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11/20ばんえい菊花賞回顧

2005年11月20日(日)

カネタマル復活の勝利!

Kikkasho 3歳三冠の第2弾、ばんえい菊花賞(3歳オープン)は20日(日)に北見競馬場で行われました。2歳チャンピオンのカネタマルが、単勝1.9倍の断然人気にこたえて復活の勝利。同世代、定量のここでは、やはり実力上位でした。ダービー制覇へ向けて態勢が整ったとも言えましょう。
 道中は牝馬のウィナーサマー、エンジュダイヤらが引っ張る展開。第2障害下にはエンジュダイヤ、スーパークリントン、ナリタボブサップ、ウィナーサマーらが早めにたどり着きました。真っ先に仕掛けたのはエンジュダイヤ。スーパークリントンも続き、ウィナーサマーもすぐさま障害へ。
 そしてトップで障害をクリアしたのはウィナーサマー。エンジュダイヤ、スーパークリントン、ナリタボブサップも続けて障害を越え、少し遅れて1番人気のカネタマルもクリア。
 粘り込みを図るウィナーサマーですが、脚取りは重く、エンジュダイヤが代わって先頭へ。そしてエンジュダイヤが止まると、今度はスーパークリントンが先頭に躍り出る、出入りの激しい展開となりました。しかし、じわりじわりと差を詰めていたカネタマルがいつの間にか先団へ。そして各馬がゴール前で苦しむなか、1頭だけ確実に脚を伸ばして、1着でゴールイン。激しい2着争いは、スーパークリントンがゴール手前でストップ。そこをエンジュダイヤが差し切って2着を確保。苦しみながらも刻んだウィナーサマーが3着で、牝馬勢が2、3着に健闘しました。

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大河原和雄騎手
「格も上だし、雨が降らなければ勝てるだろうと、自信を持って乗ることができました。第2障害ではほかの馬と差がありましたが、もともと中団から行くつもりでしたし、障害を下りた時点で、勝てるだろうと思っていましたよ。前の馬もバテてくるでしょうから。古馬にももまれているし、強い勝ち方をしてくれました」

久田守調教師
「今回は3頭出しでしたが、カネタマルで勝つ自信がありました。第2障害では前の馬と差があったので少し不安でしたが、強い勝ち方をしてくれましたね。
 2着のエンジュダイヤもがんばってくれました。まだクラスも下だし、帯広でもいい成績を残してくれるでしょう」

11/20ばんえい菊花賞予想 矢野吉彦

2005年11月19日(土)

上位4頭馬単ボックスで

 ばんえい競馬ファンのみなさん、お久しぶりです。今週は久々の重賞、ばんえい菊花賞です。当コラムの予想が連続的中しているだけに、「今回も」という“プレッシャー”を感じています。岩見沢記念以来というブランクも気になるところではありますが、先週、北見競馬場に行って実戦の“カン”を養ってきましたから、何としても当てたいですね。

 さて、みなさんもご存じのとおり、今年の3歳重賞戦線は、大幅に日程が変更されました。ダービー、オークスと菊花賞の開催時期が入れ替わったんですね。これまでは、ばんえい大賞典→ばんえいダービー&オークス→ばんえい菊花賞という順でした。で、ここ3年は、ダービーとオークスの2冠を制した牝馬が菊花賞でも連対していたんです(02年アンローズ=2着、03年サダエリコ=1着、04年エンジュオウカン=2着)。ところが、今年は菊花賞よりもダービー、オークスが後に行われるようになったため、過去のこのレースの“傾向”から“対策”を考えることができなくなってしまいました。新たな戦術を練らなければいけなくなったわけです。
 となると、同世代による定量戦のここは、現時点での“格”と“調子”を基に予想するのが無難でしょう。まず“格”で言えば、イレネー記念を勝ったカネタマルがトップ。スーパークリントンがこれに続き、あとは、ばんえい大賞典で上位を占めたエンジュダイヤ、ウィナーサマー、キョウワテンリュウ。それに、スーパーロイヤル、ナリタボブサップなど、というところ。一方、近走の“調子”では、北見得意のスーパーロイヤル、キクノルーラ、エンジュダイヤが一歩リード。スーパークリントンあたりがその次、カネタマルは1クラス上の馬と戦っているので評価するのは難しいですが、まぁ可もなし不可もなし、だと思います。
 そこから“総合”すると、スーパーロイヤル、エンジュダイヤが浮上。これにどの馬を加えるか、ということにしてみました。で、格ならカネタマル。大河原騎手が手綱を取るというのも強みです。でも、捨てがたいのはウィナーサマー。エンジュダイヤより負担重量が20kg重くて、牡馬と同量だったばんえい大賞典で3着という実績もありますから、重量からしてもここは侮れません。一方、調子ならキクノルーラ。ここ数戦はスーパーロイヤルと勝ったり負けたりのレースをしていますし、北見4勝というコース相性も見逃せません。どうしましょう?
 悩んだ挙げ句の結論は、定量戦ということでカネタマルとウィナーサマーをピックアップ。スーパーロイヤル、エンジュダイヤを絡めた4頭の馬単ボックスにします。12点買いですから、人気が偏ったら当たって損になっちゃいますが、ここはそこそこ人気が割れるんじゃないですか?どれか1頭から流せ、というなら、スーパーロイヤルですかねぇ。4月以降の同世代戦では今ひとつの成績ですが、イレネー記念で2着に来たように力は秘めているはず。何と言っても今回の北見シリーズが絶好調ですので、この馬に期待したいところです。

 さぁ、果たして今回も的中なるか? 直後に伝統の北見記念が控えていますので、さらに勢いをつけられればいいんですが。では、今回はこのへんで。

11/20ばんえい菊花賞予想 斎藤修

格が違うカネタマル

 前回の重賞は10/2の岩見沢記念。おみごとでしたアンローズ。さすがに岩見沢巧者。当日は中山競馬場にいたのだけれど、朝出かける間際に電車を1本遅らせD-netで馬券を仕込んでいったかいがあった。思い切っての馬単勝負でD-netの口座も久々に潤ったのでした。

 さて、ばんえい菊花賞。開催期間が長くなったことでばんえいダービーが12月となり、このばんえい菊花賞は3歳の二冠目として行われる。残念ながらばんえい大賞典を制したカネサブラックは登録のみで出走せず。
 牡馬700kg、牝馬680kgの定量戦ということで、とりあえず出走馬を格付け順に並べてみると……
 カネタマル 650万
 スーパークリントン 470万
 ウィナーサマー 470万
 エンジュダイヤ 390万
 スーパーロイヤル 390万
 ナリタボブサップ 390万
 キョウワテンリュウ 320万
 トウリュウ 270万
 キクノルーラ 270万
 マックスセンプー 220万
 イレネー記念を勝って2歳シーズンのチャンピオンとなったカネタマルは今シーズン1勝のみだが、他馬よりはるかに高い格付けで歴戦の古馬との戦いに苦戦しているだけ。同世代が相手なら実力を素直に評価する。
 エンジュダイヤは岩見沢開催以降は13戦して7勝2着5回3着1回という勢いを評価。前々走の390万戦では20キロ差でカネサブラックを破っている。
 イレネー記念2着でアッと言わせたスーパーロイヤルは、その後パッとしなかったがこの北見開催で調子を上げてきた。
 あとは北見で390万のクラスを勝っているウィナーサマー、スーパークリントンまで。

 ◎カネタマル
 ○エンジュダイヤ
 ▲スーパーロイヤル
 △ウィナーサマー
 △スーパークリントン

 上位3頭のボックスが中心で、オッズを見て△に流す。

今週のみどころ(11/19〜11/21)

2005年11月18日(金)

 先週に引き続き、今週の20日(日)もレディースデイとなっています。ビギナー女性を対象(同伴者も可能)に、スタートからゴール地点などコース内案内、予想紙の見方や馬券の楽しみ方をアドバイスしてくれます。当日場内売店で利用できる飲食券(300円相当)プレゼントや、女性先着入場者200名様に「人気のお菓子」もプレゼントされるので、お近くの女性の方は、ぜひ北見競馬場へ足をお運びください。インフォメーションで当日の10時から受付を開始しています。
 19日(土)に行われるのは常呂川特別(800万円未満)。ここはトモエパワーが中心となりそうです。前走4着に敗れたとはいえ、それでも安定した成績は特筆すべき。その前走がオープンだったことも考えると、自己条件のここでは、ぜひとも勝ちたいところでしょう。そのほか、レオユウホー、ホシマツリ、ナリタビッグマンなども虎視眈々と、勝利を狙っています。
 20日(日)に行われるばんえい菊花賞については、別掲「ばんえい菊花賞プレビュー」をご覧ください。同日の第10レースは、北見産駒特別(2歳、産地限定)メダマやヒロノドラゴンなど、2歳トップクラスで活躍する馬が出走を予定しています。また第9レースにはオープン、第8レースにギャンブラークインやフクイズミが出走予定の470万円未満の一戦など、楽しみなレースが多数組まれています。
 21日(月)のメインレースは雄阿寒岳特別(650万円未満)。前走の勝入混合別定650万円未満を制したトミサトクイーンが中心と見ますが、いずれにせよ混戦模様。ヤマノトップレディあたりも争覇圏と言えそうです。

11/20ばんえい菊花賞プレビュー

 今週は3歳三冠の第2弾、ばんえい菊花賞(3歳)が行われます。一冠ばんえい大賞典はカネサブラックが制しましたが、残念ながらここは回避。12月の頂上決戦ばんえいダービーへ向けて、各馬虎視眈々と勝利を狙っています。
 注目は、格からいってカネタマル。今シーズンは550万クラスからスタートして大苦戦。それでも夏頃から徐々に調子も上向きはじめ、650万クラスでも好走するようになりました。前走は6着とはいえ、800万クラスでの一戦。強い相手にもまれてきただけに、同世代の他馬より一回りたくましくなっているでしょう。定量戦ということもあって、復活を期待したいところ。
 相手は勢いと格から考えて、牝馬のウィナーサマー。ここ2戦は強い相手と戦い、連続6着と冴えませんが、390万クラスでは安定した成績を見せています。ばんえい大賞典は、重量を積まれながらも3着に健闘。ここはアタマも十分にありそうです。同じ牝馬のエンジュダイヤにも注目ですが、ウィナーサマーと同斤量となると分が悪いのではないでしょうか。
 もちろんスーパークリントンも争覇圏。470万クラスでは苦戦が続いているものの、やはりここは世代を引っ張ってきた実力を見せてもらいたいものです。またナリタボブサップもここ数戦は安定したレースを見せているだけに注目したいところ。なお上がり馬ではスーパーロイヤルに期待ですが、ばんえい大賞典の結果(6着)から考えれば、少し分が悪そうです。

出馬表はこちら

【参考レース】
9/18 ばんえい大賞典(勝ち馬:カネサブラック)
11/12 ミントファーム特別(5着:スーパークリントン)
11/13 レディースカップ(6着:ウィナーサマー)
11/14 釧北峠特別(勝ち馬:スーパーロイヤル)

ばんえい大賞典の映像はこちら
それ以外の映像はこちら

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