初めて生でばんえい競馬を見た方が驚くのは、体重にしてサラブレッドの優に2倍はある、ばん馬の大きさではないでしょうか。
今週の日曜(8日)には、前走出走時の馬体重で重いほうから10頭の選抜馬(出走は9頭)による、ビッグウエイトカップが行われます。ばんえいに体重別のクラス分けがあれば、間違いなくヘビー級であろう巨漢馬たちの力強い走りにご注目ください。
7月7日(土)のメイン第11レースは七夕特別(混合500万円未満)です。
トカチタカラは今季未勝利ですが、混合600万円未満で2戦2連対、混合700万円未満でも3戦していずれも掲示板に載るなど堅実です。
同じ600万円条件のシンザンウィークは、前走混合500万円未満で今季初勝利を挙げました。今年3月にはオープンで2着に入るなど実績もあり、この2頭が力上位でしょう。
500万円条件勢では、出走取消明けが気になりますが今季自己条件で複勝圏を外していないハヤテショウリキ、近2走混合500万円未満で2、1着と調子を上げてきたニシキタカラあたりが有力。また、カゲシュウホーも実績では負けていません。
7月8日(日)のメイン第11レース、ビッグウエイトカップ(体重選抜)は、オープンから600万円条件までの多彩なメンバーが集まりました。
クラス混合戦は力量の比較が難しいという印象がありますが、このレースは過去2年でいずれもトップハンデのオープン馬が優勝しています。
となると期待は730キロを曳く2頭。なかでもスーパークリントンに注目です。前々走オープンで今季初勝利を挙げると、前走旭川記念でもしぶとく3着に入るなど勢いが出てきました。馬場は重いほうが向くタイプで、今の帯広コースはぴったり。相手関係が楽になったここは負けられません。
障害力と堅実な末脚が身上のナリタボブサップは、帯広は得意なコースですが、今季はオープンで、先行して粘れず、追い込んで届かずといったレースが続いています。しかし、馬場水分4.0%以上ではこれまで30戦26連対という生粋の軽馬場巧者だけに、今の時計のかかる馬場に苦戦しているだけという見かたもできます。もし軽い馬場になるようなら今季初勝利のチャンスでしょう。
5月13日の混合オープンで前述2頭に先着しているヤマノミント、一昨年の覇者グレートサンデー、一発のあるタカラボーイなども有力です。
7月9日(月)のメイン第11レース天の川特別(430万円未満)は、キョクシンオー、ストロングペガサスの2頭に注目です。
ここ2走、混合500万円未満で、いずれも勝ち馬と5秒差以内の5、2着と好走したキョクシンオー。今回は自己条件戦に戻ることから引き続き好走が期待されます。
ストロングペガサスは、今季430万円未満で2勝ですが、この2勝はともにキョクシンオーを破ってのものだけに価値があります。
この2頭に割って入るとすれば、柏林賞3着のメジロショウリキ。今季ともに混合500万円未満で勝利を挙げているワカテンザン、タカラテンクウらも侮れません。