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今週の見どころ(10/6~10/8)

2007年10月 5日(金)

 今週から第13回開催が始まるばんえい帯広競馬。年間25開催のちょうど折り返し地点を迎えました。
 前開催を終えてのリーディング争い、は、騎手部門では、カネサブラックでばんえい十勝オッズパーク杯を制している鈴木勝堤騎手が71勝を挙げ首位と、3年連続のリーディング獲得へ快調に勝ち星を積み重ねています。以下、大河原和雄騎手64勝、藤野俊一騎手60勝、藤本匠騎手57勝と続きます。調教師部門では、岡田定一調教師が41勝でトップで、今季はエリザベスライデンで黒ユリ賞を、ツジノコウフクで銀河賞を制しています。2歳にも、先日の白菊賞を制し2歳牝馬の頂点に立ったカネヅルや、南北海道産駒特別2着のライデンロックなど楽しみな馬が多く、今年3月に通算1000勝を達成した名伯楽の快進撃はまだまだ続きそうです。

 10月6日(土)のメイン第11レースは石勝特別(3歳以上オープン)です。
 スターエンジェルは前開催の岩見沢記念(7着)も含めここ4走は、勝ち馬とは離されても10秒前後の差に健闘しています。勝ち切れないレースが続きますが、相手関係が楽になったここはチャンスでしょう。
 前開催のマロニエ賞を逃げ切ったのがニシキダイジンスターエンジェルとは今季5回対戦して4勝1敗と相性もよく、連勝の気運も高まります。
 岩見沢記念は8着のサダエリコも、このメンバーに入れば実力上位は明白だけに好走を期待。今季は未勝利も、積極的な競馬でマロニエ賞3着のホクショウファイトの一発も警戒したいところです。

 10月7日(日)のメイン第11レースは秋桜賞(3歳オープン)です。
 プリンセスモモは、ニシキガールとともにトップハンデを課せられたばんえいプリンセス賞は見せ場なく8着。しかし鮮やかに逃げ切ったばんえい大賞典をはじめ、とかちダービー(3着)、はまなす賞(4着)など牡馬と混合の世代限定オープン戦ではいずれも牝馬最先着を果たしています。昨年も10月は2連勝しているように力を発揮できる季節で、牡馬より15~35キロ軽い635キロなら勝ち負けでしょう。
 牡馬では、着実に上位に食い込んでいるアローファイターや、登坂力が魅力のシベチャタイガーが有力です。

 この日の第10レースは北央産駒特別(2歳)。毎年恒例の産地限定戦です。
 デビューから3戦2勝、2着1回のエナジーユウシオは、勝った2戦はいずれも2着に20秒近い差をつける圧勝劇。前走2歳B5も先頭で障害を抜けると、坂本東一騎手独特のジャンプ追いに励まされ、そのまま逃げ切りました。前々走で唯一先着を許したスーパーシャトルは、のちに南北海道産駒特別を優勝するなど2歳戦線を賑わせているだけに、今回もエナジーユウシオのレースぶりが注目されます。
 実績上位なのがメンバー中唯一の4勝馬ウメノタイショウ。9月2日の2歳A1では、青雲賞1、2着のコトブキタイガー、ホクショウジャパンを破っており、今回も確実に上位に食い込んでくるでしょう。
 ほか、青雲賞5、6着のタイソンショウホクセイパパも争覇圏です。

 10月8日(祝・月)のメイン第11レースは4歳牝馬による重賞・第32回クインカップ(16:30発走予定)です。このレースは別掲のクインカッププレビュー(後日掲載予定)をご覧ください。

今週の見どころ(9/29~10/1)

2007年9月28日(金)

 重賞・岩見沢記念の当日(30日)、帯広競馬場では、「岩見沢特産品フェア」や、岩見沢開催の恒例行事だった「ファン感謝餅まき」など様々なイベントが行われます。
 また岩見沢記念の場外発売が実施されるトゥインクルレース開催中の大井競馬場でも、元騎手でタレントの赤見千尋さんと、地方競馬情報誌『Furlong』編集長・斎藤修氏によるトークショーや、ばんえいグッズの当たる抽選会が予定されておりますので、お近くの方はぜひお出かけください(詳細はこちら)。

 9月29日(土)のメイン第11レースは野菊特別(430万円未満)です。
 障害に苦戦して10着だった3走前以外は、今季掲示板を外していないミスターセンプー。ここ2走の混合500万円未満、初秋特別(430万円未満)も1、2着にまとめており、ここでは力上位の存在。今回も好走の期待がかかります。
 ブランドボーイは初秋特別は6着だったとはいえ、それまでは3戦連続で連対するなど堅実な走りをしています。前々走の勝入混合600万円未満ではハンデはあったものの、格上馬を相手に2着に好走。障害巧者ですが、第2障害を越えた順位のままでレースを終えることも多いだけに、今回も積極的な競馬が望まれます。
 初秋特別でミスターセンプーに最後まで食い下がって4着のヒロノドラゴン、同レース7着でこのクラスですでに勝利を挙げているメジロショウリキと、同9着テンカの4歳勢3頭も10キロ減量を生かし上位進出を狙います。

 9月30日(日)のメイン第11レースは3歳以上による重賞・第43回岩見沢記念(16:40発走予定)です。このレースは別掲の岩見沢記念プレビューをご覧ください。

 この日の第7レースに2歳A1戦が組まれています。
 コトブキタイガーホクショウジャパンの2強時代到来かと思わせた青雲賞(8月19日)後に2回行われた2歳A1は、それぞれウメノタイショウリードムサシが制しています。
 7番人気のリードムサシを勝利に導いたのは松田道明騎手。9月8日の復帰後すでに8勝を挙げるなど好調だけに、今回も騎乗するようなら狙ってみる価値はあるでしょう。

 10月1日(月)のメイン第11レースは神無月特別(500万円未満)です。
 キョクシンオーは、前々開催(8月25日)の混合500万円未満ではスタートでの出遅れ、遅仕掛け、そして残り25メートル付近で一杯になり5着。しかしこれだけ負の要素が重なっても5着なのは、やはりオープン経験馬の底力でしょう。近4走の500万円条件ではこのレース以外はいずれも勝利しており、また連勝街道に乗るか注目です。
 前開催の混合600万円未満でコトノカツマと大接戦の3着争いを制したライジングサン。こちらもオープン経験馬で、登坂力を生かすため早めの競馬に持ち込めれば久々勝利のチャンスでしょう。
 このクラスで堅実駆けのフクノカミカゼ、昇級戦でも前々走で重賞・銀河賞を制し勢いに乗る4歳馬ツジノコウフク、同じく昇級戦のストロングペガサスらも有力です。
 4歳牝馬ニシキユウは前開催の混合600万円未満で2着、銀河賞(3着)を除けば4戦連続連対中と好調です。しかし、なぜか10月の声を聞くとパタリと好走を止めてしまう傾向のある馬だけに、今回は疑問符がつきます。

今週の見どころ(9/22~9/24)

2007年9月21日(金)

 今週から再び昼間開催へと舞台を移したばんえい帯広競馬。第1レースが11:00発走、メイン第11レース(12レース制の場合)が16:25発走となりますのでご注意ください。
 ところで騎手リーディング争いでは、現在、ベテラン鈴木勝堤騎手が68勝を挙げトップに立っています。
 鈴木騎手といって思い起こされるのは、やはりばんえい記念で3年連続(04~06年)2着などの記録を持つミサキスーパーとのコンビではないでしょうか。そのミサキスーパーは今年3月のばんえい記念(7着)以来休養に入っていますが、得意の高重量でのレースが多くなる秋・冬シーズンを迎えぜひとも早期の復帰を願いたいところです。

 9月22日(土)のメイン第11レースききょう特別(360万円未満)は、前開催の秋天特別の再戦模様です。
 その秋天特別は、第2障害を先頭でクリアしたアローファイター(1着)に、差なく続いたメダマ(3着)、ホクショウドラゴン(2着)の2頭が加わってデッドヒートを繰り広げました。4着以下は離していることから、今回もこの三つ巴の争いでしょう。
 末脚切れるキングシャープや、今季混合360万円未満で3戦1勝、3着2回と堅実なシベチャタイガーも好走が期待できます。

 9月23日(祝・日)のメイン第11レースはマロニエ賞(オープン)です。
 8月12日のばんえいグランプリを制しているエビスオウジャ。前走金杯(オープン)は4.9%と軽い馬場で、先行各馬が止まらない流れになったことが響き末脚不発の6着でした。今回はメンバー的に楽になっており巻き返しに注目です。
 前開催のポテト特別(オープン)でナリタボブサップとの一騎打ちを制したヤマノミントは、オープン入り3走目でさらなる良化を期待。同3着のスターエンジェルも近走障害が安定しており上位をうかがいます。
 また今季初勝利となった9月2日のオープンでスターエンジェル以下、今回のメンバーを一蹴しているニシキダイジンも侮れません。

 この日の第10レースに2歳牝馬による白菊賞が行われます。
 スーパーシャトルは前走南北海道産駒特別まで3連勝。いずれも好位追走からギャロップで抜け出す強い内容だけに、今回も期待できるでしょう。
 デビューから1度も掲示板を外していない南北海道産駒特別4着のタカユリ、牝馬同士ならカネヅルにも好走の期待がかかります。

 9月24日(振・月)のメイン第11レースは山鳩賞(混合700万円未満)です。
 ギャンブラークインはいずれも逃げ切りで、この条件を3連勝中です。前開催の長月特別も5キロの加増をまったく意に介さない強いレースだっただけに、その再戦となる今回も注目でしょう。
 今季開幕から凡走と好走を1戦ごとに繰り返しているのがグレートサンデー。長月特別が8着と凡走だったことから、今回は好走の順番。4走前(8月4日)の同条件戦・シーサイド特別ではギャンブラークインを負かしており実力的には上位の存在です。
 追い込み強烈なホクショウダイヤや、堅実な差し脚を持つハヤテショウリキも争覇圏。また長月特別は障害に手こずり9着のハマナカキングも、今季はオープン混合2着2回などの実績があり好勝負が期待できます。

今週の見どころ(9/15~9/17)

2007年9月14日(金)

 ナイター開催ラストウィークの今週は、テレビの競馬中継でおなじみの人気女性キャスターによるトークショーや、騎手のサイン入りグッズの当たる抽選会など様々なイベントが催されます。また重賞・ばんえいプリンセス賞を含め特別が5レースも組まれるなど番組面でも充実しており、見どころ満載の3日間となりそうです。

 9月15日(土)のメイン第11レースは初秋特別(430万円未満)です。
  前開催のJALツアーズカップ(混合500万円未満)を制したのがミスターセンプー。障害3番手から豪快に脚を伸ばして差し切り、障害に苦戦した十勝ワインばんえいラベル発売記念特別(8月18日・430万円未満)の最下位から巻き返しました。昨季は650万円条件で活躍、かつてのオープン経験馬としてはここで立ち止まるわけにはいきません。
 9月2日に行われた4歳重賞・銀河賞5着のメジロショウリキは、その十勝ワインばんえいラベル発売記念特別で2着に追い込みました。今季このクラス(混合戦含む)で4戦3連対と好調だけに、今回も好勝負の期待が持てます。
 銀河賞でメジロシウリキらを破っているのがツジノコウフク。今回も出走しているヒロノドラゴンとの一騎打ちを制しています。トップハンデ700キロですがその底力に期待したいところです。
 銀河賞は競走除外も今季この条件で1勝を挙げているテンカ、堅実なストロングペガサスらも差はありません。

 9月16日(日)のメイン第11レースはポテト特別(オープン)です。
スターエンジェルは、ここ3走のオープンで2連対と好調です。オープンの一線級に入っても引けを取らない実力の持ち主ですが、いまいちアテにしずらい馬。昨季の開幕までさかのぼっても1番人気に推されたのが1回だけということがそれを物語っています。アンローズが回避したため、今回もここ数開催のオープンとほぼ同メンバーとなりました。障害さえうまく抜けられば好走の期待も高まります。
 決め手に欠けるところはありますが、ナリタボブサップスーパーロイヤルらも争覇圏。また昇級2戦目となるヤマノミントも昨季後半はオープンで好勝負していた実績があり注目です。

 この日の第10レースは南北海道産駒特別(2歳産地限定)。例年行われる産地限定の2歳特別戦です。
 期待したいのはライデンロック。前走2歳A1では8着に敗れましたが、青雲賞で1、2着だったコトブキタイガー、ホクショウジャパンに次ぐ3番人気に推されました。メンバー的に恵まれた感の強い今回は負けられないところでしょう。
 目下2連勝の牝馬スーパーシャトルや、2戦連続連対中のオオバコも侮れません。

 9月17日(祝・月)のメイン第11レースは、3歳牝馬三冠の第2弾・第31回ばんえいプリンセス賞です。このレースは別掲のばんえいプリンセス賞プレビューをご覧ください。

 この日の第12レースは秋天特別(360万円未満)です。
 今季250万円条件からスタートしたタカラオーシャンは順調に勝ち星を重ねてきました。今回がこのクラスへの昇級戦ですが、前開催の十勝あずき特別(混合360万円未満)では、キングシャープ以下今回のメンバーを一蹴しています。ハンデは積まれましたがその勢いは見逃せないものがあり中心の期待です。
 同じく今回が昇級戦なのが4歳馬のメダマ。8月12日の300万円未満では、先頭で障害を越えたタカラオーシャンから4秒差の2着に好走。離れた3番手からよくここまで追い込んだという印象で、勢いでは完全に優っていました。このときタカラオーシャンとの重量差は10キロだったのが今回はさらに20キロ差とひらいたことで逆転まで一考です。
  ほか、このクラスの上位安定勢力であるホクショウドラゴンや、キングシャープアローファイターらも好勝負が期待できるでしょう。

今週の見どころ(9/8~9/10)

2007年9月 7日(金)

 先週日曜に行われた4歳馬による重賞・銀河賞は、ツジノコウフクが重賞初制覇を飾りました。
 今週の競馬にもその銀河賞出走馬が何頭か参戦していますが、古馬混合戦に出走する3、4歳馬は、古馬との力量差を考慮し10キロの減量がなされます。さらに牝馬には世代を問わず20キロの減量(牝馬限定戦は除く)があることから、3、4歳の牝馬は30キロもの減量特典が得られることになります。
 わずか5キロの重量の加減で着順が大きく変わることもあるばんえい競馬でこの減量の恩恵は大きく、人気薄の軽量3、4歳馬が上位に食い込み波乱を演出することもあるので注意が必要です。

 9月8日(土)のメイン第11レース長月特別(混合700万円未満)は、ここ数開催の同条件戦とほぼ同じメンバー構成となりました。
 グレートサンデーは前々開催(8月13日)の勝毎花火大会記念特別では障害に苦戦し最下位も、前開催のじゃがいも特別ではカカリの良さが戻り3着に巻き返しました。8月4日のシーサイド特別で勝利しているように、これくらいは走って何ら不思議のない馬だけに、今回は勝利の期待が高まります。
 第2障害先頭から押し切る競馬で2連勝中なのがギャンブラークイン。ここ5戦連続して手綱を取っている西謙一騎手もすっかり手の内にいれたようで、3連勝の可能性もあるでしょう。しかし今回は前走からプラス5キロとなる705キロを課せられました。5キロの差とはいえ先行力に影響を及ぼさないかが心配です。
 600万円条件に昇級してからの2戦、勝毎花火大会記念特別、じゃがいも特別でそれぞれ4、3着と健闘しているハヤテショウリキも有力。トップハンデ720キロを課せられた前走銀河賞は6着だったホクショウダイヤも、今回は705キロに戻ることから見直しが必要でしょう。

 9月9日(日)のメイン第11レースは金杯(オープン)です。
 8月12日のばんえいグランプリで1、2着だったエビスオウジャと、フクイズミが出走します。そのばんえいグランプリは、早め障害クリアから粘るエビスオウジャに、末脚切れるフクイズミが迫る見ごたえのあるレースでした。
 ばんえいグランプリは不出走だったミサイルテンリュウもここに出走してきました。今季旭川記念、北斗賞と重賞を連勝して好調です。
 旭川記念でも2着だったフクイズミを含め3頭が揃い踏みするのは今季初のこと。ある意味、ナイター最後の古馬チャンピオン決定戦になりました。
 今回、エビスオウジャ、ミサイルテンリュウがトップハンデ740キロなのに対して牝馬のフクイズミは25キロ軽い715キロで三つ巴の混戦が予想されます。
 710キロで出走できる近走堅実な牝馬サダエリコトカチプリティーらも、前述3頭といずれも近走よりハンデ差がひらいており一発の可能性を秘めています。

 9月10日(月)のメイン第11レースは新涼特別(500万円未満)です。
 4歳牝馬のニシキユウは430万円条件で2連勝して臨んだ前走銀河賞は3着。前の2頭と離されたとはいえ先行して粘り込む自分の競馬はしており、相手が悪かったとしか言いようがありません。昇級初戦とはいえ基礎重量から30キロ軽い今回の670キロは断然有利で、注目の1頭です。
 銀河賞で最下位の8着に敗れたカネサテンリュウ。第1障害でヨレて後方に置かれ、7着馬がゴールインしたときはまだ第2障害と格闘中と、レースになりませんでした。しかしその前2走の混合500万円未満はともに2着と力はあります。立て直してくればここは勝ち負けでしょう
 ライジングサンは今季このクラス(混合戦含む)で11戦して複勝圏を外したのが4回だけと堅実だけに侮れません。また前走の混合500万円未満で5着のキョクシンオーも巻き返しを狙っています。

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