽いハンデでオレワスゴイとほぼ互角の勝負を繰り広げていました。オレワスゴイ不在の今回は、安定した先行力を武器に、勝ち負けが期待できるでしょう。
相手候補は、障害巧者ライデンロック、ハンデ有利なカイセテンザンが有力。上がり馬ウィナータカラの勢いも見逃せません。前走イレネー記念では第2障害で転倒し最下位だったホクショウジャパンは、前々走と比べ、ほかの有力馬とのハンデ差が小さくなっており巻き返しも期待できます。
この日の第4レースは福寿草特別(3歳オープン牝馬)です。
ここはデビューから11戦して8連対、3着を外したのは1回だけと堅実なウィナーナナに注目です。スピードとパワーを兼備。前開催の3歳オープン特別でもハンデ差があったとはいえ、障害先頭から牡馬一線級を完封しています。これまでに牝馬に先着を許したのは、障害で大きく体勢を崩した3走前の3歳A2戦(6着)のみ。トップハンデでも牝馬限定戦の今回は、格の違いを見せつけてくれるでしょう。
相手は、牝馬オープン特別勝ちがあり牝馬で唯一イレネー記念に挑戦したニシキエースや、前走条件級を快勝して勢いのあるプリンセスビジン、カネヅルらが有力です。
3月24日(月)のメイン第11レースは蛍の光賞(500万円未満)。昨年まではその年度で(定年により)引退する11歳馬、8歳牝馬のためのレースでした。しかし今年度より定年制がなくなったため、そのレース名を引き継ぎ、シーズンの最後を飾るレースとして生まれ変わりました。
ここはタカラオーシャンの昇級2戦目の変わり身に期待します。オールカマー、430万円未満と連勝して臨んだ前走夢見月特別(500万円未満)は障害で後手を踏んで最下位でした。しかし負担重量740キロは前々走で勝利した実績があり、あと問題はペース慣れだけ。決め手ではこのクラスでも間違いなく上位で、今回は勝ち負けが見込めるでしょう。
その夢見月特別では1番人気で7着だったイナノプリンセスは、極端に重い馬場(馬場水分0.8%)に自慢の先行力を削がれたのが敗因。少しでも馬場が湿るようなら巻き返しも十分にありそう。
今回のメンバーで夢見月特別最先着の3着ワカテンザンや、登坂力魅力のストロングペガサスも争覇圏。前走混合500万円未満を制しているオホーツクブルーも侮れません。
この日の第10レースは大平原特別(600万円未満)。
中心視したいのはコマタイショウ。今年に入ってから混合700万円未満と600万円未満で6戦して4連対の安定した成績を挙げています。前開催の同条件戦・弥生特別でも真っ先に仕掛け、この馬の勝ちパターンかと思わせましたが、2歩目がなかなか踏み出せず坂の途中でへたりこんでしまい7着。しかし実績からすれば、今回は十分巻き返しが見込めるでしょう。
相手は、弥生特別を逃げ切ったフクノカミカゼや、同レースで好位追走から1秒差の2着に食い込んだミスターハヤサキが有力。末脚が復活気配のキョクシンオー、障害しだいではハマナカキングの上位食い込みも警戒したいところです。