以前お伝えした鈴木勝堤騎手の通算2000勝達成に続き、先週は2名の騎手が区切り勝利を挙げるなど、記録ラッシュが続いています。23日(土)の第6レースでカワノダイセツに騎乗した藤野俊一騎手が通算1500勝を、そして24日(日)のばんえいダービーではナカゼンスピード騎乗の藤本匠騎手が通算2500勝を達成しました。藤本騎手はばんえい史上3人目となる快挙、そして藤野騎手はリーディング争いで暫定トップに躍り出るなど、両者とも素晴らしい活躍を見せています。そのリーディング争いでは鈴木勝堤騎手も僅差で続いており三つ巴の様相。今後も目が離せそうにありません。
29日(金)のメインレースはワイン城特別(3歳以上800万円未満)。北見開催から徐々に調子を上げ、帯広の3戦すべてで馬券に絡んでいるエビスオウジャが中心となるでしょう。相手関係からいっても有利なメンバー構成で、ここも先行抜け出しが期待できそうです。800万クラス2組で好走してきたギャンブラークインも、このメンバーなら中心視できます。3走前はオープン馬を相手に2着、前々走の日勝特別はエビスオウジャ(2着)の僅差3着に健闘しているだけに、実力ではヒケを取りません。ここも期待の一戦でしょう。ほか、底力あるライジングサン、昇級初戦となるトカチタカラにも注目。カツテンリュウやキングシャープの一発にも期待したいと思います。
同日の第10レースは3歳以上オープンによる一戦。本来ならプリンセスサクラコを本線に取りたいところですが、帯広に移ってからの成績から、あまり強気にはなれません。ならば、前走は軽視されすぎた印象のホクショウファイト、力あるヤマノミントあたりが中心視できそうで、オープン返り咲きのホシマツリ、ホクリュウイチにも期待できそうです。
30日(土)に行われるのはえりも特別(3歳以上650万円未満)。混戦が予想されますが、ここはタカラボーイの堅実さに期待したいと思います。北見開催を勝利で締めくくり、帯広では2戦を消化して5、3着。その前走は、優勝がエンジュダイヤ、2着カネタマルと、格上位の2頭には先着を許しましたが、きっちり3着を確保。今回のメンバーは各馬とも強調材料が少なく、それだけにこの馬の堅実さが発揮されると思います。ほか、前走800万との混合戦で3着に食い込んだハヤテショウリキに加え、ユウセイマーチ、トミサトクイーンらの巻き返しにも期待できるでしょう。