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12/5ばんえいオークス回顧

サクラヒメが3歳女王の座に輝く

 12月5日(日)には重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬)が行われ、単勝1番人気のサクラヒメが優勝。断然人気に応え、ばんえい菊花賞から重賞連勝となりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ミソギホマレ(670) 3.5
 2.ニュクス(670) 82.6
 3.イオン(670) 7.3
 4.サクラシュンカ(670) 32.2
 5.ミラクルクイーン(670) 78.3
 6.アバシリサクラ(670) 13.0
 7.コウシローレディ(670) 210.5
 8.ミススマイル(670) 119.3
 9.サクラヒメ(670) 1.4
 10.レッツゴーリータン(670) 127.5

 4連勝で一気にばんえい菊花賞を制したサクラヒメが、牝馬同士の定量戦ならと単勝1.4倍の圧倒的支持を集めました。ばんえい菊花賞2着を含め7戦連続で連対中のミソギホマレが2番人気。黒ユリ賞、ばんえい大賞典と重賞2勝のイオンが3番人気で、ナナカマド賞を制したアバシリサクラが4番人気と、実績上位馬が人気を集めました。

 第1障害を勢いよく越えたイオンが先手を取ると、内からミソギホマレが追走。サクラヒメも押し上げ、上位人気3頭が先行します。各馬慎重に刻みながら歩を進めますが、ミススマイルが少し離れた最後方を追走し、縦長の展開になりました。
 前3頭は第2障害手前ではほとんど横並びとなりましたが、イオンが障害下で止まらずそのままの勢いで登坂を開始すると、ひと腰先頭でクリア。2番手で仕掛けたミソギホマレは障害で苦戦し、続いたサクラヒメがひと腰で越え、イオンを追いかけます。
 サクラヒメが第2障害を越えた時点では、イオンとの差は10メートル近くありましたが、徐々にその差を縮めます。イオンは懸命に歩を進めるものの、残り20メートルで一杯に。一方のサクラヒメは止まらず一気に交わして先頭に立つと、そのまま押し切って勝利。ゴール前でもう一度苦しくなったイオンですが、立て直して11秒3差で2着。障害4番手からしぶとく伸びたサクラシュンカが3着。ミソギホマレは障害を越えられず競走中止となりました。

 勝ったサクラヒメはこれで5連勝。前走のばんえい菊花賞は重量にも恵まれての勝利でしたが、定量戦の今回は圧巻のレースぶりで勝利を飾りました。次の目標はダービー馬の称号で、03年サダエリコ以来となる変則三冠制覇も十分期待できそうです。なお、手綱を取った渡来心路騎手は、9月の銀河賞から、ばんえい菊花賞、ドリームエイジカップ、そして今回と、この秋以降で重賞を4勝。今季の重賞勝利数では、藤野俊一騎手、鈴木恵介騎手の3勝を上回り単独トップに立ちました。

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渡来心路騎手「前回菊花賞を勝ってからここでも人気になると思っていたので、なんとか勝てて良かったです。(2カ月少々で重賞4勝の自身について)特にはないですが、何回勝っても嬉しいですね。特に何も考えず、全部馬に任せてレースをしました。馬場もそこまで重くなかったので前回の菊花賞のようなレースができれば勝てると思っていました。内側の馬(イオン)が結構前に行ってましたが、気にせずに自分のレースをしただけです。気持ちが強いというのがこの馬の良いところだと思います」

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