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今週の見どころ(12/15~12/17)

2007年12月14日(金)

 今週から第18回開催が始まるばんえい帯広競馬。
 ところで、ばんえい十勝ホームページに掲載されている「騎手調教師リーディング」情報に、年間リーディングのほか、開催ごとのリーディングが載っているのはご存知でしょうか?
 現在アップロードされているのは、前開催(第17回・12月1日~12月10日)分のリーディングで、騎手部門では6勝、2着8回で鈴木恵介騎手がトップでした。現在もっとも調子のよい騎手・調教師を知っておくと、馬券検討のうえで役に立つことがあるかもしれません。

 12月15日(土)のメイン第11レースはキリンビール賞(430万円未満)。
 4歳馬ヒロノドラゴンは、3戦連続連対で臨んだ前々開催(11月19日)の同条件戦・美幌峠特別では1番人気に推されましたが6着、前走の4歳オープンは8着。ともに障害2~3番手から踏ん張り切れず、ゴール前で後続にどっと交わされてしまうレースでした。とはいえ、この条件では力上位なのは明らか。障害は安定しており、きっかけひとつで巻き返してくる可能性は十分です。
 安定感ならミスターセンプ。今季この条件(混合戦含む)で10戦して馬券外に沈んだのが2回だけ。8月には混合500万円未満で格上馬たちを相手に勝利しています。今回はトップハンデ730キロですが、それほど心配いらないでしょう。
 昇級戦でも差し脚自慢のメダマや、堅実駆けのメジロショウリキ、美幌峠特別でヒロノドラゴンを下しているコーネルらも争覇圏です。

 12月16日(日)のメイン第11レース師走特別(オープン)は、オリオン特別(12月1日)の再戦模様となりました。
 そのオリオン特別は、障害3番手クリアのシンエイキンカイが、残り20メートル付近からのニシキダイジンホクショウファイトホクトキングら5頭横一戦の攻防を制しました。
 このメンバーならシンエイキンカイの実力が一枚上で、今回も早め障害クリアから、連勝が期待できるでしょう。
 ホクトキングはオリオン特別は4着だったとはいえ、シンエイキンカイに最後まで食い下がったレースぶりは評価できます。それまで3戦連続で2着と大崩れがないのも強調材料。登坂力を生かして今回も上位をうかがいます。
 堅実に掲示板を確保しているスターエンジェルも侮れません。

 この日の第10レースに第26回十勝産駒特別(2歳産地限定)が行われます。
 先週の2歳A1は、3番手から脚を伸ばしたニシキエースが差し切り勝ち。一旦はウメノタイショウに交わされたオレワスゴイが、ゴール前で再び巻き返し2着に入りました。
 今回のメンバーでは、オレワスゴイニシキエースの実力が抜けており、この2頭による3番手以下を離した争いが予想されます。
 穴っぽいところでは、デビューから5戦4勝、2着1回と底を見せていないウィナーナナ。一線級との対戦は初ですが、今回も好走するようなら、明け3歳重賞戦線が楽しみになります。

 12月17日(月)のメイン第11レースは十勝おおぞら特別(500万円未満)。
 ここ3開催の500万円未満特別では、11月5日の深秋特別、11月24日の網走湖特別はともに4歳馬テンカが連勝、2着もともに4歳馬でしたが、前開催アルデバラン特別は4歳馬は不出走でした。今回はそのアルデバラン特別に出走していた7頭にブランドボーイと4歳馬2頭を加えたメンバー構成となりました。
 注目は、深秋特別2着ツジノコウフクと、網走湖特別2着のエメラルド。今回はテンカに加え、アルデバラン特別の勝ち馬キョクシンオーも不在の組み合わせなら、この4歳馬2頭の実力が断然でしょう。当日まで降雪の影響が残る馬場状態ならスピードタイプのエメラルド、馬場が乾くようならパワーで押すツジノコウフクが有利でしょうが、一騎打ちは間違いのないところ。
 この2頭に割って入るなら、昇級後一度も掲示板を外していないタケトップクインや、アルデバラン特別2着のコトノカツマが有力。実力ではユウセイマーチも負けていません。

今週の見どころ(12/8~12/10)

2007年12月 7日(金)

 今週の日曜日(9日)は、3歳牝馬三冠の最終決戦・ばんえいオークスが行われます。なお当日はレディースデイとして、女性の入場料が無料となるほか、女性を対象にしたばんえい教室など様々なイベントが行われます。
 また競馬場スタンド1階特設ブースにおいて、佐藤希世子、竹ケ原茉耶、2名の女性騎手によるサイン会も予定されております。レース同様お楽しみに。

 12月8日(土)のメイン第11レースはシリウス特別(オープン)です。
 ここはフクイズミトカチプリティーの一騎打ちでしょう。両馬が揃って出走した近3走はすべてこの2頭で決着しており、その間に今回のメンバーのほとんどに先着しています。高重量戦では分が悪くても、700キロ台前半で出走できるここなら、フクイズミの末脚、トカチプリティーの先行力と、両馬の持ち味が存分に生かせ、ゴール前では激しい競り合いが見られそうです。
 強敵は負担重量にかかわらず安定感ある走りを見せるようになったカネサブラックミサイルテンリュウエビスオウジャとともにトップハンデ765キロですが、前走北見記念2着をはじめ充実一途の近況から不安はまったくありません。今年8月以来久々勝利の可能性もあるでしょう。

 12月9日(日)のメイン第11レースは、第32回ばんえいオークス(16:30発走予定)。このレースは別掲のばんえいオークスプレビューをご覧ください。

 この日の第7レースに2歳A1戦が行われます。
 ホクショウジャパンが不在なら、オレワスゴイの決め手が一枚上でしょう。前走北見産駒特別を好位から抜け出し快勝のリードムサシや、2歳A1戦の上位安定勢力・ライデンロックウメノタイショウらが相手です。

 12月10日(月)のメイン第11レースはアルデバラン特別(500万円未満)。
 出走予定10頭中、ニシキシャープを除く9頭が、前開催(11月24日)の500万円条件・網走湖特別、前々開催(11月5日)の同条件・深秋特別の両方、またはいずれかに出走しています。
 この両レースに出走し、今回のメンバー中でともに最先着を果たしているのがキョクシンオー。最近のこの条件で上位を占めていた4歳勢の出走がない今回は、この馬の追い込みが届く可能性が高いでしょう。
 登坂力上位のタケトップクイン、軽馬場得意のストロングペガサスも有力。コトノカツマの粘り込みにも警戒が必要でしょう。
 別路線から参戦のニシキシャープも、今年9月には勝入混合700万円未満で2着など実績があり侮れません。

今週の見どころ(12/1~12/3)

2007年11月30日(金)

  スカパー!のばんえい競馬中継の放送チャンネルが、今週の土曜日(12月1日)より795chに変更となりますのでご注意ください。
 ライブ映像は、オッズパークのPCサイトでもお楽しみいただけますが、11月17日からは、オッズパーク携帯サイト(http://m.oddspark.com)においてソフトバンクモバイル・NTTドコモの一部携帯電話向けにライブ映像の無料ストリーミング配信(視聴時に別途通信料がかかります)を行っています。どうぞご利用ください。

 12月1日(土)のメイン第11レースはオリオン特別(オープン)。
 ホクトキングは今季未勝利ですが、近3走のオープンではいずれも2着に好走。特にこの2戦は、先週の北見記念を制したナリタボブサップ、6戦連続連対中のトカチプリティーら一線級を相手に先行して粘りを見せています。持ち前の障害力をフルに発揮できている現状なら今回も好走が期待できるでしょう。
 3走前にホクトキングを下しているシンエイキンカイは障害で置かれなければ再び台頭するシーンも十分。この相手関係ならタケタカラニシキの一発の可能性もあります。

 12月2日(日)のメイン第11レース、イルミネーションカップ(4歳オープン)には、700万円条件から430万円まで幅広いメンバーが集まりました。
 期待したいのは、同じクラス別定重量での一戦だった4歳重賞・銀河賞(9月)1、2着のツジノコウフクヒロノドラゴン
 その銀河賞はともに同重量で出走、先頭で障害を越えたと差なく続いたヒロノドラゴンが3番手以下を離して一騎打ちを演じました。ほぼ同メンバーの今回も上位争いが期待できるでしょう。ただ今回はツジノコウフク(500万円条件)のほうが10キロハンデを課せられていることから、ヒロノドラゴン(430万円条件)にやや有利かもしれません。
 500万円条件の牝馬エメラルドは、銀河賞は4着も、その後本格化。7戦して2勝を含め掲示板を外しておらず今回も注目です。
 同じく500万円条件のテンカも有力。銀河賞は競走除外でしたがここ2走の自己条件戦では5キロ軽かったとはいえツジノコウフクに連勝しています。
 ホクショウダイヤは混合700万円未満では今季9戦して3着以内7回と中心的な存在として活躍しています。問題はトップハンデの730キロ。この重量は優勝した前走と同じで苦にするものではありませんが、同じくトップハンデだった銀河賞では6着に敗退しており、今回は見送りが賢明かもしれません。
 同じくトップハンデのナカゼンスピードは、今回は6月の4歳重賞・柏林賞以来久々となります。その柏林賞は9着でしたが、大幅な馬体減(ばんえいダービー時から30キロマイナス)が響いた可能性があります。昨年のばんえいダービー制覇、5歳との世代混合重賞・ポプラ賞で5着健闘など実績的にはナンバー1だけに、馬体が回復していれば上位に食い込んでくるかもしれません。

 この日の第10レースに第28回釧路産駒特別(2歳産地限定)が行われます。
 断然の主役はホクショウジャパン。テンのスピード、登坂力、終いの脚、どれをとっても現在の2歳のなかでは上位の存在。普段の2歳A1戦よりメンバーが手薄なここなら連軸は固く、今年の2歳最初の10勝到達の可能性も十分です。
 相手もマルモスペシャル1頭。2走前のナナカマド賞ではホクショウジャパン(3着)らを破って優勝しています。今回も前々につけて、障害でホクショウジャパンとの差を広げることができれば楽しみが広がります。
 コトブキタイガーは、8月の青雲賞制覇など実績では負けていません。しかしナナカマド賞8着で好走のリズムが崩れたのか、前走2歳A1戦でも見せ場なく7着。復活までにはもう少し時間がかかりそうです。

 12月3日(月)のメイン第11レース、アンタレス特別(混合700万未満)は、最近のこの条件で中心的存在だったホクショウダイヤが不在で混戦模様です。
 ここ3走すべて3着以内に好走しているハヤテショウリキは、一時の不振から完全に立ち直った様子。今回出走予定のメンバー中9頭が出走していた前開催のオッズパーク賞は、障害先頭から粘るハマナカキング(2着)を離れた2番手から追い詰めました。一緒に伸びて最後は抜け出したホクショウダイヤには脚色で劣り3着でしたが、今回は前走で5キロ軽かったハマナカキングが同重量になることから中心視できそうです。
 相手候補筆頭はもちろんハマナカキングですが、障害が切れるようになってきたバンゼン、安定した登坂力を持つライジングサンら伏兵も散在。唯一別路線から参戦のコブライチもここ5走で3勝、2着1回と好調だけに侮れない存在です。

今週の見どころ(11/23~11/25)

2007年11月22日(木)

 今週のばんえい帯広競馬は、通常の土曜~月曜の開催ではなく、23日(祝・金)~25日(日)の3日間開催となっておりますのでご注意ください。
 25日のメインには古馬一線級が揃った重賞・第28回北見記念も行われますので、どうぞお楽しみに。

 11月23日(祝・金)のメイン第11レースはオッズパーク賞(混合700万円未満)です。
 ホクショウダイヤは、今季同条件で8戦して複勝圏を外したのが2回だけと堅実な成績を残しています。700万円条件への昇級で10キロ増が懸念された前開催の霜柱特別も、グレートサンデー(1着)との差は詰められなかったものの、障害2番手クリアから3番手以下の追い上げを完封する盤石のレースぶり。昇級でグレートサンデーが抜けた今回はチャンスでしょう。
 本来の先行力が戻りここ2走を2、3着と好調なハヤテショウリキが相手筆頭。今回600万円条件への昇級戦も登坂力に優るライジングサン、障害さえスムーズならアローコマンダートウリュウも差はありません。

 この日の第10レースに2歳馬による第28回北見産駒特別(網走管内産駒選抜)が行われます。
 中心視したいのはリードムサシ。ナナカマド賞4着をはじめ2歳A1戦で、オレワスゴイ、ウメノタイショウらと好勝負を繰り広げている実績は出走馬中ナンバー1だけに、今回は断然の期待です。
 前走のいちい賞(2歳牝馬オープン)で2着のプリンセスビジンや、2歳A2級での健闘光るカイセテンザン、7月の2歳A1級で3着に好走したニシキボスらが相手でしょう。

 11月24日(土)のメイン第11レースは網走湖特別(500万円未満)です。
 自己条件に戻ったエメラルドは、前走の牝馬オープン・レディースカップ(4着)では、さすがにフクイズミ、トカチプリティーとは離されましたが、障害2番手からギャンブラークイン、スターエンジェルと大接戦の3着争いを演じました。ハンデ差はあったとはいえ格上馬を相手に一歩もヒケを取らなかったレースぶりは好感が持てます。4走前の500万円未満も差し切っており、今回も勝ち負けは必至です。
 キョクシンオーも今年8月にはこのクラスで連勝の実績があり有力。前開催の同条件戦で1着のテンカは障害のカカリが戻ったいまなら連勝も可能でしょう。
 怖いのは3歳馬シベチャタイガー。前走ばんえい菊花賞で初重賞制覇を飾り360万円条件から飛び級でクラスを上げてきました。昇級初戦で、前走からさらに15キロプラスの715キロと重量的には厳しいですが、目下の勢いからは侮れません。

 11月25日(日)のメイン第11レースは重賞・第28回北見記念(16:30発走予定)です。このレースは別掲(後日掲載予定)の北見記念プレビューをご覧ください。

今週の見どころ(11/17~11/19)

2007年11月16日(金)

 ばんえい帯広競馬は先週で第15回開催を終了しました。騎手リーディングに注目すると、鈴木勝堤騎手が91勝を挙げ、2位の藤本匠騎手に10勝差をつけトップの座を守っています。その鈴木騎手の先週の騎乗数は、10日(土)6レース、11日(日)7レース、12日(月)7レースというものでした。
 ばんえい競馬では、1日の騎乗数は原則7レースまで、連続騎乗は4レースまでと決められています。限られた騎乗数のなかで、これだけの勝ち星を挙げられるというのは、やはり卓越した技術のなせる技でしょう。

 11月17日(土)のメイン第11レースは能取湖特別(360万円未満)です。
 11月4日の360万円未満は、1着メダマ、2着タケノホウシュウ、3着タカラオーシャンという決着。先週の勝入別定360万円未満は、タケノホウシュウが第2障害先頭から押し切りました。3頭が横一線で障害を越えた2番手争いからタカラオーシャンが抜け出し、ゴール前で中団からメダマが一気に詰め寄って3着を確保。同じ3頭による決着となりました。
 近走の360万円条件では、この3頭の安定度が抜けていました。そのうちタケノホウシュウは今開催から430万円未満に昇級になっったことで、今回は残る2頭による一騎打ちが濃厚でしょう。先行力のタカラオーシャンか、差し脚鋭いメダマか、対決に注目が集まります。
 ゴール前での粘りが課題もカップオー、今季同条件(混合戦含む)で3勝を挙げているホクショウドラゴンカネミセンショーらが一角崩しを狙います。

 11月18日(日)のメイン第11レースは知床賞(オープン)です。
 トカチプリティーは、近5走を2勝、2着3回の安定ぶり。常に好勝負を繰り広げているフクイズミ不在の今回は、障害早めクリアからの粘り込みが期待できます。
 格的に上位なのがエビスオウジャ。3連勝でばんえいグランプリを制覇したあとは、重いハンデに苦しみ続けており、持ち前のスピードも影をひそめています。今回もトップハンデですが、近走に比べ格段に相手関係が楽になっており、上位進出も望めるでしょう。
 ほか、ここ2走のオープンをともに2着と好調のホクトキングや、2連勝でオープン入りしたグレートサンデーの勢いも侮れません。

 11月19日(月)のメイン第11レース美幌峠特別(430万円未満)は、前開催の初雪特別の再戦模様です。
 その初雪特別は、障害2番手クリアからじわじわ伸びたミスターセンプーが1着。ヒロノドラゴンミスターセンプーにこそ交わされたものの障害先頭から2着を確保、勝ち馬とほぼ同時に障害を越えたヤマトチカラが3着でした。
 この結果は前々開催の帯広スーパーSS特別の着順(1着ヒロノドラゴン、2着ヤマトチカラ、3着ミスターセンプー)を入れ替えただけのものだけに、今回も三つ巴が予想されます。
 しかし、今回はミスターセンプーが5キロの加増となることから、ヒロノドラゴンヤマトチカラに逆転のチャンスもありそうです。
 この3頭に、流れに乗れれば怖いメジロショウリキ、昇級2戦目でクラス慣れが見込めるコーネルが続きます。

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