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レース回顧(11/12~11/14)

2005年11月15日(火)

 12日(土)に行われたミントファーム特別(混合470万円未満)は、フクイズミが優勝。2着にギャンブラークインが入り、牝馬のワンツーフィニッシュとなりました。3番手で障害を抜けたフクイズミは、その後も確実な末脚を発揮。残り30メートルくらいで先頭に立つと、そのまま危なげなくゴールしました。これで9戦連続連対と好調で、今後も注目したいところ。
 同日の第10レースのオープンは、3番人気のホクリュウイチが優勝。2着に1番人気のヨコハマボーイで、人気サイドでの決着となりました。ホクリュウイチは、前走の3着に続く好成績で、徐々に調子が上がってきた印象。
 13日(日)のメインレースとして行われたのはレディースカップ(牝馬オープン)。これを制したのはトカチプリティーでした。当初予定のあったサダエリコの出走はありませんでしたが、7歳から3歳までの各世代2頭ずつ10頭が出走。トカチプリティーは第2障害を2番手で越えると、早めに先頭に立ってゆうゆうゴールイン。オープンの実力を見せつけました。混戦の2着は、最後に追い込んだエンジュオウカン。結局は久田守厩舎のオープン牝馬2頭の決着となりました。
 同日に行われたいちい賞(2歳牝馬)エメラルドが優勝しました。近走は惨敗が続いていましたが、牝馬同士なら実力上位。サクラガサイタとの接戦を見事制しました。1番人気に推されたキタノパワーは3着に敗れています。
 14日(月)のメインレースは釧北峠特別(混合320万円未満)。270万クラスで好走していたスーパーロイヤルが優勝、キクノルーラが2着とそれぞれ好走しました。2番手集団として障害を下ったスーパーロイヤルは、残り10メートルで先頭へ。そのままゴールまでしっかりした脚取りを見せました。

映像はこちら

今週のみどころ(11/12〜11/14)

2005年11月11日(金)

 北見開催もいよいよフィナーレが近づいてきました。20日には3歳三冠の第2弾ばんえい菊花賞が、27日には北見記念がそれぞれ開催されます。集大成へ向けて各馬の調整もピッチが上がってくることでしょう。今週も熱戦を期待しましょう。
 12日(土)のメインレースはミントファーム特別(混合470万円未満)。ギャンブラークイン、スーパークリントン、フクイズミ、カネサブラックなど、多くの重賞勝ち馬が出走を予定しています。こうなるとハンデがものをいいそうで、フクイズミは今回660キロと、他馬より恵まれています。もちろんクラス的には格下ですが、8戦連続連対中の勢いも併せて期待したいところ。
 同日の第10レースにはオープンが組まれています。正直難解なメンバーですが、ここは前走オータムカップ2着のヨコハマボーイが人気の中心となりそうです。
 13日(日)にはレディースカップ(牝馬オープン)が行われます。サダエリコやエンジュオウカンをはじめ、390万クラスのエンジュダイヤまで幅広いクラスの馬が登録しています、やはり注目はサダエリコ。牝馬同士のここは格の違いを見せてほしいところです。
 この日の第10レースは同じく牝馬戦、2歳牝馬オープンによるいちい賞が行われます。中心は普段牡馬オープンを相手に戦っているキタノパワーエメラルドあたりとなりそうです。
 14日(月)に行われるのは釧北峠特別(混合320万円未満)。近走270万クラスで好走しているキクノルーラとスーパーロイヤルあたりが中心となるでしょう。

やっぱり馬が好き(第11回)  旋丸 巴

偉大なる服部義幸調騎会会長

 新聞で「服部義幸調教師1000勝」の文字を見たときは、思わず「おおーっ」と叫び声をあげてしまった。

「10月28日、第10レースでハマナカキングが優勝。これによって同馬の調教師である服部師が通算1000勝をマークした。ばんえい競馬史上6人目の快挙」
と、新聞各紙で取り上げられた服部調教師に、私は一度だけお会いしたことがある。

 今年の2月、ばんえい競馬で活躍する人々が一堂に会した某パーティーでのこと。ばんえい界や地方競馬全国協会やらに日本馬事協会やら、何しろ、そういった関係の偉い方々が会場中央で華々しく歓談されているから、私のような下っ端は会場の隅で立食に勤しんでいたのだけど、そんな私より未だ端っこで、ひっそり佇む紳士がいて、それが他ならぬ服部調教師だった。

 同席していた、厩務員にして画家、我が友でもある谷歩さんが紹介してくれて、初めてご挨拶申し上げたのだが、ばんえい競馬の上位で活躍し、調騎会の会長さんも勤められている偉い方なのに脂ぎったところが皆無の温厚な方で、そのお人柄に感心することしきり。

「服部先生はねぇ、イベントなんかに手作りの馬車で訪問されるんだよ」と、寡黙な服部調教師に代わって谷さんが教えてくれたから、「え、ポニーかなんかの馬車で行かれるんですか?」と尋ねると、同師は笑って、
「いや、ばんえい競馬に使う大きな馬で馬車を引くんだ。一般の人にも、ばん馬に親しんでもらわんとね」

 呼ばれれば道内どこでも馬と馬車を用意して出かけられるという。札幌の場外馬券発売所Aibaの開設記念式典でも活躍されたし、服部師の馬車の訪問を待ち望む幼稚園や保育所は道内にいくつもある。

 いやいや、道内ばかりではない。後で知ったことだけど、今年2月には、富山市にある富山市ファミリーパークに、自ら調教した2頭の馬と大型の馬車を送られた。20周年のリニューアル・オープンに際して「小額の予算で馬と馬車を導入したい」という同パークの要請に一肌も二肌も脱いで、損を覚悟で協力。大型馬車の運行を実現させた功労者でもある。

 本業の調教師としてはコーネルトップ(ばんえいグランプリ、北見記念など31勝)など数多くの駿馬を育て、調騎会会長として地方競馬再建のために奔走、ばんえい競馬の普及のために手弁当で馬車の出前をする。

 みんなに愛されてこその競馬、とスローガンを述べる人は多い。けれど、ここまで骨身を削って競馬のために尽くされている方を、寡聞にして私は知らない。

 そんな素敵な服部調教師が1000勝という偉業を達成されたと知って、ちょっと涙目になってしまった私なんである。

レース回顧(11/5~11/7)

2005年11月 8日(火)

 今週は残念なニュースがひとつ。調教師リーディングでトップを走る久田守厩舎の牧草の中からコーヒー缶の破片が見つかり、公正競馬を確保するための措置として、土曜日の出走予定馬がすべて除外。日曜、月曜も出走を見送りました。検査の結果異常がなければ12(土)の開催から通常どおり出走します。

 5日(土)のメインレース天都山特別(800万円未満)は、タケタカラニシキが連勝、トモエパワーが2着に入り、1週間前の温根湯特別と同じ決着となりました。先頭で第2障害を越えたタケタカラニシキがそのまま逃げ切り。4歳馬ながらこのクラスで、あとは重量がどこまで耐えられるかでしょう。
 6日(日)に行われた2歳オープンは、先頭で障害をクリアしたメジロショウリキが最後まで粘りました。これで北見では3戦3勝。一気に頭角を現してきました。注目のメダマは3着に敗れましたが、5番手で障害をクリアしてゴール前では惜しいところまで伸びてきました。トップハンデだったことを考えれば、やはり力は上位です。3連勝中で1番人気となったウィナーハリケンは見せ場をつくれず8着に敗れています。
 6日(日)のメイン、知床賞(3歳以上オープン)は、期待されたミサイルテンリュウは残念ながら取消。単独先頭を行っていたツルマキシンザンをサンデーブライアンが一気に差し切りました。6月の旭川以来久々の今シーズン2勝目を挙げました。トップハンデながら単勝1番人気に推されたツルマキシンザンも最後に差し返す力強さを見せました。北見では好調を維持していて今後も楽しみです。
 同日の羅臼特別(混合650万円未満)は、ヤマノミントがニシキダイジンを差し切り、3着にホクショウファイトが押し上げ人気の4歳馬が上位を占めました。
 7日(月)の美幌峠特別(混合650万円未満)は、先行した人気のハマナカキングの脚が止まり、伏兵ライデンハルヒメが一気に伸びて波乱の結果となりました。

今週のみどころ(11/5〜11/7)

2005年11月 4日(金)

 熱戦が続いている北見開催も中盤を迎えました。今週は6日(日)に「競馬場 de 親子リレー」が行われる予定ですので、ご家族で競馬場にいらっしゃるかたは、ぜひご参加ください。
 5日(土)のメインレースは天都山特別(800万円未満)。前走の温根湯特別を快勝したタケタカラニシキ、同2着のトモエパワーのほか、レオユウホーやヨシノウンリュウなどが出走を予定しています。なかでも注目はトモエパワーで、近走のレースぶりは安定感抜群。連軸としてはうってつけです。
 6日(日)に行われるのは知床賞(3歳以上オープン)。ここはミサイルテンリュウが中心となるでしょう。今季は7月以降、掲示板を外さない堅実なレースを見せており、岩見沢記念も3着に善戦。障害巧者ぶりをここでも見せつけてくれるはずです。前走の二世ロッシーニ記念で2着となったツルマキシンザン、キタノスサノオあたりも有力といえそう。
 この日の第10レースには羅臼特別(混合650万円未満)も行われ、多数の好調馬が出走を予定しています。特にキングファラオは北見へ来て2勝1着1回、ヤマノミントは2勝2着2回、ホクショウファイトも2勝3着2回と絶好調。今回も熱戦が期待できそうです。
 7日(月)は、美幌峠特別(混合650万円未満)が行われます。中心はやはりミスターハヤサキ。北見に開催が替わっても相変わらず好調で、ここも勢いでクリアしたいところ。そのほかハマナカキングやエビスコマチなども出走を予定しています。

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