年明けのばんえい十勝は、1月1日(祝・土)から5日(水)までの5日間連続開催。2日(日)は古馬による帯広記念、3日(月)には明け5歳馬による天馬賞と、ビッグレースが目白押しです。どうぞお楽しみに!
※1月2日の帯広記念は全国発売されます。当日、川崎競馬場では、矢野吉彦アナ、須田鷹雄さんによるトークショーなどが実施されます。
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1月1日(祝・土)のメイン第11レースはニューイヤーカップ(B1級-1組・17:05発走予定)。10頭中、前開催のオリオン特別(B1級-1組)を使われた馬が6頭出走しています。
オリオン特別で、今回のメンバー中最先着の2着だったのがキョウワテンリュウ。離れた第2障害クリアから豪快に末脚を伸ばし、勝ち馬を1秒6差まで追い詰めました。道中で置かれる面があるだけに、流れが落ち着く特別戦なら引き続き期待です。
同5着スターオブドリームも鋭い末脚が武器。キョウワテンリュウよりもうしろの位置取りが予想されますが、障害次第ではまとめて差し切る可能性も考えられます。
同レースで最初に第2障害を越えたカツタカラヒメですが、踏ん張れず4着でした。ここも障害でどれだけ後続を離せるかがポイントでしょう。
前開催は、ばんえいダービーを使われた明け4歳の3頭トレジャーハンター、ホクショウバトル、レットダイヤはいずれもが好勝負の可能性を秘めています。
1月2日(日)のメイン第10レースは第33回帯広記念(16:20発走予定)。本年度の収得賞金100万円につき10キロ増となる別定重量で争われ、ナリタボブサップが30キロ増の920キロ、カネサブラックが20キロ増での910キロ、他馬は10キロ以内の加増となっています。
10月24日に行われた北見記念の6着馬までがここにも出走してきました。
注目はこのレース3連覇を目指すフクイズミ(880キロ)。北見記念は5着でしたが、09年は前年の北見記念4着、10年も同3着からこのレースを制しています。今季は9月の岩見沢記念以降、勝ち星に恵まれませんが、流れに乗れていないだけで、900キロ前後の負担重量での戦いのここなら問題なし。多少障害で苦戦しても、すぐに追撃態勢に入れるでしょう。
北見記念で逃げ切ったのがニシキダイジン(900キロ)。昨年のばんえい記念も制しているように、高重量への適性はメンバー中上位です。
北見記念3着のナリタボブサップは、今回、トップハンデが課題ですが、昨年のばんえい記念では第2障害をひと腰でクリアしたほどの障害巧者。他馬が障害に苦戦するようなら勝機がありそうです。
北見記念4着のカネサブラックは、このところ古馬オープンの重賞ではやや安定味を欠いているのが気になります。
同2着ギンガリュウセイは初の890キロがこなせるかどうか。ここでも好走できるようなら来季が楽しみになりそうです。
1月3日(月)のメイン第11レースは4歳シーズン(明け5歳)三冠の最終戦・第4回天馬賞(17:10発走予定)。同世代限定としては、09年12月のばんえいダービー以来となる定量戦で、牡馬760キロ、牝馬740キロで争われます。
キタノタイショウが中心でしょう。ばんえい菊花賞、ばんえいダービーを勝ち3歳二冠に輝いた力量馬。4歳シーズン三冠でも二冠目・銀河賞(9月19日)を最大40キロ差のトップハンデで制しています。定量戦のここは負けられません。
相手はホクショウバンクが有力。2歳時に重賞で2勝し、ばんえいダービーでも2着した実力馬です。今季は、オープンやA1級との対戦でなかなか白星を挙げることができませんが、近走は大崩れなく走っており調子はよさそう。同世代限定の今回は好勝負が期待できるでしょう。
銀河賞2着アアモンドヤマト、同3着トモエエーカン、同5着フクドリらは勝ち切るまではいかなくても、連争いに加われるだけの実力は持っていそうです。
1月4日(火)のメイン第11レースは新雪特別(A1級-1組・16:50発走予定)です。
シベチャタイガーが前走のターコイズ特別(A1・A2級決勝混合)僅差3着から巻き返しを期します。第2障害を先頭でクリアしたものの、15キロ軽いフクドリに競り負け、同重量だったホリセンショウには差し切られてしまいました。今回、フクドリは不在で、ホリセンショウとは5キロ差つくことから勝機がありそうです。
12月11日のA1・A2級混合特別で2着のトカチタカラが相手筆頭でしょう。障害巧者ぶりを発揮し、近3走すべてが勝ち馬と5秒差以内の2、3、3着。昨年9月にはオープン-1組特別でも4着があるなど実績上位です。
こちらも近走大崩れが少ないヒロノドラゴン、ミサキスペシャルにも流れ次第でチャンスがありそうです。
1月5日(水)のメイン第11レースに、ばんえい十勝金杯(オープン・16:50発走予定)が行われます。
目下3戦連続連対と充実しているマルミシュンキに期待できそう。前走のオープン・A1級決勝混合特別では最大30キロ差のトップハンデながら、しぶとく2着に残しました。今回、やや相手はキツくなりますが、トップハンデから解放されることがなにより強調材料でしょう。
トカチプリティーは、12月19日のオープン-1組特別でマルミシュンキを破っています。明け11歳になりましたが、この相手関係ならまだまだ先行力では負けません。
昨年6月の旭川記念で4着がある障害巧者のホクトキング、今年の飛躍が期待される明け6歳のウメノタイショウも楽しみ。道中置かれなければ、ニシキセンプーがまとめて差し切る場面もありそうです。