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7/26ばんえい大賞典回顧

ワタシハスゴイ重賞初制覇!

 26日(日)は3歳三冠の第1弾・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、5番人気のワタシハスゴイが優勝。これまで惜敗が続いた鬱憤を晴らし、悲願の重賞初制覇を果たしました。

 前日まで降った雨が残り、レース時点の馬場水分は5.8%とやや軽め。予想通りレースもハイペースで推移しました。タワノアヤカが掛かりよく先行して1馬身ほど抜け出した状態で中間点へ。しかし、そこからスギノハリアーやスターオブドリームといったあたりも盛り返し、ほぼ横一線の状態で第2障害を迎えました。
 ひと呼吸おいて先頭で障害に挑んだのは最軽量ハンデのワタシハキレイズキ。これを見てスギノハリアー、アアモンドヤマトあたりも仕掛け、以下各馬も続々と登坂を開始しました。しかし先頭クリアはワタシハキレイズキで、やや遅れてアアモンドヤマト、ワタシハスゴイといった順で越えていきました。
 ここからワタシハスゴイが一気に脚を伸ばし、ワタシハキレイズキに並びかける展開。これにアアモンドヤマトが取りつき、ウィナーミミ、キンノカミも差を詰め、総勢5頭による大激戦となりました。しかし先頭で粘り込みを図るワタシハスゴイが、ゴール前でグイとひと伸び。0秒6差の接戦を制し、先頭でゴールを果たしました。最後まであきらめずに脚を伸ばしたアアモンドヤマトでしたが、追撃及ばず2着。障害4番手から追い込んだウィナーミミが3着入線となりました。

 ナナカマド賞、バレンタインカップ、黒ユリ賞でいずれも2着に泣いていたワタシハスゴイ。しかし3歳三冠という大舞台で、重賞初制覇を成し遂げました。今回は三冠唯一の別定戦でしたが、牝馬20キロ減を考えれば最重量を曳いているのと同じ。加えて、しまいのしぶとい粘りを考えれば、やはり同世代における力量上位は確かでしょう。アキバオーショウ産駒としても初タイトルでもあり、今後のさらなる活躍に期待したいところです。
 2着のアアモンドヤマトは、これで5戦連続連対と充実一途。今回はややハンデに恵まれた面もありますが、最後まで勝ち馬を苦しめた内容は上々でした。振り返ればとかちダービー3着があり、世代トップクラスに引けをとらない実力の持ち主。成長次第ではタイトル奪取の可能性も十分です。

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藤本匠騎手「黒ユリ賞など悔しい2着が続いていたので、勝ててよかったです。前2走で障害をうまく上がっていたし、体重も増えて調子も上がっていたようなので、うまく障害をまとめられました。名前通り強い勝ち方でしたね」

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