オーシャンウイナーが世代頂点に
3月20日(祝・土)は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のオーシャンウイナーが優勝。重賞初挑戦での制覇になりました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.シュトラール(690) 29.9
2.オーシャンウイナー(690) 3.9
3.アバシリサクラ(660) 45.4
4.タカナミ(690) 2.5
5.ミソギホマレ(670) 24.9
6.ネオキングダム(690) 5.2
7.アルジャンノオー(690) 7.1
8.マサタカラ(690) 8.1
9.ホクセイジョーカー(690) 44.8
10.カイセキングオー(690) 30.5
明け3歳世代の頂点を決める一戦で単勝1番人気に支持されたのはタカナミ。1月の牡馬限定の新設重賞・翔雲賞で重賞初制覇を飾っており、2.5倍と高い支持を集めました。これに続いたのがオーシャンウイナー。今回のメンバー中9頭が対戦した3月7日の3歳A-1を勝利しており、重賞初挑戦ながら3.9倍となりました。ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップともに2着のネオキングダムは3番人気で、ヤングチャンピオンシップ勝ち馬アルジャンノオー、翔雲賞2着マサタカラまでが単勝ひと桁台の人気となりました。
第1障害を先頭で越えたのはタカナミで、アバシリサクラ、オーシャンウイナーが追走。中間点を過ぎたあたりではネオキングダムが先頭に立ち、アルジャンノオーも位置取りを上げてきます。第2障害下にはわずかにネオキングダムが先頭で到達し、前半は67秒というペースになりました。
ネオキングダムとアルジャンノオーが同時に障害に仕掛け、ネオキングダムがすんなりと先頭でクリア。アルジャンノオーは止まりかけながらも2番手で、オーシャンウイナーとタカナミが続きました。
障害を降りた勢いで一気に先頭に立ったのはオーシャンウイナーで、一緒に上がってきたタカナミとともに後続との差を広げにかかります。オーシャンウイナーは残り20メートルを過ぎたあたりからタカナミにも差をつけ始めると、最後まで止まらずに歩き切って先頭でゴール。残り10メートル手前で一杯になったタカナミを、障害6番手から追い上げたミソギホマレとネオキングダムが交わしましたが、ともにゴール線上で一杯に。差を詰めてきたアルジャンノオーも一杯になり、混戦になりましたが、先に立て直したネオキングダムが2着を確保。ミソギホマレはコンマ6秒差の3着で、タカナミは4着でした。
勝ったオーシャンウイナーは、父キタノタイショウと父仔でのイレネー記念制覇。重賞初挑戦で2歳シーズンのBG1を制したことで今後も注目の存在となりそうです。
菊池一樹騎手「本当に強かったです。半信半疑でしたし、挑戦者という立場で気楽に乗れました。前回から乗せてもらったのですが、本当にいい馬ですし、乗りやすいと思いますし、これから成長する馬かなと思って乗っていました。流れはゆっくりだったと思いますし、降りてからも歩いてくれると思っていたので他の馬が障害を掛けてから仕掛けようと思いました。(障害を降りてからは)キャンターで一気に先頭に出てくれたのでゴールまでもたせようと思いました。(重賞を勝った瞬間は)厩務員さんが本当に喜んでくれたのでそれが嬉しかったです」