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12/28ばんえいダービー回顧

2008年12月29日(月)

ライデンロック二冠達成!

 28日(日)に行われたのはばんえいダービー(3歳オープン)。2番人気のライデンロックが勝利し、ばんえい大賞典と合わせて二冠を達成しました。

 道中はライデンロック、オレワスゴイといった上位人気馬が先行。しかし、各馬ほぼ一団のまま進み、勝負どころの第2障害を迎えました。
 オレワスゴイが真っ先に仕掛けるも、天板までは届かず。それを見るようにライデンロックが動くと抜群の掛かりを見せ、ひと腰で障害を越えていきました。一歩遅れてオレワスゴイも障害をクリアし、一騎打ちの様相。やや遅れてカイセテンザンとウメノタイショウが続いていきました。
 しかしライデンロックの逃げ脚は快調。一気に後続を突き放すと、楽な手ごたえのまま残り10メートル。脚いろこそやや鈍りましたが余力は残っている印象で、ゆうゆうと二冠のゴールを果たしました。2番手追走のオレワスゴイは脚取りが重く、外から伸びたカイセテンザンが残り10メートルでこれを競り落として勝負あり。内からニシキエースが飛んできましたが、これも振り切ったカイセテンザンが2着を確保しました。オレワスゴイはゴール寸前で脚が止まってしまい、結果6着に敗れました。

 ばんえい菊花賞こそ障害でのヒザ折りが響いて9着と大敗を喫したライデンロック。しかし今回は、それとは対照的に本来の目の覚めるような登坂を見せました。もちろん馬自身のパワーアップもさることながら、リズムよくレースを進めることができたのが大きかったでしょう。世代ナンバー1の座に就くにあたって、それに恥じないレースぶりだったと思います。
 5連勝と波に乗っていたカイセテンザンが、勢いそのままに2着。ばんえい大賞典ではゴール寸前でウメノタイショウに交わされての3着だっただけに、なんとか粘りきることができたのは地力強化の証明。これまでの重賞4戦を見てもいつかは順番が回ってきそうな走りっぷりで、今後も目が離せない1頭です。
 牝馬三冠を達成したニシキエースが3着。今回は障害5番手と中団からになったのが結果に直結した印象ですが、もっとも目立った伸びを見せていたのも事実。同世代なら牡馬相手でもなんらヒケを取らず、牝馬20キロ減を味方に、さらにタイトルを積み重ねることでしょう。引き続き注目です。

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尾ヶ瀬馨騎手「今日は万全の仕上がりでしたし千葉先生が調教をびっちりつけていますから、折り合いをつけて走ることができれば勝てると思っていました。道中の流れも落ち着いたし、この馬向きの展開になりましたね」

12/14ばんえいオークス回顧

2008年12月14日(日)

ニシキエース牝馬三冠達成!

 14日(日)に行われたのは、3歳牝馬三冠の最終戦ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)。黒ユリ賞、ばんえいプリンセス賞を制して三冠に王手を掛けていたニシキエースが快勝し、見事に牝馬三冠を達成しました。

 各馬ほぼ一団で進みましたが、障害の中間点を過ぎたあたりでキタノメイゲツが単独先頭。これにカネヅルが並ぶかたちで第2障害を迎えました。
 じっくりタメたのちに仕掛けたのはウィナーナナ。これに反応してキタノメイゲツも登坂開始。2頭ともに抜群の掛かりで天板近くまで馬体を上げましたが、一呼吸おいて仕掛けたニシキエースがひと腰でクリア。別次元の登坂力を見せ、障害を下っていきました。ウィナーナナが差なく続き、離れてキクノリアル、プリンセスビジンが追走。
 勝負は完全に2頭に絞られましたが、残り30メートルを切ってからは脚いろの差が歴然。逃げるニシキエースがさらに加速すると、ウィナーナナは追走で一杯。残り10メートルを切ると松田道明騎手の手綱はほぼ動かず、余裕の手応えのまま三冠のゴールに飛び込みました。しまいが苦しくなったウィナーナナでしたが、後続の追撃をなんとか振り切って2着で入線。障害5番手クリアのキタノメイゲツが、直後に下りたユーファンタジーとの叩き合いを制して3着。

 それにしてもニシキエースの強さばかりが目立ったこの一戦。他馬が120万クラスで勝ち負けを競っているなか、同馬は300万クラスで連続連対を果たしていたわけで、定量戦ならやはり役者が違いました。障害の巧さと、しまいの確実さは現3歳世代の牡馬と比べてもトップクラス。今後の同世代の牡牝混合、そして古馬牝馬重賞での活躍は、まず間違いないでしょう。さらに成長するようならば、父の全妹アンローズのような名牝の域に達する可能性も十分です。
 ウィナーナナは6月の黒ユリ賞に続く2着。ばんえいプリンセス賞(6着)時もそうでしたが、ニシキエースにこれだけ完璧なレースを演じられては仕方がない結果でしょう。ただ、そのばんえいプリンセス賞とは違って2着に踏ん張り切れたのは収穫。まだまだしまいの甘さが目立ちますが、今後も重賞制覇のチャンスは巡ってきそうです。

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松田道明騎手「普段はあまり緊張しない方ですが、さすがに今回のレースに対しては緊張しながら乗り込んできて、それが結果に結びついたので嬉しく思っています。どちらかといえばパワータイプでスピード競馬には難があるので、他の騎手もそういった弱点を知っているはずだから前半のペースは速くなると思っていました。でも調教師とも相談して、とにかく自分の競馬をしようと思って騎乗しました。あと、少し気難しい面があるので、気持ちを落ち着かせることにも注意しましたね。道中の力など、ものすごくいいものを持っているので、どれくらい成長するかはわからないけど、強い馬になってくれるでしょう。ばんえいダービー(12月28日)では牡馬にも負けないレースをしたいですね。またみなさんのお年玉が増えるようにがんばりたいと思います」

11/30北見記念回顧

2008年11月30日(日)

スーパークリントン久々の重賞制覇!

 30日(日)に重賞の北見記念(3歳以上オープン)が行われ、スーパークリントンが勝利。07年1月の銀河賞以来、およそ1年11カ月ぶりとなる重賞制覇を果たしました。

 道中はカネサブラックやナリタボブサップといった上位人気馬が馬群を引っ張るかたち。さらにニシキダイジン、スターエンジェルあたりも前々を進んで第2障害を迎えました。
 真っ先に障害に挑んだのはスターエンジェル。それから一呼吸おいてカネサブラック、ナリタボブサップと、堰を切ったように各馬が登坂を開始しました。ここでジワリと態勢優位に立ったのがスーパークリントンとミサイルテンリュウ。それに対し、1番人気のカネサブラックは2度のヒザ折りを喫しリズムがつかめない様子。結局は先に天板に脚を掛けたスーパークリントンとミサイルテンリュウが並んだまま第2障害をクリア。少し遅れてカネサブラックが続き、勝負はこの3頭に絞られたようなかたちとなりました。
 3頭の中で末脚が確実なのはスーパークリントン。2頭を引き離しながら、独走態勢を築きます。残り10メートル手前で一度脚が止まりましたが、それとほぼ同時にカネサブラック、ミサイルテンリュウもストップ。結局差はまったく縮まらず、そのままスーパークリントンが逃げ切って重賞3勝目のゴールを果たしました。立て直したカネサブラックは、ゴール寸前で脚が止まってスターエンジェルの追撃に遭いましたが、これをなんとか振り切って2着。ミサイルテンリュウはさらに失速してスターエンジェル、フクイズミの2頭にも交わされ、5着入線となりました。

 スーパークリントンはホクレン賞、銀河賞に続く重賞3勝目。これまで重賞では勝ちきれないようなイメージがありましたが、それを払拭する見事なレースを演じました。第2障害後に追ってくる2頭がミサイルテンリュウとカネサブラックならば、この馬の末脚に分があるわけで、名うての障害巧者よりも前でクリアして有利な展開に持ち込めたのが今回の大きな勝因でしょう。こうしたレースを毎回演じることができれば、今後もさらにタイトルを積み重ねることができそうです。
 カネサブラックはこれで6度目となる重賞2着。障害がうまくスピードもあり、高重量戦にも対応できるオールラウンダーですが、そのぶん決め手に欠けるというのも否めない事実。今回は2度のヒザ折りを喫した第2障害でのロスがゴール前での粘りに影響したのでしょう。いかにスムーズに運べるかが、今後の課題と言えそうです。

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藤野俊一騎手「馬場水分の高いレースは得意ではないから、今朝の雪は気になりました。(レースでは)ひと腰目で自分の馬が一番上がったような気がして、いけるかなという感じもあったし、障害を一番先に下りたところで勝ったと思いました。脚部不安もだいぶ治ってきたし高重量戦も強いですから、これからも頑張りたいですね」

11/3ばんえい菊花賞回顧

2008年11月 3日(月)

カネヅル4連勝で重賞初制覇!

 3日(祝・月)は3歳三冠の第2弾・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、3番人気のカネヅルが勝利。4連勝で重賞初制覇を飾りました。

 ばんえい大賞典馬ライデンロックがペースを握り、ニシキエース、ホクショウジャパンらも前々の競馬。各馬ほぼ一線のまま、第2障害を迎えました。
 真っ先に仕掛けたのはウィナーナナ。続けてライデンロックとニシキエースも登坂を開始しましたが、この2頭は続けざまにヒザ折り。その隙にカネヅルとホクショウジャパン、やや遅れてウィナーナナが障害を越えていきました。
 残り30メートルで敢然と先頭に立ったのがホクショウジャパン。3馬身ほどリードを広げ、独走態勢を築きます。ところが徐々に脚いろが鈍り、残り10メートル付近からカネヅルが一気に差を詰め始めました。そして残り5メートルで完全に脚が止まり、万事休す。その横を軽やかに交わしていったカネヅルが、重賞初勝利のゴールに飛び込みました。立て直したホクショウジャパンが2着で、障害4番手から脚を伸ばしたマルモスペシャルが3着入線。

 ばんえいプリンセス賞では2着だったカネヅルですが、より高いステージで重賞初制覇。今回を含めて4連勝と充実しているのはもちろんですが、最後の伸びは強烈で、末脚により一層の磨きが掛かった印象。ばんえいプリンセス賞で見せたしぶとさも加味すれば、今後古馬相手の重賞でも楽しみな1頭となるに違いありません。
 ホクショウジャパンはデビュー当初から期待されていましたが、ここへきてようやく本領発揮。残り5メートルでの失速はいただけませんが、高い素質を示した一戦と言えるでしょう。成長次第ではタイトル奪取もできる器。今後の活躍が期待できそうです。

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鈴木恵介騎手「ホクショウジャパンはいい脚で障害を下りて、こちらは平均に歩く馬ですからね。相手の脚が鈍ってきた残り10メートルで、『もしかしたらイケるかな』と思いました。ここまで3連勝して重賞に挑戦できて調子もよく、うまく仕上がってきていたんだと思います」

10/19クインカップ回顧

2008年10月20日(月)

ツバキダイヤ重賞初挑戦・初制覇!

 19日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、5番人気のツバキダイヤが勝利。重賞初制覇を果たしました。

 道中はアグリタカラ、ヒカルアサヒ、エリザベスライデンといった面々が先行。これにニシキガールやツバキダイヤが加わり、さらにニシキガールが前に出たところで第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはニシキガールでしたが、まったく登る気を見せず、遅れて仕掛けたアグリタカラが真っ先に天板に脚を掛ける展開。しかし、さらに遅れて登りはじめたツバキダイヤが一気に荷物を上げきると、先頭で障害を下っていきました。これをアグリタカラ、トモエマツノ、ヒカルアサヒの3頭が追撃するかたち。
 ツバキダイヤはやや鈍い脚いろながらも、2馬身ほどの差でしぶとく先頭をキープ。これをトモエマツノが激しく追い立てますが、逆に残り15メートル付近でトモエマツノはストップ。こうなると完全にツバキダイヤが抜け出した格好で、最後にペガサスプリティーが突っ込んできたものの、セーフティーリードを保ったままゴールを迎えました。障害6番手から脚を伸ばしたペガサスプリティーが2着で、3着にはジワジワ追い上げたヒカルアサヒが入線。

 重賞初挑戦ということもあり、今回は気楽な立場で臨めたツバキダイヤ。しかしそうはいっても、重賞で障害先頭クリアから押し切るのは並大抵のことではなく、加えてしまいに見せた粘り腰は実力の証明と言えるでしょう。今後マークされる立場になってから真価が問われることになりますが、牝馬重賞戦線に楽しみな馬が現れたことは間違いありません。
 2着のペガサスプリティーは、ハンデ690キロを考えればもっとも強い競馬を演じたと言えます。障害次第で重賞制覇のチャンスは十分。今後もそのレースぶりに注目です。

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鈴木恵介騎手「この馬には初騎乗でしたが、一緒のレースには乗っていたので、長所も短所もわかっていました。勝つということをあまり意識せずに乗れたのが勝因でしょう」

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