カネタマル復活の勝利!
3歳三冠の第2弾、ばんえい菊花賞(3歳オープン)は20日(日)に北見競馬場で行われました。2歳チャンピオンのカネタマルが、単勝1.9倍の断然人気にこたえて復活の勝利。同世代、定量のここでは、やはり実力上位でした。ダービー制覇へ向けて態勢が整ったとも言えましょう。
道中は牝馬のウィナーサマー、エンジュダイヤらが引っ張る展開。第2障害下にはエンジュダイヤ、スーパークリントン、ナリタボブサップ、ウィナーサマーらが早めにたどり着きました。真っ先に仕掛けたのはエンジュダイヤ。スーパークリントンも続き、ウィナーサマーもすぐさま障害へ。
そしてトップで障害をクリアしたのはウィナーサマー。エンジュダイヤ、スーパークリントン、ナリタボブサップも続けて障害を越え、少し遅れて1番人気のカネタマルもクリア。
粘り込みを図るウィナーサマーですが、脚取りは重く、エンジュダイヤが代わって先頭へ。そしてエンジュダイヤが止まると、今度はスーパークリントンが先頭に躍り出る、出入りの激しい展開となりました。しかし、じわりじわりと差を詰めていたカネタマルがいつの間にか先団へ。そして各馬がゴール前で苦しむなか、1頭だけ確実に脚を伸ばして、1着でゴールイン。激しい2着争いは、スーパークリントンがゴール手前でストップ。そこをエンジュダイヤが差し切って2着を確保。苦しみながらも刻んだウィナーサマーが3着で、牝馬勢が2、3着に健闘しました。
大河原和雄騎手
「格も上だし、雨が降らなければ勝てるだろうと、自信を持って乗ることができました。第2障害ではほかの馬と差がありましたが、もともと中団から行くつもりでしたし、障害を下りた時点で、勝てるだろうと思っていましたよ。前の馬もバテてくるでしょうから。古馬にももまれているし、強い勝ち方をしてくれました」
久田守調教師
「今回は3頭出しでしたが、カネタマルで勝つ自信がありました。第2障害では前の馬と差があったので少し不安でしたが、強い勝ち方をしてくれましたね。
2着のエンジュダイヤもがんばってくれました。まだクラスも下だし、帯広でもいい成績を残してくれるでしょう」