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中原 蓮 騎手(ばんえい)

昨年デビューしたばんえい競馬の新人騎手の一人、中原蓮騎手はこれまで26勝(2月24日現在)。連対率は3割、勝率も1割6分。2月9日には1~3レースで3連勝するなど勢いを見せています。

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素晴らしい活躍ぶりですね。

想像したより乗せていたただいています。新人騎手の10キロ減量は効いているかな。最初のころは雨や雪が降って馬場が軽く、いい馬に乗せていただきました。
1月中旬からコース全体にロータリーハローをかけ、馬場が変わってから乗り方が難しくなりました。重い馬場は、道中の息の入れ方が難しい。攻めきれずに終わってしまうこともあります。
レースを見てもわからないのですが、聞いたら教えてくれる騎手ばかりです。聞いてよかったこともありますし、聞いてできないこともあります。
最初はなんであんなに勝てたんだろうって思います。1着が続いたら、次から3倍以上乗せてもらえるようになって緊張感が増し、プレッシャーで具合悪くなりました(笑)。勝たないといけない世界なので。

高校時代、金田厩舎で馬房掃除のアルバイトをしていたんですよね。

小、中学校と金田調教師の三男(駿人さん)と仲がよく、いつも遊んでいました。高校時代はホテルでアルバイトをしていましたが、コロナ禍でできなくなったタイミングで、「働く人が少ないから」と駿人に誘われました。外で動くのは好きなので始めましたが、昔からの友人が、馬を触っている姿は「すごいな」と印象に残りました。自分はまだ馬が怖かった。駿人にいろいろと教えてもらってここまで来ましたし、金田調教師や金田利貴騎手が馬を扱う姿にも憧れました。競馬場に来てからは4月で4年になります。駿人と仲がよかったですが、自分が騎手になるなんて考えたこともなかった。アルバイトをしていた時でさえなかったです。

騎手試験は3回目での合格でした。

最初は騎手になるのは難しすぎると思い、担当馬が勝つために厩務員として考え、仕事をしていました。騎手を目指したのは、目標があった方が楽しいし、30代でも騎手になった方がいる中で、せっかく若いうちにこの世界に来たんだから、くじけても大丈夫だし、挑戦すべきかな、と。親は「やりたいことやってほしい」と自由にやらせてもらいました。同級生に負けるのがいやだった、というのはあります。
駿人と遊んでばかりで勉強をしてこなかったので、勉強の仕方がわからなかったんです。でも騎手になるために勉強はやらなくてはいけないことだし、結果は自分次第。厩務員になってすぐに騎手試験の勉強会に参加させてもらいました。試験は勉強したところが出たかな。運もありました。新人の大友一馬騎手とは「先に勝った方がご飯をおごる」という話をしていて、同じ日に勝ったので一緒にご飯に行きました。

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運は大事ですね。実技試験の前には練習もしていました。

最初に走路に入って騎乗したことは覚えていないです。毎回乗っているうちに、鈴木恵介騎手などが「こうした方がいい」と的確にアドバイスをくれました。そのおかげで、乗るごとにほめてくれるようになりました。一番言われたのは、手綱の長さです。最初に間違えるとなかなか直せないから、扱いやすい長さを覚えておけと。道中で、手綱を止めて、下げてとする時に長さが違うと時間がかかるんです。「時間取られたら負けるぞ」と言われました。手綱の余った部分で馬の臀部に気合いを入れる技術はあとでいい、と。試験は緊張しました。

勝負服はどのようにして決めましたか。

利貴さんの袖青・白二本輪をもとにして、最初は胴は黄色と黒が逆にしていたんです。でも利貴さんに似ているということで逆にしました。今思えば目立つのでいいかなと。表に出たくないタイプなんですけどね。尊敬している西将太騎手の山形にしています。
将太さんは、障害を降りてからの追い込みがかっこいいです。道中の息の入れ方は藤野さんがすごくて、担当馬が乗るとなるとワクワクします。将太さんとはいつもご飯に行ってます。特別勝ちをしたときは、調整ルームで軽くお祝いをしてくれました。

デビュー3戦目で初勝利でした。

デビュー戦のキュートアイズはただゴールに馬がつれていってくれました。初勝利のパワーハンターは担当馬なんです。現役馬の中で一番長いので、うれしかった。あとでレースを見返したら、このペースでよく頑張ってくれました。俺の初勝利を獲ってくれました。

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思い出の馬は。

厩務員時代でもいいですか。アバシリルビー(2020年ばんえいオークス)です。この時に将太さんかっこいい、と思いました。重賞を経験させてくれたし、健康管理を学ばせてくれました。頭が良くて優しい馬。ガラなどの道具をかけるときは頭をさげてくれるんです。懐っこくて仕事を理解しています。レース行くときに振り落とされましたが(笑)。

デビューして少し経ってから、すでにスタンドからは「蓮!」と声がかかっていました。聞こえていましたか。

10コースの時は聞こえます。うれしいですね。上半身がまだ薄っぺらいので、鍛えないといけません。将太さんやばいです。肩幅おかしい。騎手はみんな上半身の筋肉がすごいんです。(渡来)心路騎手が一番筋肉質なんですよ。(自分は)身長がない分(166センチ)、動きを大きくして馬を動かしたいです。

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帯広出身ですね。オッズパーク会員に、おすすめがありましたら教えてください。

ひいじいちゃんは競馬が大好きで、4市を回っていたそうです。生まれたころにはいなかったのですが、生きているうちに見せたかったです。じいちゃんも競馬好きで、声援が聞こえます。ラーメン店の「麺蔵」は、じいちゃんが昔経営していたラーメン店なので行ってほしいです。帯広はばんえい以外なにがあるかな。何を食べても安くておいしいですよ。
ばんえい競馬は、画面で見るのと、生で見るのとでは馬のかっこよさが倍以上違うと思います。ぜひ生で見にきてほしいです。

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※インタビュー・写真 / 小久保友香

騎手プロフィール

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2025/03/07
ばんえい

小林 凌 騎手(岩手)

2024年の大晦日、岩手競馬のグランプリである桐花賞を勝ち、重賞初制覇を果たした小林凌騎手(岩手)。オフシーズンの現在は、佐賀で期間限定騎乗しています。初重賞制覇の喜び、そして4年連続となる佐賀での騎乗についてお話を伺いました。

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まずは桐花賞制覇、おめでとうございます!テン乗りだったライアンとのコンビで劇的な勝利でしたね。

ありがとうございます。重賞を勝てたことが嬉しかったですし、しかもそれが桐花賞だったので、自分なんかが勝っていいのかなとびっくりしました。レースの直後はあまり実感が湧かなかったです。

年末の開催は落馬負傷や騎乗停止の騎手が複数いて、騎乗変更が多かったですが、ライアンの騎乗はどのように決まったのですか?

(山本)聡哉さんが騎乗停止ということで、「乗れるか?」と打診があって。僕は人気がないジョッキーなので(苦笑)、全然空いていますと。桐花賞に乗れるチャンスはなかなかないですし、声をかけていただき嬉しかったです。

初騎乗のライアンはどんな印象でしたか?

重賞を勝っている実力馬で、聡哉さんからは乗りやすい馬だと聞いていました。不良馬場がいいということだったのですが、大晦日の水沢は毎年だいたい雪になるんですよね。それが昨年は気温が高くて雨だったので、ビシャビシャの軽い馬場になりました。天候も含めて運が良かったと思います。

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2024年12月31日、桐花賞。ライアンに騎乗し重賞初勝利

レースを振り返っていただきたいのですが、序盤はいい手応えで追走していましたね。

内枠だったので、スタートしていい位置に行ければと考えていて、思い通りの位置取りでした。1周目はペースが落ち着いて手応えも良かったのですが、2周目の向正面では正直あまり手応えがなかったんです。でも追っていたら上がって行ってくれて、直線は前がきれいに開いて。前にいたミニアチュールが4コーナーで最内に行ったので、その外に切り返すことができました。必死に追っていたらゴール前でステッキを落としてしまったのですが、ゴールした時には「もしかしたら勝ったかも」と思いました。周りの方々から「おめでとう」と言っていただきましたし、レース後は今までにないくらいラインが来て嬉しかったです。

2015年にデビューし、10年で掴んだ初タイトルでしたね。

頑張ってくれたライアンや、乗せてくれた関係者の方々、これまで関わってくれた方々にとても感謝しています。実は騎手を辞めようかなと本気で考えていた時期があったんですけど、辞めなくて良かったなと思いました。

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辞めようと思った時期があったのですね。

2020年に落馬して腕をケガしてしまって、半年くらい休んで復帰したんですけど、腕が痛くてなかなか前みたいに乗れなくて。そんな自分が嫌だったし、いろいろ悩んでもう辞めようかなと思いました。

辞めようと思いながらも、頑張り続けられた要因はなんですか?

やっぱり騎手を諦めきれなかったということでしょうか。自分にはこれしかないという気持ちが強いですから。どうせ辞めるなら一度環境を変えて一からやってみようと思って、厩舎を移籍したんです。もともとは水沢の所属だったのですが、盛岡の飯田弘道厩舎でお世話になることになりました。飯田先生や周りの方々に温かく迎えていただいて、腕の方もプレートが取れて痛みがなくなりましたし、少しずつ自分の理想とする乗り方に近づいてきているかなと。飯田先生から、冬場どこかに行ってみたらと言っていただいて、それから佐賀への期間限定騎乗にも挑戦するようになりました。

佐賀の期間限定騎乗は4年目になりますが、岩手とは違いますか?

そうですね。雰囲気も違いますし、競馬も内をかなり開けるスタイルなので。最初は緊張しましたし、なかなかうまくいかなくて(初めての2022年は)結局2勝しかできなかったんです。でも毎年行くようになって、関係者の方々も覚えて下さって、ありがたい環境でやらせていただいています。一番いいのは、冬でも暖かいことですね(笑)。岩手とはそこが全然違います。

騎手になったきっかけを教えてください。

父親が競馬好きで、その影響で僕も競馬が好きになりました。栃木テレビで放送していた中央競馬ワイド中継を見ていたので、赤見さんのレポーター姿も見ていました(笑)。小学校6年くらいからです。

それは嬉しいです。ありがとうございます。栃木出身で岩手所属になった経緯というのは?

もともとの生まれは福岡で、母の実家が佐賀競馬場から30分くらいのところにあって、子供の頃に祖母に連れられて見に行ったりもしていたので、最初は佐賀希望だったんです。でも教官から、岩手の方が僕の性格的にも合うのではないか、というアドバイスをいただき、当時は若手も少なかったので岩手に行くことを決めました。

では佐賀ともご縁が深いのですね。

そうですね。飯田先生にオフシーズンの期間限定騎乗を勧めていただいた時、行くなら佐賀がいいなと思いました。祖母が競馬場に見に来てくれて、喜んでくれたので嬉しかったです。

いよいよ3月9日、冬期休載が明け岩手競馬の開催が始まります。目標を教えてください。

数字的な目標は特にないですが、ケガなく1鞍でも多く乗って、自分なりに頑張りたいです。

では、オッズパークユーザーの方々にメッセージをお願いします。

いつも岩手競馬や佐賀競馬を応援していただき、ありがとうございます。これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします。

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※インタビュー / 赤見千尋(写真:岩手県競馬組合・佐賀県競馬組合)



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2025/03/04
岩手

西 将太 騎手(ばんえい)

2023年度(2023年4月-3月)は135勝でばんえいリーディング2位となり、2024年度(2024年4月~)も2位につけている西将太騎手。1月2日の帯広記念ではコウテイを重賞初制覇に導いた。2016年度からコンスタントに年間100勝以上挙げ、活躍を続ける。

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帯広記念の勝利、おめでとうございます。

ほっとしました。いつもあと一歩足りなかったから、1着でゴールできてよかった。馬のペースを心がけてレースを進めました。障害は上がってくれる馬だから心配はなかった。それからは、ここまで来たから『頑張ってくれ』と。思ったより馬場が軽かったからなのか、900キロという(高重量の)走りをしていない。調子も良かったんだろうし。性格は、一生懸命、障害上手。のんびりしているかな。パドックで口をパクパクするところ?気をもんでいるんだと思う。勝ったとき?『またインタビューか』って(笑)

メムロボブサップとはハンディ差もありました。思い通りの展開でしたか。

何も考えていなかったです。いろいろなことを考えるより、コウテイと自分。どのレースも周りは意識していません。自分と、乗っている馬の会話だけでレースをしている。それによって、満足いくレースをしたいと考えています。

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帯広記念でコウテイを重賞初制覇に導く

いつもにも増して今年度は勢いがありますね。騎乗数も今年度トップです(1月20日現在)。

いままでよりは、自分が落ち着いているな、と思います。力を抜いてレースに向かっている。今季は春から「今年は力まない!」って決めました。頑張って負けたら悔しいから、力まずに行こうと。自分の中では、毎年の目標として『去年より勝ちたい』という思いがあります。騎乗数については、気づいたら増えていて、恵まれています。

体格ががっしりしているのは、ばんえいでは有利だと思います。

レースでは、力でしっかり押さえることはできると思います。追う時に、体を低くしているのは無意識ですね。体重制限については、レースが近くなったら野菜を多めにしています。

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あらためて、大事にしていることは。

馬がいつ止まりたいか、というタイミング。その時によって違うから。馬のリズムを崩さないようにしています。「馬の感じ」でレースを進めることです。

手綱一本で、馬の気持ちをくみ取ることって、すごく難しいと思います。どのようにしているのですか。

うーん......。スタートから道中走っていたら、止まりたがるタイミングがある。だらけて見えるな、というときは気合いは入れます。ハミもあるけど......、手綱から伝わってくる。3メートル先だけど、馬とつながっているのは手綱しかないから。経験で、伝わってくるものがあるんです。

騎手ではないとわからない感覚なのですね。

父(西康幸調教師)に教えてもらったことは大きいです。今になって、馬の扱い方や騎乗について、言っていたことが理解できるようになりました。ここ、2、3年くらいかな。入院しながらも、毎回レースを見ていてくれました。生きていたら(2020年11月逝去)、だめなところをああすれ、こうすれ、と言われていると思う。

意気込みを聞かせてください。

頑張れるだけ頑張るしかないなー。このレースというのはない。勝たせたい、というよりはリズムを大事にしたい。乗っているのは楽しいよ。

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休みはどうしていますか?

最近忙しいからな。釣りのシーズンも終わったし、体を休めています。乗馬もしたいんだけど。午前4時半には起きて、ズリ引きを中心に行っています。

騎乗が多いですもんね。新人騎手も頑張っています。中原騎手が尊敬していると聞きました。

頑張っているな~、とは見ています。厩舎が隣で仲良くなりました。身近な存在で、仲がいいんです。釣りにも行きますし、気が合う。レースのことは聞かれたら教えるけど、俺のこと目標にするなと言ってます(笑)

いつでも一生懸命な、西騎手の姿勢が伝わっているのでしょうね。さて、コウテイはばんえい記念に向かいます。オッズパーク会員に一言お願いします。

これからも高重量で力を発揮してくれると思う。ばんえい記念もチャンスはある。ハンデないからね。調子いいから楽しみだ。

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※インタビュー / 小久保友香、写真/ 小久保友香、小久保巌義

騎手プロフィール

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2025/02/04
ばんえい

宮川 実 騎手(高知)

昨年、自身2度目の高知リーディングに輝いた宮川実騎手。プリフロオールインで高知三冠を達成するなど活躍した1年でした。

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2度目の高知リーディングおめでとうございます。

ありがとうございます。数字が出るので、意識していなかったと言えば嘘になるんですけど、無事に獲れてよかったです。去年は所属の打越勇児厩舎がすごくて、いい馬をたくさん任されたので、いかに取りこぼさないかに必死でした。それを頑張っていれば、自ずとリーディングは獲れるのかな、と思っていました。

打越調教師は昨年、地方全国リーディングに加え、NARグランプリ最優秀勝率調教師賞も受賞しました。連勝馬がいたり、重賞になると多頭出しだったりで、強い馬が多かったので緊張感があったかと思います。

そのプレッシャーに負けていたらいけないな、という感覚で乗っていました。高知三冠とかいいことも色々あった年でした。

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黒潮菊花賞を制して高知三冠を達成したプリフロオールイン

高知三冠を達成したプリフロオールインは2歳の頃、どんな印象でしたか?

デビュー前から調教に乗っていて、レースを使うたびに強さを感じていました。スピードもありますしね。デビュー戦はちょうどワールドオールスタージョッキーズに出場していて乗れなかったんですけど、10月にネクストスター高知で重賞を初めて勝ってから「目標は高知優駿を勝つこと」と決めました。自分もまだ高知優駿を勝っていませんでした。

一冠目の黒潮皐月賞が6馬身差の楽勝となれば、高知優駿の前にはプレッシャーを感じませんでしたか?

ないと言ったら嘘です。ただ、やることをしっかりやれば、結果がついてくるんじゃないかなという感覚でした。それまでに1600mの準重賞を2回使って勝っていて、まだ余力もあったので高知優駿の1900mならもつんじゃないかなと思っていました。3歳重賞で、馬にとっては1度しかない機会。25年間、ジョッキーとして乗ってきた中で勝っていなかったので勝てて嬉しかったです。打越調教師も高知優駿は初制覇で、終わってから「今までで一番緊張した」と言っていました。

その後は高知三冠に向けて、期待が高まりました。

高知三冠という目標ができて、色々とプレッシャーもあったんですけど、こういう経験はジョッキー人生でできるかできないか、運命だと思います。

三冠最終戦の黒潮菊花賞は驚異の単勝1.0倍でした。

これまでに単勝1.0倍の馬に乗った記憶はあんまりないです。高知優駿の走りを考えたら、これだけの人気になりそうと言えばなりそうですけど、あとから知って「みんな100円買って100円しか返ってこんがね」とビックリしました。

終わってみれば5馬身差の快勝でしたが、序盤のポジション争いや勝負所で他の騎手たちの「簡単には勝たせないぞ」という思いが伝わってきました。

序盤の先行争いが落ち着きかけたところで(赤岡)修次さんがもう1回来たのには僕も「うわーっ!」と思いました。(井上)瑛太と僕の間の見えない位置からスルスル~と来たのは予想外でした。その後はペースも落ち着いて馬もハミを抜いてリラックスして走れていたので、最後にしっかり脚を残せていたのだと思います。それにしても、序盤に競られてラップが速くなったのにあの走りはすごいな、と乗っている自分も思いました。

口取り撮影では高知三冠達成を祝う横断幕も掲げられましたね。

もし負けていたら、この幕どうしていたんやろ?と思いました(苦笑)。

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黒潮菊花賞直後から高知競馬場は約1カ月の馬場改修に着手。プリフロオールインも休養に出て、復帰戦は11月の園田・楠賞でしたがまさかの10着でした。何があったのでしょうか?

状態はそんなに悪くないと感じていたので、楠賞はちょっと敗因が分からないんです。調教でまだ子供っぽい面があるので、初めての遠征競馬や馬場も影響していたんでしょうか。スタートしてからのスピードが明らかにいつもと違って、道中も気持ちが入っていなくて馬が走っている感じがしませんでした。その原因がどこか分からなくて、もし喋ってくれたら「何がイカンかった?」って聞きたいです。「お前がイカンかった」って言われるかもしれないですけど(苦笑)。

今年初戦の大高坂賞では古馬と初対戦。「こんなもんじゃない」という走りを見せたかったかと思いますが、先行争いが激化してハイペースで逃げることとなり、11着でした。

帰厩後は39秒台の追い切りを2本できて、乗り込みは十分できていると感じていました。今回は地元なので挽回したい気持ちはあったのですが、トモがしんどそうで、スピードに乗りませんでした。

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立て直しての巻き返しに期待します。そして、今年も宮川騎手の活躍も楽しみです。

年齢的には若い子のように元気には乗れないと思いますけど、落ち着いて乗って、周りとの差をつけて頑張りたいです。吉原寛人騎手が打越厩舎に定着していて、修次さんと二人、日本トップクラスのジョッキーがいることはいい刺激になっています。追いつきたいと思いながら高知で乗っていたら、自ずと全国で通用する腕になれると思っています。

オッズパーク会員のみなさんにメッセージをお願いします。

今年の目標は、他地区の重賞に高知の馬で遠征して勝つことです。怪我無く、1年を通してファンのみなさまにいいレースを見せられるよう頑張るので、応援よろしくお願いします。

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※インタビュー・写真 / 大恵陽子

騎手プロフィール

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2025/01/30
高知

村上 忍 騎手(岩手)

地方競馬通算4128勝。2024年11月19日、村上忍騎手が到達したのはこれまで菅原勲騎手(現調教師)が保持していた4127勝という『岩手競馬所属騎手の地方競馬通算最多勝』を超える記録だ。2011シーズン一杯で引退した菅原勲騎手のその数字は当時は前人未踏というだけでなく空前絶後とも感じたが、13年ほどを経てついに塗り替えられることになった。
また村上忍騎手は12月2日に行われた『オッズパーク杯ゴールデンジョッキーズシリーズ』で2度目の総合優勝も果たした。今回はそれらを合わせて話をうかがった。

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最初はオッズパーク杯ゴールデンジョッキーズSの総合優勝の話からです。2回目の総合優勝でした。おめでとうございました。こういう機会に優勝するのは騎手としても良い事、誇らしい事になるのでしょうか。

そうですね。騎乗馬が抽選で、どんな馬が当たるかも分からないから、良い結果を残せるのは良い事ですね。1年に1回の楽しみというか、毎回狙ってはいるんですけども、運もありますし。

今年は凄く勢いがある時期にシリーズがあって、良い感じの勢いのままに総合優勝したという印象がありました。

まあ今年は運が良かったですよ。いろいろな部分でね。欲を言えばどちらかひとつ勝ちたかったですけどもね。

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シリーズが終わった時にも言われていましたものね。ただこういうのは騎手対抗戦の"あるある"みたいなところもあって。

僕自身は"1着なしに総合優勝"というのは今まで経験した事がなかったけど、やはりいかにポイントを稼げるか?ですからね。

その辺もやっぱり、持ち上げますけども(笑)、ベテランの技ですよね、ちゃんと2着、2着っていうのは。2戦目の接戦が3着だったら総合優勝では無かったわけですし。

運が良かったんですよ(笑)。

さて、お題を変えてですね、4128勝の新記録達成ですが、これも凄い記録ですね。

これはあとで教えて貰ったんですが、ここまで20年以上、毎年100勝以上しているそうで(2000年以降25シーズン連続で100勝以上)、そういう毎年の積み重ねがこういう数字になったのかな、とは思っています。

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そう、だから村上忍騎手は"長くやっていればいずれ"みたいな事を言われていましたけども、デビューして7年目からもうずっとシーズン100勝以上していますし、デビューからの年数で単純に割っても毎年130勝以上している計算ですし。

その辺は、やっぱり毎年それぐらい勝たせてもらえてる、勝てる馬に巡り合えてるってことですよね。

それもあるでしょうし、あとこういう話をすると必ず"今は開催日数も多いし、乗れる数も多いし"って話にもなりますけど、忍さんって菅原勲騎手や小林俊彦騎手の全盛期に立ち向かってそれで毎年100勝以上じゃないですか。そう思えば、それはやっぱり凄いなと。

僕がデビューした頃は騎手も多かったし。騎乗するチャンスすらなかなか無いような、特に新人の頃はね。そういう状況だった中で、大先輩たちがいて、その中でこういう数字を挙げてくることができたっていうのは、うん、自分なりの自信にはなりますよね。

村上忍騎手的にここまで長い間やってこれた"モチベーション"の元にはどんなものがあるんですか?。

うーん。なんなんでしょうね?

なんかさっきから自分は"凄い"しか言ってないですけども、忍さんの、なんて言うか、いい意味で"空気を読まなさ"って言うんでしょうか、最近調子悪いな~とか言われながらも立ち直ってくるじゃないですか。結局終わってみれば厩舎の人たちも一緒になって"ムラシノやっぱり凄いよね"みたいな話になってる。そうやって立ち直ってこれるモチベーションって、凄いなと。また凄いって言っちゃいましたけど。

なんなんだろうね。自分でもあまり分からないな、そこは。まあ自分も若くないから、1年間やってれば浮き沈みは当然出てくるかなとは思う。

今年の前半戦なんかも、なんかちょっと今年は調子悪いのかな?みたいな感じで見てたんですけども。

そうですね、なかなか思うように結果出せなかったですね。

それが後半戦になったらむしろなんかもう"これくらい普通ですよ?"みたいな感じで勝ち星を積み始めるし。本当、なんなんですかね(笑)。

若い頃は、もう必死に攻め馬して、もうとにかく働いて乗り馬を確保してきたんですけど、最近はあんまりそういう元気がなくなってきて(笑)。悪いなら悪いなりに......みたいな、ある意味開き直りじゃないけど、その辺の気持ちの変化はやっぱり若い頃とはちょっと違う部分かな。

良い感じで力が抜けてきた、みたいな。

うん、そうかもしれない、もしかしたら。でもやっぱり馬との出会いですよね、1番のモチベーションは、きっと。

そうか。以前にも言われてましたものね。"そろそろ"とも思ったけど、いい馬に出会えたから、もうちょっとやろうか......みたいな。

そう。良い馬との巡り合いが自分を頑張らせてくれる部分って、やっぱり多い。

最近だと、フジユージーンとか。

若い馬が頑張ってくれるとね、自分ももうちょっと頑張って続けたいなって思わせてくれますからね。中でもやはり岩手でデビューした馬が頑張ってくれるのが一番感じるものがありますね。エンパイアペガサスで船橋の重賞(2017年報知グランプリカップ)を勝った時も、その時は移籍扱い(浦和所属)だったけども岩手の馬で他地区で重賞を勝てるのはなかなかチャンスが多くないから印象に残ってます。

他地区に遠征して重賞勝ちたい、勝ったというのはそれほど記憶に残るものなのですか?。

残りますね。ベンテンコゾウもそうですしね。地元ではなく敢えて北海道に行って二冠。三冠目はちょっと獲れなかったけど、そういうチャンスはなかなか無いから。

あと、ダービーグランプリはどうですか。2007年のハルサンヒコ。村上忍騎手が珍しく大きなガッツポーズをした時。土砂降りの雨の中でガッツポーズしてて。どうしたんですか?って聞いたら"家族がいたから"とかなんとか。

あの年は確か子供が生まれた年で......。何月でしたっけ?

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ハルサンヒコで制したダービーグランプリではガッツポーズ

9月ですね。9月17日。

じゃあその日。その日に生まれたから。レースの時には生まれていたんだと思う。

へえ~!"生まれてきた子供に贈るガッツポーズ"!

ロッソコルサで勝った年(2012年)は娘が生まれたし、子供が生まれる年にダービーグランプリを勝っているっていう印象が自分にはありますね。

昔の話をしていると尽きないので話を変えて......、この記録を達成して、更新して想う事とかありますか?。

菅原勲先生の記録だったのですが、想う事は、昔と今では騎手の人数も違うし騎乗チャンスも違うし、一概に比較ってできないとは思う。やっぱり菅原勲先生の記録は僕の中では偉大で、数字的には追いついたかもしれないけど、まだまだだなっていう自分なりに思う部分があるので。なんと言うか、自分の中で追いつけたかなって思えるように頑張りたい。

その辺は、どういうところまで行ければ"追いつけた"になるんでしょうね。

どうなんだろう。そこはちょっと分からない。そうは言ってもね、その数字までやってこれたっていうのは自分の中で誇りでもあるし、少し胸を張っていいのかなとは思っています。

村上忍騎手自身は前人未踏の数字に入っていきますが、後続もやってきている。

もちろんね。どこまでできるかはわからないけど、できる限りは頑張りたい。やれる限りはひとつでも記録を伸ばしていきたいし、それが応援してくれる皆さんに応える形なんだと思います。

最後にフジユージーンの話を少し。改めてですがどういう所を評価されていますか。

デビュー当時から完成度が高かったですが、それでも一戦一戦の成長は感じとれる。成長であったり、課題であったりもですね。明けて4歳、まだまだこれから成長が期待できるんじゃないかなと感じます。

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フジユージーンで楠賞(園田)を勝利

さしあたりの目標はシアンモア記念だということです。

多分これからは走るレースを、ここの次はここ、と照らし合わせながら使って目標を定めていく形になるんだろうと思いますが、やっぱり南部杯で走ってみたい。マイルくらいの距離で強い相手と走って力を試してみたい。そもそもまだ古馬と戦ってないですしね。順調に、力をつけていってくれれば。

では本当に最後に、オッズパークの会員さん向けに一言を。

この話をしているのがもう年末だから岩手競馬も冬休みに入るのですが、またすぐ3月から競馬が始まります。春からもしっかり競馬を盛り上げて行ければと思うので、ぜひ馬券も買って、岩手競馬を応援してください。

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※インタビュー・写真 / 横川典視

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2025/01/17
岩手

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