2024年4月1日に笠松競馬場でデビューした明星晴大騎手。デビューから約2カ月(2024年6月5日現在)で7勝を挙げています。父は競輪選手の明星晴道選手。騎手を志した経緯や、デビュー後の心境を伺いました。
まずは初勝利(4月18日笠松第3レース、スングリダンダン騎乗)おめでとうございます。
ありがとうございます。ゴールした瞬間は「やっと勝てた...」とホッとして、周りの方々からも「おめでとう!」と言っていただいてすごく嬉しかったです。でもあとでレースVTRを見たら、人間が焦ってしまって追い方とかが不細工だったので、もっとかっこよく勝ちたかったです。
4月1日にデビューして19戦目での初勝利でしたが、ここまでの期間はどんなお気持ちでしたか?
同期が14人いて、どんどん初勝利を挙げていったので、焦る気持ちもありました。チャンスをいただいていたのに勝てなくて、実際のレースは難しいです。教養センターでは4頭5頭立てのレース形式を何度も訓練してきましたが、10頭11頭となると周りとの間隔が難しくて。当然ですけど、前後左右、斜め前後にも馬がいて距離が近いしですし、その中でどう安全に進路を選択していくか、というところが今の課題です。
4月18日、デビュー19戦目で初勝利
5月24日には初めて1日2勝を挙げました。コツを掴んできたのでは?
いい馬に乗せていただき、周りの方々に感謝していますし、勝てたこと自体は良かったのですが...、反省点もたくさんありますね。特に2勝目の時は自分の選択ミスで先輩騎手を危ない目にあわせてしまいました。もっと冷静に落ち着いて、周りを見ながら乗れるようにしていきたいです。
では、騎手を目指したきっかけを教えてください。
父が競輪選手なので、その影響もあって公営競技の選手になりたいと考えていました。競輪、競馬、競艇、オートがあるわけですけど、父のような競輪選手は筋肉バリバリで、太ももなんかは相当太いんです。僕は小柄で細身だったので、競輪ではないなと。中学3年生の春に高知競馬場でレースを見て、スピード感や迫力に感動して騎手を目指そうと決めました。
馬には乗ったことがあったんですか?
一度もなかったです。教養センターの試験で初めて乗って、高いなと思いました(笑)。
教養センターの同期には小さい頃から乗馬をしてきた候補生も多いと思いますが、入所してから大変ではなかったですか?
最初は同期についていくのが大変でした。でも馬に乗るのは楽しかったですし、辞めたいとは思わなかったです。
ご出身は愛媛県ですが、笠松競馬場を選んだ理由はなんですか?
騎手の人数が少ない分、頑張ればチャンスをたくさんいただける環境だと聞き、希望しました。後藤佑耶先生とはリモート面談をしていただいて所属になったんですけど、初めて笠松競馬場に行った時からみなさん優しくて、すぐに溶け込むことができました。
ご家族は勝った姿を見ましたか?
レースはたまに見に来てくれていて、多分勝った姿も見てくれたと思います。とにかくケガに気を付けてって言っていますね。そこは心配しているみたいです。
今後の目標を教えてください。
2年以内に100勝して減量を取りたいです。
では、オッズパーク会員のみなさまにメッセージをお願いします。
ヤングジョッキーズシリーズがあるので、地元の笠松はもちろん、他の競馬場で騎乗できるので、たくさん吸収したいです。そしてファイナルに行ってJRAで乗ってみたいです。もっともっと上手くなれるよう頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。
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※インタビュー / 赤見千尋 (写真:岐阜県地方競馬組合)
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