今週土曜(16日)には、重賞・ばんえいグランプリが行われます。ファン投票で選ばれた7頭に番組賞金上位3頭(ファン選抜馬を除く)を加えた10頭が夏のチャンピオンを目指して結集。今年も好レースが期待できるでしょう。
なおふだんはスカパー!241chでばんえい競馬中継を放送していますが、15日(金)のみ795chに変更となりますのでご注意ください。
8月15日(金)のメイン第11レースは納涼特別(500万円未満)。
メンバー中、前開催の北海道情報・印刷文化典十勝大会特別(500万円未満)の出走馬が7頭を占めます。そのレースは中位から伸びたコマタイショウが、障害先頭から粘り込みを図るトカチタカラとのマッチレースを制し優勝しました。
2着トカチタカラは今季このクラス(混合戦含む)で3勝を挙げている実績馬です。軽い馬場だと追走に手いっぱいで仕掛けが遅れるため、持ち前の障害力を生かすことができません。しかし前走(馬場水分1.8%)のような馬場は得意としています。レース当日は雨の予報が出ていますが極端に馬場が悪化することがなければ、前々走で崩れた障害も立て直されてきており、好位追走からの押し切りに期待できそうです。
前走は8着も松田道明騎手に戻っての巻き返しが期待できそうなミスターセンプー、本来の障害のキレが戻ってきたストロングペガサス、昇級3戦目で慣れが見込めるトウリュウらが相手として有力。
前走快勝のコマタイショウも前走のように末脚がハマる展開になれば怖い存在です。
8月16日(土)のメイン第11レースは重賞・第20回ばんえいグランプリ(20:00発走予定)です。このレースは別掲のばんえいグランプリプレビューをご覧ください。
この日の第10レースに、今季最初の2歳特別・第29回青雲賞(2歳牡馬オープン)が組まれています。
今年の2歳はここまで3勝が最多で、一昨年のシベチャタイガー(青雲賞までに7勝)、昨年のホクショウジャパン(同6勝)のような傑出馬がいない混戦の世代。実績でみれば、2歳-A1での勝利を含め3勝を挙げているホクショウバンク、スギノハリアー、キンノカミの3頭が有力でしょう。しかし負担重賞は全馬が初となる530キロ台だけに、思わぬ伏兵の台頭があるかもしれません。
8月17日(日)のメイン第11レースは十勝川特別(400万円未満) 。
前開催の同条件戦・マリーン特別は同じ開催に組まれたオールカマー、栗毛限定戦に馬が分散しやや手薄なメンバー構成で、2開催前(7月25日)の入道雲特別(400万円未満)の再戦模様となりました。
ここは、入道雲特別を2番手から抜け出して圧勝のキングシャープに注目します。マリーン特別は、7.2%のスピード馬場で人気薄ヨコハマイサム(今回から500万円条件に昇級)に逃げ切りを許しましたが、中団から1秒8差まで追い込んで2着と地力は示しました。今回、相手は強化されますが、走りの安定感はこのクラス随一だけに、連軸の期待がかかります。
マリーン特別は流れが向かず9着だった実力馬イッスンボウシの巻き返しや、ムラ駆けなところはあるものの強烈な決め手を秘めるグレートサンデー、障害次第ではシンザンウィークにもチャンスがありそうです。
紅一点のタケトップクインは、松井浩文厩舎へ転厩して迎えた前走(8月1日)の混合400万円未満で、昨年11月以来となる久々の勝利を挙げました。転厩がよい刺激となった可能性があり、平場の400万円未満戦で好走していた近況を考えると一発の可能性もあるでしょう。