3月1日時点で笠松リーディング5位、2月にはゴールドジュニアで久々の地元重賞Vを果たした佐藤友則騎手。そんな好調期まっただ中、レース直前の慌ただしいところ時間をいただいてインタビューしてきました。
地元のゴールドジュニアをゴールドブラザーで制覇(13年2月15日)
坂本:今年に入って調子がいいようですが?
佐藤:そうですね、リズムはいいですね。
坂本:先月(2月15日)にはゴールドジュニアも勝ちました。重賞は久しぶりのように記憶してますが?
佐藤:そうですね。地元重賞は久しぶりですね。オグリシルクの東海ゴールドカップ(08年12月31日)以来ですね。他地区も含めると、去年の盛岡での絆カップ(11月10日、トウホクビジン)以来です。
坂本:ご自身で『調子がいいな』という感じはありますか?
佐藤:トウホクビジンへの騎乗を頼まれるようになってから、ほんとにリズムがいいというか、他場でも勝つようになって、今まで東海以外では(JRA)阪神でしか勝ててなかったんですけど、盛岡、園田、大井でも勝たせてもらってるんで、リズムはいいですね。名古屋も今年はもう勝ってますし。
坂本:去年までと今年とで、乗っていて違いというのはありますか?
佐藤:う~ん、そういう違いというのはないんですけど、なんか流れがいいというか、リズムがいいなという感じはありますね。
トウホクビジン
坂本:最近、トウホクビジンで他地区へ遠征するようになりました。そういった他地区へ遠征したときの気持ちはどんな感じですか?
佐藤:関東へ行ったときは、雰囲気もいいですし、普通のオープンとか地方重賞とかだと勝ち負けしてくるから、気持ちは違いますよね。そこそこいいところまでくるんじゃないかという期待感と、馬もがんばってくれるので。
坂本:トウホクビジンの絆カップのときはありえないような位置から追いこんできました。
佐藤:馬主さんからも『着には来てほしい』というのはあって、折り合いだけをつける乗り方をしようと思ったら結果的に位置取りが後ろになっただけなんですけど、ペースも速かったので思った以上に後ろになっちゃったんですけど、まぁ、焦らず乗れたから馬も頑張ってくれたっていうのもあると思います。勝とう勝とうという気持ちよりもちょっとでも前にっていう気持ちがあったので、馬に余計な力をかけさせない乗り方ができたんじゃないかと思いますし、それが結果につながったと思います。
坂本:どのあたりで『勝ち』を確信しましたか?
佐藤:直線ですね。直線入るまでは3着はあるなと思ってたんですが、直線向いたら前が見えたので。直線に入る瞬間に馬もグンとハミ取って、一気に前との差がなくなったので、『これはとらえられるな』と思いましたね。
坂本:今年、まだ始まったばかりですけど『ここで乗ってみたい』という競馬場はありますか?
佐藤:3月(17日)に金沢での騎手招待レースに呼ばれてるんですけど、そういった招待レースというのには呼ばれたいですよね。正直なところ、WSJSの予選にも出てみたいですね。今のところ、リーディング争いも横並び状態ですし、今の調子が続けばチャンスは十分あるんじゃないかと思ってます。藤原(幹生)もがんばって勝ち鞍伸ばしてますし、お互いにいい刺激になってます。
坂本:では、今後の抱負を。
佐藤:まあ、焦らずのんびりと(笑)上位争いできればと思ってます。
他地区への遠征というチャンスからしばらくの間遠ざかっていましたが、『現役最多遠征馬?』トウホクビジンとのコンビで、はたまた招待騎手として活躍の場を広げるであろう佐藤騎手の今後の活躍に期待です。
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※インタビュー・写真 / 坂本千鶴子