初代王者はタカナミ
1月31日(日)は新設重賞・翔雲賞(3歳牡馬オープン)が行われ、単勝4番人気のタカナミが優勝。記念すべき第1回の勝ち馬になりました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.タカナミ(640) 7.7
2.イワキダイヤ(640) 44.0
3.カイセキングオー(640) 8.6
4.ネオキングダム(645) 2.6
5.ジェイスター(640) 34.3
6.ホクセイジョーカー(640) 82.5
7.マサタカラ(640) 12.4
8.アルジャンノオー(645) 5.1
9.ショウリノホシ(640) 30.9
10.シュトラール(645) 3.9
ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップの二冠をともに2着のネオキングダムが単勝2.6倍で1番人気。同馬を含め6頭が対戦した1月17日の3歳A級-1組を制したシュトラールが3.9倍、ヤングチャンピオンシップ勝ち馬アルジャンノオーが5.1倍。1月17日の3歳A級-1組で3着のタカナミ、ヤングチャンピオンシップ3着のカイセキングオーまでが単勝ひと桁台の人気と、上位拮抗の様相になりました。
ネオキングダムとタカナミが先頭で第1障害を越えますが、全馬ほとんど横並びという展開。各馬刻みながら歩を進めますが、その差は広がることなくわずかにネオキングダムが最初に第2障害下に到達。ここまで53秒というペースでした。
ネオキングダムはひと息入れると障害を最初に仕掛けてすんなりとひと腰でクリア。続いてアルジャンノオー、カイセキングオー、タカナミがほぼ同時に障害を越えます。
障害を降りてすぐにタカナミが持ち前の瞬発力で一気に先頭に立つと、ネオキングダム以下を突き放します。タカナミは最後に苦しくなって止まりましたが、ギリギリゴールに入線していました。障害6番手から止まらず追い上げてきたマサタカラが3秒0差で2着。ネオキングダムがゴール線上で一杯になったところ、カイセキングオーが交わして3着に入りました。
勝ったタカナミは、十勝産駒特別は9着でしたが、その後はここまで5戦して3勝、2、3着各1回と地力をつけての重賞初挑戦を勝利で飾りました。また、船山蔵人騎手は2012年にエンジュオウカンで制したヒロインズカップ以来となる重賞2勝目となりました。
船山蔵人騎手「(ゴールで止まった時は)入っていないと思っていたので慌てました。入っててよかったです。(この馬は)自分でゴールした気になるので、攻め馬でゴールを先に先にと伸ばして、まだまだゴールじゃないと思わせるようにしました。初めて積む荷物で、重賞も初めてだったので流れに上手く乗れて行ければな、と思いました。わりと先手はとれるのですが、ゴール前に少し不安があったので、他の馬よりも余分に息を入れられればいいなと思っていました。第2障害下で焦ってしまいましたが、降りてからはいい脚を使ってくれたのでいい感じでした。馬格もいいし、ハナも障害を降りた後の脚もいいので将来期待できる馬になると思います」