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ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
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今週の見どころ(6/2~6/4)

2007年6月 1日(金)

 4月27日の開幕から先週の日曜日(5月27日)で1カ月が経過した「ばんえい十勝」帯広競馬。開催17日間で、総売得額14億5042万円(対予算比で21.15%増)という成績が発表されました。また、この間の帯広競馬場の総入場者数も40,244人と、昨年より17,869人も増えていることから、新生ばんえい競馬が目指す「全員参加型」の競馬がファンの皆さんに受け入れられたという見方ができるでしょう。
 6月16日からは、ばんえい競馬として初のナイター開催がスタートします。昼間の競馬は今開催(11日まで)でしばらく見収めとなりますが、6月3日(日)には、4歳馬による重賞柏林賞も組まれており、より一層の盛り上がりが期待されます。

 6月2日(土)のメイン第11レースは士幌高原特別(500万円未満)です。
 今季に入ってからの500万未満特別はこれまで4回行われましたが、うち最近の3回は、コマタイショウが2勝(2着1回)、ハヤテショウリキが1勝(2着1回)とほぼこの2頭で決着しています。今回も8頭が再戦というメンバー構成ですから、この2頭が中心なのは変わりません。
 とはいえ、そろそろ新興勢力の登場にも期待したいところ。前走が500万未満への昇級戦で相手強化に苦しんだイナノプリンセスライジングサンカゲシュウホーの3頭は、2走目となる今回はクラス慣れも見込め、前走以上の成績が望めるでしよう。なかでも5着だったイナノプリンセスは、前々走の牝馬オープンを圧勝しており注目です。
 今季はまだ未勝利も確実に上位に食い込んでくるバンゼン、今季2走目となるハイタワーも大崩れがなく有力です。
 また前走人気薄で2着に好走したハマナカキングも一発を狙っています。

 6月3日(日)のメイン第11レースは重賞柏林賞(4歳オープン)です。このレースについては別掲の柏林賞プレビューをご覧ください。

 6月4日(月)のメイン第11レースは十勝岳特別(430万円未満)です。
 今季旧800万未満から降級したキョクシンオーは現在3連勝中と勢いがあります。前走サクラ草特別でも第2障害を先頭で越えると、後続をみるみる引き離し余裕のゴール。格の違いを見せつけました。
 2番人気に支持された前走は7着に終わったワカテンザンは、第2障害で手こずったのが敗因のすべて。今回も引き続き期待したいところです。
 シュンライズは今季開幕からの2戦がいずれも特別戦。ともに9着に敗れていましたが、前走平場の430万未満では勝ち馬と僅差の2着に巻き返しました。惨敗続きのあと一度好走するとしばらくは好成績を続ける傾向のある馬だけに、今回は特別戦とはいえ侮れません。
 ほかでは、格付け賞金では上位のタケトップクイン、今季5戦して2連対のタカラテンクウ、意外性のあるマシュウキングなどが出走します。

今週の見どころ(5/26~5/28)

2007年5月25日(金)

 旋丸巴さん、古林英一教授がコラムにも書かれているとおり、ばんえい競馬を支え北海道の馬文化を発信する「とかち馬文化を支える会」の設立総会が、5月17日帯広で行われました。
 この「とかち馬文化を支える会」では、帯広競馬場を拠点として情報提供、物品販売、馬とのふれあいイベントなどを行うほか、将来的には帯広での馬学セミナーの開催など学術面での活動も視野に入れています。
 現在同会では会員(年会費3000円)を募っており、競馬開催日に申込みを受けつけています。なお遠方で競馬場に足を運べないという方は電話での申し込みも可能です。
 お申し込み・お問い合わせは、電話0155-34-0825(競馬開催日の9時40分から17時まで)まで。
 ばんえい競馬はもちろん、日本の競馬界全体のことまで考えた初となるこの試みをぜひ応援しましょう。

 5月26日(土)のメイン第11レースはシャクナゲ特別(500万円未満)です。
 好調馬の揃った一戦となりましたが、ここは、ハヤテショウリキコマタイショウの2頭に注目です。
 5月4日のスーパージョッキー賞では、先頭で第2障害を越えたコマタイショウが、障害を3、4番手でクリアしたハヤテショウリキの追い上げを封じて優勝。逆に5月12日の新緑特別では、第2障害を先頭でクリアしたハヤテショウリキが障害2番手から追走のコマタイショウを抑えて優勝と、開幕から同じレースを戦い1、2着を分け合った両馬。実力的にはほぼ互角で、三たびこの2頭のワンツーになる可能性も十分にあります。
 そのほかでは、前走牝馬のオープンで後続をちぎる強い勝ち方をしたイナノプリンセス。昨季はオープン格付けだったライジングサン、昇級初戦のカゲシュウホー、堅実な走りを見せるバンゼンなどが出走します。

 5月27日(日)のメイン第11レースはレーシングカップ(オープン)です。
 カネサブラックは、今季2戦して重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯1着、前走大雪賞も勝ち馬と僅差の2着と好調です。メンバー構成もここ2戦とそれほど変わらず、また軽い負担重量を得意とする同馬にとって前走から5キロ減の720キロ、他馬とハンデ差なしでレースに臨める今回も引き続き期待して良さそうです。
 やはり怖いのはトモエパワー、ばんえい十勝オッズパーク杯ではカネサブラックに敗れ2着でしたが、その後ひと開催空けてこのレースに臨んできました。休養明け2戦目の上がり目も見込めそうです。
 勢いならホシマツリ。昨季最終戦からの連勝を3に伸ばし、今回は700万未満からの昇級戦となりますが、いきなり好勝負に期待が持てます。
 また、大雪賞でカネサブラックを破ったタケタカラニシキ、前走2着と巻き返した紅一点のトカチプリティーなども侮れません。

 5月28日(月)のメイン第11レースはサクラ草特別(430万円未満)です。
 ワカテンザンは、今季初戦の500万未満戦を障害2番手から差し切って優勝、自己条件に戻った前走はカゲシュウホー、ライジングサンに惜しくも敗れ3着でしたが、この2頭が500万未満へと昇級したため、このクラスでは実力的に格上なのは間違いのないところ。今回も好勝負が期待されます。
 キョクシンオーも今季4戦3勝、2着1回と好調ですが、昨季は旧800万未満で優勝を飾ったほどの実力のある馬。ここは単なる通過点かもしれません。
 ほかでは、開幕戦で1着のあとの2戦は惨敗ですが巻き返したいチヨノキング、前走牝馬のオープン戦でイナノプリンセスの3着に健闘したタケトップクイン、また人気薄での好走が目立つストロングペガサスなどにも注目したいところです。

今週の見どころ(5/19~5/21)

2007年5月18日(金)

 ばんえい帯広競馬は、今回から第3回開催に入ります。第2回開催を終えての騎手リーディングは、12勝で3人が並ぶ接戦も2着の差で坂本東一騎手がトップに立っています。
 連対率では、騎乗数は少ないものの、今季2勝(リーディング19位)を挙げている新人の船山蔵人騎手が33.3%でトップに立っています。積極的な騎乗で人気薄の馬を上位に導くこともしばしば。今開催でもぜひその騎乗ぶりには注目です。

 5月19日(土)のメイン第11レースはアカシヤ特別(混合700万円未満)です。
 ここでの期待は今季初戦を迎えるミサイルテンリュウ。昨季のばんえい記念3着など高重量戦での実績もありますが、どちらかといえば負担重量は軽い方が好走することが多い馬。今回は720キロで出走できるために、チャンスといえるでしょう。持ち前の登坂力を生かし押し切る場面もありそうです。
 昨季を6連勝で締めくくったタカラボーイも今季は未勝利ながらオープン馬たちと差のない競馬をしており侮れません。また前走は末脚に見どころがあったヤマノミントにも注目です。
 2月にポプラ賞を制したスーパーロイヤルは近走不振ですが、そろそろ立ち直りのきっかけをつかみたいところでしょう。

 5月20日(日)のメイン第11レースはライラック賞(4歳オープン)です。
 2開催前の4歳オープン戦・すずらん賞で、6番人気の低評価を覆し逃げ切り勝ちを収めたのがテンカです。今回のレースには、すずらん賞に出走した10頭のうち9頭が出走を予定していることからテンカのレースぶりには注目が集まります。
 唯一、すずらん賞に不出走だったのはナカゼンスピード。ばんえいダービー優勝をはじめ昨季の三冠レースではいずれも3着以内に健闘している世代トップ級の実力馬です。今季初戦となりますが、軽視はできません。
 ほかでは、前々走の430万未満戦でテンカに先着しているメジロショウリキニシキユウなども争覇圏でしょう。

 5月21日(月)のメイン第11レースはつつじ特別(混合600万円未満)です。
 トウリュウは、前走青葉特別は第2障害で苦戦し8着に敗れましたが、障害さえまともなら、前々走で見せたような先行逃げ切りに期待が持てます。
 また、アローコマンダーにも注目です。青葉特別では、第2障害3番手から、迫力の追い込みを見せ優勝しました。
 この2頭のほかでは、末脚強烈なトカチタカラ、昨季終盤は旧800万未満で連対を続けていたイケダガッツ、出走メンバー中唯一の700万未満格付けのグレートサンデーなども有力です。

今週の見どころ(5/12~5/14)

2007年5月11日(金)

 ばんえい帯広競馬は、ゴールデンウィークの連続開催も終了し、今週から通常の土曜~月曜の3日間開催に戻ります。
 7日(月)の第3レースで新人の中島敏博調教師が初出走から14戦目にして念願の初勝利を飾りました。まだ37歳と若い中島調教師の今後ますますの活躍に期待しましょう。

 5月12日(土)のメイン第11レースは新緑特別(3歳以上500万円未満)です。
 前走の騎手選抜戦スーパージョッキー賞では惜しい2着に敗れたハヤテショウリキは、昨季は旧800万条件でも好勝負を繰り広げていた実力馬。今回は主戦の藤野俊一騎手に手が戻ることから、引き続き好勝負を期待したいところです。
 もちろんスーパージョッキー賞で優勝したコマタイショウも有力。ほか、ハイタワーユウセイマーチの一発にも期待したいところです。

 5月13日(日)のメイン第11レースはカーネーションカップ(4歳以上牝馬オープン)です。
 ここでの注目はエンジュオウカンでしょう。昨年の4月まで遡ってここ1年ほど、負けても勝ち馬と10秒前後の差にまとめる堅実なレースを続けています。今季初戦の前走日本レーシングサービス賞では5着に敗れましたが、牝馬では最先着を果たしています。牝馬だけの戦いとなる今回はこの馬にチャンスといえるでしょぅ。
 強敵は、トカチプリティーです。昨季の重賞・ヒロインズカップでは今回の出走メンバーのなかでは最先着の3着に健闘。エンジュオウカンとは昨年4月以降、9回対戦して6回先着と互角以上の戦いを繰り広げています。
 ほかにも、サダエリコスターエンジェル。格下ながらギャンブラークインイナノプリンセスなど楽しみな顔ぶれが出走を予定しています。

 5月14日(月)のメイン第11レースは青葉特別(3歳以上600万円未満)です。
 ひとまず中心はトウリュウ。前走関口房朗大賞典では、先頭で障害をクリアし、後続の追い上げをなんとか凌いで勝利しました。
 昨季を2連勝で締めくくったヨコハマイサムも実力のある1頭。前走は9着に惨敗しましたが、今季2戦目の今回は上積みも見込めるでしょう。
 ほかでは、昨季終盤の好調を持続し、前走でも1番人気に推され3着と健闘したバンゼンホクショウダイヤアローコマンダーハマナカキングなども出走してくれば争覇圏でしょう。

 

今週の見どころ(5/7)

2007年5月 6日(日)

 7日(月)のメイン第11レースは、緑風特別(3歳以上430万円未満)です。
 ここでの注目は、前開催の春駒特別を勝ったワカテンザンでしょう。第2障害を先頭で越えたライジングサンが粘るところを、少し離れた2番手からぐいぐいと末脚を伸ばしゴール線上できっちり差し切ったレースぶりは見事でした。引き続き鈴木勝堤騎手が手綱をとるのも魅力です。
 もちろん惜しい2着のライジングサンも差はなく巻き返しを期待したいところです。
 ほかでは、2、3歳時に重賞2着2回、昨シーズン800万円条件での連対実績もあるカゲシュウホー、若さが魅力のカネサテンリュウ、今季初戦を迎える帯広得意のオホーツクブルー、一発のあるプランドルドラゴンなどが出走します。

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